2015-05-25
珍しく発売直後にゲットォ!の第5巻。表紙があざといけど、中身も大体こんな感じ。
放課後さいころ倶楽部5
著者:中道裕大
レーベル:ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
価格:590円
レビュー
アナログゲームを題材に女の子のキャッキャウフフを楽しめるコミックス第5巻です。全5話でゲームが5つ(ただし一つはアナログゲームという括りに入れるのはちょっと違う…)となっています。最近一話一話が濃いなぁ。
今回題材になっているゲームの半分は全く知らないものだったのですが、ルール説明が丁寧なので読んでいてわかりやすかったです。今回は珍しくゲストキャラ無しで話が進んでいくのもいいですね。前巻で登場したエミー(表紙左上の人物)も、翠(右上の人物)と同じくゲームデザイナーになりたいという夢を持っていることが明らかになり、これから二人はタッグを組んでいくのかなぁ…それともライバルとして高め合っていくのかなぁ…と今後が楽しみです。メイド女子高生がカードゲームの相手をしてくれる学園祭ってどこでやってるの。
今回題材になっているゲームは、

手札を自由にプレイヤー同士で交換して、自分の手札の絵柄をそろえたらテーブルの上のベルを鳴らす、という賑やかなカードゲーム「ピット」。
こういうちょっと気になるアイテムが付いているゲームは意外と多いですよね。
山札からカードを引いて夢の世界を探索しながら、脱出するための扉を8つ探すという、一人遊びが基本のカードゲーム「オニリム:最初の旅と七つの書」(2人プレイも可能)。
ソリティア同様ルールは比較的単純ながらも難易度は高いというバランスが面白そう。イラストも綺麗。
地図上に表示された街を色々な乗り物に乗りながら旅をして、沢山のマーカーを集めた人が勝ちになるボードゲーム「エルフェンランド」。
旅の計画を立てながら、さりげなく他人の思惑を呼んで邪魔をしていく駆け引きが楽しそう。このレベルのゲームでプレイ時間が60分というのはなかなか短いのではなかろうか。
もっとも有名な協力型ゲーム(プレイヤー同士が競うのではなく、協力して一つの目的を達成しようとするゲーム)で、次の次に僕が買おうと思っているボードゲーム。各プレイヤーは様々な能力を持つキャラになり、その能力を使って、爆発的に増殖し続けるウイルスを撲滅していくというゲームで、テーマとシステムの融合がすばらしい。
しかしAmazonでは売り切れなんですよね…ちなみに次にほしいのは「ダンジョンクエスト クラシック 完全日本語版
」。
の4つでした。
年末年始は時間が無くて、結局キング・オブ・トーキョーで終わっちゃったからなぁ。今年のお盆こそはリベンジしたい。
2015-05-23
とりあえず1周目クリアしました。プレイ時間は65時間くらい。隠しボスも倒したので、現在はモンスター図鑑を埋めています。アイテム図鑑は時限アイテムの入手をしていないのでスルーで。
ブレイブリーセカンド
ジャンル:RPG
プラットフォーム:Nintendo 3DS/3DS LL
価格:5980円(税別)
公式:ブレイブリーセカンド|SQUARE ENIX
以下ネタバレあります。
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ストーリー
- 長年反目していた公国と正教の和解式典の日。突然現れた男オブリビオンは自らを皇帝と名乗り、正教の法王であるアニエスを強奪していった。正教騎士団三銃士の若きリーダー・ユウは、アニエスを助けるため同じ三銃士のジャン及びニコライと共に旅立つ。というストーリー。
- 基本的にはアニエスを皇帝の手から救出するというわかりやすい目標が掲げられている王道展開ですが、前作同様もちろんどんでん返しもあります。終盤は怒濤の展開で、一気にクリアしてしまいました。
- エンディング直前のシナリオは人を選ぶかもしれません。端的に言うとメタネタなので…。とはいえ、前作もメタネタがオチなので、シリーズをプレイしている方の抵抗感は少ないでしょう。自分もすんなりと受け入れられました。ノルエンデ村の大穴の仕掛けはちょっとびっくりしましたけど…
- ただ、一番問題を感じたのもシナリオ面です。ユウたちは過去改変をしようとしている皇帝に向かって「この世界に住んでいる人のことをなかったことになんてさせない!」と言い続けるんですが、皇帝を止めるために取った手段が「過去に戻ってやり直す」だからな…。もちろんそれにはやむにやまれぬ事情があったので、皇帝と同視することは出来ないんですが、それでもやはり一つの世界を闇に葬った(並行世界史観なので、闇に葬れてすらいないのかもしれませんが…)のはいいんですかね。
システム
- 前作同様、使いやすいシステム群は健在。
- 特に今回から、1ターンに同じ行動を連続する場合に必要なコマンド入力の負担が大幅に軽減されているのはありがたい。
- また今回はジョブも増えて、よりアビリティの組み合わせが重要になった。ジョブレベルは10(一定の条件を満たすと11)まで上げられますが、シナリオクリアに有用なアビリティは大体7もあれば十分だし、連チャンシステムなど稼ぎも比較的しやすいシステムなので適当にプレイしても詰まることはない。実際レベル上げもほとんどしなくて良かった感じです。
- 細かいことですが、戦闘時のリピート行動、便利なんですけど、暴発してしまうこともあります。「リピートする/しない」だけではなく、「リピートする前に1回確認する」というモードもあるとうれしかったです。
- ファーストインプレッションで、「パロネタ多すぎ」と言いましたけど、最後までプレイするとその理由がある程度分かりました。それでも多いと思うけど。
- 目玉だったバーターサブシナリオ。正義を考えさせる内容で、どちらを選んでもそれなりの結果になるようバランスが取られているのはよかったと思います(ただマヌマットとアナゼルの対決は…)。ただ、シナリオが非常に緊迫した時にも遠慮無くイベントが発生するのはもう少しどうにかならなかったのかと。ついでに言うと、テント会話も、ボス直前だというのに料理の話で盛り上がりすぎかと。
- それからナビゲーションシステムである「おしえてアニエス」も最後まで楽しかったです。スタッフの方もおっしゃってましたが、アニエス救出というモチベーションを保つ上で、アニエスを愛せるかどうかと言うのは非常に重要なファクター。その役割を存分に果たしてくれていたと思います。
キャラクター
- 前作同様PCは4人です。序盤で入れ替えがありますが、その後はほぼ入れ替わることはありません。パーティ内の人間関係も極めて円滑で、ぎすぎすしたりライバル関係になったりすることもなく、そういう意味では安心です。最近はみんなが仲良し!なゲームの方が珍しいですしね。
- ユウは前作のティズを引き継いでいるような、正当派の主人公です。割とまっすぐで、それゆえに悩むこともあるんですけど、持ち前の前向きさで乗り越えてくれました。朴念仁もティズ譲りですけど、最後は勇気見せましたね!
