2015-03-13
久々に「映画を見に行かなかったジブリ作品」だったわけですが、今日はいろいろ偶然が重なって時間がとれたので、金曜ロードショーで視聴しました。
かぐや姫の物語
制作:スタジオジブリ
監督:高畑勲
上映時間:137分
公式:かぐや姫の物語 公式サイト
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レビュー
ものすごく感想を書きづらい映画ですね-。
あらすじとしては、古典「竹取物語」にかなり忠実に作られています(といっても僕も高校の授業で習った程度の知識しかないのですが)。オリジナルの登場人物が出たり、おばあさん(媼)の出番が多かったりと多少のオリジナリティはあるのですが、最後ハッピーエンドになったりといった大きな改編はありませんでした。これをいいことととらえるかどうかは微妙なところです。
ただ、登場人物の心情を深く描いていることで、原作では疑問に思うことの一部が解消されており、そこはよかったと思います。原作はかなり理不尽な展開が待っていますし、姫も姿は美しいですが心はどうよ?みたいな描かれ方をしていますよね。でもこの映画では一人の等身大の少女として描かれていて、心情的にも十分感情移入できるものだったのでよかったと思います。
映像はきわめて特徴的な扱われ方をしています。この少ない線で画面構成をうまくまとめるのは見た目以上に大変なはずで、それを感じさせない造りになっていたのもさすが高畑監督。…ですが、最近のCGばりばりのアニメに慣れた自分にはもの足らなかったのもまた事実です。
あと心配だったキャストの演技ですが、これは全く不満はありませんでした。姫も翁も媼も、きちんと物語の雰囲気に沿った感じになっていました。ここまでされたら文句は言えませんわ。
…と、要素を分解してみると評価は高くなるのですが、個人的に楽しめたかと言われるとそうでもないです。結局いつもの話に戻るのですが、僕は映画にエンターテイメント性を求めているので、わかりやすく、かつハッピーエンドになるのが好きなんです。しかし出てきたのは原作を忠実になぞった話だったので、最後の大どんでん返しを期待した自分にはちょっと肩すかしでした。しかしだからといって、最後捨丸が月の使者と戦って、愛の力ですべて解決!みたいなオチにされたら台無しってレベルじゃないので、結局これは無い物ねだりなのかもしれません。
そんなわけで、良くも悪くも高畑監督の映画という感じでした。おもひでぽろぽろもぽんぽこも山田くんもそうなのですが、おそらくもう一度見返すことはないかな…。そういえばマーニーの米林監督も退社しちゃったみたいですし、ジブリ大丈夫なのかなぁ…。
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2014-08-13
あまり期待してはいなかったのですが、ジブリファンの義務と思い見に行ってきました。
思い出のマーニー
制作:スタジオジブリ
監督:米林宏昌
上映時間:103分
公式:映画『思い出のマーニー』 大ヒット上映中!
