2016-11-13

【ゲーム】ペルソナ5 ファーストインプレッション

ようやく2つ目のダンジョンのクリア直前まで来たのでファーストインプレッション。

ストーリー

  • とある事件に巻き込まれ、保護観察処分となってしまった主人公(氏名変更可能)。彼は保護司をやっている喫茶店のマスター、佐倉惣治郎に引きとられ、秀尽学園に通うことになる。学園では問題児とされる「坂本竜司」や「高巻杏」と知り合い、体育教師・鴨志田が、その立場を利用して悪事を働いていることを知った。人の欲望が具現化した世界・パレスに入り込む特別な能力を持つことになった3人は、パレスで出会った謎の猫・モルガナを加え、鴨志田の欲望を盗み改心させるための「怪盗団」を結成する…という感じ。
  • P3やP4同様、1年間の学園生活を描いたジュブナイルになっています。敵は主人公たちの青臭い正義感に真っ向から対立する汚い大人たち。カタルシスも当然ありますが、その一方で、欲望を盗むことは一歩間違えば本人を廃人化してしまうという危険性も示されており、とにかく悪い奴を片っ端から倒せばいいというストーリー立てにはなっていません。これからどう転がしていくのか楽しみ。

システム

  • 基本的なシステムはP4とほぼ同じで取っつきやすいです。
  • 日常生活は、自由時間を利用して、仲間達との絆(コープ)を深めたり、アイテムを購入したり、自分のパラメーターを上げたりと毎日大忙しで、リア充の気持ちを十分味わうことができます。
  • ダンジョンは今回かなり長く、1回でクリアできるようにはなっていません。SP(いわゆるMP)などを回復する手段が乏しいのですが、SPを惜しんでいると敵の火力が半端ないので、結局SPを惜しまずダンジョンを進め、SPが尽きたら撤退、という感じになると思います。中継ポイントが各所にあるので面倒は少ないです。
  • 特にダンジョンはいいですね。今回はモチーフが怪盗ということもあり、知らない場所に潜入していくドキドキを十分に味わえるような仕掛けがいくつもあります。物陰に隠れながら敵から逃げたり、逆に不意打ちをしたり、隠し通路を探したり。フィールド上のキャラの動きも多彩で、本当に侵入しているような緊張感があります。ここは今作の一番いいところですね。

キャラクター

  • 現在5人目の仲間が登場したところですが、目的が分かりやすくひねくれたキャラがいないので、結束感があります。
  • 主人公は相変わらずの無口キャラですが、今作も選択肢が多く、ストーリーに影響するものはほとんどないので、自分の好きなように主人公のキャラ付けをすればいいと思います。ただしP4みたいに尖った選択肢は減ったような。
  • 竜司は宮野氏の怪演も相まって単なる不良とは一線を画すキャラになっていますし、杏は発売前はあまり気にしてなかったんですが、友情にも厚く熱血なところもありで魅力的なキャラです。モルガナも大谷ボイスなのにやたら頼れるキャラに仕上がってますし、祐介は…変態だったな。杉田ボイスだし。

戦闘

  • 弱点を突いてダウンさせると追撃できるというおなじみのシステムです。アトラスらしく敵も味方も高火力で、普通に戦っていると回復でSPがいくらあっても足りませんので、基本的には不意打ちでエンカウントし、先制攻撃で全員の弱点を突いてダウンを奪い、殲滅していくことになります。
  • 前作では、全員ダウンさせて総攻撃に持ち込んでもとどめをさせないこともありましたが、今作は全員ダウンさせると敵と交渉ができます。交渉に成功すると敵は撤退するので(全滅させた場合と同様経験値やお金ももらえる。交渉の成功率もかなり高い)、ダウンの価値が飛躍的に伸びています。おかげで気持ちよくプレイを進められますね。
  • ボスは相変わらず強いのですが、序盤からメンバーの戦力が充実していることもあり、きちんと弱点を突いていけば今のところ苦戦する程ではないです。これからどうなるかはわかりませんけど。
  • 交渉することで敵を手駒に加えることが出来るのですが、現在交渉している相手が既に仲間にいるのかどうかを確かめる方法がないのがちょっと気になります。

というわけで、今のところ目立った欠点のない名作という感じです。正直発売前は、どんなに面白くてもP4には勝てないだろうと思っていましたけど、これは超えてくるかもな。同じダークヒーローものでも、TOBよりこっちの方が好みですね。TOBもTOBでかなり面白いんですけど、ちょっと相手が悪い気がしてます。


2016-11-02

【ゲーム】クロバラノワルキューレ レビュー

絶望した!売上が芳しくなく攻略本が出なかったことに絶望した!

