2012-08-13
シュタゲノベライズのReverseシリーズ最終巻「STEINS;GATE5 六分儀のイディオム:後編」読了しました。今週にはアンダーリンの3巻も出ますのでそちらもお楽しみに。
※既刊感想はこちらから。
4巻は鈴羽視点のストーリーでしたが、今回は表紙に描かれている3人+るかの4人それぞれの視点からのスピンオフになっています。なお萌郁のみ本編準拠ではなく完全オリジナルストーリーです。
以下ネタバレがあるのでたたみますね。
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- 虚像歪曲のコンプレックス:Reverse
フェイリスルート(Dメールでフェイリスの父親が存命する世界線に移動してから、そのDメールを取り消すまで)のフェイリス視点の物語です。TVでは尺の都合であまり描けず、原作でもさほど詳しくは描写されていなかった、「なぜフェイリスは親友のためとはいえ、父親を失うことを受け入れられたのか」というところがじっくり描かれていて泣けます。
- 自己相似のアンドロギュノス:Reverse
るかルートのるか視点の物語です。こちらも「なぜるかは岡部に告白できたのか」というところがしっかり描かれています。だが男…ではないか。
- 陰陽双月のピスティス
完全オリジナルの萌郁ルート。本編とは全く違う世界線の物語と考えるべきでしょう(一番近いのは比翼恋理のだーりんの世界線)。ストーリー自体は階段から落っこちて妙な体勢になったオカリンと萌郁をラボメンがからかったり嫉妬乙したりすると言う超王道ストーリー。王道すぎて逆にビックリした。
- 裏面境界のエンテュメーシス
α世界線からβ世界線に移る前後のまゆり視点のストーリー。なぜかReverseが付いていない。ちょっと唐突な感じがしたまゆりの「まゆしぃのこと、重荷に感じたら言ってね」という台詞に込められたまゆりの思いがこれでもかというくらいねっとりと描かれています。特にオススメ。あと紅莉栖ルートでのまゆりはオカリンにどういう感情を抱いているのかということについても一つの回答になっています。
余談だけど紅莉栖とまゆりのあのシーンもあるよ。「まゆしぃはとっても悲しいし、恥ずかしいのです」のシーンね。
丸1年続いたReverseシリーズもこれで終わりですかね。Steins;Gateのメディアミックスは上手く言っているものが多い印象ですが、この小説もとっても面白かったです。ストーリーをより深く楽しみたい人にはお勧め。特にアニメから入った人は補完という意味でも読んでおくべき作品です。
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2012-07-15
「STEINS;GATE4 六分儀のイディオム:前編」を読了しました。これまでに角川から出ていたReverseシリーズの続刊という位置づけですが、ストーリー的には続編ではなくスピンオフになっています(まぁReverseシリーズ自体が紅莉栖視点のスピンオフだという話はさておき)。既刊の感想はこちらから。
ちょっと内容についての軽いネタバレあるのでたたみます。
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- 淵源時流のパトス
鈴羽視点のスピンオフ。「失敗」しなかった鈴羽が、1975年に行って、何を見て、誰と出会い、どう生きて、どう死んだのかが描かれ、ドラマCDαともつながる話。
鈴羽は1975年でどうやって生活費を稼いだのか、どうやって大檜山ビルを手に入れたのか、どうしてフェイリスパパ・ドクター中鉢と出会ったのか、なぜ天王寺を助けたのか、天王寺の妻はどんな人だったのか、鈴羽はなぜ死んだのか、そしてなぜ鈴羽は自らの手でタイムマシンを作ることにこだわったのか。
