2011-07-25
予告通り『コクリコ坂から』見に行ってきました。いろいろ言いたいことが。
舞台挨拶
- 宮﨑吾郎監督、郡司絵美監督アシスタント、西岡純一広報の3名が来られてました。
- 監督は若いですね。トークはカミカミでしたけど、他のスタッフにもよく気を配っている感じがして好印象でした。まだオーラはないな。入ってきた時先導のスタッフかと思ったもん。
- 郡司さんは普通の女性でした。監督アシスタント目線でのコメントがなくて残念。
- 西岡広報ですけど、この人はダメだ。そもそもファンサービスが何なのかまったくわかってない。鈴木プロデューサーが歳だから来られなかったとか、主題歌を歌う手嶌葵さんが過密スケジュールで予定組めなかったとか、ファンが聞いて喜ぶとでも思ってるのか!その後も作品を楽しみに来た観客に向かって内容をおとしめるようなこと言うし…悪気がないぶん余計腹立つ。しかも「ノスタルジーをウリにしてもメインターゲット層にはアピールできないからCMは失敗だった」とか、人ごとみたいに言ってるが、自分の肩書きは何かもう1回言ってみろ!
- こんな裏話が聞けました。
- 横浜にロケハンに行ったが、海の見える丘という設定なのに、モデルの丘からは海が見えず、海から見える丘も低すぎて絵にならず、ロケハンの意味はなかった。
- 宮崎駿から渡された脚本は、これまでのジブリにない要素が多く驚いた。
- カットバック(同時に起きている別々の場面を交互に移すこと)の多用
- 登場人物がただひたすら会話だけする場面の多用
- あと、劇場側も配慮が足りないと思う。最後の花束贈呈もなぜか郡司さんの分だけなかったし。失礼すぎるだろ。
次に映画そのものについてですが、ごく軽いネタバレがあるのでたたみます。
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映画本編について
- 及第点だと思います。ゲドほどイミフではなく、ポニョや千尋ほど解釈が難解でなく、アリエッティほど説教臭くなく、ストレートな恋愛ものでした。ファンタジー要素のまったくない耳すまといったところか。そういう意味では監督の力量は悪くなかったかと思います。
- ただシナリオはややおもしろ味に欠けるかと。恋愛モノ、しかも少女漫画と言えば普通、出会い→きっかけ→片思い→告白→事件発生→二人で解決という流れが鉄板だと思うのですが、今作は事件発生から解決までが短すぎるのと、事件自体が性質上当事者の力ではどうにもならない問題で、最終的には解決するんですがそれは端的ないい方をすれば問題自体が当人達の勘違いだったというなんともしまらない話でした。
- 声優陣は例によって本職ではありませんが、聞くに堪えないほどではありませんでした。まぁ普通。
- あと自分は芸術心がないので偉そうなことは言えないんですけど、背景がいまいちキャラに溶け込めてないように感じたのと、音楽が致命的にあっていない場面が幾つかあったのが引っかかりました。
- 総じて、作画や人物描写などみるべき所はあったものの、「ジブリ」に求めている作品ではなかったなぁというのが正直な気持ちです。ただ、少なくとも監督はゲドの時より確実にパワーアップしているように思いましたので、次回作にも期待したいと思います。
とりあえず、舞台挨拶のもやもやのせいでいまいち乗れなかった自分がいる。
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2011-04-30
GWのお約束、劇場版「名探偵コナン 沈黙の15分」を見に行ってきました。去年はうっかり見そびれてしまったんですけど、今年はばっちりですよ!
で、感想ですけど、一言でいえば超駄作でした。過去僕が見た映画の中でも一二を争う駄作。どれくらい駄作だったかというと、毎年劇場版に足を運んでいる僕に、来年から行くのやめようかと本気で思わせるくらいのダメさです。
まぁトリックがしょぼいとか、展開がご都合主義とか、その辺は劇場版のいつものことなのでとりあえず目をつぶります。しかし、
- 犯人が地下鉄テロを起こした目的が不明すぎる。あんな大がかりなことしなくても、爆弾を1個脅迫状付けて都庁に送りつければそれで事足りるはず。
- ダムを爆破するほどの強力な火薬の入手経路が不明。
- コナンが何かをする動機に「単なる勘」が多すぎる。もはや推理ですらなく、勘に従って動いたら偶然手がかりを見つけましたレベル。脚本家は推理小説100冊読んでこい。
- 少年探偵団がアホすぎて見てていらいらする。特にスノーモービルを公道で走らせたのは完全に犯罪なのに、誰もそのことをとがめない。
- 冬馬が記憶を取り戻すきっかけがこじつけすぎる。ダイヤモンドダストでそれはないだろ。
- みずきは絶対殺意があったと思う。狙いがぎりぎりすぎる。
- 最後の大アクションがいくら何でも現実感なさすぎる。旧作でジャンボジェットを飛ばしたのが可愛く見えるくらいの出来。
などなど、本当びっくりするくらいのひどい出来でした。
それはさておき、小五郎の中の人が変わって以来初めてその声を聞いたのですが、それほど悪くはなかったです。ただ小山さんは声が低すぎて、小五郎の軽い演技にはぴったり来ないんだよな…
おお、本当ですね。新ハードの情報ももちろん楽しみですけど、ローンチタイトルがどう…