トロフィーカード

クロバラノワルキューレ

公式:クロバラノワルキューレ Black Rose Valkyrie
価格:PS4版 7,776円(税込)
ジャンル:RPG
プラットフォーム:PS4
プレイ時間:88時間

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2016-10-09

【ゲーム】ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 レビュー

クロバラノワルキューレ、1周目をクリアしました!サブイベントもコンプし、トロフィーもあと「難易度Very HardでTrue End」「キメラ10000体撃破」の2つを残すのみ。DLCで強力な防具を購入しているので、2周目クリアは大丈夫でしょう。ただしキメラ撃破の方は…1周目でサブイベント全部クリアしてるのにまだ撃破数2500なんですけどー!?

さて、旅行中にほぼ一気にクリアしたDRPGのレビューです。日本一ソフトウェアすごい。

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ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団

公式:ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団|公式サイト|日本一ソフトウェア(音注意)
価格:通常版5,980円、DL版4,762円(税別)
ジャンル:RPG
プラットフォーム:PSV
プレイ時間:65時間

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2016-09-05

【ゲーム】スターオーシャン5 レビュー

結局サブタイの意味は分からなかった。

スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-

公式:スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness- | SQUARE ENIX
価格:PS4/PS3版 7,980円+税
ジャンル:RPG
プラットフォーム:PS4/PS3
プレイ時間:143時間

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2016-09-03

【ゲーム】サモンナイト6 レビュー

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果てしなき旅路でしたが無事プラチナ獲得できました。

決してシリーズ最高傑作と言える出来ではありませんでしたが、それでもゲームカタログで黒歴史扱いされているのは納得がいかないので、擁護もかねてレビューをしたいと思います。

サモンナイト6

公式:サモンナイト6│バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
価格:PS4版 7,200円+税(DL版同価格)PS Vita版 6,800円+税(DL版同価格)
ジャンル:ファンタジックシミュレーションRPG
プラットフォーム:PS4/PSV
プレイ時間:150時間

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2016-08-11

【ゲーム】テイルズ オブ ベルセリア 体験版 レビュー

せっかくの休みなのにゲームとたまったアニメの消化で終わった。

テイルズ オブ ベルセリア 体験版

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体験版は、シナリオモードとバトルモードに別れています。

シナリオモード

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今作は△ボタンでロングチャット起動、タッチパッドでメニュー起動になっています。最近はタッチパッドでメニュー画面が開くゲームの方が主流になりつつあるように思いますし、これでいいのでは。

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これがメニュー画面。キャラのイラストがかなり大きく表示されていて華やかですね。テイルズでは珍しいかも。

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コンフィグではマップカメラのスピードや回転方向を設定可能。またショートチャットやバトルチャットをコントローラースピーカーから流すこともできます。作戦は「基本行動」(主にターゲッティング)、「戦術」(使用する術技)、「攻撃・回復」(回復行動の頻度)、「ブラストゲージ」(BG使用の有無・タイミング)、「ブレイクソウル」(BS使用の有無・タイミング)について設定できます。AIも結構賢そう。

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フィールドの先頭キャラは自由に設定可能。TOZで無理だったのは何だったんでしょう。

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敵はシンボルエンカウント。シンボルの速さは敵によって違い、こちらを見つけると後を追う敵、ゆっくり近づく敵、直線的に追いかけるのを繰り返す敵、無視する敵などがいました。同時に複数の敵シンボルと接触すると(写真左)、デンジャラスエンカウントになります。敵が強くなっている?

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ミニマップは画面右上か左上に表示。フィールドにはねこスピ、宝箱、アイテム(おそらくリポップする)があるが、いずれもミニマップには表示されません。開 いた宝箱は表示されるので宝箱回収にはいいかも。その他、TOGのディスカバリーのような、見つけるとチャットが始まるポイントがあります(これは表示さ れます)。□ボタンで表示される大きめのロケーションマップは、フィールドの繋がりなども確認できて良い感じ。

仲間も全員そろっていて、チャットも軽快です。チャットは特定の場所に到達すると自動的に始まるものと、△ボタンで起動するものの2種類。表情差分も多く、 キャラのアニメーションも結構多いので、見てて楽しいですね。1つ1つのチャットは結構長めです。あとアイゼンが意外とロクロウのノリについていけていて びっくりした。

