2014-01-04
ダンガンロンパ1・2Reloadですけど、本日プラチナトロフィーを獲得しました。
というわけでスーパーダンガンロンパ2部分のネタバレ無し感想を。ちなみに1の感想についてはこちら。
→【ゲーム】ダンガンロンパ レビュー | Y.A.S.
スーパーダンガンロンパ2
プラットフォーム:PlayStation Vita
ジャンル:ハイスピード推理アクション
価格:5229円(通常版)、4700円(DL版)
レビュー
1は終わり方が結構特殊だったので、どう続編につなげるか少し心配だったのですが、これぞ続編という出来でしたね。ネタ的には若干禁じ手に近いような感じでしたが、そこに至るまでの経緯がきちんと説明されているおかげで、特に違和感などは感じませんでした(でも3は困るだろうな…)。世界観についてはかなり強いミスリーディングが働いていたのも、最終章の意外性を演出するのに一役買っていて良かったのではないかと思います。
今回も先が気になるストーリーは健在で、モノクマが登場してからの「誰が殺すか」「誰が殺されるか」という緊張感は本当にドキドキさせてくれました。トリックも1より複雑なものも多くなり、犯人推理は歯ごたえがありましたね。
このゲーム最大の特徴であるモノクマの「オシオキ」ですけど、相変わらず恐ろしいものもあったり、ちょっと笑いの要素が入っているものもあったりでバリエーションに飛んでいます。ところで第3章のは比喩表現ですよね…?
学級裁判パートは今回難易度を上げて挑んでみましたが、そこそこ歯ごたえがあったような気がします。ただミニゲームのバリエーションがちょっと多くなりすぎている感じも。今回はトリックが複雑で裁判の時間自体も長いので、もうちょっとサクサク進んでも良かったのではないかと個人的には思います。ここは好き好きだと思いますが。
あとミニゲームと言えば、番外編の「ミラクル★モノミ」やペット育成などの要素がありましたけど、ゲーム要素はあまり高くなかったのでさすがにコンプするのはちょっと苦痛でした。コンプにかかる時間がこの半分くらいだったらだれなかったと思うけどな…
とはいえ、1の不満点(クライマックス推理が分かりにくいとか)などは綺麗に修正されていましたし、新しいマスコットキャラであるモノミもいい味出していたし、ヒロインはカワイイしで続編としては非常に良い出来だったのではないかと思います。3も構想はありとのことなので、期待して待とうと思っています。なおプレイ時間は1・2併せて55時間ほどでした。
お勧めくださったIvanさんとみずしな先生、ありがとうございました。
さーてこれでPSVが空いたので、次はどうしようかなぁ…。ポケモンはポケモンバンクが配信再開するまで中断しているため3DSも空いているので、BDFtSかなぁ…でもPSPのペルソナ3が今PSNで割引配信されているんですよね…さすがにRPGを3本(現在TOSもプレイ中)プレイするのは辛いし…
2014-01-03
年末にようやく入手した、TOF2013のBDを視聴したのでざっくりした内容を紹介。
テイルズ オブ フェスティバル 2013
収録時間:約240分
価格:6800円(税別)
レビュー
昨年の6月1日。2日に横浜アリーナで開催された、テイルズ オブ フェスティバル 2013の模様を収録したBDです。今年からBDになり、枚数も1枚になりました。なぜかAmazonだとなぜか定価より高いんですが、楽天とかだと結構値下げされていますね。
イベント自体のレビューはこちらから。
→【イベント】テイルズ オブ フェスティバル 2013 1日公演 レビュー | Y.A.S.
→【イベント】テイルズ オブ フェスティバル 2013 2日公演 レビュー | Y.A.S.
1日公演は、新作情報をのぞくほとんどの部分が収録されていますが、2日公演はスペシャルスキットだけが収録されています。また映像特典として、1日公演の前後のカゲアナ、1日公演終演後の出演者メッセージが収録されています。なんで最近は全部ディスク化してくれないんですかねぇ。イベントの質はいいのにそれだけが残念です。まぁ昨年は1日分が丸々カットされていますから、それに比べればマシなのですが…今年は本当にどうにかして欲しいところです。
今回も、昨年同様内容の元ネタについて語ろうと思ったのですが(→DVD テイルズ オブ フェスティバル 2012 DISC1 レビュー | Y.A.S./DVD テイルズ オブ フェスティバル 2012 DISC2 レビュー | Y.A.S.、きちんと作り始めると意外と書くことが多かったので、別にページを作りました。
興味があればご覧下さい。今年も是非みなさん参加しましょう!
