2016-11-23

【ゲームグッズ】テイルズ オブ ベルセリア 攻略本 レビュー

TOBのファミ通攻略本を入手したので、公式攻略本との比較をまとめてみました。

テイルズ オブ ベルセリア 公式コンプリートガイド

テイルズ オブ ベルセリア パーフェクトガイド

レビュー

  コンプリートガイド
(公式)
パーフェクトガイド
(ファミ通)
 
全般
価格 2200円(税別) 2200円(税別)
総ページ 608ページ 496ページ
紙がやや分厚いため、公式本より1.3倍ほど厚い。
システム
全般 スクショが大きく解説も豊富なので、読んでいて分かりやすい。同種スキルが重複した場合の処理など、こちらの本にしかない情報もある。
戦闘テクニックについてのコラムが非常に充実しており、かなり高度な立ち回りについても記載があるので読み物としても面白い。
基本データの情報量としては公式本に劣らない。装備品へのランダムスキルの付与確率など、こちらの本にしかない情報もある。
ただしコラムのような付加的な情報はなく、あくまでシステムの解説という趣。
キャラ解説 キャラの立ち回りや術技の解説が詳しい。特にベルベットの秘技の詳しい性能についての情報などはこちらにしかない。
術技の詠唱文については、聖隷術、回復術、秘奥義のみ掲載。
いつも通り、すべての術技の詠唱文の記載がある。
術技のデータは公式本と同じ。ただ属性・種族特性が文字色の都合上読みづらい。コラム的な要素がほとんどなく、あくまでデータ集。
称号データについても同じページに記載されている。称号は基本的に戦闘と密接に関連しているのでこちらの方が便利。
ストーリー
全般 フィールドマップごとにページが構成されている。
あらすじと、サブエピソード及びロングチャットは、項目が分けられているが同じページに配置されている。個人的にはこちらの方が見やすいしチェックもしやすい。
ゲーム中に表示されるあらすじごとにページが構成されている。ロングチャットは別ページになっているのでやや閲覧が面倒。
TOZでは公式本とファミ通本は構成が逆だったのになぜ?
マップ 宝箱やショップ、ミニゲーム、地相樹などの基本的なデータは網羅されている。
それに加えイベントの発生場所もマップに落とし込んでいるため、情報を一元管理しやすいが、その反面ややごちゃごちゃしている感じもある(個人的にはこちらの方が利便性が高いので好みです)。
マップは公式本と同じくらいに見やすい。基本的なデータは公式本と同じ。
公式本もファミ通本も、TOZとほぼ同じマップデザインなので、そちらを持っている方はご参照を。
サブイベント フィールド上で会話が発生するのみのものも含め、すべてのサブイベントが網羅されている。
第四種管理地区に登場する魔物については名前と数だけ。
フィールド上で会話が発生するだけのものについては言及がない。これはかなり残念な仕様。
第四種管理地区で登場する魔物の順序まできちんと掲載。
ミニゲーム シャンバルーンの詳しいバルーン配置や、おじめんの表情の変化順などはこちらにだけ掲載。 コインゲッターやフラッグチェッカーの推奨ルートはこちらにだけ掲載。
データ
アイテム 基本データは網羅。装備品とビジュアルアイテムはスクショがあるが、印刷の都合上、ファミ通本より発色が綺麗。 情報量は公式本と同じだが、全体的にページ数節約のためか欄が狭いので詰め込みすぎな感じ。発色は公式本に劣る。
エネミー 基本データやモンスターのスクショは網羅。攻撃属性や初期ソウルなどの情報はこちらにしかない。五十音順。 基本データやモンスターのスクショは公式本同様。五十音順。
DLC すべてのDLCを掲載。イラストがやや小さい。 すべてのDLCを掲載。イラストが大きくビジュアル図鑑としても優秀。
チャット ロングチャットはリストのみ、ショートチャットは全文掲載。
戦闘後の掛け合いリストは全文掲載+スクショ。
ロングチャットはリストのみ、ショートチャットは全文掲載。
戦闘後の掛け合いリストは全文掲載のみ。
トロフィー リストのみ。ミスティーミスティック以外は詳しい解説なし。 トロフィー取得方法についてかなり詳しい情報がある。
ただしBの勲章についてはネット上に溢れる攻略情報に質の面で劣るので、あまり役に立たない感じはある。
エクストラ
用語集 作中で得られる情報をそつなくまとめている。文章がきれいで読みやすい。 いつも通りネタに走った構成。
イラストギャラリー キャラクターイラスト、ステータスイラスト、チャットイラスト、秘奥義カットイン、エンディングイラストを掲載。
キャラクター設定画についてもメインキャラからサブキャラまで広く掲載されている。アニメーション設定画はこちらにしか掲載されていない。
構成は違うがほぼ同じイラストを掲載。全般的にこちらの方が大きく掲載されている。
設定画についてはアニメ設定はないものの、こちらにしかない設定画もある。版権イラストやイメージボードも数枚収録。
インタビュー ベルベット役の佐藤利奈とライフィセット役の浅倉杏美のインタビュー。 なし。
その他 メインキャラ6人+ビエンフー+ザビーダの中の人の直筆メッセージあり。 世界観解説があるが、今回は情報量としては少なめ。期待していたTOZとの繋がりについてもほぼ言及なし。公式設定資料集買えってことですね。

これまでは公式本よりファミ通本の方がデザイン的に優れていると感じていましたが、今回は公式本が見やすかったですね。攻略に割いているページ数もファミ通本と比べてかなり多いですから当然と言えば当然なんですが。