- マグノリアはイデアと並ぶパーティのムードメーカー。ユウに思いを寄せていて、小さなラブエピソードをちょこまかと挟んでくれるのがカワイイ。彼女も大義があって旅をしているのですが、けっしてをそれを仲間達に押しつけることなく、マグノリアからすれば見ず知らずの人を助けようとしているユウたちに力を貸してくれるんですから、いい人ってレベルじゃねーぞ。
- ティズは前作の冒険を経て、大人になりましたね。前回のエンディングからずっと眠り続けていたので、イデアと違って成長していないのかと思いましたが、杞憂でした。彼は本気出せばそれはもう強いんでしょうし、アニエスを助けたいという思いも一番強いはずなのに、突っ走りがちなユウのブレーキ役…というかアドバイザーとして存在感を示してくれました。あくまで主役を立てながらも、歴戦の勇者の風格は失わず。ユウは「さすがティズさん!」を連発するティズ大好きっ子なんですけど、それがうっとうしくならないくらいよくできた人でした。それにラストシーン、ティズだけはこうなること分かっていながら協力してたってことですよね。テラ男前。
- イデアは前作同様やはりムードメーカーです。思考は思慮深くなりましたけど、ガンガン勢いでおしていくところは変わらず、それがまたいい感じです。ティズと内輪ネタで勝手に盛り上がったりせず、パーティの雰囲気を円滑に保てるよう動き回る影の苦労人…かな?彼女は悲恋の主人公ですが、それを表に出してパーティ内の色恋沙汰に水を差すようなことをしないのも良かった。サブシナリオでも格好いいところを見せてくれました。
- PCではないですが、アニエスも良かったですね。前作をプレイした人はともかく、今作から入った人はアニエスのことをよく知らないまま助けに行かなければならなくなるんですけど、「教えてアニエス」で役に立つアドバイスや楽しいおしゃべりを提供してくれるので、「早く助けてあげなきゃ」というモチベーションは維持しやすいと思います。時々いなくなったりして、「まさか裏切りフラグ…?」とどきどきしたのは秘密です。
- 敵役も魅力的なキャラが多かった。前作は「立ちはだかる敵は皆殺し!」という感じで殺伐としているところもありましたけど、今作は「殺すにはそれなりの理由がある」という感じだったのはグッド。またそういうシーンがあるからこそ、ラスボス戦での演出が光りました。アンネはもうちょっとお仕置きしてあげてもよかったと思いますけどね。しかしエアリーがものすごい手間暇掛けてやっていたことを、アンネはあっさりやり遂げていたりしてなんかエアリーがかわいそうになりました。まぁアンネはエアリーのやったことに乗っかった感も否めないのですが。
戦闘
- ランダムエンカウント制ですが、エンカウント率は高くなく、また自分で調節することもできるのでいらつくことは無いです。時折推奨レベルに比べて敵が強すぎる…と感じることもありますが、それ以外は戦闘バランスも良好でした。ボスはそれなりに戦略を考えないと勝てないレベルなのも良い。
- 戦闘はサイドビューのコマンド入力方式。素早い順に行動できますが、ブレイブでターンを前借りしたり、デフォルトでターンをためたりすることが出来ます。ジョブやアビリティの組み合わせで戦略の幅も広く、単なるコマンドバトルに留まらないおもしろさがあるのは前作同様。今作は通常攻撃も魔法もどちらも主力を張りうるようになりましたので、本当に好きなパーティが組みやすいと思います。
- 序盤はウィザードによる全体属性攻撃が強いです。中盤からは通常攻撃が強くなってくるので、三刀流、パラージ、ホークアイあたりが便利。回復役はビショップが優秀。白魔道士の「そのまま全体化」があればMP不足に悩むこともないでしょう。終盤は黒魔道士の「何でも全体化」と「二言」で黒魔法をうったり月魔法で強化したり。敵の防御力が高くなるので、物理型はウォーヘッドやハープーンが必須。
というわけで、前作ほどの衝撃はないものの、二作目として手堅くまとめて来たな、という良作でした。サードも期待できそうですし、次回作も購入すると思います。キャラ、シナリオ、戦闘というRPGで僕が重要視する3要素の出来がどれも秀逸なんだから、そりゃ面白いに決まってますよね。
3DSでRPGをお考えの方は、第一候補に入れていいと思います。もちろん、前作もプレイした方がいいですよ。
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2015-05-12
ついにテレビアニメ化です。2015年秋放送予定。
いとしのムーコ⑦
著者:みずしな孝之
レーベル:イブニングKC
価格:562円(税別)
感想
今回は季節ネタが多かったですね。作中で真夏からバレンタインまで扱ってて驚いたんですけど、半年分の連載が1冊になってるから当たり前なのか。
ムーコも可愛いけど、最近は玲奈(表紙の左上の少女)がだんだん強力になってきているのが気になる。みずしなマンガでこういう造形のキャラは大体バイオレンスキャラにシフトしていくことが多いからなぁ。今のところはいいコンビなのですが。
玲奈「ムーコちゃーん!」
ムーコ「わー!れなー!!(・∀・)」
玲奈「ムーコちゃん!!ムーコちゃーん!!」(ムーコに抱きついてゴロゴロ)
ムーコ「まってまって!れなとムーコこんなになかよくないって!」
※93ページより引用
それから高校時代は美少年だったうしこうさんが、スキンヘッドになってしまった悲しい物語も描かれています。ていうか食生活の乱れが全ての原因なのですが。
今回のカバー裏には、ブルーレイディスクVSムーコ、かめVSムーコの2戦が載っています。これまで全勝のムーコに、ついに苦戦する相手が!
