第2回 小さな逃亡者
これまでのあらすじ
時に西暦1889年、海の怪物による謎の遭難事件が相次ぐ中、科学文明の象徴であるパリの万国博覧会が行われていた。
そこで発明好きの少年ジャンは、ライオンの子供キングとサーカスの少女ナディアと出会う。彼女は謎の宝石ブルーウォーターを持っていた。それを狙う悪者三人組にナディアがさらわれてしまうが、ジャンの活躍により無事助け出された。サーカスに帰れなくなったナディアとキングはジャンと共にル・アーブルに向かう。
ナディアのブルーウォーターには一体どんな秘密があるのだろうか。
ストーリー
3人組の追跡を逃れたジャンとナディアとキングは、ひとまずジャンの住むル・アーブルへ向かうことになった。船上で自分の身の上を語るナディア。小さい頃故郷を失った彼女は、まだ見ぬ故郷を探したいのだという。だが、和やかに会話を楽しんでいるところへ、再びあの3人組が登場。だが、今回もジャンの発明した水中翼船で難を逃れるのであった。
ル・アーブルに着いたジャンは、ナディアをしばらく泊めてくれるよう叔母さんの家に向かう。しかし、見ず知らずの黒人の女の子を泊めることに難色を示す叔母さん。仕方なく2人は近くのジャンの家に向かうことになった。
翌朝、ジャンはナディアに自分の夢を語る。世間を騒がす謎の海獣に沈められた船に乗っていた父親を、自分で作った飛行機に乗って探しにいくことだ。そのための飛行機も既に完成しており、もうすぐ飛ばすつもりだという。君の故郷を探す手伝いをしたいと申し出るジャンに笑顔で応えるナディア。
ところがまたしてもブルーウォーターを狙う3人組が登場。ジャンはその飛行機に乗って脱出を試みるが、飛行機は滑走路を走るだけでなかなか飛び立てない。滑走路も終わりかけたその時、力いっぱい倒した操縦桿に機体が応え、2人と1匹は大空へ飛び出していくのだった。
…が、ジャンの発明の運命か、飛行機はあえなく故障。海に不時着した一行は漂流することになってしまったのだった。
コメンタリー
- 【これまでのあらすじ】
あらすじを担当しているのは清川元夢さん。まさかこの声が… - 【警告を発するブルーウォーター】
2回目。キングの方が先に気がつきました。 - 【ジャン『水中翼船エメロードⅡ世、発進!』】
作中にはⅢ世も登場します。だいぶ後の方ですけどね。 - 【「やった、成功だ!」→「すごいわ、ジャン。発明の天才ね!」→「ボクの理論は完璧なんだ!…あれ?」→「どうしたの?」→「壊れちゃった」→「感心して損しちゃった」】
この作品では鉄板のオチ。初めの頃はナディアの反応もこんなに温かかったのに…ァ ‘`,、’`,、(‘∀`) ‘`,、’`,、 - 【キングの動き】
廃材の間で走り回ったり、ミルクを飲んだり、エスカレーターにイタズラしたりと視聴者に癒しを提供してくれます。今だけだがな。 - 【エトワール・ド・ラ・セーヌⅧ世】
初登場時は単座なのに注目。グランディスが現れてから出発までの間に複座に改造しています。 - 【グラタン直立モード】
死ぬほど乗り心地悪そう。ていうかこの機能必要ですか? - 【ナディア『ジャンほど重くはないわよ』】
ジャンの設定体重は不明。ちなみにナディアは43kg。 - 【ジャン『一緒にアフリカに飛んでいこう』ナディア『でも………ありがとう』】
絵コンテによれば、この「でも」は、「あなたのパパはどーするの?」という意味らしい。発明品に不安があったわけじゃなかったんだ… - 【警告を発するブルーウォーター】
はい3回目。既にグラタン主砲の射程内。
元ネタ
- 水中翼船
船底に設置した水中翼で船体を浮かせ、水の抵抗を少なくすることで高速航行を可能にした船。ジャンによればフランス人が発明したとのことだが、具体的に誰のことを指すのかは不明。(cf.Wikipedia) - エトワール・ド・ラ・セーヌⅧ世
ジャンが発明し、人類史上初めて空を飛んだ航空機。現在はスミソニアン博物館に展示されている、という設定。
名前はフランス語で「ラ・セーヌの星」という意味。1975年に放送されたフランスを舞台にした同名アニメのパロディ。外観はイギリスのPterodactyl Mark Vをモデルにしている。
ちなみに史実で初めて有人動力飛行に成功したのは、1903年のライト兄弟。 - 動く階段
エスカレーターのこと。19世紀末に実用化された。(cf.Wikipedia)
次回予告
ナディア
ジャン、あなたの発明ってなぜか失敗するのね。
ジャン
海に墜落した僕たちはアメリカの新型戦艦に助けられた。
グランディス
ひぇ~もうダメ!降参するっきゃないよ~
ジャン
悪役三人組も捕まってホッとしたんだけど…
ナディア
謎の大海獣が現れたの。
グランディス
ふしぎの海のナディア第3回『謎の大海獣』またね~。
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