2025-03-02
P3Pをそれなりにやりこんでいたのでプレイするかどうかかなり迷ったんですが、やっぱりプレイしてよかった。
ペルソナ5 リロード
プラットフォーム
Xbox Game Pass / Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / PlayStation®5 /PlayStation®4 / Steam
ジャンル
RPG
価格
パッケージ通常版:9,680円(税込)
パッケージ豪華版:17,380円(税込)
ダウンロード通常版:9,680円
ダウンロード特別版:15,730円
ダウンロード豪華版:12,408円
公式
P5R – ペルソナ5 ザ・ロイヤル
プレイ時間
本編1周目:113時間(トロコン)
DLC1周目:32時間(トロコン)
スプラッシュ画面はこんな感じ
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ストーリー
港区の人工島ポートアイランドにある月光館学園高等部に編入した主人公。ある晩、彼の住む寮を突然怪物が襲い、それをきっかけに彼は「ペルソナ」という心の力に目覚める。その寮には同じ能力を持つ少年少女が集められ、普通の人間には認識できない「影時間」に現れる「シャドウ」と呼ばれる怪物たちと戦っていた。主人公もその一員として、シャドウとの戦いに身を投じることとなる―
運命は時に残酷に。
ペルソナシリーズの一つの転換点となった「ペルソナ3」のリメイク版です。P3は以前PSPでもリメイクされています(PSP版)ですが、本作もオリジナル版をベースに作成されており、メインストーリーはオリジナル版のままです(衝撃的なエンディングも含め)。しかし、サイドエピソードが大量に追加されており、ゲーム全体の印象はかなり異なるものになっていました。
そもそもP3は死をモチーフにしたダークファンタジーです。終盤では仲間達は自身の死に向き合わなくてはならなくなり、高校生にはかなりヘビーな展開が待ち受けています。そのためかストーリー自体が全体として暗めで、仲間達との関係もあまり深まらない(そんな心の余裕がみんなない)感じでした。しかし本作では、以下のような改善があり、P4やP5にも劣らないパーティの絆が生まれていたと思います。
仲間達と絆を深めるエピソードが大量に追加されたこと(特にコミュ対象ではなかった男性キャラたちに代わりの連続イベントが追加された)
何本も出るよw
複数の仲間が関係するエピソードが追加されたこと(勉強会など)
キャラクターの台詞回しや心情推移などが改善され、人間関係が丸まったこと(特に主人公と順平、ゆかりと美鶴、天田と荒垣)
主人公に嫉妬していた順平の心境の変化がはっきり分かるように。
P3のメインストーリーは、終盤まで「日常生活を送りながら、ランダム生成のダンジョンを攻略し、月に1度やって来るボスと戦う」の繰り返しで単調ということが指摘されがちですが(yukkun20はオリジナル版のときからそうは思っていません)、上記の通り日常生活上のイベントが追加され、それに合わせて自由行動の時間も増えましたので、さらに主体的に楽しめるものになっていました。
主人公が選択できない(PSP版では、女性主人公も選択できた)のだけが残念ですが、それをするとゲームのボリュームが大きくなりすぎてしまうので仕方ないところだとは思います。
あと最後にDLCで追加されたエピソード・アイギスについて。これは本編終了後を描いたストーリーで、主人公と同じ力に目覚めたアイギスが主人公になっています。賛否両論あるストーリーですが、yukkun20は結構評価しています。yukkun20はハッピーエンド好きなので、本心を言えばエンディングを心から楽しめたわけではないのですが、しかし一つの希望が示されましたし、また仲間達からすると本編のエンディングは理解不能だったと思うのですが、そんな彼らの心情にも一つの区切りが付けられたわけで、全然悪くなかったと思います。(ややネタバレ強いので伏せ字)終盤の展開(仲間同士が戦う)も、主人公の存在がいかに大きかったのか(特にゆかりや美鶴にとって)や、順平の成長などが見えて 良かったのではないでしょうか。
そんなわけで、いつものペルソナシリーズ同じくストーリーには文句ありません。劇場版もまた見直したくなっちゃったな。
システム
学園生活を送りながら、自由時間で能力を上げたり、仲間と絆を深めたり、ダンジョンに潜ったりといういつものペルソナらしさは健在。
まずリメイクに合わせて、アニメは新録、イラストやモデリングなどは全て刷新され、UIも使いやすいものになっています。それでいてペルソナらしいスタシリッシュさも存分に発揮されていて、これぞペルソナシリーズという印象を強く受けられる模範的なリメイクになっていました。
ただのメニュー画面からしてこのオシャレっぷり。
日常生活パートでは、主に放課後と夜の時間を使って、勉強やアルバイトをして人間性のパラメータを高めていきながら、絆を紡いだ人たちとのコミュイベントで関係を深めていきます。このあたりはシリーズおなじみの仕様ですね。クラスメイトや生徒会の仲間達、ネット上の友人、古本屋を営む老夫婦、不治の病に侵された青年から幼女まで、いろいろな人と仲良くなっていきます。みんな一癖も二癖もある人たちで、その騒動に巻き込まれることも多いですが、真摯に向き合っていけばきっと最後には心の友情を築くことが出来るはずです。
また夜の時間には、その時間だけ現れる巨大なダンジョン「タルタロス」を攻略していくことになります。このダンジョンはいわゆるランダム生成で200以上のフロアがあり、攻略にはかなりの時間が取られます。P5のパレスのような大がかりなギミックがあるわけでもないため単調に感じることがあるかも知れません。個人的には(作中の時間で)月に1~2度潜るだけなのであまり退屈に感じることはありませんでしたが、P5の瞬殺システムはあってもよかったかな。P4やP5みたいなダンジョンを期待すると肩透かしかも知れません。
キャラクター
PCは全部で10人。途中で多少の入れ替わりがありますが、比較的序盤にそろいます。
過去作では、男性のPC(順平、真田、コロマル、天田、荒垣)にはコミュイベントがなく、がっつり関係を深めることができる(恋人関係にもなれる)女性PCと比べて不公平感が否めませんでしたが、今作では代わりとなるリンクエピソードが追加されました。それぞれのキャラがなんのために、どういう思いを抱えて戦っているかを深く知ることが出来ますし、意外な一面も見られたりして非常によかったです。特に順平が以外と周囲の人間関係とかを見て潤滑油的な活躍をしていたり、過去作では心を閉ざしがちだった天田が小学生らしいところを見せてくれたりするところはぐっときましたね。
自分のことで手一杯なキャラが多い中、中盤の順平には心の余裕を感じる
それ以外にも、仲間達と一緒に料理をしたり、DVDを見たり、読書をしたり、同じ寮で同じ空間を共有しているという感じがしっかり味わえるようになっていました。またみんなで過ごすイベントの演出も強化されてましたね。
晴れ着ここでしか登場しないのにちゃんと立ち絵とモデルがあるとかさすが。
その分、コミュイベントは、戦いとは切り離された日常エピソードが多いです。P3の主人公は無口でクールな印象が強いですが、出しゃばるわけではないものの困っている人は決して見捨てない熱いところを見せたりしてどれも面白かったです。今作は6股しかかけられないし、オリジナル版のように女性との関係が険悪になることもないので安心ですね(なにが
最終決戦で絆を紡いだ人たちが力を貸してくれるのは王道だけどやっぱり熱い