2015-05-04
こういう本ってラノベの括りに入れていいんですかね。
マージナル・オペレーション FⅡ
著者:芝村裕吏
レーベル:星海社FICTIONS
価格:1200円
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あらすじ
停戦後、日本の高校に進学したサキ。これまでとは全く違う世界に順応しながらも、トリさんと呼ぶ父アラタとの生活を思い出す日々。そんな中、三者面談の日に起きたささやかな事件を描く「私のトリさん」
アラタの語学の教師でもあるホリー。彼女の揺れる女心と、不器用に彼女を守ろうとするアラタの人間関係を描く「新しい首輪」
停戦後、アラタから学校に通うよう求められるも、どうしても応じられないイブン。新天地に旅立つ仲間は、彼の狭い世界の殻を破ることが出来るのか―「若きイヌワシの悩み」
徳島にやってきたアラタが突如失踪。子供たちはパニックになりながらも彼の行方を捜し始める。まめたんも登場する「子供使いの失踪」
の4編からなる短編集です。いずれも本編終了後の世界を描いています。
感想
戦争が一段落して、子供達に新たな生活を与えようとするアラタの奮闘を、第三者目線で描いています。
戦争物大好きな芝村先生ですが、むしろ戦争以外の場面を描いている方が面白いんですよね。特に人間考察の部分は、自分と波長が合う気がして面白いです。「教育」の存在意義とか、「合理的な人間」観とか。
「他人を高く評価しすぎなのよ。あんたは。そして自分を低く見過ぎている。」「あなたの経歴まで考えて皆が動いていると思ったら大間違いだから。いい?人間はまずあなたの活躍を見て、あなたの部下の数と武装を見て、それであなたが脅威かを判断する。あなたの経歴から考えたりはしない」
「合理的じゃない……」
「あなたが合理的すぎるの。異常なくらいに。瞬間で一番合理的な考えが見えているでしょ」「そういう風には周りは見えてないのよ。まともな人間はね、瞬間で合理的な判断なんて見えてないし、あなたが見えているのが当然として振る舞えば、反感を持つの。」
※81~82ページより引用
という下りは刺さりました。僕も仕事上、人間は全て「瞬間で一番合理的な考えが見えている」っていう前提で話を組み立てて押しつけるからなぁ。もちろんそれが説得力があるからなんですが、楽だからという側面もあります。もっと悪いことに、自分が考える「合理的な考え」が、他の人の考える「合理的な考え」とずれている可能性すらある。
他にもキャラクターがしゃべる、国家の持つ戦争観観も中々面白い。
- 中国…合理的で、利害が一致すれば昨日までの敵とも手を組める。
- 日本…まとめて殺したり被害を与えたりはしない。ターゲットは慎重に選ぶ。外国に対する影響力は低く、輸出と公共工事とお金くらいしかカードがない。
- アメリカ…強大な軍事力があるため、民主主義最優先。軍事的目的ではなく、政治によって軍事行動が決まる。
とか。
それから、第4話に登場した「まめたん」の制作秘話は、芝村先生の「富士学校まめたん研究分室」をご覧下さい。こっちも面白いよ。
[関連記事]【小説】富士学校まめたん研究分室 レビュー | Y.A.S.
