2015-07-21
銀河鉄道999のデータをまとめたムック本。
以前からこういう本が欲しいとおもっていたので衝動買いしました。
銀河鉄道999 大解剖
レーベル:日本の名作漫画アーカイブシリーズ
価格:907円
レビュー
- 999 誕生の時代
作品の全体像についての解説。
連載に至った時代背景や、作品の世界観、メインキャラクター(鉄郎、メーテル、車掌)やサブキャラクターの簡単な紹介、999や他のスペースシップ、メカニックの紹介、松本先生やアシスタントでメカデザイナーの板橋氏のインタビュー、担当編集者たちの対談など。
情報的にはさほど目新しいものではなく、コミックス上で分かる情報をまとめただけですが、構成はわかりやすく、概観をなぞるには十分な内容。
- 銀河鉄道ツアーガイド
999が停車した星(アンドロメダ編で91、エターナル編で38、銀河鉄道物語で4)ごとに関連するエピソードや登場人物、ホテル、グルメ情報などをまとめたガイド風のストーリー解説、珠玉のエピソード集、コミックス(少年画報社版)のカバー&カバー下ギャラリーなど。
ストーリー解説は1つの星につき1/6ページ程度とあっさり風味だが、原作読者にとっては問題の無いレベル。エターナル編以降はコミックスの引用がない(文字のみでの解説)になってるのが残念。
- アンドロメダ編 [最終回 終着駅]
アンドロメダ編最後の5エピソードのうち、4つについては文字でのストーリー紹介、最終話はコミックスの全ページを掲載。その他人物相関図、メーテルの名言集、メーテル名場面集など。
最終話は本自体のサイズが大きいこともあり読み応えがある。名言集も面白かったが、999で名言を言うのはメーテルだけではないので、もう少しページを割いて欲しかった。
- 映像化の時代
アニメ版・劇場版の解説。特に原作との違いやオリジナルエピソードの紹介に紙幅を割いている。関連作品や関連グッズの紹介、主題歌を歌ったゴダイゴのタケカワ氏、漫画家の島本和彦先生、麻宮騎亜先生、早瀬マコト先生のインタビューなど。
アニメ版は見たことがなかったが、内容的にはわかりやすかった。ただ知っている人からするとものたりないかも。
- その他
イラストギャラリーや、直筆サイン色紙プレゼント企画など。
特に付録の「銀河鉄道大時刻表」は本当の時刻表のようなデザインになっている上に、大銀河本線(アンドロメダ編で999が走る路線)だけでなく、大オリオン線や謎の外銀河線など他路線についても網羅してあるので面白い。
というわけで、僕のようなライトなファンには十分楽しめる内容でした。これで900円は安い。
ただディープな考察や世界観に繋がる情報が多く掲載されているわけではないので、濃いファンの方には物足りない内容かも知れません。
以前コミックスやアニメを見た方が、昔を懐かしむにはいいと思います。僕もエターナル編が完結したら全部通して読み直したいと思ってるんですけど、いつ完結するのかなぁ…。編集者インタビューによると、
あと100年あっても終わらないかも知れないけどなあ(笑)。先生には最終回って言う言葉が、思考回路の中にないから、先があるようでない(笑)。(中略)でも最後がないっていう…ずっと未完成、現在進行形っていうのが先生の人生じゃないかな。
※39ページより引用
って、編集者が諦めてるんならだめだ…
2015-07-18
前巻の感想で、「ニア派だから手は出さないと思う」と言っておきながら結局ヨーコのフィギュア付き限定版を買ってしまいました。グレンラガン成分足りないんだもん…!
天元突破グレンラガン 男どアホウ!編 03
著者:ののやまさき
脚本:中島かずき
レーベル:ヒーローズコミックス
価格:4298円(限定版)
レビュー
TVアニメ「天元突破グレンラガン」の劇場版紅蓮篇のDVD限定版特典だったスピンオフドラマCD「男どアホウ!グレンラガン」のコミカライズ作品です。今巻で一応完結。「決戦!男組編」に続いていますが。
[関連記事] 【コミック】天元突破グレンラガン 男どアホウ!編 01 レビュー | Y.A.S.
[関連記事] 【コミック】天元突破グレンラガン 男どアホウ!編 02 レビュー | Y.A.S.