システムはテイルズらしく十分洗練されたもので、特に不満はありませんでした。結構ぎすぎすしたパーティなのかと思いきや、そんなこともなくて安心。といってもストーリーは全部をプレイしてみないと分からないので評価は控えておきます。

バトルモード

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こちらではレアボードが使用可能。R2ボタンを押している間乗れるようになっているのはちょっと面倒くさいし指が疲れる。しかしフィールドはTOZと比較しても特筆すべき美しさ。

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敵味方が詠唱している術の性質や詠唱残り時間などが一目で分かるようになったのはいいこと(キャラに重なって表示されている◇のアイコンがそれです)。

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戦闘終了時にはおなじみの掛け合い。新しいアイテムを取得したときはアイテムの簡単な解説が出たり、スキルをマスターしたときはアナウンスが出たりと、快適な作り。

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バトルは面白かったです。今回も弱点を突いて戦うのが基本っぽいですが、適当にやっていても技が綺麗に繋がるので爽快感があると思います。カメラワークもだいぶ改善されましたし、システムの特性上適度にガードを挟んだ方がいいのですが、ガードをするとカメラの位置がリセットされるので、あまり意識しなくても視界をきちんと保てるのはいいと思います。

戦闘時の情報が多いのと、ガードが□ボタンでなくなったことに慣れるのにちょっと時間がかかりそう。

というわけで、今回も発売を楽しみに待てそうです。

アニメTOZXの方も現在TOB編が始まり、どうTOZに繋がってくるのかわくわくしながら見ています。シアリーズマジいい人。あとみんなライフィセット好きすぎ。


2016-06-05

【ゲーム】いけにえと雪のセツナ レビュー

1周目クリアと同時にプラチナ獲得できると気持ちいいですね。というわけで通算30個目のプラチナトロフィーを獲得しました。プラチナトロフィーを取得するまでにかかった時間(現実時間)は絶対絶望少女に次いで短かったです。

※6/8追記:すみません。2番目に短かったのはシュタインズゲート・ゼロで,これは3番目でした。

いけにえと雪のセツナ

開発:Tokyo RPG Factory
プラットフォーム:PS4/PSV
価格:4800円(税別)

レビュー

ストーリー

雪に閉ざされた世界。その世界の端に存在する村には、一つの風習があった。それは、10年に一度、生け贄を捧げ、世界を魔物たちから守るといういけにえの儀式。

ところが、次の儀式の年を待たずして、魔物の凶暴化が始まってしまう。

村に暮らす少女・セツナ。彼女はいけにえとして、彼女の護衛役になった少女クオン、そして彼女の最後を見守ることを誓った暗殺者・エンドと共に、儀式が行われる最果ての地を目指して旅立つのだった―

90年代のRPGの(特にクロノ・トリガーの)オマージュとして作られたRPGです。ストーリーは短く、またあまり複雑なものではありません。寄り道要素も少ない一本道のゲームですが、サクッとプレイできる軽めのプレイ感覚は、忙しい現代人にこそプレイして欲しい仕上がりになっています。

ただ、あらすじからお分かりの通り、セツナは最終的に生け贄になる運命にあるため、話は常にシリアスです。エンディングも解釈が難しい作品で、人を選ぶ作品のような気がします。いつも言っていますが、僕はゲームに一番求めるものはエンターテイメント性なので、そういう意味では肌に合わない作品でした(※これは個人の感想なので、べつにだから駄作というつもりは毛頭無いです)。

また、マップはほとんどが雪景色であり、そこにピアノのみのBGMが流れるという、独特な雰囲気のゲームでもあります。

キャラクター

パーティキャラは7人です。

それぞれかなり重い過去や正体を抱えており、ゲームのシリアスさに拍車を掛けています。ヨミとキールがコメディリリーフ的なポジションなんですけど、とても笑えるような雰囲気ではないことが多かったです。またサブイベントをこなさないと、彼らが抱えているものの本当の意味は分かりませんので、ぜひサブイベント(最強法石イベント)はこなしてほしいですね。

主人公「エンド」はいわゆる無口キャラで、選択肢でのみ話すルドガー@TOX2の様なキャラです。選択肢によってもストーリーは一切変わらないのですが、かなり両極端な選択肢が準備されていること、また選択のチャンスがかなり多いことから、プレイしていくうちに自然と「自分(プレイヤー)のエンド像」が確立されるようになっていて、没入感があって良かったです。ネタバレになるのでぼかしますが、この没入感こそ制作者がエンドに期待した役割だと思いますので、そういう意味でよくできていたキャラだと思います。