さて、今度こそマジオペは終わりなので、つぎは日露戦争時代を舞台にした同じ作者の「遙か凍土のカナン」でも読みます。
表紙のキャラは手前からサキ、イブン、明言は無いけどハキム、ホリーかな。
イラストのしずま先生が、艦これのキャラデザしてることに今さら気づきました。つーか島風のあのコス考えたのが…
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2015-05-02
帯に書いてある「男の人生は挑戦である」。いい言葉です。挑戦の方向にもよりますけどね。
となりの関くん 7
著者:森繁拓真
レーベル:MFコミックス フラッパーシリーズ
価格:590円
レビュー
これまでどおり、隣の席で独自の遊びを繰り広げる関くんと、それに翻弄される横井さんの掛け合いを眺める漫画です。
しかし、最近は横井さんもずいぶん強くなりましたね。「自分アピールも度が過ぎると笑われるって」「(関くんの作品を見て)これゴミか」「ナレーション『ビンの中の種は横井さんがこっそり捨てておきました』」「ギュム(手に持てないほど熱くなったカイロを関くんの顔面に押しつけた音)」などなど。もはや関くんが横井さんを翻弄しているのか、横井さんが関くんを翻弄しているのか分からなくなってきました。
大体いつも横井さんがちょっかい出そうが邪魔しようが、我が道突き進む関くんですが、今回は横井さんのあまりの剣幕に土下座するという珍しい一幕もあったり。
今回の関くんの一人遊びはこちら。
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- 帆船模型作り(表紙・裏表紙)
- ヨーヨーで新技開発
- カンナ削り
- 一人お化け屋敷@体育館倉庫
- ロボット一家にロボ犬登場
- ドングリのブランド化
- 宝の地図作り
- 特殊メイク
- オナモミでダーツ
- 怪獣映画の撮影
- シールでスマホごっこ
- 鉛筆を改造
- 教科書に落書き
女の人生は駆け引きである
大切なのは流されないこと
ミスを認めれば主導権を奪われるので正しさを曲げてでも優位を守る―
※22ページより引用
とか横井さんは言ってますけど、これダメな考え方だろ。
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2015-04-29
ブレセカ、1章が終わりました。どのジョブが有用なのか探り探りですが、とりあえず
- ユウ…主に魔法攻撃役。すっぴん→ウィザード→赤魔道士
- イデア…主に物理攻撃役。チャリオット
- マグノリア…主に回復役。ビショップ→ねこ使い
- ティズ…主に物理攻撃役。チャリオット→フェンサー
という感じで。
それはさておき、最近小説がたまりすぎているので、このGWに多少なりとも消化したいです。そんなわけでリハビリがてら短編小説を。
Steins;Gate 承認共鳴のパードン/承認共鳴のスーヴェニア
筆者:林直孝
レーベル:-
価格:-円(劇場版STEINS;GATEの付属ブックレット収録)
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あらすじ
《承認共鳴のパードン》
今日も今日とて岡部と天王寺は大げんか。ブラウン管工房でバイト中の萌郁は、かつて自分にラボメンバッジをくれて居場所を与えてくれた岡部のことを密かに心配していた。
萌郁は岡部の心がここから離れてしまわないよう、謝罪を勧めるメールを送るのだが―
《承認共鳴のスーヴェニア》
ラボメンの中で、最初に自分の友達になってくれた少女―椎名まゆり。何も含むところは無いはずなのに、萌郁はいつも彼女に後ろめたさを感じていた。しかしラボメンが8人そろう日を夢見るまゆりの前向きな態度に、次第に感化された萌郁は―
感想
劇場公開時に入場者プレゼントとして配布された、萌郁視点の短編です。↑のあらすじではずいぶんな引きにしてしまいましたが、このあと何か大きな事件が起こるわけでもなく締めに入るので、本当に短編というのにふさわしいでしょう。とはいえ、シュタインズゲート世界線の萌郁がどういう人物なのかをうかがい知る資料はほとんどないので、そういう意味では貴重です。萌郁がブラウン管工房でバイトすることになった経緯や、オカリンがラボメンバッジを渡した時のエピソードもちらっと書いてあります。
小説とは関係ないのですが、この付属ブックレットは小説の他にも、映画のあらすじ、TVアニメのあらすじ、ラボメンの中の人達のインタビュー、スタッフ3名のインタビュー、前売り券特典だったコラボ画集、40点以上の公式イラストなどが収録されていて見応えがあります。Amazonで半額なので、シュタゲ・ゼロまでにチェックしてみてはいかが?
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2015-04-26
金曜に届いたブレセカ、昨日からプレイを始め、本日序章が終わったのでファーストインプレッションです。プレイ時間は5時間くらい。
ストーリー
- 長年反目していた公国と正教の若い式典の日。突然現れた男オブリビオンは自らを皇帝と名乗り、正教の法王であるアニエスを強奪していった。正教騎士団三銃士の若きリーダー・ユウは、アニエスを助けるため同じ三銃士のジャン及びニコライと共に旅立つのだった…という感じ。
- 超王道展開かと思いきや、序盤からちょっとびっくりするような展開が連発してます。こういうところはさすがブレイブリーシリーズ。先が気になります。あと序章でパーティメンバー全員(イデア、マグノリア、ティズ)がそろうとは思わなかった。もうちょっと引っ張るかと…
システム
- 前作同様、使いやすいシステム群は健在。
- 特に今回から、1ターンに同じ行動を連続する場合に必要なコマンド入力の負担が大幅に軽減されているのはありがたい。
- 一方、マップ上の隠しアイテム(マップにもフィールド上にも表示されず、怪しそうな場所を調べて見つけるしかないアイテム)が多いため、フィールド探索が面倒くさい。攻略本買うまですっぴんの「だうじんぐ」でどうにかするしかないか。でも「だうじんぐ」は個数が表示されるだけで、どこにあるかはわからないからなぁ…
- あとちょこちょこどころじゃない頻度で挟まれるパロディネタはなんなの?ああいうのはスパイスだからあまり多いのはちょっと…
- それからナビゲーションシステムである「おしえてアニエス」も楽しい。話の切り替わるタイミングがかなり多く、うっかりするとすぐ聞き逃すんですが、聞き逃した話もいつでも聞き直すことができるのは非常にうれしい仕様。
キャラクター
- 序盤の三銃士3人は、体験版での人間関係を引き継いでいることもあり、安心して見ていられます。それだけにその後の展開が引き立つので、製品版を購入した方には是非体験版を先にプレイしてもらいたいですね。
- それからパーティメンバーが大きく入れ替わります。あまり面識のない者同士なんですが、マグノリア以外はアニエス救出という大きな目標に向かっているので打ち解けるのも早いです。マグノリアの目的は別にあるようなのですが、あのイデアでさえちょっと引いちゃうくらいガンガン人間関係の距離を詰めてくるので、こちらも安心。
戦闘
- ランダムエンカウント制ですが、エンカウント率は高くなく、また自分で調節することもできるのでいらつくことは無いです。
- 戦闘はサイドビューのコマンド入力方式。素早い順に行動できますが、ブレイブでターンを前借りしたり、デフォルトでターンをためたりすることが出来ます。ジョブやアビリティの組み合わせで戦略の幅も広く、単なるコマンドバトルに留まらないおもしろさがあるのは前作同様。ただし前作から大きな改善も無いです。完成したシステムだったということか。
- 各キャラも好きに育成すればいいですが、若干初期ステータスに差があるようなので、今のところイデア=メイン火力、ティズ=サブ火力、ユウ=術士・サポート、マグノリア=回復、という感じで割り振っています。ジョブではとりあえずチャリオットが強いです。
というわけで、前作と同じ感じで楽しめますので、前作が面白かった方にはおすすめできると思います。あとはこれからのシナリオの転がし方次第かなぁ。
あとアナゼルは…ますよね?そうだといってよ!