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レビュー
うーん、なかなか難解な映画でした。いつも言ってますけど、そういうのはエンターテイメントには求めていないんですよね…もっとストレートに楽しめる作品が好きなのですが。
自分が養子であることにコンプレックスを抱き、いつしか心を閉ざした少女・杏奈。喘息の療養のためにやってきた海辺の村で、杏奈はとある屋敷に住む少女・マーニーと出会う。次第に友情を深めていく二人。杏奈はマーニーの導きに非現実的なものを感じながらも、マーニーの愛を感じ、マーニーを愛するようになる。しかしある嵐の晩、マーニーは杏奈を嵐の中に置き去りにして消えてしまう…
というストーリー。これ話の構造がとなりのトトロとおんなじなんですよね。「田舎にやってきた主人公」「そこで出会う不思議な存在」「次第に仲が深まっていくが、ある日突然別れが来る」「最後に大きな事件が起こり、その存在と再会する」「最後に家族の問題も解決してハッピーエンド」という流れが。
マーニーの正体も比較的初期の段階からほのめかされていて、最後に謎解きがされても「やっぱりか…」という感じ。
ボクも最初から、「まさかとは思いますが、この「マーニー」とは、あなたの想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか。」(元ネタがわからない人は「林公一」でググって)と思いながら見てしまったくらいです。伏線とかに弱いボクがそういうくらいだから相当ですよ。
とはいえ、全くダメダメというわけでもなく、わずか12歳の少女が「愛」そして「許し」という高度な概念を口にするのですが、それが薄っぺらに聞こえないだけのストーリーは構築されていたと思います。最後にマーニーと別れるシーンはやっぱりじーんときた。また杏奈の面倒を見てくれる大岩夫妻や、新しい友人となる彩香など、周囲の人物が明るく好印象なので、救われていた感じはします。また「子供を愛していない親はいない」という(残念ながらいまの世の中ではフィクションに近い)テーマも描かれるんですけど、それも陳腐にはなっておらず、やっぱりそういう王道のテーマもいいものだと再認識させてくれました。
もっとも、Wヒロインということもありどうしても「アナと雪の女王」と比べざるを得ないのですが、残念ながらボクの中ではマーニーの完敗です。
中の人の演技?もうあきらめた。アナ雪だって本職の声優はいないのに、どうしてこうなった!
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2014-06-21
既に第2弾が劇場公開中です。第1弾は劇場に行けなかったので(当時まだP3Pをプレイしていなかったため)、BDを買いました。
劇場版「ペルソナ3」 #1 Spring of Birth
監督:秋田谷典昭
公式:劇場版「ペルソナ3」 公式サイト
あらすじ
私立月光館学園に転校してきた少年・結城理は、引っ越し早々謎の怪物・シャドウに襲われる。何かに引き寄せられるようにペルソナの力を覚醒した結城は、シャドウを撃退するも、そのまま気絶してしまう。
一週間後、目覚めた結城は、同じ寮に住む同級生の岳羽、上級生の桐条と真田から、事情の説明を受ける。彼らS.E.E.S.―特別課外活動部は、毎晩深夜12時に訪れる一般人には知覚出来ない「影時間」に対する適性と、そこで跋扈するシャドウに対抗する力を持ち、人を襲うシャドウと日夜戦っているのだという。同じ力を持つ結城も、誘われて戦いに身を投じることになった。
戦闘では圧倒的な力を持ちながらも超然とした態度を崩さず、自らの生死にも無頓着な結城は、岳羽や新たに仲間になった同級生の伊織からも好意的には見られず、当初は衝突を繰り返す。しかし結城も次第に心を開くようになり、戦いを経てお互いを認め合っていった。そんな中、影時間に取り込まれてしまった少女・山岸を助けに行った時に現れたシャドウは非常に手強く、全員の力を合わせても苦戦は免れない敵だった。しかし、友情の力が結城のペルソナを後押しし、山岸の覚醒もあって辛くも勝利を収めることが出来た。
後日、無事に救出された山岸を見た結城は、初めて笑顔を浮かべるのだった。
感想
