2011-06-07

“Crest of the Stars” レビュー

Amazonで、星界の紋章の英訳版”Crest of the Stars”を買ってみました。久々にチェックしたら値下がりしていたので。続刊は品切れだったので、とりあえずこの1冊だけです。そんなわけで簡単なレビューを。

  • 内容は「星界の紋章I」に相当する部分
  • 直訳ではなくやや意訳的なところがある模様(全部読んでないので分かりませんけど)。例えば日本語版だと書き出しは「よく晴れた星空。見つめていると、満天の星に吸いこまれてしまいそうだ。」だが、英語版は「Wow.Jinto Linn marveled at the night sky.It’s incredible.」になっている。
  • 場面が大きく転換する部分に、ガフトノーシュをかたどったアイコンが挟まれている…が、どう見ても首が7本しかない件について。
  • アーヴ語のルビは括弧書きで近い音を当てている(純粋なアーヴ語のアルファベット表記ではない)。例えば「coffee(Surgu)」など。ただ文脈によってはいきなりアーヴ語が出てくるところもある。例えばラフィールが初めてジントに声をかける場面での呼称は、「Linn Syun-Rock Jarluk Dreu Haider Jinto Lonyu」と表記され、「ハイド伯爵公子」「閣下」は英訳されていない。
  • 巻末には日本語版同様「帝国星界軍翔士位階」「あとがき」の英訳版が付属
  • その他にNotesとして、翻訳者からの注意書きが付いている。内容は
    • アーヴ語には大文字小文字の設定がないので、とりあえず先頭文字のみ大文字で表記している
    • アーヴ語をアルファベットに直す際に、発音に近くなるよう修正をしている(例えばCはKに直したとか、アーヴ語にはWはないけど発音の都合で使っているところがあるとか)
    • アーヴ語についてもっと知りたい人のためのファンサイトもあるよ(ほとんどが日本語のサイト)
  • Notesのあとに、アーヴ語・英語の対照表も付いている。ただJarlukとか載っていない単語も一部ある。あとラルトネーの英訳が”Queen”になっているのは致命的ミスでは?

こんなところかな。それでは最後はあの名台詞で。

“You can call me Lafiel!”


2011-05-31

テイルズオブ大全1995-2011 レビュー


そんなわけでテイルズオブフェスティバルで先行発売された「Tales of 15th Anniversary テイルズオブ大全1995-2011」の感想をば。

全般

全部で640ページの大ボリュームで厚みが4センチほどあります。多分凶器になるでしょう。

人物名鑑(約500ページ)

人物名鑑というサブタイトルが付いていますが、キャラクターを中心とした各作品の紹介です。概ね以下のような構成になっています(TOW系列、モバイル系列はやや簡略化)。特にイラストはかなり充実していますし、キャラ紹介の文章は全て書き下ろしです。

  • ストーリー概略(2ページ)
  • メインキャラ(PC+重要サブキャラ)紹介
    • キャラクターイラスト、基本データ(1ページ)
    • キャラクターを中心としたストーリー・心情の流れ、名台詞(1ページ)
  • サブキャラ紹介
    • キャラクターイラスト、基本データ(2~3キャラで1ページ)
  • キャラクター公式イラスト
    • デフォルメイラスト
    • ステータス画面イラスト
    • スキット表情集
    • 秘奥義カットインイラスト
  • ストーリー・エッセンス…ストーリーのちょっとマジメな分析(テーマや人間関係など)

用語辞典

こっちは残念ながら書き下ろしではなく、各ソフトのファミ通攻略本末尾に付いている用語辞典をまとめたものです。ただ攻略本が出ていない(はずの)TORやRM3の用語は追加されていました。さすがにTOFとかはないけど。Tales of 大辞典くらい頑張ってほしかったなぁ。

人物名鑑はかなり充実度が高いので、キャラクタ愛の人はこちらがオススメです。逆に中の人とか開発スタッフの話が知りたいのなら、テイルズオブクロニクルがいいでしょう。まぁシリーズのファンならどっちも買って損はないです。