グレンラガンのキャラを使った学園ものです。もう学園関係ないけど。ついにテッペリン財団との最終決戦に至ったカミナたち一同。相変わらずかませ犬のヴィラル&ロシウはさておき、財団総帥ロージェノムの強さは本物で、カミナもあっという間に倒されてしまう。シモンとの兄弟の絆で何とか一矢報いたが、そこまでだった。トドメを刺そうとするロージェノムだったが―というストーリー。
本編では割とあっさり風味で処理されたロージェノム&ラゼンガンでしたが、今回はそのチートっぷりを大いに見せつけてくれるので、彼らのファン(いるのかどうか知りませんが)は必見です。ヴィラルも今回秘策を2つもぶら下げて割と善戦したのですが、所詮前座のかませ犬のつらさを見せつけてくれました。
しかし一つ疑問に思ったのですが、ロージェノムにボッコボコにされている中、
カミナ「ふー…9回裏2アウト満塁ってとこか…熱い展開だぜこりゃ まだ試合は終わってねぇ!」
※127、128ページより引用
っていうセリフがあるのですが、これ攻めてるのがカミナ側だとしてもロージェノム側だとしても、たとえとしておかしくないですかねぇ。
こういう場面では、自分たちを後攻にたとえて、「9回裏2アウトランナーなしってとこか…ここから奇跡の大逆転だぜ」あたりが妥当なのではないかと…まあカミナだしグレンラガンなので、小さなことはどうでもいいんだよ!なのですが。
なお番外編として、温泉編&ビーチバレー編が収録されています。番外編とはいえ40ページ超ですし、おなじみの「おはようございます…」もあるのでお楽しみに。
《公式サイト》
2015-07-11
テイルズのアニメーションを特集した書籍。
この手の本についてはあまり言わないんですけど、今回は言える、すげー面白かったと。Amazonレビューで低評価付けてる人は何もわかってない!(怒
『テイルズ オブ』シリーズ アニメーション ヒストリア
レーベル:ニュータイプ編
価格:2916円
レビュー
- SPECIAL INTERVIEW
この本の肝にして高評価のポイント。僕もテイルズファン歴が長いので、藤島先生やいのまた先生のテイルズ関係のインタビューは大体読んでいる自負がありますが、今回は新しい情報が多い上に内容が面白い。
- 藤島康介先生
- (印象に残っているのは)『ヴェスペリア』で、全体の雰囲気を和風のデザインにしてほしい、と言われたことです。
- キャラクターデザインはシンプルな方が本当は良いんです。たとえば『ドラえもん』は、(誰が書いても)おそらくだれもが何となくドラえもんと分かるはずです。それを考えると、ドラえもんを生み出した(藤子)先生はやっぱり凄いなと思います。
- 漫画ですと、現実世界で同じ服を着続けている人があまりいないように、できるだけ同じ服を描かないようにしています。
- (ヴェスペリアのパッケージイラストに描かれているユーリの顔に差している影は)結局自分ではあそこまで暗く出来なくて、アートディレクターの方にお願いしたんです。…私はPCではなく手で描いていますから、やり直しがきかないんですよ。
- (複数のデザイナーが関わる場合は)他のキャラクターのイメージと被らないように「ポニーテールは使えません」とか「スカートも避けてください」などとオーダーされるんです。
- いのまたむつみ先生
- 『デスティニー』でオープニングのアニメーション制作をどこに頼むかという話になったときに、わたしのお付き合いのある中から「Production I.Gさんにお願いしてみてはどうでしょうか?」と提案させていただいたんですよ。
- たしかに腹筋は好きなんですけど(笑)。ただ、リッド(の腹出し)のデザインとは関係ないですね。
- ジューダスだけが全身真っ黒なのは、私がどうしても一色にしてほしいと無理をお願いしたからなんですね。…提出したあとにやはり一度戻ってきたんですけど、「直したくないんです」と無茶を言ったりして……(笑)。
- 事前にもらってたソフィーの髪型のオーダーは、そもそもポニーテールだったんですよね(笑)。(※製品版のソフィはツインテール)
- (ミラのアホ毛について尋ねられたときは)「有り余るエネルギーが毛に集中しているんです、この先の方を光るように出来ませんか?」とか言ってたりしましたね。
- (ゼスティリアの天族については)実は天族として過ごす月日が長ければ長いほど、デザインに白いパーツが増えるという設定なんです。
- Production I.Gの寺川P・松竹作監
- (TOV劇場版の)ガリスタは…亀井監督が『ジ アビス』のジェイドを出したいというようなことを言っていて、…その名残があるからか、ガリスタとジェイドって似てると思いませんか?(松竹氏)
- ufotableの近藤社長・外崎監督・松島作監
- (TOSのOVAのテセアラ編)の制作が決まったのは、「シルヴァラント編」最終話の外崎さんの絵コンテが上がってきてからなんです。(近藤氏)
- 本当は1本30分で作る契約だったはずなのに、大半が30分オーバー。ひどい巻は40分以上、50分近くもありますからね。もう意味が分からない(笑)。(近藤氏)
- スレイに対したときのミクリオのポーズは、他のキャラクターを相手にしたときとは変えるとか…そういうことに意外と僕らうるさいんです。(外崎氏、松島氏)
- ARCHIVES
テイルズのゲーム、アニメ、劇場版などのほぼ全てを網羅した年表。「ブレイカー」「コモンズ」「ビブリオテカ」などのマイナータイトルもきっちり網羅。バンナム頑張ったね。
- ILLUSTRATION GALLERY
P、E、Aの過去の一枚絵の紹介。アニメ雑誌や製品パッケージなどに用いられたもの。アニメ関係のもののみで、全てを網羅しているわけでもない。
- HISTORIA 1 ANIMATION
P(OVA)、E(TVアニメ)、S(OVA)、A(TVアニメ)、V(劇場版)、Z(TVアニメ)のアニメーションの特集。
各作品については以下の構成になっている。