P3Pのプロローグ~風花加入までを映像化した劇場版です。なので荒垣はちょい役で、コロマルとアイギスはほとんど登場しません。
P3Pの主人公は無口キャラだったのでどう描かれるか気になっていたんですけど、そのまま無口主人公でした。でも戦闘では独壇場で、主人公らしくおいしいところを持って行ってくれましたので、存在感は十分だったと思います。
まだ第一作なので仲間たちはお互いに心を開ききっていないものの、それもPQとのギャップがあっていいです。P4Gみたいにパーティみんながすごく仲良しっていうのもいいけど、こうやってぶつかりながらお互いの絆を強めていくっていうストーリーもいいですよね。特に初めてみんなが力を合わせて敵と戦う最後のシャドウ戦はめっちゃ熱かったです。
OPで他のPCキャラの紹介の日常(やおそらく本編では出番がないであろうコミュキャラ)が描かれたり、ゲーム本編と同じ曲が使われたりと、原作ゲームファンにもうれしい仕掛けもたくさんあります。
劇場版だけあって作画のレベルも高く、画面もペルソナらしい独特な雰囲気がよく出ています。音楽のことも含め、ペルソナ3を楽しめた人なら十分おすすめの作品です。
なお、BDにはオーディオコメンタリーが収録されていますが、キャストではなくスタッフコメンタリーなので、声優ファンの方は要注意。個人的には製作裏話が充実していておもしろかったですけど。
2014-05-28
ディズニー映画を久々に劇場で鑑賞してきました。僕はディズニー映画の最高峰は「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」あたりだと思っているちょっと古い人間ですので…ちなみに鑑賞したのは吹き替え版です。
アナと雪の女王
製作:ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
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あらすじ
氷の魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女エルサは、ある日誤ってその力が妹のアナを傷つけてしまったことをきっかけに、力を隠して生活するようになる。
それから13年。成人したエルサの戴冠式が行われる日。アナは他国の王子ハンスと恋に落ち、その日のうちに婚約をしてしまう。妹の性急すぎる決断に動揺したエルサは魔力を暴走させて国を冬にしてしまい、他人に迷惑がかからないように北の山でありのままに生きて行こうとする。
エルサの事情を知ったアナは、エルサと仲直りして魔法を解いてもらうため、北の山を訪れる。そこで知り合った氷売りのクリストフとトナカイのスヴェン、エルサが魔法で作り出したしゃべる雪だるまオラフと共にエルサと再会したアナだったが、エルサの他者を拒絶する意志は強く、その魔法によりアナは心を凍らされてしまう。心の氷を溶かせるのは「真実の愛」だけ。クリストフはアナをハンス王子の元に送り届けるため奮戦するのだが―
感想
素直に「おもしろかった!」といえる映画でした。エンターテイメントはこうでないと。子供でもわかりやすい物語であると共に、大人には「真実の愛」というものについて深く問いかける作品で、まさにディズニーの真骨頂と言えるのではないでしょうか。「風立ちぬ」もよかったけど、たしかにアカデミー賞にはこちらの方がふさわしいと僕も思いました。見るだけでちょっと元気になれました。
ストーリー自体はものすごく奇をてらったものというわけではなく、勘のよい方なら先の展開は読めると思います。ただ普通に王道ストーリーと見せかけて、最後のオチが王道に(そして古典的なディズニー映画に)ありがちな展開にはなっておらず、予想をうまく裏切るもので感心しました。これから見に行こうとされている方は、是非ネタバレ抜きで行ってください。
最近散々町中で流れている”Let It Go”(「ありのままで」)も、映像の美麗さと併せてすばらしかったですね。松たか子さんの歌唱力ももちろんですけど、魔法のエフェクトがかっこいい!これからはやっぱり氷魔法の時代だ!(ただあのシーンに至るエルサの心境はちょっと唐突に感じましたが…僕だけでしょうか)