原作・アニメと抵触しないように様々な複線を改修する手腕はお見事。そして再び未来ガジェット研究所の仲間と出会うことなく死んだ鈴羽の生は、決して虚しいものじゃなかったんだと再確認させてくれる名作。
- 虚数定理のアレーティア
綯の風船を拾おうとして噴水に落ち、風邪を引いてしまったオカリンを見舞うラボメン達。女子力のないラボメンガールズにひどい目に遭わされる岡部を見ながら、2人きりになってしまった紅莉栖は何を思うのか…。
まぁ一番女子力…というか常識がないのは紅莉栖なワケだが。こっちはコメディーです。
タイトルのとおり、後編が存在します。既に発売中ですので、そのうちレビューしたいとは思いますが…
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2012-05-16
海羽先生の「比翼恋理のだーりん」ノベライズ、「STEINS;GATE 比翼連理のアンダーリン」の2巻を購入してきました。相変わらず表紙イラストが素晴らしい。今回の帯は「まゆしぃ、マジ天使!?」ですが、相変わらず帯詐欺なのでご注意を。1巻とは別の意味でだが。
※1巻のレビューはこちら。
今回も完結には至っていません。激しくネタバレがあるので以下折りたたみます。今回から比翼恋理のだーりんともまったく違うストーリーが展開されるので、原作ゲームをプレイした人もご注意を。
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- intermission*2
前巻のintermission*1の続き。かなり抽象的な話なのでまだどういう意味かは分かりません。この風呂敷ちゃんとたたんでくださいよ…
- chapter06
前巻のラストでタイムリープした岡部の話。この世界でも岡部はリーディング・シュタイナーを持っていますが、今回のタイムリープではタイムリープにより遡行した時間帯の記憶を保持していない模様。どういうことなのか。ストーリーは「迷走螺旋のアルケー(鈴羽ルート1)ですが、鈴羽は最初から自分の正体を明かしてダルに近づいているので、増長ダルは登場しません。
- chapter07
ここからほぼ完全にオリジナル。鈴羽は世界線を保護するため、世界線を不確定に変動させようとしている正体不明の人物(タイムトラベラー)を探そうとしているらしい。その一環でIBN5100も探している。
- chapter08
岡部はIBN探し中。前述の通り岡部にはタイムリープの記憶はないが、ダルや紅莉栖は自信がタイムリープしているかのような挙動をしているのでだんだんストーリーが複雑に。
ちなみにわずかに「倒錯のアニマ(るかルート1)」を含んでいますが、ドラゴンについてはすぐに紅莉栖がネタばらしするので展開はしません。
- chapter09
IBN5100の所在は分かったものの、何者かが持ち去ったことが発覚。その犯人は意外な人物だった―これはマジで虚を突かれたので、ぜひ読んで確かめてください。
- chapter10
犯人を岡部が追っていくと、ストーリーは怒濤の展開を見せます。最後は血まみれの○が登場したところで紅莉栖が岡部を無理矢理タイムリープさせ、タイムリープの記憶を再び岡部が失ったところで幕。最後の紅莉栖(?)のセリフ「また失敗か」が怖い。
- intermission*3
2の続き。
1巻のドタバタラブコメの影はすっかりなりを潜め、シュタゲ本編の緊張感のある展開になっています。特に終盤の盛り上げはまさに予想外と言ってもいい話だったので、シュタゲファンにはぜひ読んで頂ければと思います。ちょっと分厚いけどな!
