2013-11-03

【コミック】銀の匙 Vol.9 レビュー

今回は再びドラマCD付き限定版を購入。ドラマCDと聞くと無条件に買ってしまう自分もどうかと思うのですが…聞いていないCDが溜まってきてるし。

銀の匙 Vol.9

著者:荒川弘
レーベル:少年サンデーコミックス
価格:419円(通常版)、1000円(限定版。いずれも税別)

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2013-11-01

【コミック】信長の忍び7 レビュー

首を長くして待っていました!今一二を争うほど面白い漫画、「信長の忍び」最新刊です。

信長の忍び7

著者:重野なおき
レーベル:ジェッツコミックス
価格:571円(税別) 

あらすじ

今作では信長包囲網の完成、比叡山焼討ち、武田家の進軍などが描かれています。信長が最も苦しかった時期ですね。日本史だと、信長はあっさり浅井・朝倉連合軍を倒すし、将軍も追放するし、信玄はあっさり死ぬしであまりピンチ!という感じではないんですけど、これを見るとすげーピンチだったのがよく分かります。歴史ってほんとドラマ。そして最後にはあの男がついに裏切りを…?

感想

本巻もメチャクチャ面白かったです。前巻も面白かったけどそれを上回る面白さでした。比叡山焼討ちとかかなり陰惨な出来事ですけど、その中で緊張感を失わせず、これだけの笑いを盛り込んでくるのは本当にすごいです。しかし信長と将軍の間に挟まれてしまい、その中で奮戦する歌人武将細川藤孝とか、あまりのアホさで城を失いながら、その件が元で覚醒し、執拗に信長を狙う斎藤龍興とか、日本史の授業ではほとんどスルーする人物達のエピソードてんこもりで、学術的観点からも、ギャグ4コマの観点からも、素晴らしい内容でした。
余談ですが、現在重野先生は、信長の若い頃を描く「尾張統一記」、黒田官兵衛の生涯を描く「軍師 黒田官兵衛伝」、伊達政宗の生涯を描く「政宗さまと景綱くん」などの歴史漫画も連載中です。こちらもよろしく。

こんな時まで

足利義昭「昨日の敵は今日の友など乱世によくある事なのだー♪」

細川藤孝「なんて事だ…ここまで節操のない御方だとは しかし私は将軍家に忠誠を誓った身…

立場上 従わなければ ならぬのか それとも止める? いや目をつぶる?

…油断すると五・七・五・七・七になってる歌人の性が憎いー!!」

※111ページより引用


2013-10-23

【コミック】いとしのムーコ④ レビュー

読んだのは結構前なんですけど、レビューを後回しにしていたらそのまますっかり忘れて…

いとしのムーコ④

著者:みずしな孝之
レーベル:イブニングKC
価格:562円(税別)

感想

みずしな先生の最新作、ムーコのアホさをひたすら愛でるマンガ「いとしのムーコ」の第4巻が出ました。いつの間にかアニメ化しているとか。けもチャがアニメ化した時は「これが最初で最後」と先生仰っていましたけど、本当良かったですね。サボキャンアニメ化まだですか?

今回はうしこうさん大活躍でしたね。コスプレしたり、怖い夢を見たムーコにガジガジされたり、ツンデレセリフを叫んで走り出したり、ムーコの毛をむしったりとやりたい放題でした。なおこの漫画を知らない人のために一言書いておきますが、うしこうさんというのはガタイのいいスキンヘッド+グラサンのオッサンです。
ところでこの人がウェブデザイナーだという設定を覚えている人はいるのだろうか。

今回のカバー裏には、付せんVSムーコ、うしこうゆきだるまVSムーコの2戦が載っています。ムーコ破竹の8連勝!