それから吹き替えについて。主人公のエルサとアナの姉妹は、松たか子さんと神田沙也加さんが声を当てていましたけど、ふたりとも(そしてその他のキャストも)すばらしい演技で不満はありませんでした。yukkun20は吹き替えではなく字幕派ですが(吹き替え版を鑑賞したのは、映画館に行ったタイミングの問題です)、これは許せる。ジブリもこれくらい人選きちんとすればいいのに…。
また原題「FROZEN」を「アナと雪の女王」と訳しているあたりが日本人らしいと感じました(「氷の女王」と訳すべきだったような気がしますけど、これは原作であるアンデルセンの「雪の女王」に引っかけてるんでしょうね)。
なおyukkun20はエルサ(女王バージョン)派です。Kingdom Hearts 3に登場しますように。
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2013-11-04
10/26に公開された、まどか★マギカの劇場版第3弾「叛逆の物語」を見てきました。
シネコンは窓口で「まどか★マギカ、大人1枚!」っていう恥ずかしいセリフを言わなくていいのがいいところですよね!でも映画を見たあとにスーツを買おうと入ったお店の店員さん(女性)に「あ~午前中映画見てこられたんですね~何の映画見たんですか?」って聞かれちゃったので差し引き0ですが。スーツを買うつもりだったから職業も伝えていたんだよ…なお話を逸らして事なきを得ました。
というわけで(どんなわけだ)簡易レビュー。ストーリーに踏み込んだネタバレはありませんが、多少内容に触れている部分もあるので、気になさる方はご視聴後にどうぞ。
劇場版 魔法少女まどか★マギカ[新編]叛逆の物語
監督:宮本幸裕
脚本:虚淵玄
制作:株式会社シャフト
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感想
いやーさすがまどマギ。こちらの想定を簡単に越えてくるストーリー構成はさすがですね。正直劇場版2本で広げたふろしきをどうやって畳むのかと思っていましたけど、別のふろしきを広げて来るとは思いませんでした。それでいていくらでも難解なストーリーを作れる作品であるのに、比較的物語はわかりやすかったのも好印象。それでいて中盤以降二転三転するストーリーに目が釘付けでした。
ストーリーもなかなかでしたね。序盤の魔女達の活躍は、○○だけでなく視聴者もこういうのを望んでいた!っていう感じですよね。魔法少女が5人揃うことはこれまでもなかったですからねぇ。でもパンフレット読んだら、マミさんが厨二病だったせいにされていて笑。
エンディングは、直前までのテンションの上がり方が半端無く、これぞ劇場版!これぞエンターテイメント!とか思った後でこれかよ!でおなじみの虚淵展開で、最初見た時「これで終わりか…」と複雑な気持ちになりました。しかしあとでゆっくり自分の中で消化してみると、これも一つの物語かと受け入れられたような気がします。「叛逆の物語」ってそういう意味だったのか!
まぁなんだ、女の子の愛って怖いわ。
↓ためになるネタ(バレ)PV
まちがえた。こっちの方がわかりやすいかな。
→「【ネタバレ】叛逆の物語・感想とかレポまとめ」/「空木あんぐ」の漫画 [pixiv]
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2013-10-05
行こう行こうと思いながら後回しになっていたジブリ映画最新作にして宮崎監督の引退作品(?)ですが、仕事の合間に時間があったのでようやく見ることが出来ました。
風立ちぬ
原作・脚本・監督:宮崎駿
上映時間:126分
レビュー
最初に言っておきますが、僕はジブリのファンです。ナウシカ、魔女の宅急便、紅の豚あたりは本当に傑作だと思っています。…が、最近の作品にはちょっとがっかりさせられることが多く、実は今回の映画も、最初は期待していたのですがだんだん情報が出てくるに従って期待がしぼみ、映画館にもなかなか足を運べませんでした。
ストーリーはあまり複雑なものではなく、若き日の堀越二郎が、素晴らしい仲間と、上司と、家族と、最愛の妻に囲まれて、飛行機の設計に打ち込むというものです。娯楽映画の割に、大きな事件やカタルシスを得られるような展開はあまり多くなく、淡々と物語が進んでいく(と言っても、個々のエピソードの質が高く、単調な感じは与えない)のが印象的でした。