攻略本としても公式本の方が情報量が多く、優れていると思います。特にファミ通本にはサブイベント情報が不完全にしか掲載されてないのが痛い。また単純にかさばるというのも攻略本としては不利です。

とはいえ、僕のような普通のプレイヤーからすればファミ通本では情報が足りなくて困る!ということはないと思います。ファミ通本はいつも通り攻略とは関係ないパートが充実していることの意味があるわけで、3ヶ月経ってからの刊行という時期を考えても、攻略情報というより読み物として楽しめばいいのでしょう。


2016-06-06

【アニメグッズ】ペーパークラフト:スタジオジブリシリーズ ハウルの城 レビュー

GWから作っていたペーパークラフトが完成しました。久々にクリエイティブな趣味を堪能したわ(アニメグッズの作成がクリエイティブかどうかはさておき)。

スタジオジブリシリーズ ハウルの城

レーベル:みにちゅあーとキット
価格:13608円

レビュー

繊細にレーザーカットされた硬質紙を貼り重ねて組立てるタイプのペーパークラフトです。
片手で持てる大きさですが、細部まで精緻に作られています。

パーツはレーザーカットされており、紙の厚みまで考慮して完璧に組み合わさるように設計されています。着色もあらかじめされているため、時間を掛ければだれでも完成させることができます。

このシリーズはジブリ関係のアイテムを大量に出しているのですが、これはその中でもかなり難易度の高い作品です。僕はどうしてもハウルの動く城が欲しかったのでいきなりこれに挑戦しましたが、慣れない方はもう少し簡単な作品から試してみてください。値段も結構しますしね。

作成の経過はこんな感じでした。大体20~25時間くらいかかったかな。

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パーツはほぼカットされていますが、カッターナイフで台紙から切り離すと綺麗に作れます。

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ボディー部分は紙を貼り重ねていくため、完成品はかなりの重量があります。

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砲台部分は別部品なんですが、こんな感じできっちり収まるので気持ちいいですね。

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外装と多少の付属品を貼り付けた状態。この辺りから細かい作業が増えます。

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足はかなり細いのですが、かなり丈夫でものすごい安定感があります。※可動しません
パーツを1個裏表逆に貼ってしまい結構ピンチでした。

DSC_0200

砲塔や家などの付属品を接着した状態。家とかも大体6~10パーツくらいを組み合わせて作っています。屋根瓦は剥がれやすいので注意。
1個パーツの上下間違っちゃってるんだよな。

DSC_0202

煙突などを取り付けほぼ完成。細い煙突の芯に紙を綺麗に巻き付けるのが一番難しかったです。

DSC_0203

土台に載せるとこんな感じ。これで完成です。ディスプレイ用のアクリルケースもネットで注文しました。

おまけ

初めて作る場合、こういうものがあると便利ですよ。

  • カッターナイフ(普通のものでOK)
  • カッター板(普通のものでOK)
  • ハサミ(普通のものでOK)
  • 接着剤(先が細いノズルになっているものを強く推奨)
  • ピンセット(ある程度きちんとしたものの方が安定感がある)
  • 爪楊枝(普通のものでOK)

2016-04-02

【ゲームグッズ】サモンナイトシリーズプレミアム画集 レビュー

サモンナイト6の15周年記念豪華パックに同梱されている画集のレビューです。

サモンナイトシリーズプレミアム画集

製作:株式会社バンダイナムコエンターテイメント
価格:-円

レビュー

内容的にはこんな感じです。

全般
内容 備考
サモンナイト世界観 リィンバウムとそれを取り囲む4つの世界についての簡単な説明。
サモンナイト年表 ゲーム中のサモンナイト年代表の見出しより若干詳しいレベルの年表。
個人的には、ラウスの命樹の伐採が、デグレア軍壊滅より前というのに違和感。ラウスの命樹の伐採は、4主人公(4の時点で15歳)の誕生後に起きているはず。デグレア軍壊滅はアメル(2の時点で17歳)の誕生とほぼ同時。4は2の数年後だから、どう考えてもデグレア軍壊滅の方が先のはず。
各作品紹介
タイトル ストーリー キー
ビジュアル
キャラクター エンディング
イラスト
召喚獣 背景 備考
SN1 キャラクターイラストには、各主人公やバノッサの魔王バージョンあり。
エンディングイラストは魔王エンドとパートナーエンド。
SN1
(DS)
        召喚獣イラストはDS版追加キャラ2体のみ。
SN2 エンディングイラストは各キャラエンドとカルマエンド。なぜか正方形に歪めて掲載されているため、全員細面に…(涙)
SN2
(DS)
        召喚獣イラストはDS版追加キャラ2体のみ。
SN3   キャラクターイラストには夜会話の正面絵も掲載。
PSP版で追加された抜剣覚醒のイベントイラストもあり。
SN3
(PSP)
        キャラクターイラストは、PSP版で追加されたレックスとアティの一枚絵のみ。
SN4 エンディングイラストは各キャラエンドのもの。
ナイア(ケンタロウと一緒に旅する女召喚師)の名字がマイアーノというのは初めて知った。
SN4
(PSP)
        キャラクターイラストは、PSP版で追加されたライとフェアの一枚絵のみ。
SN5 キャラクターイラストには、フォルスやアルカの幼少時代も。
エンディングイラストはパートナーエンドのもの。
SN6

  さすがにエンディングイラストはなし
※その他の外伝作品は未掲載

3以降のエンディングイラストを掲載した媒体は確かこれまでなかったはず…なので、それだけでも読む価値のある品です。あえて言えば、飯塚先生のラフ画とかも掲載して欲しかったなぁ。

今からだとプレミア価格で手に入れるしかないという最大級の問題はありますが、シリーズのファンなら、過去作のビジュアルブックを持っているとしても、ぜひ重ねて手に入れたい逸品ですね。

 


2015-11-07

【ゲームグッズ】テイルズ オブ メモリア 『テイルズ オブ』シリーズ20周年 公式記念本 レビュー

テイルズの20周年本来ました!超充実!