2015-04-22
つーわけで早速劇場に乗り込んできました!しかし最近のパンフレット、1000円もするのね…確かに内容は充実してるけど。
劇場版「ペルソナ3」 #3 Falling Down
監督:元永慶太郎
公式:劇場版「ペルソナ3」 公式サイト
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あらすじ
11月3日。ストレガの妨害はあったものの、S.E.E.S.の面々は最後の大型シャドウを倒し、ストレガの一員であるチドリを人質として拘束する。これで影時間もタルタロスも消える―浮かれる一同だったが、その日も変わらず影時間はやってきた。響き渡る鐘の音に導かれて一同がタルタロスへ駆けつけると、そこに待っていたのは幾月理事長、そして彼の操り人形と化したアイギスだった。幾月は美鶴の父を人質に一同を拘束し、S.E.E.S.を騙して世界を滅びにもたらすために利用していたことを明かす。アイギスの自意識と、美鶴の父の命を犠牲にした反撃により幾月は倒されたが、またも大切な人を失ってしまったこと、そして戦う理由が分からなくなってしまったことで一同は深く落ち込む。中でも荒垣の死に責任を感じていた理は深くふさぎ込み、人との繋がりを拒絶してしまう。
その翌週。理のクラスに転校生・望月がやってきた。どこか浮き世離れした感じと、ファルロスに通じる風貌を持つ彼は、瞬く間にクラスの人気者となったが、アイギスは理由もよく分からないまま彼を拒絶する。しかしそんなことにはめげず、時に強引なまでに理に近づいていく望月に、誠の心も次第に開かれていく。ゆかりと美鶴、順平とチドリ、真田と荒垣、風花と夏紀―不器用にぶつかり、時に別れを経験しながらも、人との繋がりが「絆」を残してくれることに気づいた理は、再び笑顔を見せるようになった。
しかし修学旅行の最終日。チドリは入院先の病院から姿をくらましてしまう。チドリと交友を深めていた順平はそれにショックを受ける。タカヤとジンにそそのかされ、S.E.E.S.の面々と対峙するチドリ。順平の決死の説得に、チドリも戦いの手を止めた。しかし安心したのもつかの間、タカヤの凶弾が順平の胸を貫いた。チドリは自分の能力を使ってその生命力を分け与えることで彼を蘇生させ、自分は静かに息を引き取った。「ありがとう…」という言葉を残して。
12月2日、満月の晩の影時間。理、アイギス、そして望月は、時を同じくして唐突に10年前の記憶を取り戻す。10年前、対シャドウ特別制圧兵装であるアイギスは、最強のシャドウであるデスと戦い、これを封印した。そして、アイギスは望月こそが封印されたデスであることを見抜き、自らの使命に従って単身望月に戦いを挑む。その場に駆けつけた理が見たのは、地面に倒れ伏すアイギスと、それを見下ろす望月の姿だった。
一方、美鶴たちも幾月の残した資料から、真相にたどり着こうとしていた。幾月の目指す「滅び」とは何だったのか―
感想
今回はさらに駆け足でしたけど、その分密度も濃くて面白かったです。ただ「順平とチドリの接近」「チドリに拘束される順平」「真田の妹の死」などのエピソードがカット1枚やセリフ1つで説明されているところもあって、さすがに原作を知らないとわかりにくくは感じました。この辺りは多分DC版で補填されるでしょう。しかしそれを差し引いても文句なく面白かったです。今回も特にアイギスが大活躍でしたね。っていうか単純な物理的火力はアイギスが敵味方の中でも突出してるんだし、マトモにペルソナバトルに付き合わなくても、ペルソナ使いにガドリングをたたき込めばジ・エンドのような気も…それは言わぬが花か。なお右上のようなギャグではない入浴シーンもありますよ!(※一応知らない人が僕の品格を疑わないように注釈付けておきますが、アイギスはロボです)
そしてもちろん修学旅行のあのシーンもあります(美鶴の「処刑」といえばお分かりでしょう)。理が元気を取り戻したことを象徴するシーンであることもあって、かなり濃密なギャグに仕上がっていますので是非笑ってください。
そして泣けるシーンも満載です。特に真田が荒垣の棺の前で泣くシーン、そして順平がチドリの遺品であるスケッチブックをめくるシーンでは不覚にも泣きそうになりました。最後にあのイラストはずるいよ…
言うまでもなく、声優さんの熱演もすばらしかったです。石田氏の一人三役、緑川氏の泣きの演技、田中さんの心を奮い立たせるような檄、沢城さんの精神的に不安定な女性の演技など聞きどころ満載でした。
いよいよ次回が完結編。Coming Soonの表示もありましたし、パンフレットで足立Pが「それほどお待たせせずにお届けできるよう、ラストスパートをかけていく」とのことでしたので、今年中くらいに完結するといいなぁ。もちろんBDも買います!