もちろん笑えるエピソードもあります(まあY子関係だが)。最後のオチはひどすぎるwのでぜひランクを10まで上げて、エンディングを見てください。
2006年基準でも結構イタいよねw
個人的に好きなキャラはPCならアイギス、NPCは千尋かな。アイギスはやっぱりロボ娘との交流の王道ですからね。アイデンティティに悩む彼女はやはり愛おしい存在です。エピソード・アイギスでは命のこたえにたどり着けてよかった。千尋はアクが少ないところが好きです。結構積極的なところもあってそのギャップもいいんだよな…
メティスとの関係も考えさせるものでした
部屋にお呼ばれしてこの台詞である
それからやはりエリザベスとの交流も逃せませんね。彼女もコミュ相手ではないですが、代わりに何度かデートイベントが用意されています。このイベントの真の意味は多分P4でマーガレットに勝つと分かるんですよね。そっちを知っている身としては感慨深いものがありました。
イベント自体は概ねギャグなのですが
またリメイクに伴って、敵役であるストレガ関係のイベントも追加されました。特にタカヤがなぜ主人公に執着するのかが分かりやすく描かれており、彼の狂気性がさらに深まっていたと思います。それでいて単に破滅を望んでいるだけの人間ではないことも分かりましたが、だからといってこちらの戦いの決意を鈍らせるような(つまり「相手にもそれなりの事情があるんだよ」的な)単純な内容にもなっておらず、よいさじ加減だったと思います。
共闘イベントもあったり。
戦闘
シンボルエンカウント制です。過去作に比べると敵の索敵範囲が狭く、不意打ちもしやすく、見つかっても逃げ切りやすくなってるのは多少助かる(まあyukkun20はザコ殲滅方針なのであんまり関係ないけど)。
戦闘はこれまで同様オーソドックスなコマンドタイプです。今作も敵の弱点を突くとダウンが奪えて連続行動が出来、全員ダウンさせると高威力の全体攻撃を繰り出せます。適正レベルなら、難易度HARDでも、不意打ち→先手で全員ダウン→総攻撃で大体勝てます。とはいえ全属性が使える主人公と違って、仲間達は2~3属性しか使えないので、敵の弱点に合わせたパーティを組むこと、また主人公の素早さを高めて先手を取りやすくしておくのが重要です。
総攻撃で勝利するとお金や経験値ボーナスや新しいペルソナなどがもらえるチャンスがありますし、何よりかっこいいカットインが見られます!
相変わらずSP回復手段に乏しいですが、上のような行動パターンを繰り返せば順調に探索ができると思います。今作は探索を中断しても、翌日以降同じフロアから探索を再開できるので、SPをぶっぱしながら潜ってもなんとかなるような気がします。
各キャラの差別化もしっかりしていて、どのキャラも輝ける場所があると思います。…まあアイギスはyukkun20には使い辛かったのは事実ですが、彼女はDLCで主役だからまあいいか。パーティに入っていないと経験値を稼げない仕様なのですが、一定条件を満たすとレベルが低いキャラに大量の経験値を入れるシステムがあるので、パーティの入れ替えもあまり支障はないです。ただそのシステムが使いづらいのはマイナスですが…(条件を満たしたことを忘れて帰還すること3度)
ペルソナシリーズと言えば鬼気迫るカットイン。
総評
ストーリー、キャラ、戦闘と相変わらず高レベルにまとまっているゲームでした。オリジナル版やPSP版で感じていたわずかな不満もきれいに解消されていて、リメイクのお手本のようなゲームだったと思います。ずっとプレイしたいと思っていたエピソード・アイギスがDLCとはいえ収録されているのも高評価。
UIや音楽のかっこよさもいつも通りで、本当にこのシリーズの完成度の高さにはいつも驚かされます。惜しむらくは新作の出るスピードが遅すぎるということだ。これだけの完成度だから仕方ないとは思いつつ、もうP5も9年前のゲームだからな…P6待ってますよ!
いつかみんなで再会できる日が来るのを待ってます
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2020-08-01
P5の続編であってP5Rの続編ではないので要注意。
ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ
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ストーリー
あの事件から半年後。それぞれの道を歩み始めた怪盗団の面々は再びルブランに集まり、夏休みの計画を立てていた。そんな折、一同は見知らぬ異世界に入り込んでしまう。そこはかつてのパレスと似ているものの、キングと呼ばれる存在が、人々の願いを奪い取って洗脳するための世界―ジェイルだった。その事件の実行犯として警察から追われる身となった怪盗団は、自らの潔白を存在し、事件を解決するため、各地のジェイルを巡る旅に出かけるのだが
というストーリー。
懐かしのルブランに目頭が熱くなります
個人的には、今回の全体的なストーリーはちょっと気になる内容でした。前回はモルガナがパレスのことについて一通りの知識を持っていて、そこでの立ち振る舞いがどういう結果を引き起こすのか事前に予測が立てられていたのですが、今回のジェイルは一行にとって未知の世界なので、行動には慎重さが求められるはずです。それなのに、よく分からないまま手探りで他人の精神世界をいじったり、人々から熱狂的な支持を得ている作家や政治家をすぐ洗脳によるものだと断定してつるし上げにかかったりと、怪盗団の行動が雑というかなんというか。
また表のラスボスの思想は(以下ネタバレなので反転)、改心のシステム化で、あくまで目に付いた人間を一人ずつしか改心できない怪盗団の活動の規模を拡大しようとしています。その場合の「改心」はあくまで表のラスボスの善悪基準に基づいているので、怪盗団は、それは洗脳であり独裁だと言うんですけど、ラスボスからはお前らのやってることと何が違うのかって当然言われるんですよね。それに対する答えを怪盗団側は出せていなかったと思います。てっきりここで「全会一致」という怪盗団の掟がスポットライトを浴びると思ったんですが。 あとこのラスボス、やっていることがP5Rの追加ボスの焼き直しのような。
それからそのあとに登場する黒幕なんですけど、(同前)その目的は人々の洗脳ではなく、あくまで人々の望みをAIというシステムを介してかなえることが目的になってます。まあその手段を明らかにせず人々を引き込んでいるので、それが正義だとは思えませんが、少なくとも「他人が望まないことを押しつけている」という理由でパレスの主やジェイルの王を断罪してきた怪盗団は、その正義のよりどころを失っているんですよね。そこに対するフォローがなかったのも気になりました。 今回は全体的に、怪盗団の独善的…とは言いすぎですが、高校生という若者の人生経験の延長で行動しているところが目立っていたように思います。
それに細かいところもちょっと気になります。怪盗団がどういう手段で改心行為を行っていたかは警察サイドには把握されているはずです(獅童が改心した状態で逮捕されてますからね)。それなのにその怪盗団のお目付役としてきた善吉が、認知世界について無知っていくら何でも人選ミスでしょ。
ただ、じゃあストーリーはダメかと言われるとそんなことはないです。東京を離れ、各地をキャンピングカーで回りながら青春を謳歌する怪盗団の面々は見ていてとても楽しかったですし、後述しますが個々素晴らしい出来のエピソードもありました。P5では雨で流れた花火大会や、春がいなかった海遊びなどのイベントもあり、また風光明媚な観光地を眺められるアドベンチャーパートも悪くなかったです。コロナ騒ぎが収まったらぜひ聖地巡礼してみたいですね。
P5ではいなかった面々の浴衣も見られますよ!