テイルズ オブ メモリア 『テイルズ オブ』シリーズ20周年 公式記念本

レーベル:バンダイナムコエンターテイメントブックス
価格:2800円

レビュー

15周年記念本との違いをまとめてみました。

  テイルズ オブ メモリア
(20周年)
テイルズ オブ クロニクル
(15周年)
 
全般
価格 2800円(税別) 2800円(税別)
総ページ 272ページ 256ページ
紙がやや分厚く、重い。
歴史
年表 1990年から2015年までのシリーズ年表。
ゲーム、OVA、イベントを網羅。
1990年から2011年までのシリーズ年表。
ゲーム、OVA、イベントを網羅。一部の作品には簡単な紹介コメントが付いている。
作品紹介
全般 マザーシップ、エスコート問わず全ての作品を収録。
移植版についても全て言及がある。
マザーシップ、エスコート問わず全ての作品を収録。
移植版についても全て言及があり、20周年記念本よりも移植前との違いに関する記述が豊富。
マザーシップ 1作品2ページ。
1ページは作品のデータ、メインビジュアル、あらすじの紹介。あらすじはエンディングやエピローグまで網羅しているが情報量は最低限(足りないことはない)。
1ページはキャラクター紹介。パーティキャラ+αで10数人程度。各キャラの名台詞が一緒に書かれているが、そのチョイスが結構渋い。リオンが「僕は殺せる。大切なものを守るためならば」というオリジナル版のセリフになっているところもナイス。
1作品6ページ。
2ページは作品のデータ、メインビジュアル、あらすじの紹介。あらすじは1ページまるまる使った濃厚なもので、非常に読み応えがある。
1ページは世界観、1ページは特徴的なシステムの紹介。これは20周年本の作品比較と同程度の情報量。
2ページはキャラクター紹介。パーティキャラ+αで10数人程度。サブキャラの選出が20周年本とやや異なる。
エスコート 1作品1ページ。(テンペスト、ラタトスクは2ページ)
構成はマザーシップと同じ。
1作品2ページ。(ファンダムは1ページ)
構成はマザーシップと同じ。
その他 移植作、PC・モバイル作品については簡易な紹介のみ。ただしグレイセスfのみ1ページが割かれ、マザーシップと同じ構成になっている。
移植作品のみに登場するキャラクターの紹介はこちら。
モバイル作品については簡易な紹介のみ。
当時発売前だったエクシリアと3DS版アビスの紹介もある。
作品比較
全般 以下、基本的にマザーシップ+テンペスト・ラタトスクのみ。
キャラクター① 主人公、ヒロイン、ライバル、ラスボスそれぞれについてのデータ比較。
主人公なら趣味・特技、旅立ちの理由、悩み・挫折、結末など、ヒロインやライバルなら主人公との関係、ラスボスならその強大さなど、まとめの視点が面白い。
ちなみにエクシリア2のヒロインはエル、ゼスティリアのヒロインはロゼになっている。なぜだっ!
なお、エターニアのヒアデス、イノセンスのハスタやヴェスペリアのザギはライバルじゃないけどおまけで軽く紹介あり。
キャラクター② 敵幹部、マスコットキャラ、シリーズおなじみのキャラクター(漆黒の翼とアイフリード)、ゲストキャラのまとめ。
ラタトスクはテネブラエ、グレイセスはメカアスベル&ソフィがマスコットポジ。
ゲストキャラについても、闘技場ゲストはもちろん、イベントや術技で登場するキャラも網羅。デスティニーRにザピィが出てたのは知らなかった。
キャラクター③ 主人公以外の人間関係(主にパーティキャラの恋愛事情)の紹介。
エリーゼのアルヴィンに向ける感情が「恋」じゃなくて「?」になっていたので一安心。
キャラクター
データ比較
男女別の年齢表と、全キャラの身長表。
体重が設定されていないキャラは多いが、身長はリリス以外のキャラに設定されていることは知らなかった。
ゼロスとパスカルが同じ年齢だったり、ガイとフレンが同じ年齢だったりと面白い発見も。
ワールド① 各作品の世界観。
世界全体の構造の紹介がメイン。1作品1/3ページだが、図表を使いつつわかりやすくまとまっている。
ワールド② 各作品に登場する人間以外の種族の紹介(基本的に人型の生命体のみ。始祖の隷長、精霊は例外)。
エルフや精霊などの複数の作品に登場する種族から、ガジュマや天族など1作品のみの種族まで。なぜかセンチュリオンがスルーされている。
精霊はマイナーなレジェンディアやヴェスペリアの精霊、ラタトスクやマーテルもカバー。イラストのある全ての精霊のイラストが載せられているので見てるだけで楽しい。
ワールド③ 隠れ里(ねこにんの里とナム孤島)、基幹技術、おなじみのアイテム(グミとソーサラーリング)、宗教、言語、乗り物のまとめ。
言語ではメルニクス後や天上文字などが全て掲載されており、アルファベットとの対照表もある。ただし。メルニクス後の読みについての説明はない。
イベント① 「決戦前夜の誓い」「相容れぬ想い」(主に裏切り・敵対イベント)「大切な人との別れ」(主に死別イベント)「人々を結ぶ絆」(主に友情・感動イベント)の4セクション。
セレクトは納得出来るものばかり。特に決戦前夜イベントというネタバレぶっちぎりな話を惜しげもなく掲載しているところはすばらしい。
イベント② 温泉・水着イベント、ミニゲーム、おなじみイベント(投獄イベントと必敗戦闘)の紹介。
温泉・水着イベントはしっかりスクショあります。もちろんスケベ大魔王特集も。
バトル① 各作品の戦闘システムと主な特徴、操作方法など。
ファンタジアのコンボコマンドについて「そのコマンドは絶望的なほど複雑だ」ってホントのこと言っちゃダメでしょ。
バトル② おなじみの術技比較、隠し秘奥義、カスタマイズなどの術技情報、闘技場、隠しダンジョンや隠しボスの紹介。
料理 料理システムの比較、異彩を放つ料理の紹介、(悪)名高い料理人の紹介、ワンダーシェフとその変装など。
料理システムがフードサック系、パーティ調理系、キャラクター調理系などで分類されているのが興味深い。
育成 レベルアップ以外のキャラクター育成システム、称号の役割、装備品強化システム、魔装備の紹介。
魔装備については全てのアイテムを網羅していないのが残念。イラスト付きでまとめて欲しかった。
関係者コメント
キャラデザコメント 藤島先生、いのまた先生、吉積Pのインタビュー。
藤島先生の描くリオン、いのまた先生の描くユーリのイラストもあり。
スタッフコメント アニメ担当の寺川P・松竹先生のインタビュー。
シナリオ担当の実弥島氏・田中氏・奥田氏・馬場Pのインタビュー。
サウンド担当の桜庭氏のインタビュー、椎名氏のインタビュー。
システム担当の有働氏・穴吹氏・田中氏・樋口Pのインタビュー。
プロデュース担当の吉積P・馬場P・樋口P・大舘Pのインタビュー、豊田Pのインタビュー。
プロダクションI.G.やテイルズスタジオの訪問企画も。
声優コメント 「演じたキャラの魅力」「印象に残ったエピソード」「自分にとってのシリーズの位置づけ」「次の料理のうち1つ食べるとしたら」「次の術技のうち1つ使えるとしたら」という5つの質問に対する、声優陣の直筆コメント(一部例外あり)。
マザーシップ+テンペスト+ラタトスク+マイソロ2/3+なりダンX+リンクのパーティキャラ全員の中の人総勢125人。残念ながらライラ役の松来さんのコメントはありませんでした…。印象に残ったエピソードはこれまで聞いた事のない話も多く、読み物としても面白い。
各作品の主人公・ヒロインの中の人24名のインタビュー形式のコメントと、マザーシップの主要キャラの中の人85名の色紙による一言コメント。
声優さんのビジュアルも美しく撮影されています。
その他 特設サイトで行われたアンケートの結果発表。
全体的に新しい作品が強い。「ストーリーが好きな作品は?」でファンタジアが5位にすら入ってないとはどういうことじゃい!
公式キャラクター人気投票の総覧(1~20位のみ)。
ギャラリー
キャラクター 全作品(モバイル・PC除く)のパーティキャラのメインビジュアル、チャットイラスト(一部)、ステータスイラスト、秘奥義カットインなどのまとめ。
作品事ではなくキャラごとにまとめられているため、各作品での違いを一目で把握出来る。秘奥義カットインに技名の記載がないのは残念だが、トリミングされていないのは評価したい(その分小さいが)。あとコングマンのベルトカットインは今回もない。また敵キャラのものもない。
 