2014-01-02
今年は小説をもっと読んでいきたいな…と思っています。去年も「面白そうだけど積ん読棚がいっぱいなのでスルー」した小説がどれほどあることか。
というわけで今年1つ目のレビューは、現在絶賛プレイ中の「ダンガンロンパ」の小説です。ネタバレほとんど無いので、これから読もうとしている人も安心です。ただし若干ゲーム本編の時系列に触れています。あとゲームをする前に小説を読もうとしている人は、小説自体が1のネタバレなのでやめた方がいいです(つまりこのレビュー自体がゲームのネタバレになっているということです)。
ダンガンロンパ/ゼロ 上/下
著者:小高和剛
レーベル:星海社FICTIONS
価格:上巻・1050円(税別)/下巻・1100円(税別)
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あらすじ
超高校級の才能を集めた私立希望ヶ峰学園―そこに、記憶を失い続ける一人の少女「音無涼子」がいた。音無涼子は見聞きしたことを何一つ記憶することができない病気にかかっていた。そんな彼女が覚えていることは2つだけ。自分の体験は「音無涼子の記憶ノート」というノートに自ら記録していることと、彼女の治療をしている「超高校級の神経学者・松田夜助」のことだった。しかしある日、彼女の部屋には「過去の記憶ノートを全ていただいた」という置き手紙が。手紙の主に呼び出された場所を訪ねると、そこには「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」について何か知っている風の少女と、事件について偏執的に調べ回るひとりの男が現れる。音無涼子は否応なく事件に巻き込まれていくのだが―
レビュー
ダンガンロンパ1の前に起きた「人類史上最大最悪の事件」、そしてその原因となった「私立希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」、その間に何が起こったのかを、「超高校級の忘れん坊」音無涼子の視点で描いた小説です。作者はゲーム本編のシナリオライターさんなので、話自体非常に練られていますし、矛盾なくゲーム本編につながるようになっています。
音無涼子は記憶を失い続けるという設定なのですが、これが事件について何も知らず、一人の少女(1のラスボス)に振り回される読者の気持ちとうまくシンクロ出来ていて、なかなか感情移入がしやすかったです。そして最後には思いもよらぬ衝撃的な展開と真の絶望が待ち受けています。ネタバレすると面白さ半減どころではないので、是非ご自身で確かめてみてください。
新キャラとして、あらすじに書いた二人のほかに、謎の復讐者「斑井一式」と、超高校級のスパイ「神代優兎」が登場します。神代は007みたいなキャラかと思いきや、童顔の少年(顔があまりに平凡すぎて人々の印象に残らない、というのが能力)だったり、花村以上のセクハラキャラだったりと色々面白かったです。
またゲーム中ではあまり詳しく描かれなかった、ふたつの「最大最悪の事件」がどういうものだったのか明かされるのもファンにはうれしいところ。ラスボスの「超高校級の××」がどういうものなのかを骨の髄まで知ることが出来るでしょう。これゲームだったら間違いなくCERO:Zだと思いますので、それなりに覚悟して読んでみてください。ちょっと値段が高いんだけどね…
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2013-12-30
やべぇ。一本カウント忘れてたから今日は6本レビューです。
来年はTOZ、ペルソナQに今のところ期待です。
2013-12-29
既に今回で6回目を迎える年間ゲームレビューです。対象ゲームは10本なので、5本ずつ今日と明日に分けてレビューします。
書いている途中で記事が吹っ飛んで泣く泣く書き直しました…なんで自動バックアップ動いてないんだよ。
2013-12-26
皆さんは覚えているだろうか―2009年に月刊コミックアライブで連載開始した、シュタゲ本編のコミカライズ作品があったことを―
皆さんは覚えているだろうか―第1巻の限定版に付いていたドラマCD「ラボメン円卓会議」が秀逸な出来だったことを―
というわけで、3年越しに続刊が出て一気に完結した、シュタゲメインルートのコミカライズ作品のレビューです。
Steins;Gate 2/Steins;Gate 3
著者:さらちよみ
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ
価格:543円(税別)
レビュー
2巻と3巻が同時発売となりました。物語が動き出す中盤以降が比較的本編(メインルート)に沿った形でコミカライズされています。ただ所々で話を端折りすぎてつじつまが合わなくなっているのが気になります。シュタゲは伏線が緻密なところも魅力なのでこれはちょっと…
あとキャラクターがやや全体的にハイテンションなので、勢いになれないと辛いかも知れません。
総じてゲームのコミカライズとしては普通の出来ですのでファンアイテムでしょう。
所々に挟んであるオリジナルの台詞などは秀逸なものがあり、この作者の方は原作のない作品の方が輝くのではなかろうかと勝手ながら思ってしまいました。
ダル「なんか単純すぎね?」
岡部「鳳凰院凶真は単純なことほど大げさに言う男だ」
※3巻151ページより引用
2013-12-22
星界の戦旗DVD-BOX付属の小説「星界の断章 野営~ノールの場合」のレビューです。みんな大好きノール嬢が完全主役ですよ~
星界特設サイトの更新も終わっています。
なお前作・前々作のレビューはこちらから。
→【小説】星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~ レビュー | Y.A.S.
