1週目を無事終えたのでレビュー。現在は主人公をキタローこと男主人公に変えて、2週目プレイ中です。
ペルソナ3ポータブル
ジャンル:RPG
価格:2310円(DL版)
公式:P3P PERSONA3 PORTABLE
続きを読む(ネタバレ注意) »
ストーリー
私立月光館学園に転校してきた主人公は、ある晩、怪物に襲われ「ペルソナ」という能力を目覚めさせる。襲ってきた怪物が、人の心をむしばむ「シャドウ」という存在であり、ペルソナはシャドウに対抗出来る唯一の力であることを聞かされた主人公は、同じ能力を持つ仲間達と共に、シャドウとの戦いに身を投じていく。
という感じです。ストーリーは割と単純ですけれど、日中の日常パートでは、さまざまな人と出会い、共に時間を過ごすことによって絆を深めていくADV部分を楽しむことが出来ます。部活に入部して仲間と汗を流すもよし、放課後に街をぶらついて古本屋やゲーセンで時間をつぶすもよし、ひたすら勉学に励み試験で学年トップを目指すもよし、アルバイトで小銭を稼ぐもよし、と割と自由に過ごせるのも魅力ですね。そして幾度の危機を経て仲間達との友情が深まっていくところはペルソナシリーズらしい(といっても僕はP3PとP4Gしかしりませんが)熱いストーリーでした。
反面、前半は周期的に襲ってくる巨大シャドウと戦うのを繰り返すだけなので、やや単調な感じも。P4Gにくらべて年中行事もやや少ない感じを受けたので、ちょっとだれやすいかも。とはいえ致命的な問題ではありません。
一番の問題は、PS2版のアペンドディスクが移植されていないことだ。
システム
PSPに移植されるに当たり、オリジナル版にあった問題点の多く(日常パートが冗長、移動が面倒など)が改善されて、ストレスをほとんど感じることなくプレイ出来ました。
日常パートはサモンナイトのADVパートのようなものを想像してもらえばいいと思います。バストアップのショットを背景に、テキストアドベンチャーのような形でイベントが進行します。移動もマップを実際に移動するのではなく目的地を選択するタイプなので、さくさく進められます。
ただし、P4Gに比べるとコミュニティの発生するタイミングがかなりシビアで、相当綿密にスケジュール調整をしないと、一週でコミュをコンプリートするのは難しいと思います、攻略Wikiを頼るしかないかも。コンプを目指すと、行動の自由はほとんどないと思った方がいいです。また一部のキャラはかなり終盤になるまでコミュを築くことが出来ずやきもきしたのも残念。っていうかアイギスのことなんですけどね。
キャラクター
パーティメンバーは10人で、実際に戦闘に参加出来るのは4人です。
パーティメンバーはかなりの危険を冒してシャドウと戦っているのですが、その理由もそれぞれかなり重く、そのせいで対立することもあったりして当初はややぎすぎすした感じの人間関係が構築されています。時間がたつうちにわだかまりはだいぶ解けていきますし、その過程も丁寧に描かれているので、感情移入しやすくよいと思います、あえて言えば、仲良くなったあとのイベントがちょっと少ないんだよな…南の島でバカンスとか、どう考えても仲良くなってからやるべきイベントだろ常考。
特定のキャラクターとは恋人関係になることが出来ます。恋人にならなくてもコミュを極めることは出来るので、本命一筋に生きてもいいですし、三股かけて魔性の女になってもいいです。ただしカップルエンディングは2週目以降でないと見られないという謎仕様なので、男主人公と女主人公それぞれでエンディングを見たい場合、最低3周プレイする必要があります。それはちょっと…
戦闘
シンボルエンカウント方式です。シンボルには視界が存在し、気づかれないで背後から接触することで先制攻撃をすることが出来ます。逆にこちらが体制を整える前に接触されると、不意打ちを食らうことになります。見つかるとけっこうな早さで追いかけてきますが、振り切ることは可能です。ただパーティキャラに引っかかってもたついている間に不意打ち食らって…ということもあるのがちょっとイラッときました。
戦闘はコマンド入力方式のオーソドックスなものです。敵の弱点属性を突くことで敵をダウンさせることが出来、ダウンさせると連続して行動することが可能になります(これは敵も同じなので、ボスなどに弱点を突かれるとあっさりやられることも)。全員をダウンさせると総攻撃という高威力の攻撃を繰り出すことが出来ます。敵も味方も高火力で、油断しているとあっさり死にます(主人公が死ぬと問答無用でゲームオーバー)。主人公が敵を全滅させると、新たなペルソナや経験値、お金が増加するボーナスチャンスに挑戦出来る(主人公外のキャラが全滅させても低確率で挑戦出来る)ので、ザコ戦では先制して弱点を突き、総攻撃で全滅させる、というのが基本になります。ダンジョンが自動生成のランダムダンジョンなのですが、延々塔を上り続けるというだけで変化に乏しいので、戦闘の仕様と相まってやや単調に感じるかも。その分ボス戦はかなり難度が高く、スリルのある戦闘が楽しめます。
パーティメンバーは主人公以外扱える属性が決まっているので、敵の弱点を突ける、あるいは敵から弱点を突かれないメンバーでパーティを組むのが基本です。それによりどのキャラもまんべんなく使用することが出来るのでよかったと思います。
主人公以外のキャラについては、いちいち行動を指定してやることも、オートバトルにすることも可能ですが、AIがそこそこ賢く、雑魚戦はオートに任せて問題ないレベルでした。ボス戦はさすがに無理がありますけど。
総評
そのようなわけで、良作だったと思います。PSPのゲームですが、現在のゲームと全く遜色ないレベルです。グラフィックはさすがに劣りますが、そもそもそういうものに依存するゲームジャンルではないので無問題。P4とは若干話のつながりがありますが、どちらを先にしても問題ないと思いますので、ロウファンタジーに抵抗がない方、高校生になって仲間達とキャッキャウフフしたい方、ロボ娘を愛でたい方、P4Gを楽しめた方には自信を持っておすすめします。
« 続きを隠す