システム
今回はストーリーは一本道です。ADVパートはフラグを立てながらストーリーを進めるオーソドックスなADV方式で、P5のように行動の選択肢が多いタイプのゲームではありません。本作はアクションゲーなのでこれでいいと思います。
時折入るムービーも出来が良くて見入ってしまいます
またP5同様、ペルソナの合体・収集が出来るのもうれしいところ。今回はラヴェンツァが優しく手ほどきしてくれるのでありがたいですね(まあ双子も可愛いんですけど、今回は出番ありません)。合体システムはP5に比べると大分簡略化されていますが、そこも本筋とは関係がないので別に問題ないと思います。作中ではあまり説明がないんですが、力の継承を使えばALL99のペルソナを作るのもさほど難しくはないので、育成好きも安心ですね。ただALL99のペルソナを作っても、戦闘が劇的に楽になることはありませんけどね。
今回一番気になったのは、ロードの長さです。NSWだからかと思ったのですが、他のレビューを見てるとPS4でも似たようなものみたいですね…。まさか令和の時代になって、ロードの長さにやきもきするとは思いませんでした。特にゲーム起動時、ジェイル進入時、ベルベットルームからの帰還時はひどかったですよ。あとダンジョンを脱出するとアジトではなくアジトの前に飛ばされるのもなんとかしてほしかったです。
アジトにほとんどのシステムが集約されてるんだから、ここに出入りすればよくない?
UIも、P5に寄せているのは分かるんですけど、残念ながらあの独特なセンスを再現できていません(これ同じUI担当の人が作ったんじゃないですよね?)。残念ながら劣化しているように見えます(yukkun20のようなセンスのない人間が何を言ってるのか)。そしてそれを再現するために、ロード時間が犠牲になっている気さえします。例えばアジトでセーブする場合、セーブ画面の呼び出しは一瞬なんですよね。でもメニューからセーブ画面を呼び出す場合、双葉とネクロノミコンの簡単なアニメーションが表示されるんですけど、そのアニメが中途半端に長いんだよな…。上記の通り一瞬で呼び出す事が技術的に可能なはずなのに、わざわざアニメを見せたいがためにテンポを損なっている感じがします。これも主観かも知れませんが。
タイトル画面からして若干微妙なものを感じる
キャラクター
PCキャラは全部で10人。これまでの怪盗団の面々8人(ただしナビは操作できない)に加え、善吉とソフィアという新しい仲間が加入しました。各キャラもP5のときから学年が上がり、進学した人もいますが、基本的には高校生だった時のノリを引き継いでいるので、怪盗団のその後を見たい人には十分満足がいくと思います。
春は毒舌&暴走運転手属性が追加されましたw
そして新キャラですが、このふたりのキャラクターも、その周りのストーリーも、どちらも素晴らしかったです。
ソフィアは自身の存在意義について悩むという、お馴染みのポジションのキャラです。その展開上、最後は悲しい別れになると覚悟しながらプレイしていたのですが、素晴らしいエンディングで大満足です。あと個人的には、存在意義についてうだうだと悩むことなく、自分なりの答えを見出して前向きに歩むソフィアのキャラクターは結構刺さりましたね。こういうキャラに人生を導いてほしいものです(このゲームから何の教訓も得てない人のセリフ
善吉も人間くさくて良かったなぁ。ザ・三木眞一郎氏って感じのキャラで、大人のダメなところと頼れるところを一心に併せ持ったキャラでした。娘と組織と仲間と、いろんなしがらみに絡まれながら、自分なりの正義を模索していく彼の姿には一番感情移入できましたね。彼と怪盗団の絡みをもっと見ていたかったです。
茜ちゃんいい子でしたね。お父さんもがんばれ!
P5のコミュキャラが惣次郎と冴以外登場しなかったのは泣ける。千早…べっきぃ…
いやそこは頼めよ!
戦闘
4人パーティで大量に出現する敵をバッタバッタと倒しながら進んでいくということで、無双系と思われているかも知れませんが、全然違いました。むしろ数の暴力に押し流される系です。難易度NORMALでプレイしているのに、めちゃくちゃ戦闘不能になります。TPを派手につかうとすぐガス欠になってアジトに戻らないと行けなくなります(幸い今作は一日に何度でも潜れるので問題ないですけど)。特にゲーム操作に慣れるまではかなり大変でした。そういう意味で、ペルソナのハラハラするターン制バトルをうまくアクションに落とし込んでいるな、と感心しました。
戦闘はこの手のアクションゲームの中ではかなり面白かったです(yukkun20はアクションをほとんどプレイしませんが、少なくともこれまでプレイしたどの無双系よりも面白かった)。中盤以降それなりに堅実に立ち回れるようになったり、ジョーカー以外のキャラの操作もできるようになると面白さがじんわりと分かってきました。ただボスはHPが非常に高いので、若干単調な感じは否めませんでしたけど。補助スキルをもっとガンガン使えば良かったのだろうか。ラスボス戦で初めてその有用性に気付いたあたりが、yukkun20のアクションゲームの苦手さを物語っている気がします。
総攻撃はもうちょっとダメージ倍率高くてもいいような気がした
ジョーカーはこれまで通りたくさんのペルソナを切り替えながら戦うことになります。ただ戦闘での操作はあまり複雑すぎることはありませんし、ペルソナのスキルを発動する時やアイテムを使用する時は時間が止まるので、あまりせわしない感じはありませんでしたね。
ナビを守りながら戦う「ハッキングバトル」もあります
総評
そんなわけで、yukkun20が苦手な分野のゲームではありましたが、十分楽しませてもらいました。ただ、ストーリー、システム、バトルのいずれも賛否両論な感じで、ペルソナ信者のyukkun20でも手放しで褒められる出来ではなかったです。
一方で、続編から加入したキャラと、前作からの続投キャラの両方がうまく扱えていたのは高く評価したいです。新加入キャラは続投キャラを食うほど目立つこともなく、それでいてしっかり存在感を示し、そしてそれまでのキャラとはまったく違った立ち位置を確立してくれました。かすみとの絡みが見られなかったのはとても残念ですね。
まさか30代?のおっさんのペルソナ覚醒を見ることになるとはw
そんなわけで、ペルソナが好きでアクションも好きならおすすめできるゲームです。アクションが苦手でも、EASYでさくさく進めることも出来るので、P5のその後が気になる方はぜひプレイしてみてください。トロコンまで行けるか心配?NSW版をプレイすればいいんじゃないかな(放り投げ
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2020-04-29
3年ぶりのP5はやっぱり最高でしたね。P5が出た時から楽しみにしていましたが、期待を裏切らない内容でした。
ペルソナ5 ザ・ロイヤル
プラットフォーム
PlayStation®4
ジャンル
RPG
価格
通常版:8,800円(税別)
限定版:13,800円(税別)
公式
P5R – ペルソナ5 ザ・ロイヤル
プレイ時間
1周目:111時間
スプラッシュ画面はこんな感じ
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ストーリー
冤罪の暴行事件で保護観察処分となり、東京の高校へ転入してきた主人公。彼は奇妙な夢の中で、間近に迫る破滅を回避するため、「更生」を遂げるようにと見知らぬ老人から促される。意味の分からないまま学校に向かう途中、迷い込んだ見覚えのない場所で「怪盗」として謎の力に目ざめた彼は、その力を使えば、歪んだ欲望を持つ大人達を改心させることが出来るという謎の猫・モルガナの言葉に従い、同じく世の中の理不尽に憤る仲間達と怪盗団を結成。世直しに身を投じていく―
というストーリー。
P3やP4の場合、敵は明確な「悪」で(3の敵は人類を滅ぼそうとしているし、4は連続殺人犯)、主人公側はそれに対する正義に位置づけられていました。今作ではもちろん敵も「悪」なのですが、こちらのしているのも改心という名のある種の洗脳であり、果たしてそれが正義なのかということを常にプレイヤーに問いかける内容になっています。ただその問題については最終的に答えが出されるものの、そこに至るまではあまり深刻なテーマとして投げかけられることはなく、それより敵の理不尽さや残酷さとそれに立ち向かう主人公達の正義にスポットライトが当たっているので、カタルシスという面では問題ないと思います。
また今回追加された新たなボスは、「悪」というよりは、もう一つの怪盗団のようなポジションになっており、人によっては敵の方に感情移入しやすいかも知れません(かくいうyukkun20もそうでした)。しかしこれも最後はきちんと納得のいく結論が出されています。3学期は蛇足だという感想も時折見かけましたが、P5のストーリーの完成度が高かったから蛇足的に見えるのは仕方ない。個人的には2学期までとはまた違う方向での敵を描いたことで、深みが増していると思います。