ポスターイラスト 販促用のポスターに使用されたイラスト6枚。
SDキャラ キャラクターページに掲載。おおむね全長3センチ程度。 作品ごとにまとめて掲載。おおむね全長7センチ程度なので見やすい。
オープニングムービー マザーシップのOPムービーのスクリーンショット。1作品20枚前後。解説は特にない。
秘奥義カットイン キャラクターページに掲載。おおむね全長3センチ程度。 作品ごとにまとめて掲載。全長4センチ程度だが、四角くトリミングされている。敵キャラのカットインもある。コングマンのベルトはない。
描き下ろし
イラスト
UFO table描き下ろしイラスト3枚。テーマは20周年記念パーティ。
それぞれにキャラクターのオリジナルスキットが付いている。ただし内容はちょっと寒い。
 
資料集   ファンタジア、デスティニー、エターニア、シンフォニア、リバースの開発資料。日の目を見なかったものがほとんどで、ここ以外ではほとんど見たことのない貴重なものが多い。
その他   海外版パッケージイラスト
その他
企画 テイルズ オブ 20周年展紹介(1ページ)
次回作ベルセリアの紹介(1ページ)
各ページの欄外に、ユーザーから寄せられた一言感想あり。やや批判的な意見も載せられているのが珍しい。

スタッフのインタビューや設定資料など、15周年は新録の情報が多かったため、設定資料集としての価値が高かったですが、今回はこれまでの情報を系統立ててまとめたデータベースとしての価値の高い一冊でした。

僕もそれなりにディープなファンだと思っていますが、それでも忘れていることや知らないことが結構載せられていてためになりました。もし15周年本を読んだことがない方は、20周年本があるからいいかと思わず、両方目を通して頂きたいです。また最近シリーズに入った方も、是非以前の作品にこれを通して触れてもらいたいと思います。