映画にしては比較的長めの尺ですが、扱う内容の量が多く、場面転換が頻繁に入ります。が、その説明をナレーションや台詞などではなく、風景や印象的な1枚絵に説明させてテンポ良く進んでいくのが良かったです。この辺りはさすが宮崎監督といった感じ。
ストーリー自体は、飛行機開発と、二郎と菜穂子の恋物語という2本の柱を軸に進んでいきます。飛行機開発についてはあくまで写実的に(紅の豚ほどデフォルメもされていない)、恋物語についてはややファンタジック(少女漫画的とでも言うのでしょうか)に描かれていますが、その上にさらにカプローニの夢の世界という幻想がかぶせられているので、一つのまとまった作品になっていたように思います。またここは批判もあるところのようですが、個人的には2本の軸のバランスは均衡が取れていたように感じました。後半は恋物語の方が前面に出てますけど、いいんだよ、男の動機はいつだって女に格好つけたいなんだから(あくまで私見です)。
とはいえ残念なところも。
まずこれはさんざん言われていることですが、やはり主人公の声は技量不足と言わざるを得ないでしょう。別に本職の声優を使わないのはいいのですが(今回も黒川課長役の西村雅彦さんや、カプローニ役の野村萬斎さんは良かったです)、あまりに感情が込められてなさすぎました。二郎はあまり感情を表に出すタイプではないので、通常の場面はまぁ我慢出来るのですが、だからこそ感情が表に出るシーンの演技は大切だと思うんですよね…。本当にオーディションの結果、庵野さんが最高だと思ったのであれば何も言うことはありませんが。
あと、全体としてみればやはり大人向けの映画だったように思います。これは一概に悪いというより好みの問題だと思いますけど、僕がアニメ映画に求めているものとは違ったかな…。最後も予想どおりだったとはいえ、やや悲しい結末でしたし(とはいえ悲劇というわけではない)。
ただ、この映画が左翼的右翼的だとか、戦争賛美だとか言われているのは全然当たらないと思います。むしろ、戦争の是非に関する論議が意識的に排除されているように思いました。敗戦についても、零戦のゆくえについても、たった一言のセリフで語られているだけですし、戦闘シーンもほとんど登場しません。世界から10年単位で遅れる日本が、技術という武器で強大な敵に戦いを挑み、そして負ける、というごく当たり前の事実を当たり前に描いています。あくまで前述した2本の軸から離れることなく、また宮崎監督のいつものような説教臭さもなく、このテーマを描ききったことには拍手を送りたいと思いました。
そのようなわけで、個人的には、「小粒の良作」という評価です。期待していたものよりはるかに上質なエンターテインメントでした。ユーミンの歌も心に残りましたね。
余談ですが、劇場CMで流れていた「清洲会議」はちょっと面白そうだった。
2013-05-04
ナディアな人々を更新しました。ファンの間では島編以上の黒歴史と呼ばれ、DVD-BOXでもはぶられているあの劇場版レビューです。
ナディアな人々:劇場版 ふしぎの海のナディア
数年ぶりに見たけど相変わらずの駄作でした。
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- TVシリーズの回想シーンが不必要な上に長すぎる
- マリー、キング、ノーチラスクルーなどの主要キャラが登場しない
- 悪の組織の規模がしょぼすぎる
- 主人公達は事件に巻き込まれただけで何もしていない
- 三人組も逃げただけで何もしていない
- ウーラの心変わりが早すぎ
- 最後のナディアに向けたファジーの台詞が唐突すぎる
庵野監督じゃなかったらこの程度なのかなぁ…
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2013-04-26
線形拘束のフェノグラムを始める前にこのネタだけはやっておかねばなるまい。劇場版Steins;Gate 負荷領域のデジャヴの感想です。ああそうだよ、地元でやってないけど見に行ってきたんだよ。
ネタバレってレベルじゃなくコメントしていますので、未見の人は絶対この先を読むなよ。絶対だからな!