2013-10-21

【ゲームグッズ】テイルズ オブ シンフォニア 10周年記念公式ビジュアルファンブック シンフォニアノキセキ レビュー(タイトル長い…)

TOS:Uと同時発売されたビジュアルファンブックです。Vジャン編集部はほかにやることがあると思うんですけどねぇ。

テイルズ オブ シンフォニア 10周年記念公式ビジュアルファンブック
シンフォニアノキセキ

編集:Vジャンプ編集部
価格:1238円(税別)

レビュー

  1. 第1章 CHARACTER
    TOS/TOS-Rの主要登場人物についての紹介。
    • メインキャラ…各2~3ページ。名シーン、名セリフ、PS3版の秘奥義カットイン、コス称号、設定画など。名シーン、セリフの選出は納得のいくものが多い。
      中の人インタビューはごく簡単なものだが、小西氏、小野坂氏、下野氏、大塚芳忠氏についてはロングインタビューも掲載。
    • サブキャラ…五星刃、マーテル、ユアン、セレス、アビシオン、コリン、アリス、デクス、ブルート、アクア、ホークなどについては1ページ~1/4ページで名シーンなどを紹介。なぜか五星刃はマグニスさまに1ページ割り当たっている辺り笑える(残り4人は1/4ずつ)。
    • その他のキャラ…その他登場するサブキャラたちにも2~3行の解説あり。
  2. 第2章 STORY
    人物関係図、ストーリーダイジェスト、用語集など。
    ストーリーダイジェストは2作品に4ページずつなので、本当のダイジェスト。しかも肝心な部分を全てぼかしているためほとんど役に立たない感じ。用語集は普通。
  3. 第3章 MEDIA MIX
    アニメ、関連グッズ、関連イベント、主題歌を歌うmisonoのインタビュー。
    本当に紹介するだけ。
  4. 第4章 VISUAL WORKS
    キャラ、乗り物、マップなどの設定画。多分初出のものはない。イベントシーンの絵コンテくらいかな。
  5. その他
    描き下ろしポスター、吉積P×馬場P対談、実弥島・平松両シナリオライターへのインタビューなど。小西氏と下野氏のインタビューが動画で見られるプロダクトコードも付いています。

感想

完成度は低くないが、やはり中途半端な時期に中途半端な商品出しちゃったなぁという感じ。
発売直後というネタバレ厳禁な時期に資料集を出してどうする、という感じ。もう少し満を持して、きっちりしたものを作ってほしかったなぁ。
スタッフインタビューとかは新しい情報もあったりして結構面白かったです。
なお言うまでもなくネタバレ上等なので、未プレイの方はスルー推奨。


2013-10-16

ポケットモンスターX ファーストインプレッション

久しぶりのポケモンはやっぱりポケモンだった、の最新作。3DS同梱版を買いましたが、これは損なし。

というわけでファーストインプレッションです。まだプレイ時間は7時間ほど、ストーリーで言うとジムバッジは1つ、育て屋が解禁された辺りですので、あくまで簡単に。

良い点

  • 映像がキレイ(と言っても比較対象がないのですが)。フィールドも綺麗で見やすいですし、キャラクターもうまく立体化されています。
  • 3D表現が出しゃばりすぎていない。全体が3Dになっていますが、立体は戦闘と一部のイベントくらい。正直目が疲れるのは事実なので、これくらいでちょうどいいと思います。
  • 対戦・交換の敷居が下がりました。マスクデータの解禁、技やキャラのバランス調整、ネットを介した交換・対戦が簡単にできるなど。12月には旧作からもポケモンが連れてこれるようになるので、本格的にはそれからかな。
  • セーブが早い。DSに移ってからセーブにかかる時間がむちゃくちゃ長くなって辟易でしたが、今作は全く問題がないレベル。
  • ポケモンを愛でやすい。なでたり遊んだりとお気に入りのポケモンと戯れることが可能。ピカチュウが大谷ボイスなのもうれしいところ。