ダークヒーローものなので、P4に比べると全体的に落ち着いたトーンになっています。個人的にはP4の方がストーリーラインは好みでしたが、P5も少し変わった立ち位置ながら少年活劇という基本は外さないものとなっており、非常に楽しめました。
ストーリー全体も、今の世の中に対する風刺がちりばめられつつ、説教臭いものになっておらず、大人から子供まで十分楽しめる物になってました。P5を2周してアニメも見ましたけど、未だにこのストーリーは飽きが来ないですね。
システム
学園生活を送りながら、自由時間で能力を上げたり、仲間と絆を深めたり、ダンジョンに潜ったりといういつものペルソナらしさは健在。特に今回は東京という実在の場所がモデルで、自分も知っている場所が色々登場したので、町の中を走り回っているだけでも面白いです。今作で吉祥寺が追加されましたが、行ったことがほとんどない街だったので、いつか行ってみたくなりましたね。
ついに双子とのデートイベントキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
とにかくなにもかもスタイリッシュでかっこいい。たとえばダンジョンを潜る時、このゲームは4人パーティなので、プレイヤーが操作する主人公に、3人のキャラがついて移動することになります。でもその3人はただ主人公のあとを付いてくるだけではありません。時には先行して物陰から先を確認したり、宝箱や敵をプレイヤーより先に発見して教えてくれたりします。主人公も移動時にただ走るだけでなく、走りながら手袋を直したり(このアクションがかっこいい)、ドアを開ける時も背中を扉に付けて滑り込むように部屋に入ったりと、いちいち動きが素敵。景色も細かいところまで精緻に書き込まれており、リアリティを生んでいます。
ポイントはやはりペルソナ図鑑でしょうか。今回も約230体のペルソナを仲間にすることが出来ますけど、それぞれについて詳しい元ネタ解説が付いていて、読み物としても面白い。おなじみペルソナ合体(なぜかギロチンがモチーフ)をうまく使ってどんどん図鑑を埋めましょう。合体後のペルソナは合体前の技を引き継げるため、戦力増強にも役立ちます。しかも今作はペルソナのステ上げが簡単になったので、好きなペルソナで最後まで行くのも現実的になりましたね。
ダンジョンは基本的に9つ。どれも変わった仕掛けが施されており、謎解きとしての楽しみもあります。ペルソナのダンジョンはとかく単調になりがちだったのですが、今作に限っては全くそんなことはありませんでした。やや冗長だったメメントスも、瞬殺(敵とのレベル差があると、徘徊するシンボルに体当たりするだけで敵を倒せる(経験値やドロップアイテムも取得できる)のおかげで非常に快適に潜れるようになりました。
今回もニャータリーエンジンが火を噴くぜ!
キャラクター
PCキャラは全部で10人。今回も気のいい仲間達がそろっています(アイツはさておき)。春の出番が遅いのは相変わらず。イベントでの出番もほとんど増えなかったのですが、3学期が出来たことで出番は増えています。10人目の仲間は加入は3学期ですが、初期から結構主人公に絡んでいたので、出番が少ないとは感じませんでした。
追加シーンも自然で、後付けのキャラ感はないです
PCはほぼ全員、大人達からの理不尽な攻撃にさらされ、それを主人公達に助けられて仲間に加わる、というパターンが多いんですけど、それだけで終わらず、コミュイベントではその後始末にどうやって向かい合っていくのかというところがしっかり描かれていて良かったです。内容も部活、進路、仕事など高校生なら考えなければいけないことばかり。それに悩みながら自分なりの答えを導き出していくというのはありがちなテーマではありますがやはりいいものです。
PC以外のキャラともコミュがありますが、こちらはなかなかにダメな大人揃いで、そのピンチを毎回ペルソナ能力で解決してあげるという形になっています。でもそのダメさが感情移入しやすいんですよね…。悪徳商法、パワハラ、モンペ、ネット、汚職など、今風のテーマが上手く料理されて組み込まれていて内容も深いんですけど、ああそういうこともあるかも、しかたないなぁ助けてあげようと自然に思わせる内容になってました。
お金払ってるんで仕事してくださいw
その結果が過去最高の10股である(P5から1股増えました)。ちなみに過去作では何股しようが主人公が痛い目に遭うことはありませんでしたが、今回はキレた女性陣にフルボッコにされるイベントもあるのでフェミニンなあなたも安心です(ちなみに3学期が出来たことでそれをフォローするイベントも追加されました。…フォローできるのは一人だけですけど)。P5同様千早と川上先生が相変わらず好きですが、今回追加されたかすみはyukkun20の好きな礼儀正しい後輩キャラなので、結構愛を注げましたね。ペルソナもかっこいいし。
中の人は松来さんではなくなりました。
戦闘
シンボルエンカウント制です。ただし敵の索敵範囲が結構広く、また一度見つかると索敵から逃れるのが困難ですし、場合によっては不意打ちを食らいます。アトラスゲーということで当然のごとく敵も味方も高火力なので、先手を譲るとパーティが壊滅しかねません。というわけで基本的に敵に見つからないようこそこそと不意打ちし、先手を取って一気に全滅させるということになります。今回は遠くから不意打ちできるシェネワイヤーというスキルが追加されたので、こそこそ度はちょっと下がったかも。シェネワイヤーはアクションがかっこいいので、ついつい使いたくなりますし。また前述の通り瞬殺があるので、レベル上げや金稼ぎもかなり楽になりましたね。
戦闘はこれまで同様オーソドックスなコマンドタイプです。今作は敵の弱点を突くとダウンが奪えますが、ダウンした敵も自分のターンになればダウンから回復してそのまま攻撃を仕掛けてくるため、足止めの意味はありません。従ってダウンさせるメリットは、全員ダウンさせた時に敵と交渉が出来る(もしくは大ダメージを与えられる)ということになります。とはいえ、交渉に成功すると新しいペルソナやレアアイテム、お金などが余分に手に入りますし、また相手のHPがどんなに残っていても戦闘に勝利できるので、むしろダウンの価値は上がっています。敵の弱点を突くには、主人公のペルソナに幅広い属性の術技を持たせるのと、仲間をこまめに入れ替えることがポイントになりますので、キャラもまんべんなく使用できて良かったです。今作から弱点を持たない敵が増えましたが、状態異常になった敵に特定の属性の技を当てることでテクニカルダウンを取れるようになったので、P5より状態異常の価値も上がったのは良かったと思います。
敵の弱点を突いてダウンさせ、仲間にバトンタッチして追撃、が基本。
ボスはむちゃくちゃ強いということはありませんでしたが(難易度NORMAL)、毎回変わったギミックが用意されているのでだれることなく楽しめました。とはいえペルソナ強化をきちんとしていないと苦戦することも(特に6つめのパレスのボスは詰んだ人も多いのでは)。
P5ではSPがカツカツでしたが、そのあたりも少々改善されていて、長期戦もこなしやすくなりましたね。
双葉の総攻撃が追加されるなど、細かい修正も入ってます
総評
ストーリー、キャラ、戦闘と全てが最高峰のすばらしいゲームです。P5RはP5の完全上位互換になっているので、これからプレイする人はこちらを強くおすすめ。プレイ時間さえ取れれば普通に2周目やってたと思います。
あと最後になりましたけど音楽も至高。僕はボーカル曲をBGMに使うのは嫌いなのですが、ペルソナだけは毎回認めざるを得ないです。そのシリーズの中でも今回の曲は最高すぎる。P5Rにあたって追加された曲も同じくらい素晴らしい。
P5の時に気になる点をいくつか挙げましたが、それらもほぼ全て解消されていて、本当にJRPGの最高峰と言って差し支えないゲームです。PS4持ってるなら過去作をプレイしたことがなくてもお、このゲームは強くプレイをおすすめします。明智の扱いは賛否あるかも知れませんが、彼がした事を考えると仲間にするわけには行きませんし、かといってせっかく3学期を追加したのに明智を放置するわけにも行きませんから、いい落としどころだったと思います。
ひとつだけ、かすみのエンディングでの扱いだけはちょっと残念でしたけど…
おまけ要素の「マイパレス」も無限に遊べる出来になってましたね。P5のトロフィーに代わるコンプ要素「アワード」、本格的な遊びが楽しめる「大富豪」、ゲーム中のBGMやイベント、設定画などを見直せる「ギャラリー」、作中に登場したキャラや場所の3Dモデルをなめ回せる「模様替え」など何でもありでした。本編では全然絡みのないキャラが登場して会話したりと、より深くキャラを理解できるところもいいですね。
ついにテスト中モルガナと会話していることにツッコミが(汗
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2018-06-23
P3はやっぱり重めの曲が多かったですね。そしてついにプラチナ50個達成!
ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト
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ストーリー
エリザベスこと自称エリPにより、ベルベットルームに集められた特別課外活動部の面々。エリザベスは、この世界は夢のような世界だといい、妹とのバトルに勝利するため、この「宴」をダンスで盛り上げてほしいと頼んでくるのだが―
せめてエンディングでは収拾を付けるべきだったような
今作はP4Dと異なり、明確なメインストーリーはありません。一応ベルベットの姉妹喧嘩に付き合わされているという体ではありますが、勝負の行方について詳しく語られることなく、ひたすらフリーモードでダンスを披露する形式になっています。
コミュはフルボイス
代わりに、各キャラとのコミュイベントが8つずつ用意されています。P3でいうと最終決戦当たりの時間軸をベースにしているらしく、キャラの関係は良好で、P3ではあまり見られなかったキャラクターたちの親しげな掛け合いが見られるところはいいと思います。時間軸の都合上、荒垣さんとコロマルがハブられてしまったのは残念ですが…
原作では絡みが少なかったキャラの会話も美味しい
システム
フリーモードは全25曲。やはりやや少なめです(yukkun20は気にならないレベルですが)。もちろんP3で人気のある曲はほぼ含まれています。P3は全体的に重めの曲が多いですが、P4のアレンジ曲なども含めることでバランスが取られていました。本作の新曲”Our Moment””Moonlight Serendipity”もP3らしい雰囲気の曲で良かったです。yukkun20お気に入りの「全ての人の魂の詩」も聞き逃せません。
VIDEO
この曲のみHARDでもフルコンボ達成
フリーモードは難易度をEASY/NORMAL/HARD/ALL NIGHTから選択可能です。個人的にはP4Dより難易度の幅が広がっていました。一応サポート無しに全曲HARDでBRILLIANTを取りましたが、P4Dを先にプレイしていなかったら無理だったかも。
EASY…初見でもほぼKING CRAZYが取れる
NORMAL…EASYと大差ないレベルからP4DのHARDに近いレベルまで様々
HARD…途中で打ち切られることは少ないが、BRILLIANT以上を取るのは結構苦労する
ALL NIGHT…クリア出来る気がしない
といっても、難易度を低下させるカスタムが豊富にあり、クリア(そしてトロコン)だけなら初心者や音ゲー苦手でも全く問題ないです。あとはやり込みの域ですので、音ゲーになじみがないと言うだけで敬遠する必要はなさそうです。
フリーダンスでは、キャラの衣装やアクセサリーを変更することができます。衣装バリエーションもそこそこありますし、DLCも豊富に用意されているので、気に入る衣装は見つかるでしょう。ランダム選択機能もあるので、運任せで決めてもOK。
水着、ハイレグアーマーなど原作に出てきた服装はすべて収録
COMMUでは、主人公と各キャラとの会話イベントを楽しめます。といっても1対1ばかりではなく、他のキャラが会話に加わることもあり、仲間同士の関係が良好なのがよく分かります。P3では仲間たちの絆が深まるのはかなり終盤で、深まったと想ったら衝撃展開で全員不安定になってしまうので、このような機会は貴重。PQでP3キャラの仲の良さに感動した諸兄はぜひプレイを。若干P5とのコラボもあります。
彼女の正体は…?
あと人間関係が深まると、各キャラの私室を探索することができます。エリザベスが隠したカードを探すのが目的。難易度は低く、おまけ要素という感じが強いですけど、P3ではキャラの私生活はほとんど描かれないので新鮮に感じました。一応PSVRに対応していますが、自分が動いていないのに視界が動き回ると結構視覚への負担がでかいですね。これが3D酔いか。
アイギスの私室(PSVR版)。私室…?
あと、キャラクターの着せ替えを堪能出来るCOLLECTIONモードもあります。こっちもPSVRに対応していて、キャラの動きを至近距離で眺めることもできます。アイギスのロボらしからぬ動きも堪能しましょう。
アイギスさんカッコイー!