追記(6/5)

この記事はずいぶん多くの方に見ていただいているようです。「説明だけじゃなくて画像はねーのか」という声が聞こえてきそうです。テイルズ情報に詳しいテイルズ@日本語でおk様に画像込みの詳しい情報がありましたので、そちらを…


2011-05-30

【ゲーム】ゼノブレイド レビュー

というわけでテイルズフェスでテイルズ愛がこれまでになく燃え上がっているので、そろそろTOGfに取りかかろうと思います。さいわいPSNも復旧しましたしね。その前にこれまでプレイしていたゼノブレイドを振り返ろうと思います。

世界観・フィールド

広漠とした世界に2体の巨神がいて、人々はその上で生活しているという非常に特殊な世界が舞台ですけど、そのため世界の広大さと有限性がうまく表現されています。遠景に見える他方の巨神の姿とかの壮麗さはなかなかのもの。

フィールドもきわめて広大かつ美麗。Wiiなのでグラ的な限界はもちろんあるんですけど、まったく妥協はありません。遙か彼方まで続くフィールドを走り続けるだけで楽しい。またフィールドが広いと移動はどうしても面倒になってくるんですけど、ワープシステムが充実していたり、移動中もアイテムが拾えたりランドマークという景色が美しい場所で経験値がもらえたりと飽きさせない工夫が満載です。うろうろしていると強力なモンスターに絡まれてボコボコにされるのもまた楽しい。時間帯の要素もあるんですけど、時間は自由に切り替えられるのでそこでストレスを感じることはないです。

続きを読む(ネタバレ注意) »


2011-05-29

2回目終了&3回目開始待ち。
鈴村さんはちょい悪ふざけがすぎたなぁ…
あと沢城さんのオーラパネェ。


2011-05-28

入場したなう。
まさかのど真ん中前から2列目でテンション急上昇中なう。


販売グッズ展示

ようやく購入できたなう。
4時間以上並んだなう。
ほしいものは全部買えたなう。
なうの使い方よくわからないなう。


会場着いたなう。既に300人くらいはならんでます。雨は弱まったかな…

訂正:多分700~800人くらいはいると思う…


2011-05-22

ユースケ・サンタマリアは結構好きですけど

今さらの話題で恐縮ですけど、4月からフジテレビ系列日曜19時枠が「1年1組 平成教育学院」に変わりましたね。

最近裏番組の「シルシルミシルサンデー」が家族の中でチャンネル権を獲得してしまったので見ていなかったんですけど、先日初めて視聴しました。

で、感想はと言えば、死ぬほど面白くなかったです。どれくらい面白くなかったかというと、たけし・逸見の平成教育委員会から熱血!平成教育学院までほぼ欠かさず見ていた僕が、1回で視聴する気がなくなるくらいの出来。

というかあの番組のいいところは、問題・回答の質が高く、また扱われる内容も、確かに小学校や中学校で習ったのに、時が経つうちに忘れてしまっている知識を、その背景情報と共に思い出させてくれるもので、まさに「学ぶ楽しみ」を教えてくれるところにあるわけです。だから普通のクイズバラエティにあるような、ボケ狙いの回答とか、過剰な出演者いじりとか、そこから離れたバラエティ的な情報は不要なんだよ。

でも先週見た番組は、普通のクイズ番組の水準にすら達していないひどいものでした。こんな番組に平成教育の名前をつけるのはやめて欲しい。うちの家族もみんなつまらないと言っていたので、往年のファンはみんながっかりなんじゃないのかなぁ。


2011-05-11

ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセスについて(ネタバレあり)

「ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセス1」を買ってきました。今月は榊ガンパレもお休みなので、ガンパレ分を補充しておく必要がありますからね。

そもそも僕はガンパレのゲーム自体はあまり肌に合わなかった(そもそも創造力が貧困な種類の人間なので、自由度が高いとかえって遊びづらいのですよ…)のですが、ドラマCDでガンパレにはまって現在に至るという感じです。電撃ガンパレもシナリオブック(絶版)も持ってるんだぜ~