- 概説(2ページ)
スタッフ、キャスト、本編のスクリーンショット(以下SS)数枚、オープニングやエンディングムービー曲名とアーティスト名、SS数枚、原作ゲームとの関係、作品全体のあらすじ、世界観・設定の簡単な解説
解説はあまり詳しいわけではなく、ゲームないしアニメを知っている人向け。
- キャラクター紹介(数ページ)
主人公&ヒロインについては1人当たり1ページ、その他のメインキャラについては半ページをあてて、キャラクターの基本情報や作中での活躍、メインストーリーへの絡み方などを解説。
やや量は少ないものの手堅いまとめ方。
- ストーリー紹介(数ページ)
ストーリー1話1話(話数が別れていないものは編集者が適当に分割)についての紹介。アニメーションのSSが充実。
その分あらすじが割を食っていて、初見の方にはちょっと分かりにくいかも。
- 原画ギャラリー(S、V、Zのみ)
作中の印象的なシーンの原画ギャラリー。
場面のチョイスが秀逸で、解説も短いながらも読み応えがある。
- HISTORIA 2 GAME
これまでに発売されたテイルズのゲームの紹介。といってもゲームそのものに関する解説は少なく、その大部分がオープニングとエンディングのムービー紹介に割かれている。
ムービーがない作品についてもほぼ全て網羅されている(エスコートタイトル、携帯アプリ、
またミントの声優にこおろぎさとみさんの名前があったり、エターニアオンラインやタクティクス、ヴァールハイト、マテリアルダンジョンなどの知ってる人の方が少ない作品もきちんと触れているのは偉い。
あえて言えば、TOI-Rのオープニング、TOVのPS3バージョンのオープニングが収録されてないのが残念。
というわけで、非常に読み応えのある資料集でした。ページデザインも全体的に美しく、アニメ雑誌を長年作っている角川さんらしい仕上がりになっていて満足です。学生の頃、ムービーのスクリーンショットをプリントアウトして冊子を作っていた自分からすると、これだけの充実した内容の本を出してくださったことに感謝です。
原画集みたいなものを期待されると多分がっかりだと思いますのでそこだけ注意。
2015-06-28
遅くなりましたがブレセカの公式攻略本のレビューです。ごくわずかなブレイブリーデフォルトのネタバレがあります。
[関連記事]【ゲーム】ブレイブリーセカンド レビュー | Y.A.S.
ブレイブリーセカンド エンドレイヤー 公式コンプリートガイド
レーベル:スクウェア・エニックスの公式ガイドブックシリーズ
価格:1836円
続きを読む(ネタバレ注意) »
レビュー
- システム
システムの基本的な解説。
ゲーム中で確認出来ることはもちろん、ダメージ量、命中率、魔法の回復量、行動順の決定方法、状態異常の成功率・解消率などの計算方法が網羅されており、とりあえず困ることはないレベル。
「お役立ち情報Q&A」というコーナーに「Q:戦闘しないで楽にお金を稼ぐ方法ってない?」という質問があり、それに対する答えがカプカプメーカーということになってますが、このゲームは戦闘して金を稼いだ方が遥かに楽ですよ。
- ジョブ
- ジョブデータ
全30ジョブそれぞれについて、「基本能力やアビリティについての解説」「習得アビリティ一覧」「戦闘指南」を掲載。各2ページとまあまあのボリューム。そのジョブを装備している時におすすめのアビリティも5つほど掲載されています。無難な内容が多いですが。
全員のジョブ装備時の姿が掲載されているのもうれしい。
- アビリティデータ
魔法や特殊技のデータ。一応スクリーンショットが掲載されてますが、1枚しかないためあまり参考にはならず。せめて2枚、欲を言えば3枚はほしいところ。
- パーティ編成指南
その名の通り。実は密かに一番期待していたコンテンツの一つなのだが、3例しか掲載されてなくてガッカリ。
ブレセカはジョブやアビリティの組み合わせが面白いゲームなので、公式らしい深いパーティや思いっきりネタに走ったパーティなど色々見たかった。
- ジョブアビリティ活用術
複数のアビリティの組み合わせの解説。こっちはまあまあのボリュームだが、ピーキーなものは少ない。
- ストーリー
フローチャートとマップ。
フローチャートはサブシナリオも織り込んでいるし、デザイン的にも読みやすい。
マップもそこそこ。ただしダンジョンのギミックに関する解説がかなり乏しい。特に浮遊城はかなりややこしいのにこれだと全然分かりません。もっともブレセカのダンジョンでそれほど複雑なものはないですし、エンカウントもカット出来ますから、この程度でいいといえばいいのですが。
またボス解説もあまり内容が深くない。特に難易度の高い隠しボスについての解説が手抜きすぎるのでしょんぼり。「あらゆる攻撃が即死級の威力」なのに、対策法が「毎ターンしっかりと回復すること」ってなんだそれは。死んだら回復出来ませんよー
- データ
「装備品」「アイテム」「必殺技」「敵」「敵アビリティ」「チュートリアルクエスト」「称号」「イベントビューワー」についてのデータ。
特に注目したいのは「イベントビューワー」。コンプリートまではかなりの苦行ですが、そのために必要なデータはきちんと収められています。収集率の表示がないため、攻略サイトでも網羅出来ているところは見かけませんでしたので、さすが公式というべきか。
- スタッフインタビュー
浅野P、髙橋Pのインタビュー。
ブレセカの魅力はシナリオなので、プロデューサーのインタビューには期待していたのですが、これまたちょっと期待外れでした。
「今作の世界は前作のどの世界なのか」「体験版のマグノリアと今作のマグノリアの関係は」「リングアベルはなにをしているのか」「前作のアスタリスクと今作のアスタリスクの関係は」など知りたいことがほとんどスルーされ、当たり障りのない内容ばかりでがっかり。シナリオライターさんでもあるのに…
あと、「今作は(前作のFtSに当たる)2.5は作らない」というのは信じていいんですよね?