ただ、P4Dではあった、各曲のライナーノートがなくなったのは非常に残念。
キャラクター
PCとして選択出来るのは、特別捜査隊の8人+エリザベス+隠しキャラ2人の11人。さらにDLCで6人追加することが可能です。
今回もダンスモーションの出来が非常にいいです。各キャラごとの動きのバリエーションが豊富というか、例えばゆかりは手足を柔らかく動かす女の子らしいダンス、風花はパントマイムを取り込んだり手の曲げ伸ばしを意識したりするダンス、明彦だと得意のボクシングを取り込んだスタイルなど、P4の各キャラとも異なるモーションで、見ていて飽きません。
今回は菜々子のような異常に可愛いキャラはいませんでしたが、個人的には風花を押しておきたいですね。アイギスも可愛いんですが。のとまみはもっと評価されるべき。
VIDEO
バトル
中央から周辺に向けて飛んでくるノートに合わせて、ボタンをリズムよく押すというアクションゲームです。使うボタンは△○×↑←↓の6ボタンにR/Lスティック(またはR1/L1)。
ノートはシングル、同時押し、長押し、スクラッチの4種類があり、タイミングによってPERFECT、GREAT、GOOD、MISSの4段階で評価されます。GOOD以上で評価が上がり、MISSで評価が低下します。評価が一定以上で曲を終えるとクリア、途中で評価が下がりすぎると中断されて失敗となります。曲を終えても評価が低いと失敗です。
「ノートが飛んできていないボタンを押しても減点されない」「GOOD評価が取れるタイミングはかなり広い」というあたりで難易度は抑えられています。
ただ、長押しの音が鳴るタイミングが打鍵時とずれている曲がある、というけっこうな問題点が未だに改善されていないのは残念。
曲には、P4Dと同じようなダンス風、OPムービー風、MV風などいろいろなパターンがあります。個人的にはダンス風が見ていて面白いので、そちらの割合を増やしてほしかったところ。
ミュージックビデオ風。プレイしてると目がチカチカするのは内緒。
ゲームで登場した懐かしい風景が、最新の3Dモデルで見られるのは嬉しかったですね。
総評
プレイ体験はP4Dと同じなので、すべてプレイするつもりでなければ、好きなキャラが登場する作品をプレイすればいいと思います。とはいえ、P4Dとはキャラクターイベントの毛色がだいぶ違うので、飽きることはありませんでした。このままP5Dもプレイしたいです。
プレイに慣れたのか、メインストーリーがなかったからなのか、一応P4D同様、全曲HARD以下ですべてBRILLIANT評価を達成しましたが、プレイ時間は20時間ほどでした。フルプライスのゲームでこれはちょっと薄めかも。もっとも、いくらでもプレイ出来ますので音ゲー好きなら問題無いのかもしれません。ALL NIGHTは相当歯ごたえありそうですし。
他方、ストーリーや楽曲はあくまでP3あってのものなので、P3を知らない人がこのゲームから入るのはおすすめしません。あくまでペルソナシリーズファン向けのアイテムだと思います。他方、P3のキャライベントの薄さに涙した方には決して後悔させない作品でした。もっと早くプレイすべきだったか。
PSVRモードはおまけの域は出ませんが、それなりに楽しめました。ただしPSVRでフリーモードをプレイする場合、ゲーム画面を小さめにしておかないと、首をひたすら左右に振ることになり地獄見ますよ。
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2018-06-04
人生初の音ゲー。そしてプラチナ50個に王手!50個到達したら、これまでのプラチナを振り返る企画やりたいですね。
ペルソナ4 ダンシング・オールナイト
プラットフォーム
PlayStation®Vita/PlayStation 4(DL版のみ)
ジャンル
Pサウンドアクション
価格
【Vita通常版】6,980円(税込)
【Vita豪華版】9,980円(税込)
【PS4版】ペルソナダンシング オールスター・トリプルパックの特典のみ
公式
P4D – ペルソナ4 ダンシング・オールナイト – 公式サイト
プレイ時間
1周目:27時間
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ストーリー
ストーリーモードはフルボイス
PS4から数ヶ月後。都会に戻りアイドル活動を再開していたりせは、復帰イベントとなる「愛meets絆フェス」でのバックダンサー役を悠をはじめとする仲間たちに依頼する。折しも、イベントの公式サイトを真夜中0時に閲覧すると奇妙な動画が流れ、それを見た人は「向こう側」に連れて行ってしまうという噂が流れていた。かつての事件を思い出して訝しむ主人公達だったが、突如りせの後輩アイドルグループのメンバーが失踪していることを知る。悠たちは、失踪事件を解決するため、再び「特別捜査隊」を結成し、向こう側事マヨナカステージの探索を開始する―
ということで、PS4の正統続編です。詳しいストーリーをここで語るとわかめの呪い を受けてしまうそうなので(誕生すっぞこらぁ!)深くは語らないことにします。
リズムゲーですが、好きな曲をプレイ出来るフリーモードの他に、ストーリー仕立てのストーリーモードが存在しています。おまけといえばそれまでなのですが、比較的ボリュームもありましたし、何より謎めいた事件あり、友情あり、捜査あり、推理あり、どんでん返しありとP4らしいストーリー立てになっているので、ファンの方なら十分楽しめるのではないでしょうか。特に特定の条件を満たすと見られる「前日談」はP4エンディング時のノリそのままで、P4本編を思い出してしまいました。
ストーリーモードはEASYとNORMALから難易度を選択出来ます。EASYは初心者にも優しいですし、経験者ならNORMALでも余裕です。総じて難易度は低め。
システム
フリーモードは全28曲。これは他のリズムアクションゲーと比べるとかなり少ないようですが、個人的には特に不満は感じませんでした。楽曲もP4で人気のある曲はほぼ含まれていますし、P4AやPQなどからも主題歌が採用されています。また本作の新曲”Dance!”も非常にノリの良い曲で感激しました。さすがはペルソナシリーズ。
VIDEO
フリーモードは難易度をEASY/NORMAL/HARD/ALL NIGHTから選択可能です。僕は今回リズムアクションゲーを初めてプレイしましたが、大体以下のような感じでした。
EASY…初見でもほぼフルコンボ可能
NORMAL…初見でもmiss2~3回程度でクリア可能
HARD…初見でもmiss数回でクリア可能なものから、10数回リトライしてギリギリクリア出来るものまで幅がある
ALL NIGHT…クリア出来る気がしない
といっても、難易度を低下させるアイテムが豊富にあり、クリア(そしてトロコン)だけなら初心者や音ゲー苦手でも全く問題ないはずです。あとはやり込みの域ですので、音ゲーになじみがないと言うだけで敬遠する必要はなさそうです。
フリーダンスでは、キャラの衣装やアクセサリーを変更することができます。衣装バリエーションもそこそこありますし、DLCも豊富に用意されているので、気に入る衣装は見つかるでしょう。ランダム選択機能もあるので、運任せで決めてもOK。
P4本編での衣装はほぼ再現されている
あのダサすぎるジャージももちろん再現
キャラクター
PCとして選択出来るのは、特別捜査隊の8人+真下かなみ+菜々子+隠しキャラの11人。さらにDLCで2人追加することが可能です。
個人的に驚いたのが、各キャラのダンスモーションです。なんというか、人間的に動きがすごく自然というか。ロボットではないので、やっぱり手足がぶれたり反動を殺しきれなかったりするところもあるんですけど、そういうのが自然に再現されています。最近のモーションキャプチャはすごいな。
そして、キャラごとの動きも、それぞれの性格や背景、特技などをうまく反映されたものになっていて、「ガワが違うだけで中身おんなじじゃん!」という不満は全くありませんでした。
そしてハッキリ言いますが、菜々子が可愛すぎます。これを見てナナコン(菜々子コンプレックスの略)にならないやつがいるなら連れてこいって話ですよ。