それにしても素晴らしい出来だった。TOZの設定資料集より100円高いだけなんですが、満足度は遥かに上でしたね。


2015-10-20

【ゲームグッズ】テイルズ オブ ゼスティリア 公式設定資料集 レビュー

TOZの設定資料集です。設定資料集が充実しているのは必ずしも良いことではないのですよ。

テイルズ オブ ゼスティリア 公式設定資料集

レーベル:バンダイナムコエンターテイメントブックス
価格:2700円

レビュー

  1. シナリオ
    本編と追加エピソードのあらすじ。いずれもかなり詳しい内容で、一読するだけで話の全体像をかなり深いところまで理解出来る。
  2. キャラクター
    各キャラの物語上での立ち位置についての説明がメイン。特に新しい情報はないが、綺麗にまとめられている。
    パーティメンバーとヘルダルフは1ページ、マルトラン、セルゲイ、ルナール、サイモンについては半ページが割かれている。その他のキャラについてはごく簡単な紹介のみ。
  3. ワールド
    この本のメインと思われる、世界観についての解説。「人間と天族」「導師」「穢れと憑魔」「歴史」「地理」の5部構成。
    グリンウッド大陸の歴史など、本編中では軽く触れられるだけの設定についても、きちんと作り込んでいることがうかがえる。
    また「天族は髪に自身の属性を示す色が入る」「八天竜は時代によって代替わりや欠番がある」「大陸の七不思議」など、新しい情報もちらほら。
    ただ、悪行を善行と思い込んで行動していたフォートン、アミシスト、ロゼがそれぞれ違う運命をたどったのは何故か、という非常に重要な点の解説が、全然説得力がない。自己矛盾を感じていると憑魔化、自己矛盾を感じてすらいないと憑魔化しない、自己矛盾を感じていても直視出来ていればやはり憑魔化しない、っていくら何でもご都合主義だろ。
  4. イラストレーション
    各キャラのステータスイラスト・チャットイラスト・秘奥義カットイン・ラフ画・アニメ設定画、背景イラスト、版権絵、アニメ絵コンテなどの掲載。
    版権絵はコラボイベントで用いられたイラストなども含めかなり広範囲をカバー。絵コンテはごく一部しか掲載されてなかったのがちょっと残念。
  5. エクストラ
    ufotable描き下ろしイラスト(子供の頃のスレイとミクリオ)、木村氏と逢坂氏の声優対談、声優陣の直筆メッセージ、関連グッズ紹介。
    やはりスタッフインタビューは無しでした。批判には正面から向き合って欲しかったなぁ。特に馬場P。

というわけで、内容はまずまずと言っていいと思います。TOZを少しでも楽しめたのなら買って損はないかと。でもパーフェクトガイドの時も言いましたが、設定資料集に多くを委ねなければいけないことは恥ずかしく思うべき。本来ゲームの中だけで完結すべきことなんですから。あとわざわざ資料集として出すほどの情報量ではなかったようにも思います。攻略本のおまけページで良かったんじゃね?
今月はテイルズオブシリーズの20周年記念本が出ますね。この間15周年記念本が出たと思ったのに。月日の経つのは早い。


2015-07-21

【アニメグッズ】銀河鉄道999 大解剖 レビュー

銀河鉄道999のデータをまとめたムック本。

以前からこういう本が欲しいとおもっていたので衝動買いしました。

銀河鉄道999 大解剖

レーベル:日本の名作漫画アーカイブシリーズ
価格:907円

レビュー

  1. 999 誕生の時代
    作品の全体像についての解説。
    連載に至った時代背景や、作品の世界観、メインキャラクター(鉄郎、メーテル、車掌)やサブキャラクターの簡単な紹介、999や他のスペースシップ、メカニックの紹介、松本先生やアシスタントでメカデザイナーの板橋氏のインタビュー、担当編集者たちの対談など。
    情報的にはさほど目新しいものではなく、コミックス上で分かる情報をまとめただけですが、構成はわかりやすく、概観をなぞるには十分な内容。
  2. 銀河鉄道ツアーガイド
    999が停車した星(アンドロメダ編で91、エターナル編で38、銀河鉄道物語で4)ごとに関連するエピソードや登場人物、ホテル、グルメ情報などをまとめたガイド風のストーリー解説、珠玉のエピソード集、コミックス(少年画報社版)のカバー&カバー下ギャラリーなど。
    ストーリー解説は1つの星につき1/6ページ程度とあっさり風味だが、原作読者にとっては問題の無いレベル。エターナル編以降はコミックスの引用がない(文字のみでの解説)になってるのが残念。
  3. アンドロメダ編 [最終回 終着駅]
    アンドロメダ編最後の5エピソードのうち、4つについては文字でのストーリー紹介、最終話はコミックスの全ページを掲載。その他人物相関図、メーテルの名言集、メーテル名場面集など。
    最終話は本自体のサイズが大きいこともあり読み応えがある。名言集も面白かったが、999で名言を言うのはメーテルだけではないので、もう少しページを割いて欲しかった。
  4. 映像化の時代
    アニメ版・劇場版の解説。特に原作との違いやオリジナルエピソードの紹介に紙幅を割いている。関連作品や関連グッズの紹介、主題歌を歌ったゴダイゴのタケカワ氏、漫画家の島本和彦先生、麻宮騎亜先生、早瀬マコト先生のインタビューなど。
    アニメ版は見たことがなかったが、内容的にはわかりやすかった。ただ知っている人からするとものたりないかも。
  5. その他
    イラストギャラリーや、直筆サイン色紙プレゼント企画など。
    特に付録の「銀河鉄道大時刻表」は本当の時刻表のようなデザインになっている上に、大銀河本線(アンドロメダ編で999が走る路線)だけでなく、大オリオン線や謎の外銀河線など他路線についても網羅してあるので面白い。