- その他
プロローグとして、ブレイブリーデフォルトのあらすじ、今作の登場人物のごく簡単な紹介もありました。
というわけで、攻略本としては問題のない内容です。が、攻略情報はネットで簡単に手に入る今日日、攻略本にはやはり独自の付加価値を求めたいところ(あくまで私見です)。そういう意味ではちょっと不満の残る出来でした。設定資料集買えってことかしらね。
« 続きを隠す
2015-06-27
現在も休載中ですが、久々に新刊が出ました。巻末おまけ漫画でもお元気そうで良かったです。
アルスラーン戦記が一段落してからでいいので、続き期待しています。
銀の匙 Vol.13
著者:荒川弘
レーベル:少年サンデーコミックス
価格:429円
続きを読む(ネタバレ注意) »
あらすじ
三年生になった八軒たちは、最後のインターハイに出場していた。北海道予選で最後はぎりぎりの勝負になるも、御影がノーミスでゴール、タイム勝負を0.07秒差で制し、見事御殿場で開かれる全国大会に駒を進めることが出来た。―が、決勝では雑念の入った八軒がコースを間違えて失格し、さんざんな結果に終わったのだった。
一方学内では、大川と八軒がこれから商売にしようとしているピザの試食会を開催することに。エゾノー生たちが丹精込めて育てた材料を使ったピザは大好評で、11月の発売に向けて大きな弾みとなった。
そして9月。東京で就職していた駒場から八軒に電話がかかってくる。「おまえに頼みたい事がある」という駒場の考えとは?
感想
前巻のレビューを読みながら今回読んでたんですけど、11巻かけて1年生編を描いたのに、2年生編が12巻目であっという間に終わっていたことに驚いた。1冊読み飛ばしたかと思いましたわ。
今回は前回の飲食シーン無しを吹き飛ばすかのようなピザ試食会でした。なんで白黒漫画なのにここまでうまそうなご飯が書けるのか。荒川先生さすがです。しかし3年生にもなるとちょっとやそっとおいしいものでは派手なリアクションが出なくなっているところに成長を感じます。
そしてインターハイ。予選ではギリギリ勝利を熱く描き(というか個人競技である乗馬でこういう熱いシーンを描けるのもさすが)、八軒に「馬術部入って良かった。誘ってくれてありがとな。今日もいいもの見られた。御影、超かっこよかった。惚れ直したよ。」とまで言わせておきながら、全国大会では八軒のせいで惨敗とか、あんまりな展開に思わず涙が…。「御影さんは馬が下手な男は嫌いですか…!?」という八軒のつぶやきに、御影が「へ!?いや元気出してよ」と否定せずに流しちゃったのも…(笑
あと吉野さんも出番があって良かった。今回もゴルゴンゾーラ(青カビチーズ)に引き気味の一同に「腐った豆を食ってる民族がなにを言う!」とど直球の正論で帰してくれました。当サイトは今後も吉野さんの夢を応援しています。
次巻予告によると、「クライマックスはもう目前!」とのことなので、あと2~3巻くらいで完結するのかもしれませんね。
« 続きを隠す
2015-06-23
COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が3ヶ月ぶりに更新です。7月発売のコミックスには、15話が先行収録されるようです。
ようやくフェブダーシュ男爵領編も完結か。
星界の紋章
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
レビュー
ついにフェブダーシュ男爵との戦闘が始まります。勝ち目は10%もない…しかしラフィールは決戦の道を選びます。
今回はジントの内心が原作より多少補充されていますね。しかし『無鉄砲』か…ちょっとラフィールを表現するには不適切なような。
クロワールのセリフで構成しましたか。
原作ではト書きなんですが、どちらかというとラフィール側の心情解説ととらえていたのでちょっと意外。
空中戦の尺が伸びて、ラフィールが反物質燃料工場を利用して相手を射界に入れる様子が描かれました。
これ自体はいいと思うんですけど(そもそもビームが実用化される世界で、クロワールがラフィールの船の推進排気が直撃するほど近接して戦闘していたことにはやや疑問を抱いていたので)、ただ白黒漫画の辛いところかとにかく双方の動きがわかりにくい!
あとレーダーを使用しているのに死角とか意味あるのかという新たな疑問が。
今度は原作でも意味が分からなかった部分なのですが、クロワールは致死量の放射線を浴びて死んだんですよね?
これは船殻が反陽子を浴びたことによる対消滅を起こし、その際に放射線が放出されたと理解してるんですがあってます?(このあたりは僕も全然詳しくないので…)
しかし仮にそうだとすると、対消滅で発生したエネルギーで船体自体がエネルギーに変わるため、原作のように原形をとどめたり、コミックスのように船体が穴ぼこになったりするのはちょっと納得がいかないんですけど、その辺りどうなんですかね?詳しい人説明プリーズ!
ここで大ゴマとは分かってますね米村先生!その直前のふてくされ顔もいいよいいよ!
というわけで、3巻は7/9発売です!セクシーなラフィール殿下が表紙ですよ!