VIDEO
バトル
動きは滑らかで処理落ちもない
中央から周辺に向けて飛んでくるノートに合わせて、ボタンをリズムよく押すというアクションゲームです。使うボタンは△○×↑←↓の6ボタンにR/Lスティック(またはR1/L1)。
ノートはシングル、同時押し、長押し、スクラッチの4種類があり、タイミングによってPERFECT、GREAT、GOOD、MISSの4段階で評価されます。最初の2つは評価が上がり、GOODは評価変わらず、MISSの4段階は評価が低下します。評価は5段階で、曲終了時に4以上になっていないと失敗、途中で1より下がっても中断されて失敗となります。
「ノートが飛んできていないボタンを押しても減点されない」「GOOD評価が取れるタイミングはかなり広い」というあたりで難易度は抑えられています。
ただ、長押しの音が鳴るタイミングが打鍵時とずれている曲がある、というけっこうな問題点があります。これは最新のP3Dでも改善されていないようなので仕様かもしれませんが…。このゲームはノートをガン見しながらボタンを押すというより、曲に合わせてリズムよくボタンを押すゲームなので、これは結構残念。
あとダンスの演出が派手でノート見づらい!という意見もありましたけど、yukkun20は気になりませんでした。まあ他のゲームをプレイしたことがないからですが。
総評
音ゲー初めてのyukkun20でしたが、ゲーム部分も十分楽しめました。音ゲー好きな方からはいろいろな評価があるようですが、僕のような初心者でも、曲に合わせてアクションするというリズムゲーの楽しさを教えてくれる良ゲーでした。
他方、ストーリーや楽曲はあくまでP4あってのものなので、P4を知らない人がこのゲームから入るのはおすすめしません。あくまでペルソナシリーズファン向けのアイテムだと思います。他方、P4の魅力であるキャラクターの掛け合いはそのままなので、P4ファンなら決して後悔させない作品でした。もっと早くプレイすべきだったか。あえて言えばマリーがDLCなのが残念(前日談を見る限り、P4Gがベースなので、マリーとも友情を深めているはず)
あと何度でも言いますが、菜々子の可愛さが異常なので、それだけでもプレイする価値がありますよ。
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2017-04-30
ペルソナって本当凄いわ。
ペルソナ5
ジャンル:RPG
価格:8800円(パッケージ版/ダウンロード版)
公式:P5 – ペルソナ5 – 公式サイト
プレイ時間:1周目118時間、2周目55時間(プラチナ)
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ストーリー
冤罪の暴行事件で保護観察処分となり、東京の高校へ転入してきた主人公。彼は奇妙な夢の中で、間近に迫る破滅を回避するため、「更生」を遂げるようにと見知らぬ老人から促される。意味の分からないまま高校に向かう途中、迷い込んだ見覚えのない場所で「怪盗」として謎の力に目ざめた彼は、その力を使えば、歪んだ欲望を持つ大人達を改心させることが出来るという謎の猫・モルガナの言葉に従い、同じく世の中の理不尽に憤る仲間達と怪盗団を結成。世直しに身を投じていく―
というストーリー。
P3やP4の場合、敵は明確な「悪」でした(3の敵は人類を滅ぼそうとしているし、4は連続殺人犯)。今作ではもちろん敵も「悪」なのですが、こちらのしているのも改心という名のある種の洗脳であり、果たしてそれが正義なのかということを常にプレイヤーに問いかける内容になっています。ただその問題については最終的に答えが出されるものの、そこに至るまではあまり深刻なテーマとして投げかけられることはなく、それより敵の理不尽さや残酷さとそれに立ち向かう主人公達の正義にスポットライトが当たっているので、カタルシスという面では問題ないと思います。
ダークヒーローものなので、P4に比べると全体的に落ち着いたトーンになっています。個人的にはP4の方がストーリーラインは好みでしたが、P5も少し変わった立ち位置ながら少年活劇という基本は外さないものとなっており、非常に楽しめました。
終盤のストーリーも極めて秀逸です。正直表のラスボスを倒して裏のラスボスが登場した時は、蛇足乙と思ったものですが、プレイヤーの(特にシリーズファンの)認知を逆手に取るどんでん返しにしてやられました。その前の対”裏切り者”戦といい、ここまでアトラスのいいように掌で転がされるとは。
ストーリー全体も、今の世の中に対する風刺がちりばめられつつ、説教臭いものになっておらず、大人から子供まで十分楽しめる物になってました。
システム
学園生活を送りながら、自由時間で能力を上げたり、仲間と絆を深めたり、ダンジョンに潜ったりといういつものペルソナらしさは健在。特に今回は東京という実在の場所がモデルで、自分も知っている場所が色々登場したので、町の中を走り回っているだけでも面白いです。
とにかくなにもかもスタイリッシュでかっこいい。たとえばダンジョンを潜る時、このゲームは4人パーティなので、プレイヤーが操作する主人公に、3人のキャラがついて移動することになります。でもその3人はただ主人公のあとを付いてくるだけではありません。時には先行して物陰から先を確認したり、宝箱や敵をプレイヤーより先に発見して教えてくれたりします。主人公も移動時にただ走るだけでなく、走りながら手袋を直したり(このアクションがかっこいい)、ドアを開ける時も背中を扉に付けて滑り込むように部屋に入ったりと、いちいち動きが素敵。景色も細かいところまで精緻に書き込まれており、リアリティを生んでいます。
ポイントはやはりペルソナ図鑑でしょうか。今回も約200体のペルソナを仲間にすることが出来ますけど、それぞれについて詳しい元ネタ解説が付いていて、読み物としても面白い。おなじみペルソナ合体(なぜかギロチンがモチーフ)をうまく使ってどんどん図鑑を埋めましょう。合体後のペルソナは合体前の技を引き継げるため、戦力増強にも役立ちます。
ダンジョンは基本的に8つ。どれも変わった仕掛けが施されており、謎解きとしての楽しみもあります。ペルソナのダンジョンはとかく単調になりがちだったのですが、今作に限っては全くそんなことはありませんでした。ただメメントスだけはあれでしたけど。というかこれもペルソナの伝統なのですが、単なるやり込みダンジョンと見せかけて終盤でがっつり本編に絡んでくるところはさすが。
キャラクター
PCキャラは全部で8人(ゲスト除く)。今回も気のいい仲間達がそろっています。今回はただ春は出番が遅く仲間になるのも遅かったのでちょっと割を食っている感がありますね。3のアイギスみたいに、コミュイベント開始は遅くても、仲間になるのがもう少し早ければなぁ。
PCはほぼ全員、大人達からの理不尽な攻撃にさらされ、それを主人公達に助けられて仲間に加わる、というパターンが多いんですけど、それだけで終わらず、コミュイベントではその後始末にどうやって向かい合っていくのかというところがしっかり描かれていて良かったです。内容も部活、進路、仕事など高校生なら考えなければいけないことばかり。それに悩みながら自分なりの答えを導き出していくというのはありがちなテーマではありますがやはりいいものです。
PC以外のキャラともコミュがありますが、こちらはなかなかにダメな大人揃いで、そのピンチを毎回ペルソナ能力で解決してあげるという形になっています。でもそのダメさが感情移入しやすいんですよね…。悪徳商法、パワハラ、モンペ、ネット、汚職など、今風のテーマが上手く料理されて組み込まれていて内容も深いんですけど、ああそういうこともあるかも、しかたないなぁ助けてあげようと自然に思わせる内容になってました。
その結果が過去最高の9股である。ちなみに過去作では何股しようが主人公が痛い目に遭うことはありませんでしたが、今回はキレた女性陣にフルボッコにされるイベントもあるのでフェミニンなあなたも安心です。個人的に一番好きだった女性キャラはいつも言ってますが千早。松来さんのボイスももちろんサイコーでしたけど、あんな方言で好き好き言われたらもう落ちるしかない。あとは川上先生もダメさがなかなか。というか担任の先生がやっている夜のバイト(※メイド家事サービス)を利用してたびたび自室に呼び出し、仲が深まったら洗濯やら料理やらを押しつけてその間自分は他の女性とデート、って(実話)、主人公ちょっと鬼畜過ぎませんか…