追記:オーディオコメンタリー感想(2016-02-29)
今回の参加者は、理役の石田彰氏、美鶴役の田中理恵氏、ゆかり役の豊口めぐみ氏、風花役の能登麻美子氏、チドリ役の沢城みゆき氏、というSNS一切やってない自称アナログ集団です。
面白かった話としては、「(沢城)でも順平の声を聞くとすぐスイッチが入る。石田さんがしゃべっててもふーんとしか思わない」「第3章はゆかりは別録り」「(沢城)チドリは自分の中ではヒロイン中のヒロイン。恋についてしか考えなくていいから」「石田さんはすごく頭皮に気を使っている」「石田さんは髪の毛を背中くらいまで延ばしていた時期があったが、暑さに耐えかねて切った」「(能登)血液型O型だと思ってたら最近A型だと判明した」「ゆかりは左手で美鶴をビンタしているが、これは川の方向から叩きたいという演出の都合(ゆかりは右利き)」「石田氏はカレーとピラフとハンバーグが好き」とかですかね。
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2015-04-20
既に第3弾が劇場公開中です。ようやくこれで劇場へ行けそうです!
劇場版「ペルソナ3」 #2 Midsummer Knight’s Dream
監督:田口智久
公式:劇場版「ペルソナ3」 公式サイト
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あらすじ
シャドウとの戦いが激しくなる中、S.E.E.S.の面々は美鶴の招待で南の島のバカンスへ来ていた。その晩、美鶴の父は過去の桐条の罪について語り始める。美鶴の祖父はシャドウの力を利用しようと大量のシャドウを集めていたが、事故により集めたシャドウが拡散。それ以来、12体の強力なシャドウが影時間に出現するようになった。そしてその実験にはゆかりの父も参加していたらしい。落ち込むゆかりは一人で飛び出し、追った結城と共にシャドウの襲撃を受ける。絶体絶命のピンチを救ったのは、結城が昼間に出会った少女だった。
少女の名はアイギス、対シャドウ兵器として開発された機械少女だった。「私の一番は理さん、あなたのそばにいることだ」と言い、アイギスも共に戦うことになった。大型シャドウを全滅させれば影時間もタルタロスも消えるらしい…理事長の言葉に色めき立つ一同。
一方、影時間に起きたことが他人に認識されないことを利用し、殺人を行う3人組がいた。タカヤ、ジン、チドリと名乗る3人はストレガと名乗り、かつてS.E.E.S.にいた荒垣に接触し、S.E.E.S.の目的を探っていた。
その頃、2年前に母親をシャドウに殺された小学生・天田乾は、ペルソナ能力に覚醒し影時間に彷徨っていたところを、荒垣に保護される。天田、そして同じく影時間にも対応する犬・コロマルを加えた一同は、残り6体のシャドウ殲滅を誓うのだった。
8月6日の満月の日、巨大シャドウを倒すために出撃したS.E.E.S.を、タカヤとジンが襲撃する。2人は影時間を消されては困ると言い放ち、戦いをしかけてくる。シャドウとストレガ、双方を同時に相手にしたS.E.E.S.は苦戦するが、そのピンチを救ったのは荒垣だった。
彼も仲間に加え、夏休みを満喫する一同。天田は荒垣に懐き、順平は街でチドリと出会う。そして結城は、影時間が無くなったあとの自分の存在意義について悩む。その疑問は仲間達の心にも波紋を投げかけていた。そして9月の戦いでは、荒垣のシャドウが暴走し、天田は自分の母親の命を奪ったのはシャドウではなく、暴走した荒垣のペルソナだったことを思い出す。
そして10月4日、満月の晩。天田は母の命日であるその日に、単身荒垣を呼び出す。母の敵を討とうとする天田の前に、タカヤが現れ2人を射殺しようとする。しかし、荒垣は天田をかばって銃弾を受け、「憎しみを力に変え、これからのために生きろ」と言い残してこの世を去った。初めて目にした仲間の死―それは、結城の心に深い影を落とすのだった。
感想
サブタイトルは「A Midsummer Night’s Dream」(夏の夜の夢)のオマージュですね。Knightはアイギスのことかな?