※画像は第14話より引用
2015-06-20
既にプレイ開始してから5ヶ月経ってますが、ようやくプラチナに辿り着けました。
テイルズ オブ ゼスティリア
ジャンル:情熱が世界を照らすRPG
価格:8070円
公式:Tales of Zestiria テイルズ オブ ゼスティリア | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
続きを読む(ネタバレ注意) »
ストーリー
- かつて、天族と呼ばれる人々と、人間と呼ばれる人々が共存していた世界。しかしそれも今は昔、人間は天族の姿を見ることが出来なくなり、世界は災厄に飲み込まれようとしていた。人々は、過去世界の危機のたびに登場し、世界を救ってきた導師の出現を待ちわびていた。
そんな中、隠れ里で天族と共に育ち、それゆえ天族を知覚出来る人間の青年・スレイは、偶然村の近くの遺跡に迷い込んだ少女・アリーシャと出会う。そして運命に導かれるように村を出たスレイは、かつての導師と旅をした天族・ライラと契約し、当代の導師となる。それは、災禍の顕主と呼ばれ、世界に穢れを振りまく存在との長い戦いの幕開けだった―
というストーリー。世界観はいわゆる中世ファンタジーです。
- 今回一番問題があったのがストーリー面です。とにかく登場人物の一人・ロゼの行動原理が全く理解出来ないのが最大の問題です。
彼女は表向きは旅商人ですが、裏では暗殺稼業を営んでいます。この世界の人々は、罪を犯すと「穢れ」と呼ばれるものがたまり、最終的には憑魔という化け物に変じてしまうのですが、彼女は暗殺をなすことが正義と信じているため、職業的殺人者であるにもかかわらず穢れを纏っていません。彼女自身自分の稼業に誇りを持ち、殺さなければいけない人しか殺さないし、殺す前には殺すべきか調査するとか言ってますが、作中で何度もいい加減な調査をして、殺すべきでない人を殺そうとしたり、あっさり罠にはめられたりしています。(そもそも普通の手段で解決出来ないからと暗殺を依頼するような人をまず殺すべきってことになりませんか?)仲間達もロゼの正体は知っており、殺人をあまり快くは思っていませんが、ほぼ必要悪として認めています(一応言っておきますが、別に無政府状態ではなく、普通に法も警察(騎士団)も機能している世界です)。
別にダークヒーローがパーティにいるのは構いませんが、全く罪の意識がないのはヒーローではなく、シリアルキラーだろ。
- また世間では、アリーシャが途中離脱してしまうことがかなり叩かれていました。個人的にはアリーシャが離脱してしまうのは別に問題ないと思っています。ストーリー的にも理由付けがきちんとされていましたし、不自然さもないです(いいキャラだったので残念ではありましたが)。ですがその後アリーシャ下げロゼ上げの発言があったのは残念。正直普通の人間代表でもあるアリーシャ(ロゼはどちらかというとスレイ寄りの特殊能力者)とスレイの旅路を描くことで、天族と人間の共存というテーマを描くのだと思っていただけに、アリーシャを叩いちゃうと結局共存は難しいってことになるじゃん。
彼女がDLCで救済されてほっとしました。
- それから、ことあるごとに「殺す以外の方法を見つけたい」と言っていたのに、結局死んでいく人の多いこと多いこと。人死にが悪いとは言いませんし、すべての死に意味を持たせろと言うつもりもありませんが、いくら何でも後味が悪すぎです。特にアイゼンを殺したのはあっけにとられました。
- というわけで、ストーリー的には久々の低評価です。
システム
- 歴代作品を踏襲しているにもかかわらず、アイテム図鑑がない、マップ上のアイコンがわかりにくい(特に致命的なのは、宝箱の開封/未開封が区別出来ず、しかもマップを切り替えるとアイコンが消えてしまうこと)、説明のない(もしくは足りない)マスクデータが多い、など、全体的にちょっとうっとうしい作りでした。TOX2がシステム的に優秀だったので何でこうなった?という感じ。
- また、「オヤッツァー・フォー」のように、どう考えても放置することを前提にしているとしか思えないシステムを搭載しておきながら、本当に放置するとうまくいかないようになっているなどよく分からない仕様も。ユーザーができることを制限していくのはあまりいい制度設計とは思えませんが…
- また、アイテム合成もいまいちでした。今回は装備のステータスというよりそれに付着しているスキルが物を言うシステムで、合成しながら好きなスキルを集めていくのが楽しいのですが、そもそも武器のドロップ率が非常に低いのと、同名の装備同士でしか合成出来ないため、せっかく気に入ったスキルを集めた武器を作っても次の街に行くとお払い箱という事もあり、クリア後まではじっくり腰を据えてやる暇はありませんでした。せめてドロップ率がもう少し高ければなぁ。
- しかしながら、石碑による丁寧で順番を追ったシステムの説明、それぞれのシステムがゲームの世界観と上手に融合されていることなど、見るべき所もありました。もともとテイルズはシステム面では安定しており、シリーズ以外のゲームと比較して、特に劣っているというわけではありません。