『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』予告編 – YouTube
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あらすじ
2011年8月3日。あの戦いから1年。まゆりが死ぬことも、紅莉栖が殺されることもない世界線「シュタインズゲート」でラボメンたちは平和な日々を送っていた。折しも紅莉栖が来日し、ラボメンたちは大檜山ビルの屋上でバーベキュー大会を開催する。
そんな中、岡部は最近とある症状に悩まされていた。過去に渡り歩いてきた世界線での悲惨な記憶が、目の前で繰り返されるのだ。それはフラッシュバックというにはあまりに真に迫りすぎていた。しかも、記憶が見える時間はだんだん長くなってきている。
翌日、紅莉栖はコインランドリーで岡部に会う。岡部の白衣の裾がほつれていることに気づいた紅莉栖はそれを繕いながら、かつてこういうことをした記憶があること、デジャヴというのは別の世界線の記憶なのではないかということを話す。しかし、その話の途中、岡部は忽然と消えてしまった。あわててラボに戻る紅莉栖。しかしダルやまゆりは岡部のことを覚えておらず、紅莉栖も違和感は感じながらも岡部のことを思い出せなくなっていた。
焦燥感に苛まれる紅莉栖は、過去に戻って違和感の正体を探ろうと、デジャヴを元に橋田とタイムリープマシンを開発し、8月3日の夜に飛んだ。そこには岡部がいる―が、岡部は苦しそうな顔をすると忽然と姿を消し、他のラボメンたちはまるで岡部が最初からいなかったかのように振る舞う。そしてしばらくすると岡部が出現する―という不可思議な状況が展開されていた。そこに現れた鈴羽は、岡部にリーディングシュタイナーの能力のせいで負荷がかかり、シュタインズゲート世界線と平行して存在する「揺らぎ」の世界線、R世界線へ移動しているのだと告げる。そして自分は、未来の紅莉栖が発明したタイムマシンで、その過去を変えるためにやってきたのだと。しかしその話を聞いた岡部は、自分の望みは紅莉栖とまゆりが生きていることでそれ以上は望まない、過去改変を繰り返せば悲劇が待っているだけだと告げ、紅莉栖に決して過去を変えようとするなと言い残して、この世界線から消えていった。
一度は岡部の遺志を受け入れ、岡部のいない世界線で生きていこうと決意する紅莉栖。そんな中、未来へ帰ろうとする鈴羽が最後に現れて、本当にそれでいいのかと問いただす。鈴羽は、未来の紅莉栖が、過去改変を禁じながらも、岡部に再会する夢を諦められずにタイムマシンを作ってしまったことを教え、科学者としての矜持ではなく、自分自身の気持ちはどうなのかと迫る。他のラボメンたちも、岡部のいないラボに違和感を感じており、喪失感にうちひしがれていた。紅莉栖は自分の気持ちに素直になって岡部を助けに行くことを決める。鈴羽によれば、他の世界線にはない強烈な体験を岡部に植え込み、それによってシュタインズゲート世界線が他の世界線とは異なることを岡部に認識させれば、揺らぎの影響は収まるとのこと。紅莉栖は鈴羽とともにタイムマシンに乗り込み、2005年の岡部―祖母が死んで落ち込むまゆりのことで悩んでいる―に会い、世界を支配するマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」の話をして、優しくキスをしたのだった。
作戦は成功し、R世界線に一人たたずむ岡部の前に紅莉栖が現れる。そして世界は急速に元の姿を取り戻し、岡部はシュタインズゲート世界線に帰還した。あんたがどこへ行っても私があんたを観測し続ける、という紅莉栖の言葉を聞いて、岡部は優しく微笑むのだった。
※あらすじはyukkun20の記憶に基づいているので、実際の映画とは異なるかも知れません。
感想
ものすごくよかったー感動したーという映画ではありませんでしたが、良作でした。若干展開はご都合主義な所があったり(鈴羽がすっかり便利屋さんになっていることとか)、終盤の展開が早すぎたりということは気になったけど、全体としてはいい出来でした。あとひと盛り上がりあったら良かったかも。
紅莉栖が岡部の苦悩を直接知る立場に立つことができたことで、ふたたび岡部と紅莉栖が深い絆で結ばれたことを実感することが出来ましたし、観客としてもより岡部に感情移入できるようになった気がします。アニメシリーズを見た人や原作をプレイした人なら、見て損はない出来だと思います。なお完全に新規さんお断りなので、劇場版から入るのはやめた方がいいです。
タイムマシンの型番がOR204になっていたのはいい演出でしたね。もちろん宮野氏や今井氏を含め声優陣の演技も光ってました。何が言いたいかというとやっぱり助手カワイイよ助手ということだ。
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2012-11-18