戦闘
シンボルエンカウント制です。ただし敵の索敵範囲が結構広く、また一度見つかると索敵から逃れるのが困難ですし、場合によっては不意打ちを食らいます。アトラスゲーということで当然のごとく敵も味方も高火力なので、先手を譲るとパーティが壊滅しかねません。というわけで基本的に敵に見つからないようこそこそと不意打ちし、先手を取って一気に全滅させるということになります。1周目は緊張感があっていいんですけど、2周目以降はちょっとめんどいかも。
戦闘はこれまで同様オーソドックスなコマンドタイプです。今作は敵の弱点を突くとダウンが奪えますが、ダウンした敵も自分のターンになればダウンから回復してそのまま攻撃を仕掛けてくるため、足止めの意味はありません。従ってダウンさせるメリットは、全員ダウンさせた時に敵と交渉が出来る(もしくは強力なダメージを与えられる)ということになります。とはいえ、交渉に成功すると新しいペルソナやレアアイテム、お金などが余分に手に入りますし、また相手のHPがどんなに残っていても戦闘に勝利できるので、むしろダウンの価値は上がっています。敵の弱点を突くには、主人公のペルソナに幅広い属性の術技を持たせるのと、仲間をこまめに入れ替えることがポイントになりますので、キャラもまんべんなく使用できて良かったです。
ボスはむちゃくちゃ強いということはありませんでしたが(難易度NORMAL)、毎回変わったギミックが用意されているのでだれることなく楽しめました。隠しボスはさすがの強さでしたけど、その頃にはパラも装備も相当充実していたので苦戦するほどでもなかったです。そんなぬるいゲームはアトラスゲーじゃない!とお怒りの諸兄のために、本来の最高難易度HARDよりもさらにむずいCHALLENGEが無料DLCで絶賛配布中なので、それを適用して隠しボスに一人で挑めばいいんじゃないかな。もしくは刈り取るものとガチンコ勝負するとか。
総評
ストーリー、キャラ、戦闘と全てが最高峰のすばらしいゲームでした。2周目はプラチナ取ったら途中でやめようと思っていたのに、結局最後までプレイしちゃいましたし。
あと最後になりましたけど音楽も至高。僕はボーカル曲をBGMに使うのは嫌いなのですが、ペルソナだけは毎回認めざるを得ないです。そのシリーズの中でも今回の曲は最高すぎる。
ベタほめになりましたが、わずかに気になった点をいくつか。まあこんな細かいことくらいしか批判材料ないんですけどね。
2周目以降のダンジョン攻略がかなりだるい。せめて2周目にレベルを引き継げるようにするか(レベル差がある敵は戦闘なく撃破できるため)、エンカウント防止アイテムをもう少し入手しやすくするかしてほしい
戦闘中に、敵ペルソナが既に仲間になっているかどうかを確かめる手段がない
仲間の一人に真まこと という名の少女がいるのだが、作中で「真しん の」という言葉が出る度に軽くん?と思うので(ゲーム中はルビはない)、別の名前の方が良かったのでは。実は「春」も季節の春と勘違いしそうになる。
というわけで、紛れもなくJRPG史上最高に近いレベルの作品と言っても過言ではないと思います。P4Gも含め、RPG好きならプレイしないのはとにかくもったいない!ですよ。ところで裏切り者の改心ルートと、1~3月の仲間達の活躍も描かれるP5C(CはCrimsonの略)はマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
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2016-11-13
ようやく2つ目のダンジョンのクリア直前まで来たのでファーストインプレッション。
ストーリー
とある事件に巻き込まれ、保護観察処分となってしまった主人公(氏名変更可能)。彼は保護司をやっている喫茶店のマスター、佐倉惣治郎に引きとられ、秀尽学園に通うことになる。学園では問題児とされる「坂本竜司」や「高巻杏」と知り合い、体育教師・鴨志田が、その立場を利用して悪事を働いていることを知った。人の欲望が具現化した世界・パレスに入り込む特別な能力を持つことになった3人は、パレスで出会った謎の猫・モルガナを加え、鴨志田の欲望を盗み改心させるための「怪盗団」を結成する…という感じ。
P3やP4同様、1年間の学園生活を描いたジュブナイルになっています。敵は主人公たちの青臭い正義感に真っ向から対立する汚い大人たち。カタルシスも当然ありますが、その一方で、欲望を盗むことは一歩間違えば本人を廃人化してしまうという危険性も示されており、とにかく悪い奴を片っ端から倒せばいいというストーリー立てにはなっていません。これからどう転がしていくのか楽しみ。
システム
基本的なシステムはP4とほぼ同じで取っつきやすいです。
日常生活は、自由時間を利用して、仲間達との絆(コープ)を深めたり、アイテムを購入したり、自分のパラメーターを上げたりと毎日大忙しで、リア充の気持ちを十分味わうことができます。
ダンジョンは今回かなり長く、1回でクリアできるようにはなっていません。SP(いわゆるMP)などを回復する手段が乏しいのですが、SPを惜しんでいると敵の火力が半端ないので、結局SPを惜しまずダンジョンを進め、SPが尽きたら撤退、という感じになると思います。中継ポイントが各所にあるので面倒は少ないです。
特にダンジョンはいいですね。今回はモチーフが怪盗ということもあり、知らない場所に潜入していくドキドキを十分に味わえるような仕掛けがいくつもあります。物陰に隠れながら敵から逃げたり、逆に不意打ちをしたり、隠し通路を探したり。フィールド上のキャラの動きも多彩で、本当に侵入しているような緊張感があります。ここは今作の一番いいところですね。
キャラクター
現在5人目の仲間が登場したところですが、目的が分かりやすくひねくれたキャラがいないので、結束感があります。
主人公は相変わらずの無口キャラですが、今作も選択肢が多く、ストーリーに影響するものはほとんどないので、自分の好きなように主人公のキャラ付けをすればいいと思います。ただしP4みたいに尖った選択肢は減ったような。
竜司は宮野氏の怪演も相まって単なる不良とは一線を画すキャラになっていますし、杏は発売前はあまり気にしてなかったんですが、友情にも厚く熱血なところもありで魅力的なキャラです。モルガナも大谷ボイスなのにやたら頼れるキャラに仕上がってますし、祐介は…変態だったな。杉田ボイスだし。
戦闘
弱点を突いてダウンさせると追撃できるというおなじみのシステムです。アトラスらしく敵も味方も高火力で、普通に戦っていると回復でSPがいくらあっても足りませんので、基本的には不意打ちでエンカウントし、先制攻撃で全員の弱点を突いてダウンを奪い、殲滅していくことになります。
前作では、全員ダウンさせて総攻撃に持ち込んでもとどめをさせないこともありましたが、今作は全員ダウンさせると敵と交渉ができます。交渉に成功すると敵は撤退するので(全滅させた場合と同様経験値やお金ももらえる。交渉の成功率もかなり高い)、ダウンの価値が飛躍的に伸びています。おかげで気持ちよくプレイを進められますね。
ボスは相変わらず強いのですが、序盤からメンバーの戦力が充実していることもあり、きちんと弱点を突いていけば今のところ苦戦する程ではないです。これからどうなるかはわかりませんけど。
交渉することで敵を手駒に加えることが出来るのですが、現在交渉している相手が既に仲間にいるのかどうかを確かめる方法がないのがちょっと気になります。
というわけで、今のところ目立った欠点のない名作という感じです。正直発売前は、どんなに面白くてもP4には勝てないだろうと思っていましたけど、これは超えてくるかもな。同じダークヒーローものでも、TOBよりこっちの方が好みですね。TOBもTOBでかなり面白いんですけど、ちょっと相手が悪い気がしてます。
ウマ娘は原作ゲームをやる必要はありません アニメは単独でストーリーが出来ています…