キャラクター
- PCキャラは人間3人、天族5人。人間のアリーシャとロゼ、天族のデゼルとザビーダは入れ替わりなので、パーティは6人です。
- スレイ…仲間達から「自分の頭で考えて結論を出せ」とよく言われますが、状況がほぼ選択の余地がなかったりして、流されている感があるのは否めません(それでも歴代の主人公よりは「選び取っている」感はありますが)。性格的には癖がなく(ちょっと超然としているかも)、個性的な他のメンバーに押され気味です。しかし2作続けて主人公死亡エンドはちょっと…
- アリーシャ…自分のすべきことがよく分かっており、かつスレイやロゼと違ってそれがプレイヤーにも理解可能なため、一番感情移入しやすいと思われるキャラ。気丈に振る舞いながらも、一度限界を超えて感情があふれ出してしまうなど、人間としての弱さもあって魅力的です。彼女が離脱したのは本当に絶望しました。
- ロゼ…ストーリー上の立ち位置については散々批判しましたが、その偏った思想以外のところは嫌いじゃなかったです。落ち着いた性格のスレイに対し、話をぐいぐい引っ張っていくタイプのキャラです。ヒロインという立ち位置ではなく、あくまでパートナーという感じ。
- ライラ…火の天族。ダジャレ好きというキャラ立てがされていますが、初代主人公の彼と違い、結構うまいこと言ってたりもするので悪くなかった。思慮深いお姉さんキャラを予想していたのですが、どちらかというと序盤のムードメーカー的な感じでした。嫌いじゃないです。
- ミクリオ…水の天族で、主人公の親友。彼とスレイとの友情物語は非常にストレートかつ熱く、しかも押しつけがましくなく、周りもむやみに茶化したりしないため、エピソードとしても完成度が高かったです。テイルズでストレートな男の友情が描かれることは割と少ないので、新鮮でした。男性キャラでは一番好き。
- エドナ…地の天族。いわゆるロリババアと思われますが、ババアな発言は少ないです。もっとも皮肉やツッコミが多いため、ロリキャラという感じでもないのですが。辛辣な発言が多いにもかかわらず(ツンデレならぬツンツン)、それが嫌みにならず、むしろいいぞもっとやれになるのは、キャラ立てがきちんとしている証拠だと思います。キャラの中では一番好きです。
- デゼル…風の天族。当初から旅の目的を復讐と公言し、スレイたちも利用しているだけと言っていたのでアウトロー的なキャラかと思いきや、生き物に詳しかったり、何でも「風が教えてくれる」で解決したりと面白いキャラでした。彼は途中でパーティを離脱しますが、離脱のエピソードも悪くなかったと思います。でも離脱後すぐにザビーダが加入したからって、その後デゼルのことが話題になることはほぼないというのはちょっと…
- ザビーダ…風の天族。最初は主人公に絡むライバルキャラとして登場しますが、パーティに加入してからは頼れる兄貴として、そして明るいムードメーカーとして活躍してくれます。単なる賑やかしではなく、意外と人間関係や心情を理解した上でやっていることなので、こういうキャラが苦手な自分でも好感を持てました。むしろ何で最初あんなにとがっていたのか。
- 敵キャラについてですが、何となくカタルシスを得にくいボスが多く、そういう意味では悪役の魅力がなかった感じはあります。特にラスボスの行動原理なんか、「一人は寂しいので、僕と契約して憑魔になってよ!」なのでちょっと…背景もいまいち同情しにくいものでしたし…。ボスに重い背景を持たせ、プレイヤーに正義について考えさせるならそれもよし、ボスを外道に仕立て上げてプレイヤーにカタルシスを得させるならそれもよし、どっちかにすべきで、中途半端よくない。
戦闘
- シンボルエンカウント制。中盤まではいいのですが、後半になるとシンボルの動きが速く、単純に走っただけでは逃げ切れなくなったりしてちょっとウザイ。もっともホーリィボトルが宿屋に泊まらない限り効果持続なので、それを使えばいいのですが。
- 戦闘はいつものLMBSです。人間2人はパーティに固定で、人間2人と天族2人(天族は基本的に戦闘中でも入れ替え自由)の4人パーティで戦います。2人固定ウザイ!という意見もよく聞きますが、僕のように自発的にパーティを入れ替えることをしないタイプの人間にとって、ボタン一つで天族を入れ替えて、敵の弱点を突きながら戦えることのシステムはむしろ性に合ってました。TOXに近い感覚ですね。
- しかしながら、戦闘がやや大味な感があったことは否めません。それというのも、神依化すると、人間と天族のステータスを足したキャラになるというのが問題。戦場にいきなり通常の2倍のステータスをもつキャラが出現したら勝負になりませんよね?敵も終盤は神依化前提のステータスになるので、結局常に神依化して戦わないと火力が釣り合わないことになります。もちろん神依状態にも弱点はあるのですが、メリットの方が大きすぎる。
他方、敵も術を使うキャラが大量に出現すると、術を止めづらい仕様ということもあり、あっという間に全滅することもあります。
- やや味方AIの頭が悪い感じもします。特に神依化を勝手に解くのはヤメテ。こちらの操作で再度神依化することは可能なのですが、神依化自体にコストがかかるので結局無駄が出るのです。