で、今回のマンガはゲーム準拠ではなく、オリジナルキャラを中心に据えたスピンオフになっています。僕はゲームの漫画化で成功している作品にほとんどお目にかかったことはないですが、これはなかなか読んでておもしろかったです。ゲームや小説だと実際に戦争で崩壊した廃墟とか、幻獣の恐ろしさとかはダイレクトには伝わってきませんからね。

熊本で戦っていた戦車随伴歩兵小隊小隊長の小山美千代は、廃墟にたたずむ丸腰の少年、秋草一郎技術万翼長に出会う。わけのわからないままその指揮下に入った小山は、どこか浮世離れした秋草に連れられて辛くも敵の侵攻阻止に成功する。その翌日小山小隊の属する戦車部隊は、戦いで失った戦車の代わりに人型戦車を受領することになった。果たして彼らの運命は――ってトコでしょうか、あらすじは。

とりあえず伏線が山のように出て来たので整理を。

  • 米軍が提供したレーザー照射技術はなぜガンパレ本編の世界では登場しないのか
  • なぜ小山と菊池(もしくはその部隊)は「選ばれた」のか
  • 秋草と彼が所属する部隊は何者か(「コンピューターを使う部隊」「彼らは軍人や権力を嫌う」)。なぜ戦場でウォードレスすら着用していないのか
  • 秋草と5121の関係は
  • 秋草の部隊長の正体と目的は(神楽に協力している?)。また「君は誰よりも重い鎖で戦場に繋がれている」とはどういう意味か。
  • 人型戦車の超高性能な火器管制装置は何か(秋草「彼らは幻獣が好きじゃない」)
  • 秋草が幻獣に向ける憎しみの理由は何か
  • 芝村神楽の進めている「準備」とは
  • タイトルの「アナザー・プリンセス」とは誰のことか(普通に考えれば末姫「芝村舞」に対する「芝村神楽」の事でしょうが…なんせ表紙が美千代ちゃんだからな)

そんなわけで、ガンパレファンならオススメです。そうでなくても一つの物語として楽しめそうです。


2011-04-30

名探偵コナン 沈黙の15分 レビュー

GWのお約束、劇場版「名探偵コナン 沈黙の15分」を見に行ってきました。去年はうっかり見そびれてしまったんですけど、今年はばっちりですよ!

で、感想ですけど、一言でいえば超駄作でした。過去僕が見た映画の中でも一二を争う駄作。どれくらい駄作だったかというと、毎年劇場版に足を運んでいる僕に、来年から行くのやめようかと本気で思わせるくらいのダメさです。

まぁトリックがしょぼいとか、展開がご都合主義とか、その辺は劇場版のいつものことなのでとりあえず目をつぶります。しかし、

  • 犯人が地下鉄テロを起こした目的が不明すぎる。あんな大がかりなことしなくても、爆弾を1個脅迫状付けて都庁に送りつければそれで事足りるはず。
  • ダムを爆破するほどの強力な火薬の入手経路が不明。
  • コナンが何かをする動機に「単なる勘」が多すぎる。もはや推理ですらなく、勘に従って動いたら偶然手がかりを見つけましたレベル。脚本家は推理小説100冊読んでこい。
  • 少年探偵団がアホすぎて見てていらいらする。特にスノーモービルを公道で走らせたのは完全に犯罪なのに、誰もそのことをとがめない。
  • 冬馬が記憶を取り戻すきっかけがこじつけすぎる。ダイヤモンドダストでそれはないだろ。
  • みずきは絶対殺意があったと思う。狙いがぎりぎりすぎる。
  • 最後の大アクションがいくら何でも現実感なさすぎる。旧作でジャンボジェットを飛ばしたのが可愛く見えるくらいの出来。

などなど、本当びっくりするくらいのひどい出来でした。

それはさておき、小五郎の中の人が変わって以来初めてその声を聞いたのですが、それほど悪くはなかったです。ただ小山さんは声が低すぎて、小五郎の軽い演技にはぴったり来ないんだよな…