岡部「では訊くが、ドクペの他にどのようなドリンクであればマッドサイエンティストっぽいというのだ?」
紅莉栖「JOLT。あのコーラだったらギークっぽいんじゃない?」
マッドサイエンティストというよりは、どう考えてもダルの領域である。却下。
まゆり「んーと…じゃあカレーなんて、どうかなー☆」
がっつりメシだろうそれ。
※小説173~174ページより抜粋引用
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2012-04-11
宮部みゆき先生の最新作(だっけ)「ここはボツコニアン」を読みました。久々にラノベじゃない小説読んだなぁ。ラノベの定義はよく知りませんので、何をもって「ラノベじゃない」と言っているのかはつっこまないように。
さて宮部先生といえば知る人ぞ知るゲーマーで、ICOの小説とかも書かれている方ですよね。うちのサイト的なネタで言えば、TOAをプレイされていたという話を聞いています。僕は先生の熱烈なファン…というわけではないのですが、以前先生がRPG的な世界を舞台に書かれていた「ブレイブ・ストーリー」が面白かったので、ちょっと気にはしてました。
そんな時本屋で、「わたしもゲーム女のはしくれ。ずうっと書きたかったお話なんです」みたいな帯が付された本を見かけたら、それは買わないわけにはいかないでしょう。
あらすじ
本物の世界の「ボツネタ」が集まってできた出来損ないの世界「ボツコニアン」。そこに住む双子の姉弟ピピとピノ(まとめてピノピ)は、世界をよりよい世界に作り変えるため、何者かによって「長靴の戦士」に選ばれ旅に出る。RPG的でありながらどこか不条理なこの世界で二人は何を見るのだろうか――
感想
普通のファンタジー小説の様相ですが、実際にはRPGのプレイ日記的なものに近いかもしれません。作者が世界設定に突っ込んだり、登場人物が「本物の世界」(いわゆる現実の世界)のネタを電波によって受信したり、普通にファイナルファンタジーだのマリオだのといった名前が伏字にすることなく出てきたり、とメタ的なネタがそこかしこに出てきます。
世界もさすがボツネタを集めただけあって不条理の連続です。「敵が強すぎるチュートリアル」「使用者のSAN値をゴリゴリ削るエフェクトの魔法」「毒状態でもないのに移動するだけでHPが減少する仕様」(ちなみにお弁当は満腹度を回復させてくれるがHPは回復できない)など、クソゲーといわれても仕方ない内容がてんこ盛りです。主人公の二人は単に世界によって選ばれただけで、強力な特殊能力を持っているわけでもなく、そのたびに知恵と勇気とご都合主義で乗り越えて行きます。それがおもしろい。RPG好きならニヤニヤする展開もたくさんありますよ。
ちなみにヒロインのピピはなかなかにかわいらしく描かれているのですが、主人公たちは姉弟なのでラブロマンス的な要素は皆無です。あしからず。
タイトルを見て1冊完結かと思っていたのですが、どうやら現在でも好評連載中の模様。続きが気になるので、次巻も買ってみようと思います。しかしこの先生も速筆ですね。別に誰と比較しているわけではありませんが。
2012-02-08
紅莉栖主観のシュタゲ小説がついに完結です。今回も軽いネタバレあります。サブタイがReverseからRebirthになっているのは気づきましたか?
※1巻/2巻の感想はこちらへ。
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紅莉栖のデレぶりが素晴らしいこの小説もついに最終刊です。…って分厚っ!1~2巻が約270ページだったのに、3巻だけ400ページ超とか予想外すぎる。
前回の続きでオカリンによる事情説明から入ります。さすがに転換点になる鈴羽のエピソードはしっかり語られていましたけど、その他のヒロインの話はざっくりカットされていました。まぁコレは仕方ない。それ全部書いちゃったら何のための紅莉栖視点か分からないですから。その代わりに「ドラマCDα 哀心迷図のバベル」がほぼ丸ごと織り込まれていました。この話はドクター中鉢とフェイリスパパ、鈴羽の繋がりを描いた重要度の高いエピソードなので良かったと思います。
原作では救われなかった紅莉栖と中鉢との関係も、少し希望を残す形で終わっています。
