2012-11-02
マージナル・オペレーションの最新巻を購入しました。同作者の「ガン・ブラッド・デイズ」も購入してますがまだ読めていません。榊ガンパレは読んだんですけどまだ感想書けていません。すべてサモンナイト3が面白すぎるのが悪い。
今回もネタバレあり。
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あらすじ
アラタは中央アジアで生死を共にした子供達を引き連れて、日本にやってきた。これからどうやって子供たちを世話していこうかと思案していたが、空港でいきなり通り魔事件に巻き込まれる。そこで出会った政府機関の一員を名乗る「イトウさん」は、アラタたちに、とある宗教組織の教祖の護衛を依頼する。日本という国の枠組みの中で、懐かしい戦場に身を投じるアラタたち。不幸な行き違いから武装組織や宗教組織の過激派と全面戦争になってしまう。戦いに決着を付けるためにアラタが選んだ方法とは。ジブリールの淡い恋心の行方は、そして日本にやってきたかつての同僚・エルフ耳のソフィアがアラタに迫る(恋愛的な意味で)!
感想
今回はわりとアクションメインでしたね。でもアラタ視点なので、戦争はあくまで手段に過ぎないこと、そして始め方より終わらせ方が大事だというところが結構丁寧に描かれています。あと日本で軍事組織が活躍する余地があるのかという部分もなかなかにリアルに描かれていて面白かったです。
キャラクター的に言えばやっぱり正ヒロインのジブリール(表紙の少女)は可愛いですね。今回は浴衣イラストもあったりとかなり優遇されています。 ソフィアもエルフ耳なんだからもっと耳出せばいいのに。
その他
03巻は2013年2月発売予定とのこと。予告を見ると、裏切り者が登場してそのせいで人が死にそうな感じ…これまではなんだかんだで主人公サイドは人が死ななかったんですけど…次巻も気になります。
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2012-03-02
「ガンパレード・マーチ」でおなじみの芝村裕吏氏初の描き下ろし長編小説「マージナル・オペレーション」の1巻が発売されたので買ってきました。…芝村裕子名義で書いていた「頂点のレムーリア」はどうした。
さて、芝村氏と言えば、ガンパレ、精霊機導弾、絢爛舞踏祭などの舞台となっている世界観の発案者として知られています。いろいろ問題発言も多く話題には事欠かない人ですが、やはりガンパレにはまった身としては小説を出すと言えばそりゃ買わせてもらいますよ。レムーリアも面白かったですし、アナザー・プリンセス(芝村氏が原案)もチェックしてますしね。
んで芝村氏と言えばもちろん戦争物です。今回はガンパレのようなややファンタジーではなく、完全に現代戦を描いた物語です。無名世界観とは関係ないかな…とも思えますけど、第7世界(無名世界観では世界は大雑把に7つの並行世界からなっている。数字が若いほどファンタジー性が強くなり、第7世界は現実世界とほぼ変わらない世界)だと言えばそれまでだしな…。著者もあとがきでそれをにおわすようなことを行っていますし。
興味のある方はこちらのサイトをどうぞ。
4Gamer.net ― “ガンパレ”芝村裕吏氏,初の書き下ろし長編小説「マージナル・オペレーション 01」が刊行。芝村的世界観の原点に迫るロングインタビュー
以下あらすじと感想。ネタバレあり。
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あらすじ
30歳のニート、アラタはひょんなことから民間軍事会社に就職。ゲームの延長のようなオペレーティングの訓練を繰り返す日々を送る。ある日点数稼ぎを優先させた判断で一つの村を滅ぼしてしまう。しかし、それは訓練ではなく、生身の戦争のオペレーティングだった。そのことに恐怖しながらも、軍事的才能を次第に開花させていくアラタ。優秀な現場指揮官で友人となるオマル、自らの耳をエルフのように改造手術している少女ソフィア、戦場で出会う少女ジブリール、彼らとの出会いがアラタにもたらすものは―
感想
戦争物ですけど、はでなドンパチはありません。主人公はオペレーター(作中ではOOと呼ばれる)なので、事実上の指揮を執っているとはいえその仕事はモニタを見ながら指示を下すのがメインです。
むしろ戦争の合間に構築されていく人間関係が面白いです。当初はすぐに自分か相手がいなくなってしまう場所で、人間関係を構築するなんて意味がないと考えていた主人公が、自分の仕事や趣味や人生を考えながら揺れ動くさまが淡々と描かれていて、戦争物としては少し異質な感じがしました。終盤の展開はちょっとどっきりした。
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