冒頭からゆかりのシャワーシーンです。実は敵の精神攻撃だったのですが、結構生々しくてびっくりしました。ゲームではタオルを巻いているバストアップイラストがあるくらいでしたからねぇ。
今回の見どころはやはりアイギスのアクションでしょう。オルギアモードも再現されていて、その無双ぶりを楽しめます。どう考えても弾丸として射出している鉄量と、彼女のボディの容積が釣り合っていない気がするのですが、そこら辺はスルーで。かっこよければいいんだよ!でもアイギスがオルギアモードを発動したチャリオット戦で、ストレガが毒ガス排出装置を作動させていたのはどういうことなんだ(影時間中は、機械は動かせない)。
天田には、当初母親の死の真相を知らないという設定が加えられ、本来のキャラクター設定である礼儀正しい少年としての場面が多めに描かれてました。年相応の姿も見せたりして、余計後半の悲劇が引き立ちます。緒方さんの名演も聞き所です。
夏休みはイベント絵がいくつか登場しますけど、学外コミュが多数網羅されていたのも原作ファンにはうれしいところ。学内コミュも結構残っていますが、これは#3で回収されるのかな。
今回は比較的シリアスな場面が多かったですが、家政婦アイギスは見たなどのネタも差し込まれていて、終始暗いという感じではなかったです。もちろん最後の荒垣の死は重い場面ですが、これもそれまでの人間関係をきちんと描いていたこともあり、単なる悲劇では終わらない、印象的なシーンに仕上がっていました。P3Pでは生存ルートもありますが、これはこのままでよかったのではないかと。非常に続きが気になる終わり方でもあるので、早く#3を見に劇場に足を運びたい!
そして主人公の葛藤が描かれ始めました。当初は超然としてた彼が、#1で人間性を持つようになり、#2でまた元に戻ってしまう。しかし完全に元に戻ったわけではないでしょう。「失うのが辛いから」ということで引きこもっていること自体、彼が変わったことの証拠だと思います。次回作で華麗に立ち直ってくれることを期待しています。
オーディオコメンタリーは石田彰氏(結城役)、緒方恵美さん(天田乾)、田口監督、足立Pの4名です。今回もしゃべり慣れてる人が多くて面白かったですねー。面白かったネタとしては、
- 田口監督は冒頭のシーンのため、ラブホテルに一人で入った。領収証は会社持ち。なお屋久島ロケは予算が出なかった。
緒方さんはもう諦めてるけど、石田ボイスでラブホラブホ言うのはやめて!
- 冒頭に登場するラブホは、P4の修学旅行で登場したシティホテルと同じ。
- 美鶴が父親のところへ挨拶に行くシーンや、夏休みのイベントスチル絵、暴走した荒垣を真田が探すシーンは、DC版で追加された。
- 緒方さんがテレビアニメでキャラにきちんと声を合わせていけるのは3クール目くらいから。
- コロマルの声は、ゲームではSEだが、劇場版は役者の肉声。
- 主人公がアイギスと初めて会うシーンで、主人公の右目が一瞬見える。
- 荒垣は薬の副作用で体温調節がうまくできないため、厚着をしている(公式設定)。
などがありました。
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2015-04-19
ようやくブレイブリーセカンドの体験版、コンプできました!ボムの欠片を投げまくればレベル上げも一瞬ですし、ボスも電オラ様の作戦で余裕でした。
→電撃 – 『ブレイブリーセカンド』体験版攻略(最終版)。魔王(雲丹・白山)や製品版連動データを全公開
それはそうと、ひとまずRANK10までクリアしたのでこちらの感想を。
GOD EATER BURST
ジャンル:チーム連携型ハイスピードアクション
プラットフォーム:PSP
価格:1800円(パッケージ版・ダウンロード版)
公式:GOD EATER BURST:ゴッドイーターバースト
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ストーリー
- 近い未来―人類は、「アラガミ」という怪物により、絶望に瀕していた。生き残った人類はフェンリルという組織を作り、抵抗を試みる。その最前線で、神機という特別な武器を使って戦う戦士たちは、「神を喰らう者―ゴッドイーター」と呼ばれていた。
―というストーリー。
- アクションゲーなのでストーリーはあくまでおまけなのですが、割と設定もきちんと練り込まれていましたし、イベントも頻繁に挟み込まれて先が気になる作りになっているので、よかったと思います。
- 個人的には、RANK7~9ではメインストーリーの進展がほとんどなかったのと、○○が途中で離脱したきり戻って来なかったのが(ストーリー上しかたないのですが)残念だったかな。中の人が好きだったので。
システム
- アクションゲーはかなり久々ですし、モンハンくらいしかしたことがないので比較するしか無いのですが…
- この手のゲームで一番面倒くさいのは、個人的には武器を強化するための素材集めだと思うのですが(個人差があります)、素材集めのために相当回数を試行するまでの必要性はありませんし、上位素材と下位素材を融通するシステムもあったので、意外と苦になりませんでした。僕は剣を5種、銃を5種、盾を2種ほど強化していましたけど、素材集めをせざるを得なかったのは3回程度だと思います。
- 銃で撃つ銃弾を色々カスタマイズできるのも面白い試みでした。最初はホーミング弾(適当に撃っても命中する弾丸)メインでプレイしていましたが、後半は狙撃も技術も上がったため、高威力の弾丸を使用できるようになったりして良かったです。
- セーブロードもかなり快適。
キャラクター
- 主人公は基本的に無口キャラで、外見は自由に設定できます。PSPの性能の限界か選択肢が多いわけではないのですが(特に処理能力の問題でロングヘアがないのは残念)悪くないです。髪型、表情、服装などは全く性能に影響しないので、好きな外見で楽しめるのも◎。