微妙な点

  • やれることが多すぎる。RPGやらミニゲームやら育成やら収集やらとにかく出来ることが多い。もちろんこれはメリットでもあるんですけど、正直なところ手が回りませぬ。とはいえどの要素も押しつけがましくないので、スルーすればいいだけなのだが。
  • 追加された新ポケモンのデザインがちょっと微妙な気が…(感じ方には個人差があります)
  • エンカウント率が高い。ただポケモンはエンカウント率が低いことの方の弊害が大きいので、これは仕方がないかな。エンカウントするフィールドは限定されているのでそこをよければいいだけだし。

というわけで、楽しんでプレイ出来ています。初代御三家が手に入ったり、所々に初代のオマージュ的なものが見られる(最初の森でピカチュウが出るとか、中央に巨大な街があるとか)のもシリーズファンには嬉しいところ。


2013-10-14

【小説】マグダラで眠れⅣ レビュー

支倉先生、ネットで色々言われていますけど気にせず頑張ってくださいね!の最新刊。ちなみに読んだのは旅行中だから…

マグダラで眠れⅣ

著者:支倉凍砂
レーベル:電撃文庫
価格:570円(税別)

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2013-10-07

【小説】星界の断章 野営~ペネージュの場合 レビュー

既に更新作業は終わっていますが、星界の戦旗DVD-BOX付属の小説「星界の断章 野営~ペネージュの場合」のレビューです。

なお前作のレビューはこちらから。

【小説】星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~ レビュー | Y.A.S.

星界の断章 野営~ペネージュの場合

著者:森岡浩之

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2013-10-05

【映画】風立ちぬ レビュー

行こう行こうと思いながら後回しになっていたジブリ映画最新作にして宮崎監督の引退作品(?)ですが、仕事の合間に時間があったのでようやく見ることが出来ました。

風立ちぬ

原作・脚本・監督:宮崎駿
上映時間:126分

レビュー

最初に言っておきますが、僕はジブリのファンです。ナウシカ、魔女の宅急便、紅の豚あたりは本当に傑作だと思っています。…が、最近の作品にはちょっとがっかりさせられることが多く、実は今回の映画も、最初は期待していたのですがだんだん情報が出てくるに従って期待がしぼみ、映画館にもなかなか足を運べませんでした。

ストーリーはあまり複雑なものではなく、若き日の堀越二郎が、素晴らしい仲間と、上司と、家族と、最愛の妻に囲まれて、飛行機の設計に打ち込むというものです。娯楽映画の割に、大きな事件やカタルシスを得られるような展開はあまり多くなく、淡々と物語が進んでいく(と言っても、個々のエピソードの質が高く、単調な感じは与えない)のが印象的でした。

映画にしては比較的長めの尺ですが、扱う内容の量が多く、場面転換が頻繁に入ります。が、その説明をナレーションや台詞などではなく、風景や印象的な1枚絵に説明させてテンポ良く進んでいくのが良かったです。この辺りはさすが宮崎監督といった感じ。

ストーリー自体は、飛行機開発と、二郎と菜穂子の恋物語という2本の柱を軸に進んでいきます。飛行機開発についてはあくまで写実的に(紅の豚ほどデフォルメもされていない)、恋物語についてはややファンタジック(少女漫画的とでも言うのでしょうか)に描かれていますが、その上にさらにカプローニの夢の世界という幻想がかぶせられているので、一つのまとまった作品になっていたように思います。またここは批判もあるところのようですが、個人的には2本の軸のバランスは均衡が取れていたように感じました。後半は恋物語の方が前面に出てますけど、いいんだよ、男の動機はいつだって女に格好つけたいなんだから(あくまで私見です)。

とはいえ残念なところも。
まずこれはさんざん言われていることですが、やはり主人公の声は技量不足と言わざるを得ないでしょう。別に本職の声優を使わないのはいいのですが(今回も黒川課長役の西村雅彦さんや、カプローニ役の野村萬斎さんは良かったです)、あまりに感情が込められてなさすぎました。二郎はあまり感情を表に出すタイプではないので、通常の場面はまぁ我慢出来るのですが、だからこそ感情が表に出るシーンの演技は大切だと思うんですよね…。本当にオーディションの結果、庵野さんが最高だと思ったのであれば何も言うことはありませんが。