というわけで、僕のようなライトなファンには十分楽しめる内容でした。これで900円は安い。
ただディープな考察や世界観に繋がる情報が多く掲載されているわけではないので、濃いファンの方には物足りない内容かも知れません。

以前コミックスやアニメを見た方が、昔を懐かしむにはいいと思います。僕もエターナル編が完結したら全部通して読み直したいと思ってるんですけど、いつ完結するのかなぁ…。編集者インタビューによると、

あと100年あっても終わらないかも知れないけどなあ(笑)。先生には最終回って言う言葉が、思考回路の中にないから、先があるようでない(笑)。(中略)でも最後がないっていう…ずっと未完成、現在進行形っていうのが先生の人生じゃないかな。

※39ページより引用

って、編集者が諦めてるんならだめだ…


2015-07-11

【ゲームグッズ】『テイルズ オブ』シリーズ アニメーション ヒストリア レビュー

テイルズのアニメーションを特集した書籍。

この手の本についてはあまり言わないんですけど、今回は言える、すげー面白かったと。Amazonレビューで低評価付けてる人は何もわかってない!(怒

『テイルズ オブ』シリーズ アニメーション ヒストリア

レーベル:ニュータイプ編
価格:2916円

レビュー

  1. SPECIAL INTERVIEW
    この本の肝にして高評価のポイント。僕もテイルズファン歴が長いので、藤島先生やいのまた先生のテイルズ関係のインタビューは大体読んでいる自負がありますが、今回は新しい情報が多い上に内容が面白い。
    • 藤島康介先生
      • (印象に残っているのは)『ヴェスペリア』で、全体の雰囲気を和風のデザインにしてほしい、と言われたことです。
      • キャラクターデザインはシンプルな方が本当は良いんです。たとえば『ドラえもん』は、(誰が書いても)おそらくだれもが何となくドラえもんと分かるはずです。それを考えると、ドラえもんを生み出した(藤子)先生はやっぱり凄いなと思います。
      • 漫画ですと、現実世界で同じ服を着続けている人があまりいないように、できるだけ同じ服を描かないようにしています。
      • (ヴェスペリアのパッケージイラストに描かれているユーリの顔に差している影は)結局自分ではあそこまで暗く出来なくて、アートディレクターの方にお願いしたんです。…私はPCではなく手で描いていますから、やり直しがきかないんですよ。
      • (複数のデザイナーが関わる場合は)他のキャラクターのイメージと被らないように「ポニーテールは使えません」とか「スカートも避けてください」などとオーダーされるんです。
    • いのまたむつみ先生
      • 『デスティニー』でオープニングのアニメーション制作をどこに頼むかという話になったときに、わたしのお付き合いのある中から「Production I.Gさんにお願いしてみてはどうでしょうか?」と提案させていただいたんですよ。
      • たしかに腹筋は好きなんですけど(笑)。ただ、リッド(の腹出し)のデザインとは関係ないですね。
      • ジューダスだけが全身真っ黒なのは、私がどうしても一色にしてほしいと無理をお願いしたからなんですね。…提出したあとにやはり一度戻ってきたんですけど、「直したくないんです」と無茶を言ったりして……(笑)。
      • 事前にもらってたソフィーの髪型のオーダーは、そもそもポニーテールだったんですよね(笑)。(※製品版のソフィはツインテール)
      • (ミラのアホ毛について尋ねられたときは)「有り余るエネルギーが毛に集中しているんです、この先の方を光るように出来ませんか?」とか言ってたりしましたね。
      • (ゼスティリアの天族については)実は天族として過ごす月日が長ければ長いほど、デザインに白いパーツが増えるという設定なんです。
    • Production I.Gの寺川P・松竹作監
      • (TOV劇場版の)ガリスタは…亀井監督が『ジ アビス』のジェイドを出したいというようなことを言っていて、…その名残があるからか、ガリスタとジェイドって似てると思いませんか?(松竹氏)
    • ufotableの近藤社長・外崎監督・松島作監
      • (TOSのOVAのテセアラ編)の制作が決まったのは、「シルヴァラント編」最終話の外崎さんの絵コンテが上がってきてからなんです。(近藤氏)
      • 本当は1本30分で作る契約だったはずなのに、大半が30分オーバー。ひどい巻は40分以上、50分近くもありますからね。もう意味が分からない(笑)。(近藤氏)
      • スレイに対したときのミクリオのポーズは、他のキャラクターを相手にしたときとは変えるとか…そういうことに意外と僕らうるさいんです。(外崎氏、松島氏)
  2. ARCHIVES
    テイルズのゲーム、アニメ、劇場版などのほぼ全てを網羅した年表。「ブレイカー」「コモンズ」「ビブリオテカ」などのマイナータイトルもきっちり網羅。バンナム頑張ったね。
  3. ILLUSTRATION GALLERY
    P、E、Aの過去の一枚絵の紹介。アニメ雑誌や製品パッケージなどに用いられたもの。アニメ関係のもののみで、全てを網羅しているわけでもない。
  4. HISTORIA 1 ANIMATION
    P(OVA)、E(TVアニメ)、S(OVA)、A(TVアニメ)、V(劇場版)、Z(TVアニメ)のアニメーションの特集。
    各作品については以下の構成になっている。
    • 概説(2ページ)
      スタッフ、キャスト、本編のスクリーンショット(以下SS)数枚、オープニングやエンディングムービー曲名とアーティスト名、SS数枚、原作ゲームとの関係、作品全体のあらすじ、世界観・設定の簡単な解説
      解説はあまり詳しいわけではなく、ゲームないしアニメを知っている人向け。
    • キャラクター紹介(数ページ)
      主人公&ヒロインについては1人当たり1ページ、その他のメインキャラについては半ページをあてて、キャラクターの基本情報や作中での活躍、メインストーリーへの絡み方などを解説。
      やや量は少ないものの手堅いまとめ方。
    • ストーリー紹介(数ページ)
      ストーリー1話1話(話数が別れていないものは編集者が適当に分割)についての紹介。アニメーションのSSが充実。
      その分あらすじが割を食っていて、初見の方にはちょっと分かりにくいかも。
    • 原画ギャラリー(S、V、Zのみ)
      作中の印象的なシーンの原画ギャラリー。
      場面のチョイスが秀逸で、解説も短いながらも読み応えがある。
  5. HISTORIA 2 GAME
    これまでに発売されたテイルズのゲームの紹介。といってもゲームそのものに関する解説は少なく、その大部分がオープニングとエンディングのムービー紹介に割かれている。
    ムービーがない作品についてもほぼ全て網羅されている(エスコートタイトル、携帯アプリ、
    またミントの声優にこおろぎさとみさんの名前があったり、エターニアオンラインやタクティクス、ヴァールハイト、マテリアルダンジョンなどの知ってる人の方が少ない作品もきちんと触れているのは偉い。
    あえて言えば、TOI-Rのオープニング、TOVのPS3バージョンのオープニングが収録されてないのが残念。