- その他、クエストに同行できるキャラは16人いるんですが、それぞれ得意な武器は戦術が違っていてバリエーションが豊かです。その中でストーリーに深く絡んでくるのは半分弱ですが、それぞれの性格設定が戦術に反映されていたりして面白い。特にヒロイン?のアリサが、だんだんデレてくるにしたがって、主人公のサポートを献身的にしだしたりと芸が細かいです。
戦闘
- まず、剣形態と銃形態を持ち替えながら戦うというのが面白い。普段は剣で戦ってゲージを貯め、貯めたゲージを消費して銃を撃つ、という繰り返しです。銃、剣共に大きく分けると3系統あり、攻撃速度や属性、モンスターのどこに攻撃が通りやすいかに差があるので、モンスターに合わせた武器を使えるよういくつかの武器を並行して育てるのが基本になります。
- 敵は13系統46種。かなり豊富ですが、やはり終盤になるとマンネリ化してきたのは否めません。ただ後半は敵の火力が高くなり、漫然と戦っているとすぐやられるので、緊張感が無くなってだれるという事はありませんでした。
- 特筆すべき点として、NPCが非常に高性能ということが言えます。僕のようにソロプレイしかしない人間には非常にありがたいです。特に防御・回避行動の出来が良く、単身で戦うことになってもかなりの間継戦が可能です。このゲーム、回復手段は、自分でアイテムを使うか、仲間に回復弾で回復してもらうかの二択なのですが、僕は全く回復弾を使わず最後までクリアできました。それくらい仲間が死なない。また同時にボスが2体出現する時、チームを2つに分ければ、片方のボスをかなり長時間足止めしてくれるので、事実上2体1×2に持ち込めます。
- また、モンハン同様3死でミッション失敗なのですが、仲間が全滅しない限り1死にならないのもありがたいところ。戦闘不能になった仲間も、自分の体力を分けて復活させることが可能なので、3死どころか1死するすることすらめったにありません(僕ですら4回だけで、そのうち3回はNPCが1人しかいない時でした)。これで難易度が大幅に下がっています。もちろんMの人は真の意味でのソロプレイも可能です。
- 攻撃も理不尽なもの(辺り判定が妙に広いとか、予備動作なく広範囲攻撃するとか)はほとんど無く、アクションゲームとしての完成度の高さがうかがえます。モンハンのようにマップが分断されていることもなく、シームレスなので気持ちも切れにくい。また逃げたモンスターを追うのも比較的楽です。
総評
- 当初はモンハンのパクリとか色々言われていましたが、モンハンとの独自色を出そうとしてうまくいった作品として評価できると思います。
- 繰り返しになりますが、仲間のAIが非常に頼りになるため、仲間と一緒に戦っているということを強く感じさせたのもすばらしい。このゲーム、HPが0になってから戦闘不能になるまでに1秒程度タイムラグがあり、その間に回復してもらうとそのまま戦えるのですが、その1秒でNPCの回復弾が救ってくれたことは数え切れないです。
- あと、モンハンで一番嫌だった、「ボスに挑む前に雑魚を掃除しなければならない」という手間がほとんどないのもありがたい。ボス戦に集中できます(もちろんザコがいる場合もあるのですが、実際あまり気になりません)。あと消費アイテム(回復アイテムとか)が簡単に手に入るのもよいですね。何で戦闘に出る準備をするためだけに素材集めをしなければならぬのだ。
- ただ、やはり自分とアクションゲーとの相性が元々悪いので、ものすごくはまったかと言われるとそうでも無いです。アクションゲーが好きな方なら十分おすすめできますよ。僕も70時間くらいでクリアしたつもりだったのですが、あとで見たら104時間もプレイしていたので、なんだかんだで楽しんでいたのだと思います。
- 一応メインストーリーが終了するRANK10まではクリアしました。この先もう少しだけ続くんですが、トロフィーも無いことですし、ここで終わりにします。既に続編も販売中で、こっちはさらに面白くなってそうなのですが、スルーで。
- 最後に僕が使用していた武器の紹介でも。
- スナイパー
- ガストラフェテス系…素材にレア度の高いものが少ない。貫通属性値が高いため、属性耐性が高く貫通に弱いアラガミに有効。
- ブラスト:
- 金剛大筒系…戦いやすいコンゴウ素材で作れる。破砕属性値が高いので、ガストラフェテスと使い分け。
- イビルアイ系・ビューグル砲系…素材が集めやすい。神属性が高く、かなり幅広い敵に対応できる。
- ショートブレード
- ペイジ系…貫通剣。基本的にショートブレードは使わないが、スサノオ、ディアウス・ピター、アマテラスあたりは貫通がないと苦しいので作成。ガストラフェテス系と素材がかぶっているのは善し悪し。
- ロングブレード
- 氷刀系…素材がグボグボから回収できて作りやすいのに、切断属性、氷属性共に高いという極めて優秀な武器。主力。
- 魚鱗扇系…同じくグボグボ素材で、切断・火属性が高い。氷刀と使い分ければほぼ全ての敵に対応できる。
- バスターブレード
- クレイモア系…同ランクの多の武器に比べ、破砕属性値が非常に高い。基本的にはバスターもあまり使わないが、シュウやサリエルはチャージクラッシュが当てやすいので有用。
- シールド
- 支援シールド系…終盤までほぼこれだけ。ユーバーセンスで敵の居所を常時把握できるので楽。ただし性能が高いわけではないので、本当はもう1枚くらい性能重視の装甲を育てれば良かったかも。武器に優先的に素材を回すからどうしても後回しに…
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そうなんだよな。yukkun20はどうせ買うならコンプしたい派だから/ > ゼノ…