→【小説】星界の断章 野営~ペネージュの場合~ レビュー | Y.A.S.
星界の断章 野営~ノールの場合
著者:森岡浩之
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あらすじ
特に帝国暦952年。
ノールと、その幼なじみサガージュが衛旗士を務めていた晩のこと。仮眠を取っていたノールは不審な物音に目を覚ます。何者かが天幕に侵入しようとしていたのだ。ノールはサガージュに状況を報告。サガージュは侵入者を捕縛しようとするが、ノールは司令に報告することを優先すべきと主張し、二手に分かれることになった。
ノールが司令と共に現場に戻ると、そこには薬物で眠らされたサガージュの姿があった。サガージュが侵入者の捕縛に失敗したことを報告すると、司令は何者かに抗議の通信を送ったあと、「今夜のことは忘れるように」と二人に告げる。二人が説明を求めたところ、同じ惑星にいる空挺科修技生による、たちの悪い悪戯ということだった。
何となく納得のいかないサガージュに対し、ノールは飛翔科の訓練生で空挺修技館への殴り込みを提案。サガージュは嬉々としてその作戦を立案するのだった。
感想
これまでの2編で残されていた謎についての解法編という感じです。
まあ犯人自体はしょーもない感じでしたし(ストーリーがしょーもないという意味ではないですよ)、やはり今回はノール嬢のマイペースぶりを愛でるのが正しい楽しみ方ではないかと思います。ノールは正論を淡々と述べるところが面白いんですよね。今回はサガージュと司令がその被害に遭っているのですが、
司令は眉根に皺を寄せた。ノールと話していると、大抵の人間はこんな表情になる。
※7ページより引用
という表現には笑いました。
あと全く話には絡まないのに、サグゼールも流れ弾で可哀想な目に遭ってましたっけ。
でもサガージュは、ノールに対して「もう、これだから、エクリュアはっ」と怒ったりしているので(サガージュはノールのことは「ノール」と呼ぶ)、エクリュア一族は大体ノールみたいな感じなのかも知れませんね。
結局DVD-BOX全部買ってしまいましたけど、小説は面白かったので後悔はしていません。たぶん来年発売の「星界の断章Ⅲ」にきちんと収録されるだろうけど、後悔…してません…
「ひとりじゃ危ないよ」ノールは指摘した。
「じゃあ、一緒に捕まえてくれる?」
「ふたりでも危ない」零は、零を足そうと、二倍にしようと、零にちがいない。
「それじゃ、心配してくれているの? 意外ね、あなたがわたしを心配してくれるなんて」
「心配はしていない。客観的な事実を指摘しただけ」
※5ページより引用
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2013-12-21
サモンナイト小説買いに行ったけどやっぱり売ってなくて、代わりに「ダンガンロンパ/ゼロ」買ってきました。
それはさておき、先日紹介した「無限遠点のアルタイル」初回限定版に同梱されている冊子「次元階差のテスティモニー」に収録されている小説「遙遠のヴァルハラ」のレビューです。
…ってちょっと待ったー!この冊子正式名称は「多元階差のテスティモニー」ですよね(英題は”A Multiverse Testimony”)?なんで表紙のタイトルロゴが間違ってるんじゃい!