というわけで、非常に読み応えのある資料集でした。ページデザインも全体的に美しく、アニメ雑誌を長年作っている角川さんらしい仕上がりになっていて満足です。学生の頃、ムービーのスクリーンショットをプリントアウトして冊子を作っていた自分からすると、これだけの充実した内容の本を出してくださったことに感謝です。

原画集みたいなものを期待されると多分がっかりだと思いますのでそこだけ注意。


2015-06-28

【ゲームグッズ】ブレイブリーセカンド エンドレイヤー 公式コンプリートガイド レビュー

遅くなりましたがブレセカの公式攻略本のレビューです。ごくわずかなブレイブリーデフォルトのネタバレがあります。

[関連記事]【ゲーム】ブレイブリーセカンド レビュー | Y.A.S.

ブレイブリーセカンド エンドレイヤー 公式コンプリートガイド

レーベル:スクウェア・エニックスの公式ガイドブックシリーズ
価格:1836円

続きを読む(ネタバレ注意) »


2015-05-26

【ゲームグッズ】テイルズ オブ ゼスティリア パーフェクトガイド レビュー

TOZのファミ通攻略本です。公式攻略本のレビューもあわせてどうぞ。

[関連記事]【ゲームグッズ】テイルズ オブ ゼスティリア 公式コンプリートガイド レビュー | Y.A.S.

テイルズ オブ ゼスティリア 公式コンプリートガイド

レーベル:ファミ通の攻略本
価格:2268円(Kindle版は1800円)

レビュー

  1. システム
    基礎知識編と戦闘知識編の2部構成。
    基礎知識編についてはスキル融合の逆引きが掲載されているなどの細かい差違はあるものの、ほぼ公式版と同じ情報量。マスクデータ含めかなりシステムについて踏み込んだ情報が掲載されている。
    戦闘知識編については、具体的な戦術解説などは公式版に詳しい。こちらはほとんどその手の情報が無い。
  2. キャラクター
    プロフィールではなく、能力値、サポートタレント、術技などの説明。こちらも基本情報量は公式版とほぼ同じだが、戦術やコンボに関する情報がかなり少ない。術技発動時のセリフが掲載されているのはありがたい仕様で、個人的にはこちらの方が有用。
  3. ストーリー
    フローチャートとマップ。
    フローチャートについては、第1部~第4部という、ゲーム中には登場しないセクションに分類している公式版よりも、シナリオのあらすじに沿う形でまとめているこちらの方が読みやすい。またディスカバリーやロングチャットの発生時期の情報も進行チャート上に一元化されているのもよい。コンプリート癖のある人にはこちらの方をお勧め。
    マップも今回は力が入っており、公式にも負けない出来。ただ公式版はページインデックスが付いているので、検索性ではかなり勝っている。
  4. サブイベント
    サブエピソードについての解説。
    発生時期でまとめられていた公式本に比べ、こちらは繋がりのあるサブイベントを一括して掲載する方式。どちらが良いかは好みの問題だと思うが、これを見て初めて関連性に気づいたイベントもあったので、個人的にはこちらの方が好き。DLCのアラガミ連戦については公式本の方が充実。
    またトロフィーについては、公式本よりさらに詳しい獲得方法や具体的な手順が掲載されており、公式のお株を奪う出来。特に「アイテムアツマッター」の獲得条件がアイテムを513種以上入手することであること、ライブラリの閲覧回数が増えるタイミングなどについて明らかになったのは朗報。
  5. データ
    エネミー、アイテム、ディスカバリー、チャット、戦闘後会話、DLC衣装、についてのデータ集。
    公式版の特筆すべき点として挙げた、「ビジュアルアイテムについては全て写真が掲載されている」「エネミーデータにはエネミーブックに掲載されているパーティキャラのコメントも全文掲載されている(ので、簡易モンスター対策も兼ねている)」「ショートチャットと戦闘後会話は全文掲載」についてはこちらも同じ。しかし「同行者会話は全文掲載」「レコードデータについてはキャラクターコメントの全文と変化条件を掲載」などは公式版のみなので、こちらの方が劣っている。
  6. エクストラ
    世界設定、キャラクター紹介(設定画、ステータスイラスト、チャットイラスト、秘奥義カットイン)、イラストギャラリー、チャットカットイン、エンドロール挿入画、アニメ絵コンテ、イメージボード、人名・用語事典。
    イラストや設定画などはおおむね公式本よりも大きく掲載されている。また世界設定の考察の深さは相変わらずだし、これを読まないとわからない裏設定などもばしばし掲載されているので、今後発売されるであろう設定資料集を買うのでなければ、こちらをおすすめ。しかしスタッフ・キャストインタビューは公式本にしかなく、こちらもそこにしかない情報が含まれているので、善し悪し。