ヱヴァQ見て来ました。
めっちゃネタバレがあるので今回は注意してください。見に行くつもりならここで引き返した方があなたのためです。
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あらすじ
衛星軌道上で何らかのアイテムを回収しようとしているアスカとマキ。アイテムには使徒が取り付いていたため激しい戦闘になるも、どうにか撃退に成功した。
一方、シンジは眠りから目覚めていた。そこは見たこともない船の中。ミサトやリツコといった顔見知りの面々もそこにいたが、みんなどこかよそよそしい。襲来した使徒を見事な操艦で殲滅するミサト。そしてその船の乗組員達は、シンジが14年間眠っていたこと、もはや初号機に乗る必要はないこと、レイはいなくなったこと、自分たちが現在ネルフと戦っているヴィレという組織であることを説明する。混乱するシンジ。そこに突如綾波の乗るエヴァ(Mark.9)が現れ、シンジを連れて飛び去ってしまう。
綾波がシンジを連れてきたのはネルフ本部だった。壊滅したネルフ本部と消滅した第3新東京市を見て愕然とするシンジ。ゲンドウはシンジに、そこにいたカヲルという少年とエヴァ13号機に乗ってもらうと言い残して姿を消す。シンジはカヲルと次第に親交を深めていくが、この14年間のことが気になって仕方がない。綾波もこれまでになくよそよそしい態度。そんな中、カヲルはシンジに、シンジが起こしたサードインパクトにより人類は壊滅的な打撃を受けたこと、セントラルドグマにある2本の槍を使えば、元に戻すことが可能であることを告げ、ともにエヴァに乗るよう励ます。また冬月は、シンジの母親が実験中の事故で死亡し魂がエヴァに取り残されたこと、綾波はそのクローンに過ぎないことをシンジに伝える。激しく動揺するシンジ。
しかしカヲルの言葉に希望を見出したシンジは、複座型の13号機に乗りセントラルドグマの最深部に到達。ところが、そこにあったリリスの死体に刺さっていた槍は、カヲルの期待するものではなかった。撤退を促すカヲル、それを拒否して槍を手に入れようとするシンジ、それを阻止しようと侵入したアスカとマキ、そしてシンジのバックアップを務めるレイの想いが交錯するが、激しい戦いの末シンジは槍に到達。しかしそれを引き抜いた途端、フォースインパクトが発生してしまう。それを阻止しようと突入したミサト達は使徒の攻撃を受け、アスカが迎撃するものの相討ちに終わる。混乱の中でカヲルも死亡。なんとかフォースインパクトの完遂だけは防いだものの、あたりは一面真っ赤な荒野となってしまった。そこで難を逃れたアスカとマキはシンジをエントリープラグから引きずり出し、どこかへと去っていった。
感想
庵野監督の悪いクセが出ちゃったなーって感じ。
というか謎解きがまったくなされないまま次回に続くだったのでもはや何が何やら。上のあらすじも本当に合っているのかどうか自信ないです。理解できた部分を整合的につなぎ合わせたらこうなった。
そもそもここは本当に14年後の世界なのか(ただのパラレルワールドではないのか)、ゲンドウはなにをしようとしているのか、衛星軌道で回収しようとしていたアイテムは何か、ミサト達の乗艦はなんとなく有機生命体のような感じがするが正体は何なのか、なぜシンジは14年間眠っていたのか、元ネルフの職員はどうやってサードインパクトを生き延びたのか、前作までのカヲルの意味深な台詞は何だったのかなどもーわけがわからん!このもやもやした気持ちを抱えて次回作を待たねばならないのかということにまず絶望、そしてそこでも伏線投げっぱなしで終わるのじゃないかという恐怖にマジ絶望。次回作が来年公開予定なのだけが唯一の希望です。
とはいえ、個々のシーンは本当に面白くて、特に使徒やエヴァの戦闘シーンはこれまで同様十分楽しめるものでした。DVDも間違いなく買います。
しかし相変わらずミサトさんのやることはよくわからん。せっかくシンジとの間には信頼関係があるんだから、拘束するんじゃなくて懐柔すべきだったと思うのですが。
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2011-10-24
映画「とある飛空士への追憶」を見て来ました。仕事が長引いて間に合わないかと思ったぜぃ…なんとか映画前のCM中に潜り込めました。
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とりあえず、思ったよりはよい出来でした。
ストーリーはあまり評価が高くないようですが、尺の長さを考えればこれでやむを得ないと思います。
あえて難点を挙げるとすれば、シャルルが卓越した技量を持つ飛空士だということが十分には描かれていなかったことと、ファナの性格が小説版とまったく違っているところですかね。…これけっこう致命傷か?