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遙遠のヴァルハラ 世界線変動率 0.334581%
著者:林直孝
口絵:文倉十
あらすじ
世界線変動率0.334581%。鈴羽のタイムトラベルが「失敗」した世界線。岡部の必死の努力も虚しく世界を変えることは出来ず、岡部、ダル、紅莉栖の3人はSERNに軟禁状態にあった。
事件から立ち直った岡部は、ダル、そして謎の協力者「疾風迅雷のナイトハルト」と組み、SERNからの脱出を企てる。作戦名は―”天国へ至る道(ヴァルハラ)”。
感想
α世界線の岡部とダルは、SERNから脱走してタイムマシン開発することが確定しているのですが、どうやってあの強大なSERNから脱走したのか、なぜ紅莉栖は脱出出来なかったのかが結構謎でした。今回の小説ではその謎についての納得出来る解説があるので嬉しいところです。逆に言えば結末は読めているので全体的にもの悲しい雰囲気が漂っています。紅莉栖が岡部の「根拠のない約束」を「信じる」、といったシーンは涙を誘いました。また「オーキードーキー」という鈴羽の口癖が、ダルに、そして由季に伝わっていくシーンは、作品全体のループ性を象徴しているようで、明るいシーンなのにちょっとしんみりです。
著者はシュタゲ脚本の林氏なので安心。あと「狼と香辛料」でおなじみの文倉先生がイラストを描いてくれているのも嬉しいところです。しかし拘束されて1年半。紅莉栖もオカリンも同じ服を着てたのかよ。
「橋田は? 今どこに?」
「案ずるな。ヤツは相変わらずのHENTAIだよ。この作戦の言い出しっぺも、ダルだからな」
「あいつが岡部よりやる気見せるなんて、意外ね」
「今年の冬コミマになんとしても行きたい、というのが動機だ」
「あえて言おう。カスであると」
※36ページより引用
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2013-12-15
シュタゲのオリジナル小説最終刊「無限遠点のアルタイル」をようやく読了しました。500ページという分厚さに腰が引けていたんですが、なんとか年内に読めて良かったです。今回もシュタゲなので深刻なネタバレ無しレビューです。
既刊感想はこちら(どちらも深刻なネタバレなし)。
Steins;Gate 閉時曲線のエピグラフ レビュー | Y.A.S.
【小説】Steins;Gate 永劫回帰のパンドラ レビュー | Y.A.S.
無限遠点のアルタイル
著者:たきもとまさし
価格:4200円(税込)
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レビュー
最終作にふさわしい話でした。涙でページがシワシワです。
序盤はオカリンがフブキとフラグを立てたり、真帆から「ひとりに…しないで…」なんて言われちゃったり、まゆりと新婚生活したり、とキャッキャウフフしていたせいで、本当に最終巻なのか…?ここから風呂敷どう畳むんだ…?と思いながら読み進めていましたけど、オカリンが最後に覚醒してからの怒濤の展開は、本当に涙無しには読めませんでした。ゲーム本編では、最後にチラッとしか出てこない「β世界線上のオカリン」がどれほどの辛酸をなめ、どれほどの熱い思いで計画を実行したのか、そしてその原動力になったのは何だったのか、骨の髄まで思い知りましたよ。これはもう原作ファンみんなが読むべき。そしてサブタイトル「無限遠点のアルタイル」と、ドラマCDβ「無限遠点のアークライト」の繋がりを見届けるべき。
そしてそれを取り巻くラボメンたちも今回は名セリフ多いです。ダル、まゆり、真帆、そして「紅莉栖」。いつかこの話も、ドラマCD化してくれるといいなぁ。
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2013-12-08
ダンガンロンパ1・2Reloadですけど、とりあえず1の本編+番外編を全てクリアし、全員分のエンディングを見ましたのでレビューです。なおネタバレはないです。
ダンガンロンパ
プラットフォーム:PlayStation Vita
ジャンル:ハイスピード推理アクション
価格:5229円(通常版)、4700円(DL版)
レビュー
みずしな先生とIvanさんがお勧めくださったのをきっかけにプレイしてみました。シュタゲの時にも言ったような気がしますが、ぼくはADVゲームというジャンルがあまり好きではなく、これまでプレイしたゲームも決して多くはないんですが、これは前評判どおり非常に面白かったです。
メインストーリーは一話完結の推理ものでありながら非常に先が気になる展開で、最初の頃は一話を2日かけてじっくりプレイしていたんですが、途中からは1日一話のペースで一気にクリアしてしまいました。
ゲームは通常のADVゲームのような日常パート、事件発生から学級裁判までの捜査パート、推理を行う学級裁判パートに別れています。日常パートではどこか不気味な雰囲気ながらも仲間との交流を深めることが出来ます(シチュエーションの割りに脳天気なキャラが結構いますが…)。
捜査パートはきっちりフラグを立てないと前に進めない出来になっていますし、次になにをすべきかも結構はっきり示されるので、あまり詰まることはありませんでした。自分で犯人を推理することも出来ます。
そして学級裁判では、捜査パートで得た情報を組み合わせて犯人へ迫っていきます。推理自体は誘導されるのでさほど難しくないですが、そのパートを退屈にしないようにアクション性が取り入れられています。といっても難易度を調節出来たり救済措置があったりなどでさほど高度な操作を要求されるわけではありません。でも犯人当てのドキドキと、アクションのドキドキがうまくシンクロしていて良かったのではないかと思います。
そして学級裁判が終わると…なのですが、ここから先はネタバレなので実際にプレイしてみてください。あとこれからプレイしようと思っているなら、くれぐれもネタバレにはお気を付けください。興ざめってレベルではないので。
1関係のトロフィーの最後の一つ(500ガヤ撃墜)を取ったら、2に行こうと思います。