あと、全体としてみればやはり大人向けの映画だったように思います。これは一概に悪いというより好みの問題だと思いますけど、僕がアニメ映画に求めているものとは違ったかな…。最後も予想どおりだったとはいえ、やや悲しい結末でしたし(とはいえ悲劇というわけではない)。

ただ、この映画が左翼的右翼的だとか、戦争賛美だとか言われているのは全然当たらないと思います。むしろ、戦争の是非に関する論議が意識的に排除されているように思いました。敗戦についても、零戦のゆくえについても、たった一言のセリフで語られているだけですし、戦闘シーンもほとんど登場しません。世界から10年単位で遅れる日本が、技術という武器で強大な敵に戦いを挑み、そして負ける、というごく当たり前の事実を当たり前に描いています。あくまで前述した2本の軸から離れることなく、また宮崎監督のいつものような説教臭さもなく、このテーマを描ききったことには拍手を送りたいと思いました。

そのようなわけで、個人的には、「小粒の良作」という評価です。期待していたものよりはるかに上質なエンターテインメントでした。ユーミンの歌も心に残りましたね。

余談ですが、劇場CMで流れていた「清洲会議」はちょっと面白そうだった。


2013-10-01

【コミック】いいでん!2 レビュー

毎年1度の楽しみ、みずしな先生の大人気連載「いいでん!」の最新刊です。

いいでん!2

著者:みずしな孝之
レーベル:BEAM COMICS
価格:950円(税別)

感想

みずしな先生が週刊ファミ通に連載している2ページ漫画の単行本です。今年も無事出ましたね。
ゲーム雑誌に載っているのにゲームしないという新たなジャンルを切り開いたこの漫画も、「いい電子」時代から考えると単行本も13冊なわけで、連載初期からの読者としては感慨深いものがあります。ていうか最近は結構ゲームしてますけどね。
最近旧巻を読み直していたんですが、いい電子1巻ではドリキャスやGBAが全盛期で、PS2すらまだ登場していないことに驚愕しました。あと長期連載だけあって、先生の絵の変遷とか気分の浮き沈みがダイレクトに反映されていて面白いです。

前も言ったような気がしますが、僕はみずしな先生とは全くゲームの嗜好が合わず、みずしな先生が漫画にしているゲームはほとんどプレイしたことがなく、逆に僕のプレイしたゲームが先生にネタとして取り上げられることもほとんどないのに、なんでこんなにこの漫画が好きなのかわかりません(みずしな作品の中ではサボキャンの次くらいに好き)。
とはいえ、2巻では先生がダンガンロンパにはまったことがかなりのスペースを割いて描かれており、ついにいいでん!で紹介されたゲームを僕がプレイする日が…多分来るんじゃないのかな…

いつかサイン会に行ってみたい作家さんの一人なのですが、なかなか地元に来て下さらないのが残念です。

この作品とは直接関係ないのですが、最近気になったエントリ。

「誰かが語らないとそろそろ整理がつかなくなる。」みずしな孝之を振り返ろう、1991-2013。 – 素晴らしい日々

ターニングポイントになったのが「けものとチャット」だったというのは、今までは全く感じていませんでしたが、たしかにな…という感じ。僕は先生お得意の自虐ネタも結構好きなんですけど、たしかに時々度が過ぎてるな…と思う時もありますしね(いいでん!も10巻辺りの暴力描写はちょっと…)。でもやっぱり明るいだけの作風では物足りないので、そこら辺のバランスが取れている「いいでん!」が好きです。
このエントリでは取り上げられていませんが、「うわの空チュートリアル」「ミズシネマ」も面白いですよ!


2013-09-30

【小説】ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセス レビュー

久々に小説レビュー。旅行中に読んだ、アナザー・プリンセスのノベライズです。

ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセス

著者:芝村裕吏
レーベル:電撃ゲーム文庫
価格:650円(税別)

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