というわけで、こちらも非常に満足度の高い攻略本でした。特にファミ通おなじみの世界設定考察と用語集は相変わらずの出来で、それだけでも買う価値はあります。しかしスタッフは、設定資料集に多くを委ねなければいけないことは恥ずかしく思うべき。本来ゲームの中だけで完結すべきことなんですから。
公式本とは甲乙付けがたい出来ですので、何を重視するかによって購入する方を決めればよいと思います。個人的にはファミ通版の方が好みですが、ページ数は大差ないのに、使っている紙のせいでファミ通版の方がかなり分厚くなっているのは残念。


2015-02-24

【ゲームグッズ】テイルズ オブ ゼスティリア 公式コンプリートガイド レビュー

TOZの公式攻略本です。今回ファミ通版は出るのでしょうか?

テイルズ オブ ゼスティリア 公式コンプリートガイド

レーベル:バンダイナムコゲームスブックス
価格:2200円

レビュー

  1. システム
    冒険編と戦闘編の2部構成で、いずれもマスクデータ含めかなりシステムについて踏み込んだ情報が掲載されている。
    冒険編ではスキルのつく確率の計算式やサポートタレントの熟練度上昇の仕組みなどあやふやなシステムの説明や、理想のスキルがついた装備品の作り方などのテクニック、
    戦闘編ではダメージ計算や回避確率、のけぞり時間算定式などバトルを極めたい人にも十分な情報が掲載されている。また戦闘テクニックについてもかなり高度な連携まで収録されており、初級者から上級者まで幅広く使えると思う。
  2. キャラクター
    プロフィールではなく、能力値、サポートタレント、術技などの説明。戦術やコンボに関する情報も充実している。隠し秘奥義「アルティメットエレメンツ」の発動条件も掲載。
    あえて言えば術技発動時のセリフがほしかった。
  3. ストーリー
    フローチャートとマップ。
    フローチャートについては可もなく不可もなくといったところ。個人的にはサブエピソードの情報も同じページに掲載して欲しかった。2015-02-25追記:すいません、普通に掲載されていました)とはいえサブエピソードの数は大して多くなく、発生時期も集中しているので、あまり問題では無いと思う。
    マップは公式だけあってかなり見やすい上に、モンスター、宝箱、ノルミン、石碑、ディスカバリーなどの情報が一元化されているので非常に使いやすい。ボス対策もそこそこ力が入っていて役に立つ。
  4. サブイベント
    サブエピソードについての解説。情報自体はあまり多くないが、過不足なく仕上がっている。DLCのアラガミ連戦についても細かいデータがあるのはありがたい。
  5. データ
    アイテム、称号、料理、ショップ、ディスカバリー、石碑、エネミー、チャット、戦闘後会話、同行者会話、レコード、トロフィーについてのデータ集。
    特筆すべき点として、「ビジュアルアイテムについては全て写真が掲載されている」「エネミーデータにはエネミーブックに掲載されているパーティキャラのコメントも全文掲載されている(ので、簡易モンスター対策も兼ねている)」「ショートチャットと戦闘後会話と同行者会話は全文掲載」「レコードデータについてはキャラクターコメントの全文と変化条件を掲載」など。
    これ以上無いほどの充実ぶり。バンナムの本気を見た。
  6. エクストラ
    用語集、イラストギャラリー(設定画、ステータスイラスト、チャットイラスト、秘奥義カットイン、チャットカットイン)、声優インタビュー(PCキャラ8人)、開発者インタビュー(馬場P&長谷D、山本シナリオライター)。
    イラストギャラリーはおよそ必要なイラストは掲載されていると思う。ネタバレがありそうなのでインタビューは読んでないが、これだけシナリオで叩かれているのにシナリオライターのインタビューが掲載されているのは潔いと思う。(Amazonでは大炎上だったが)
    その他、大型DLCであるアリーシャエピソードについても、本編同様の攻略が掲載されている。

というわけで、非常に満足度の高い攻略本でした。特にバトルシステムが難しく、うまく立ち回れないことに悩んでいる方には朗報だと思います。普通の攻略サイトに載っていない情報も多く、ネットで情報収集派の方も十分買う意義はあるのではないかと。
でもきっと「こんなに攻略本に力入れる余裕があるなら、ゲーム本編に力入れろよ!」とかネットでは言われてるんだろうなぁ(勝手な妄想