小説だと、シャルルがどれほどの技術を持っているかは、シャルルの心の声でわかる判断能力とか、ト書きから読み取れる、索敵に引っかからないようにする挙動とかで分かるんですけど、映画だとその辺りの描写は当然ほとんど省かれています。映画のストーリーだけなぞると、シャルルは索敵にも失敗してますし、空戦でも完全に千々石にやられているので(これは小説でもそうなのでシナリオが悪いわけではない)、どれくらい彼が優秀かわからないんですよね…シャルルの秘技「イスマエル・ターン」も解説がないせいでいまいちすごさがわかりませんし。
とはいえこっちはまだ我慢できますけど、ファナの性格の方はちょっとダメでしょう。ファナが魅力的なのは、王族であるということから来る奥ゆかしさにあると思うんですよ。それはシャルルと打ち解けたあとも変わらないわけです。だからこそお酒を飲んで思いを告げるシーンが響くんですよね。でも映画版では、ファナが奔放すぎるんですよね。貴族の子女はあんな下品な格好はしない!シャルルと打ち解けるまでの過程がかなり省略されているのは尺の関係でやむを得ないとしても、だからこそファナの奥ゆかしさは大事にして欲しかった。島に来た後のファナの豹変振りは凄かったですよ。どれくらいかというと「リンカーン島のナディア」みたいと言えば伝わるでしょうか。そう思ったらあのショートカットもナディアにしか見えなくなってきた。…エンドロール見て気づいたけど、キャラデザが同じ人だったか…
辛口なことを書きましたが、終盤の最高潮である空戦シーンと別れのシーンはよくできていたと思います。空戦は手に汗握るスピード感あるシーンの連続でしたし、別れのシーンは小説を忠実に映像化した感じでやっぱり感動しました。
ただ、島でファナが「踊ってよシャルル」と言ったことが、最後のサンタ・クルスの舞の伏線になっている、というのがスルーされていたのは残念でした。あれじゃただの酔っぱらいだよ。
それで懸念していたCVですが、こ れ は ひ ど い
シャルル役の神木さんは役者としては凄いんでしょうけど、ホント声の仕事は向いていないと思います。これまでも散々やってるんだからそろそろ気づいてもいい頃だと思います。
ただ、シャルルはあまり感情の起伏が大きいキャラではないのでまぁ我慢出来ます。が、ヒロインはだめ。ひどすぎる。そもそもファナは、序盤の無表情キャラ、中盤の普通の少女キャラ、終盤の王女キャラとまったく異なるキャラクターを出さないといけませんし、その上歌を歌うという映画オリジナルの設定が付け加えられているので歌もうまくないといけません。しかも喜怒哀楽が意外と大きいです。そのため非常に高度な技能が要求されるんですが、中の人はまったくその技量を持っていませんでした(歌も下手)。モブキャラとしても失格レベルの演技でヒロインをやるのは無理だろ。日本にはこういう役にも耐える優秀な声優さんがいっぱいいるのになぁ。水樹奈々とか。
あ、千々石役は悪くありませんでした。まぁあくまで比較の問題で、長尺のセリフはやっぱりだめでしたけど。
ということで、全体としてみればギリギリ及第くらいかな…小説が素晴らしかっただけに期待はずれでした。あと声優を選んだスタッフは二度とこの業界に関わらないでほしい。BDを購入するかどうかは微妙なレベル。特典次第かな…
10/28追記:すいません。キャラデザは貞本さんじゃなくて松原秀典さん(エヴァ新劇場版の作画監督)でした。確かにスタッフロールの中に貞本さんの名前を見た気がするんだけどな…おかしいな…
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