- それから、エフェクトが派手なのはいいんですけど、派手になればなるほど、フロントビューだと見づらくなります。同じフロントビューだったTOGはエフェクト控えめでバランスが取れていましたが、ここまで派手にするならTOXのようにサイドビューにして。
- また批判が多い、戦闘時のカメラ視点が悪いと言うことについては、確かにその通りだと思います。…が、ザコ戦は、そもそもシームレスバトルということもあり戦場自体を選べるため、立ち回りやすい場所を選んで戦闘すればいいのであり、そこも含めて戦闘だと考えれば問題ないと思います。ただ戦場を選べないボス戦だけはもうちょっと気を遣ってよ。
総評
- 結局批判が多くなりましたが、世間で言われるほどの問題作かと言われれば、そんなことはないです。普通にテイルズとして楽しめるでしょう。さすがに初テイルズとしておすすめするほどではありませんが…。馬場Pの釈明が遅かったこと、アリーシャエピソードのDLCが結構高額で、しかも炎上したために急遽一時無料にしたといわれても仕方がない対応だったことなどもマイナスに働きましたね…。
お金を払ってプレイした以上、批判するのは消費者の自由と思いますけど、馬場Pを解任しろみたいな訳の分からない騒ぎ方は正直やめてほしいです。君の好きだったテイルズを作ったのも馬場Pだっての。あとプレイせずに叩いているやつは論外。
- とはいえ、RPGを評価する上で最も重要な要素の一つであるストーリーに及第点を付けられなかったことが、全体的な評価の低さに繋がっているように思います。キャラとか個々のエピソードにはいいところもあったんですけどねぇ。テイルズのテーマである「共存」に縛られた設定をしたせいでいろいろ弊害も出ているのに、まったく「共存」について結論を出さないまま終わったのも良くない感じが。
- 次回作も限定版を購入するモチベーションはまだ残っています。さすがに今回完全版商法をするようなことがあれば考えますけど。
- というわけで、20周年記念タイトルとしてはちょっと残念な出来と言わざるを得ないでしょう。あれこれ盛り込みすぎて散漫になった感じを受けました。もうちょっとオーソドックスなファンタジーでいいんだけどなぁ。
- あとスクリーンショット機能を外したことについては、ふざけるなと強く言いたい!多分コラボ衣装などの権利の絡みだと思うのですが,別にコラボ衣装を着けてる時はスクリーンショットできない仕様でいいから復活熱望。
« 続きを隠す
2015-06-14
このタイトル見ただけで元ネタがわかる人はレトロゲーマー。
ゆうべはお楽しみでしたね 1
著者:金田一蓮十郎
レーベル:ヤングガンガンコミックス
価格:540円
あらすじ
さつきたくみはMMORPGのドラクエⅩをこよなく愛する専門書籍店の店員。ゲーム内では「パウダー」という名でネカマ(男性がゲーム上で女性として振る舞うこと)プレイを楽しんでいた(別に隠してはいない)。そんな中、ゲーム内で仲の良いゴローさんが職場に近い新居を探しているという話を聞き、お互い同性ということもあってルームシェアを申し出るのだが…待ち合わせ場所に待っていたのはたくみがやや苦手なギャル系女子だった。
ひょんな事から一つ屋根の下で暮らすことになってしまった「パウダー」と「ゴロー」。お互い恋愛感情は抱いていないものの、やはり一つ屋根の下ということもあり気にはなるわけで…
レビュー
すいません、ドラクエデビューしてもいいですか(おい
というわけで、変な共同生活を描くことに定評のある金田一先生の最新作です。僕はハレのちグゥ以来のファンなのですが、どちらかというとギャグ寄りの話が好きなので、全ての作品を読んでいるわけではありません。
DQⅩを題材にしたマンガですが、普通のゲームをネタにしたマンガのように、ストーリーや戦闘などの描写は非常に少なく、どちらかというとリアル生活の方に重きが置かれています。ゲームする時も
知り合いにどっきりを仕掛けたり…
のんびり写真撮ったりしてます。
肝心のパウダーとゴローですけど、元々勘違いで同居するようになったことや、パウダーの方が対人関係に苦手意識を持っていることから、あんまりどろどろした感じにはなっておらず、さらっとした感じで描かれているのがいいです。ゴローさんなんか、「彼女とかいないの?」と話を振っておきながら、自分が聞かれると
この切れっぷりである。まさに理不尽。
でもちょっとずつ関係も進展したりしていて、これからが楽しみです。DQⅩ知らなくても全然OKですよー(実際僕もそうですし)
どういう話か気になる方は、ガンガンONLINEで試し読みができるのでそっちもどうぞ。
ガンガンONLINE×ドラゴンクエストX DQX勇者導かれ隊 ONLINE – 漫画 – ガンガンONLINE | SQUARE ENIX
※画像はいずれもコミックスより引用
2015-06-10
旅行中に読了しました。まめたん以来のハヤカワ×芝村作品です。
[関連記事]【小説】富士学校まめたん研究分室 レビュー | Y.A.S.
[関連記事]【小説】この空のまもり レビュー | Y.A.S.