しかしそれよりも大事な点として、シュタインズ・ゲートの紅莉栖がどうして他の世界線の記憶を持っていたのかについて、かなり大胆なオリジナルの理論構成がなされています。ある意味非常にシュタゲらしいストーリーではあるのですが、その反面、理論的な裏付けを与えてしまうと、想像の余地(端的に言えば「愛の奇跡」のことだが)が少なくなってしまうのでここは難しいところですね。ぜひご自身で読んで、その結末を確かめてください。個人的には好きですよこういうの。
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2012-01-06
年末に購入した「比翼連理のアンダーリン」を読んだので簡単な感想を。作者は本編のノベライズ「円環連鎖のウロボロス」もした海羽超史郞先生です。この人ノベライズがメチャ上手いので、今作も期待しています。なんていうか、文章が軽快でするする読める感じ。
ちなみに表紙の右上にも背表紙にも1巻であることが明記されているのに、読み終わるまで1冊完結だと勘違いしていたことはナイショだ。
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さて、初版の帯には「助手、激デレ!?」の文字が。なんだ、助手ルートかよと思ったら、とんでもない帯詐欺でした。
それはさておきこの本は「比翼恋理のだーりん」のノベライズなのですが、かなりオリジナル要素が含まれています。一応ストーリーはこんな感じで進みます。
- intermission*0
なぜかオカリンが8人いるという謎の状態からスタート。ははぁ、これでハーレムルートをこなすわけですね分かります。と思ったら、この場面はストーリーと現時点ではまったくつながっていません。どうやって伏線回収するのかなぁ。
- chapter01
「起源鳴動のエントロピー(共通ルート)」前半部分。具体的に言えばスタート~オカリンが現状を把握するまで。ちなみにこの世界線に到達した原因は、第三者のDメールであることが示唆されています。ゲームでは曖昧にされたこの辺をどう解釈するのかも楽しみ。
- chapter02
「起源鳴動のエントロピー」後半+「失楽のメランコリア(萌郁ルート1)」導入部。ちなみに「ダーリンのばかぁ」は完成したものの、なぜかスイッチを入れても作動しなかったという事になっています。仕方なく資金不足解消のためにバンドを組むという流れ。またオカリンに、β世界線での出来事の記憶(つまり「未来」の記憶)がうっすらとあったり、綯がオカリンにも懐いていたりと、微妙にオリジナルな設定も盛り込まれています。
- chapter03
「失楽のメランコリア」前半+「猫耳乙女のドメイン(フェイリスルート1)」+「楼閣都市のネフェシュタン(フェイリスルート2)」前半。バンドは組んだものの、結局萌郁が歌えず断念、代わりにメイクイーンでバイトする、という流れでフェイリスルートへ繋げてます。フェイリスルートはダルがPV案を作成し、萌郁が手直ししようとするところまで。それと並行して紅莉栖が、第三者の脳に干渉して幻覚のようなものを見せるどう考えても悪魔の発明しか思えないアイテムを開発したり、タイムリープの可能性に気づいたりと活躍。
- chapter04
「楼閣都市のネフェシュタン」後半+「華氏93度のキアロスクーロ(まゆりルート1)」前半。ちなみに4℃はダルたちの協力するまもなく警察により瞬殺(フェイリスとのデートもあるけど○○シーンはない)。落ち着いてからまゆりがろぼまゆしぃを作ったり、プールに行く話が出たり。ただしプールシーンはお預け。
- chapter05
「失楽のメランコリア」後半+「黎明曙光のレシオ(萌郁ルート2)」前半。萌郁と肝試し(違う)したり、萌郁に押し入れに押し込まれたり、ミスターブラウンの計らいでデート(ただし綯付き)したり。動画投稿は諦めているので、その後萌郁のミスを通じて二人の仲が深まるシーンはありません。そしてラストシーンでは、未来からやってきたと思われる紅莉栖による衝撃的な言葉が…まさかこんなシリアスドラマみたいになるとは。
- intermission*1
そしてラストはまさかの…ものすごい意外な展開が待っているので、これはぜひご自身で確かめてみてください。アニメではスルーされ、円環連鎖のウロボロスでもわずかしか出番のなかった「○様」オンステージだったとだけ言っておく。
というわけで、比翼恋理のだーりんのシナリオを海羽先生の文章で読めるというだけでも十分面白いんですが、シュタゲらしいシリアスな展開も今後期待出来そうで、2巻の発売が楽しみです。円環連鎖のウロボロスが面白かった人、ぜひ読んでみてください。