宇宙人相場
著者:芝村裕吏
レーベル:ハヤカワ文庫JA
価格:680円
続きを読む(ネタバレ注意) »
あらすじ
高野信念は、趣味が高じてオタクショップの経営者になってしまった35歳。偶然であった病気がちの女性・妙と交際しているうちに、彼女の父親から彼女と過ごす時間を増やすためにデイトレードを進められ、在宅個人投資家に転職した。少しずつ取引を増やしていくうちに、金融の世界に魅せられていく高野。しかしある日、サーバーの事故で多額の損を出してしまう。その事故と、時折届く、人間を観察しているかのような謎のメール―二つの関連性に気づいた高野は、一つの大きな勝負に出る。一方その頃メールの主も、高野に接触しようと動き出していて―
感想
芝村氏の最新作です。芝村氏といえば戦争物(それもドンパチ中心というより、戦争力学や準備段階に力点を置いたもの)という印象ですが、今回は全く異なる、金融工学をテーマにした話です。
僕は金融取引には興味がない人間でしたが、いろいろと勉強になりました。主人公が手がけるのは「スカルピング」という、「1円値が上がったら売れ、5分値が動かなければ売れ」という、短期間のうちに大量の売買を行う取引です。とにかく多量の取引を行うため、先を読むというよりは反射神経が求められる取引で、元々高野も反射神経の良さに目を付けられて妙の父親から転身を勧められます。集中力の関係上1時間くらいしか取引出来ませんが、その間の稼ぎで生活費を捻出し、余った時間を妻との時間に充てる、というやり方で人生を回していこうとするわけです。最初はスカルピングの基本に沿って、そのうち元手を増やし、レバレッジを掛け、と大きな取引に進んでいきます。もちろん失敗することもありますし、展開的にはご都合主義の部類に属する話でしたが、これまで知らない世界を垣間見れて楽しめました。
また相変わらず人間の心理描写がうまい。特に取引がうまくいっている時は何でも前向きに考えられるのに、大損を出した時は顔に出さないようにしているつもりがいろんなところに影響が出て、全てが悪い方向に転がってしまう、という中盤あたりの展開は色々身に覚えがありすぎて、さすが芝村氏だなーと。
もちろん、芝村氏お得意の、面倒くさいヒロインも健在ですよ。今回は病弱キャラという割と(氏にしては)珍しい設定ですけど、出てきて1ページで「うわ、この娘めんどうくさいわ」と思わせるところはさすが。 そして最後には、そんな娘に振り回される高野や父親に感情移入してしまうという話でした。是非家族を養っている夫や父親の皆さんに読んでいただきたいです。
「とにかく、ほっとかない」
「別に、昨日今日はたまたま調子が悪かっただけです。たまたまです。それに高野さんだけが私を介抱してくれるわけじゃないですし」
「いや、ろくでもないのがいるかもしれないだろ」(中略)「そもそも介抱されなかったらどうするんだ」
「じゃあ、ずっと病院で寝たきりになれと言っているんですか」
「そんなことは言ってないだろ」
※58ページより引用
« 続きを隠す
2015-06-08
そんなわけで、新宿にあるアルトニアカフェでブレイブリーセカンド コラボカフェ開催中との話を聞き、行って参りました。え?黒星紅白展?…うっ、その単語を聞くと頭痛が…
ARTNIA Official Web Site
時刻 |
旅の日記 |
写真 |
11:30 |
こちらが外観。卵形?繭型? 外壁にはブレセカに登場する魔王の模型が置いてありました。
何で新宿三丁目にあるのかと思ったら、スクエニの本社が隣にあるんですね…すごいビルでした。 |
|
|
こちらが店内の様子。スクエニ関係のグッズが色々置いてありました。
数はものすごく多いという感じではなかったですけど、質は高く、ゲームファンなら思わず買いたくなるアイテム満載でした。
あと何と驚いたことに、店内撮影自由なんですよね。この手のカフェは基本的に食事を除いて撮影禁止のところが多いのでびっくりしました。もっとたくさん撮れば良かった。ブレセカグッズはまだちょっと少なめ。 |
|
|
こちらは展示室。
大きめのフィギュアやアクセなど、ちょっと高級志向のものが置いてありました。 |
|
|
といってもこの大きさのフィギュアで1万円しないのはまあまあな価格設定だと思います。 |
|
|
もちろんコラボメニューもあります。
実は食さずに帰るつもりだったのですが、メニューを見ると「イスタン坦々タン麺」の文字が…脳裏でイデアが「おかわりーっ!」というのが聞こえたので、注文してしまいました。
…あれ、これ中華麺じゃなくてパスタだ。 味はなかなかで、値段(850円)相当の価値はあります。ただ担々麺のわりにスープの味が薄く、パスタ+レタス+水菜+大根の水っぽさに負けていたような気がします。 |
|
|
こちらはカクテル「マグノリア」。ブルーベリージュースベースの炭酸飲料です。これはノンアルコールですが、アルコールの入っているのもありました。このほかに「アンネ」「カミイズミ」「三銃士」というカクテルもあります。
おまけでコースターが付いてきます。「ブレデフォ」「ブレセカ」「DQ」「FF」から1枚を選択出来ます。写真は「ブレデフォ」。 |
|
|
せっかく来たので、お土産も購入。
左に写っているのが、キングダムハーツのキーブレードを模したキーホルダーです。非常に出来が良く、これで2000円弱は正直安い。他に「アルテマウェポン」や「過ぎ去りし思い出」など数種類がありましたが、基本に忠実にこちらで(というものの、実はソラが使う「キングダムチェーン」は売り切れだったため、王様が使う「キングダムチェーン ダークサイド」を購入したのは秘密です)。
真ん中に置いてあるのは、1500円以上購入するともらえるクリップです。使い道不明。 |
|
おまけ |
書く場所がなかったのでこちらへ。
1日目のフェスティバル後に部屋に戻ると、オリジナルデザインのチロルチョコが置いてありました。 |
|
|
それから部屋に置いてあった注意事項の紙。こういうちょっとした遊び心はうれしいですね。 |
|