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2011-12-04
「STEINS;GATE2 形而上のネクローシス:Reverse」を読みました。
1巻のレビューはこちら。今回は軽いネタバレあり。
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前作同様、シュタゲのアニメ版の物語を、主人公のオカリンではなく、紅莉栖の主観から追ったものです。語り手になっている紅莉栖はα世界線:0.571046(オカリンが最後に戻ってきたα世界線。ここから勝利宣言を経てβ世界線へ移行した)の紅莉栖です。今作はこの世界線にオカリンが戻ってきたところまでなんですが、紅莉栖の主観ではこの世界線では何の事件も起きていない(せいぜいロト6が当たったくらい。他のDメールは送られていないし、IBN5100はあるし、鈴羽はタイムマシンオフ会後にすぐにタイムトラベルしていて、紅莉栖と萌郁は面識がない)ので、オカリンのタイムリープについてはオカリンの話を通じて語られるという形式になっています。なのでそこで起きた事件についての詳しい言及はないです。
でも別にそこはあっさり風味でも全然OK。その代わりに今回は紅莉栖が岡部への恋心を抱くようになり、それを自覚する過程がねっちりと描かれているので、やっぱり紅莉栖ファンにはお勧めです。
あと本編シナリオではほとんど触れられなかった、「紅莉栖のマイフォークへの思い」がきちんと描かれています。なぜ紅莉栖はマイフォークを欲しがっているのか、どうしてそれをオカリンとのキーワードにしたのかなど、上手に伏線として回収されていました。
このペースだとあと1巻で終わりかな?来年の3月頃を楽しみにしています。
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2011-10-26
森岡先生の最新作「夢のまた夢」読んだよ。
ほぼ全編オーソドックスな歴史小説でした。帯には「狙うは、家康の首!」とか景気のいいこと書いてますけど、実際は家康はちょい役で、家康と戦うシーンもないので注意が必要です。
物語は主人公で豊臣秀頼の奥小姓の少年が初陣に出るまでの物語です。僕は日本史についてはあまり詳しくないので、歴史小説的に良くできているのかどうかについてはわかりませんが、なんか小説として面白いというよりは、戦国豆知識的なおもしろさが前面に出ていたように思います。派手な合戦とかないからな。
で、森岡先生にしては普通だな…と思いながら最後まで読み切りましたが、最後の15ページに正に森岡先生らしい巨大な爆弾が仕掛けられていて、思いっきり驚かされたと同時に、自分が先生の手のひらの上で転がされていたということに気づきました。こういうところはさすがです。ただ○○の焼き直しのような気がしなくはないですが…
というわけで、個人的な評価は佳作といったところでしょうか。早く星界の続きを読ませてくれ…
2011-07-21
「STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse」を買ってきました。現在通読中。
この作品は、STEINS;GATEの本編を、牧瀬紅莉栖の視点で描いているものです。内容は本編準拠ですが、出だしがいきなりクライマックスなので、本編未クリアの方は要注意です。
通し番号がついていなかったので1巻完結ものかと思っていたのですが、どうやら続くようです。1巻ではDメールが完成する前までなので、紅莉栖の主観もつながっている(Dメールの影響を受けていない)のですが、今後オカリンがDメールやタイムリープを始めると、世界線をまたいだ紅莉栖の主観は引き継がれないわけで、そこをどうやって処理していくのかが気になっています。
ただ、ストーリーは丁寧すぎるくらい紅莉栖の内心が描かれていて、まさに本編の舞台裏、Reverseといっていい出来です。なぜ紅莉栖がラボを訪ねる気になったのか、言動が奇矯なオカリンと向き合おうとしているのかなど、なかなか説得力のある描かれ方をしていて面白かったです。
ところでこの作者の方の名前に聞き覚えがあったんですけど、この方TRPGのゲームデザインとかリプレイとかされてる人ですよね。ガンパレ関係で見たことあるんでした。