ヒロインのセツナは博愛主義者ですが、それが鼻につくこともなく、また自らパーティの方針を決める力も持っていて、好感の持てるヒロインでした。

戦闘

7人のうち3人をパーティメンバーに選ぶことができます。選ばれなかったキャラにも経験値が半分入ります。レベルによる経験値補正があるため、基本的に適当に育成しても後で簡単に追いつけます。

戦闘はウェイトターン制のバトルが採用されています(FFでいえばATB)。行動順が回ってきた者から、通常攻撃や魔法(この世界ではいわゆる術も技も全て魔法扱い)、連携(複数のキャラの行動を消費して放つ大技)、アイテムなどの行動を取ります。行動順が回った状態でもすぐに行動せず待機することなどで「刹那ゲージ」がたまり、これを行動の際に消費することで、攻撃に様々な付加効果を付けることもできます。

シンボルエンカウントかつシームレスバトルを採用しており、戦闘は非常にスムーズに進みます。敵も味方も火力が高めですし、様々な属性を駆使して戦った方が戦闘報酬も多くなるので、基本的にはバックアタックをかけ(バックアタックに成功すると、刹那ゲージが貯まった状態で戦闘が始まる)、強力な技を刹那ゲージを消費しながら仕掛けて殲滅する、というのが基本です。
ですがシンボルとは言え敵を回避しにくいマップも多かったので、その辺りはどうにかして欲しかったですね。

ボスは一転長期戦になります。90年代らしく、時折かなり強力なボスが突っ込んであったりして気が抜けませんが,戦闘に緊張感があってよかったと思います。ただ隠しボスは理不尽に強く(初手で全滅に追い込むくらいの火力キャラとか)、アンリミテッド(一定確率で行動順がものすごい速さで回ってくるようになる装備品)でごりおしするくらいしかなかったのが残念でした。

とはいえ、バックアタック、刹那システム、短めの戦闘などの要素ががっちりかみ合っていて、コマンドバトル苦手な自分もかなり楽しめたように思います。せっかく位置取りの概念があるのだから、それもうまく絡めれば…いや煩雑になるか…

システム

オーソドックスなRPGで、あまり尖ったシステムはありません。

この世界には「法石」という装備品があり、それを装備することで、魔法を使えるようになります。そしてその魔法の発動時に刹那ゲージを消費すると、一定確率で法石が強化されます。強化はある程度コントロールできますがランダム要素もあるため、同じ名前の法石でも効果が異なる、ということもあります。しかし隠しボス等に挑まない限り、この辺は適当にやっても問題ないようになっています。この辺りのバランス調整は見事。

ただ、90年代のRPGを意識しているせいか、意図的に不自由にされているであろう部分がいくつかありましたね。鍵付の宝箱が全てのマップに用意されていて、終盤で鍵を入手したあとに再度ダンジョン巡りをさせられるとか、宿屋がないとか(宿屋がない理由は攻略本で説明されていましたが、それを踏まえても何とかして欲しかったです。普通に考えて主人公一行は歓待されてしかるべき存在なので、村長宅に泊まるとか、雰囲気を壊さない方法はあったでしょうに)、フィールドでの移動速度が遅いとかです。

もっとも、並行してプレイしていたSO5が、システム的には快適とほど遠い(この辺りはSO5のレビューで書く予定です)こともあり、プレイがイヤになるほどでもありませんでした。許容できるレベルです。

一番気になったのが、ワールドマップが存在しないことですね。終盤飛行船が手に入るのですが、どこに何があるのか手探りで見て回らなければいけませんでした。攻略本がある人は問題ありませんが、そうじゃなかったらかなり不愉快だと思います。世界の広さを演出するにも、世界の狭さを演出するにも、いずれも地図は必須だと思うのですがね…。あと関係ないんですが、「最果ての地」なのになんで世界の中心にあるんだよ!

総評

大傑作!と言えるほどではありませんが、よくできたRPGだと思います。おなじみIvanさんの強いプッシュでプレイさせて頂きましたが、決して後悔しない一品でしたね。この時代に新規タイトルでここまでの作品を送り出したTokyo RPG Factoryに、僕は敬意を表するッ!

さっくりとプレイできるRPGをお求めの方、ちょっと切ない物語に浸ってみたい方におすすめです。これから夏で暑くなるし、雪山や雪原や雪景色を眺めながら涼をとってみては。


2016-05-09

【ゲーム】戦場のヴァルキュリア リマスター レビュー

プラチナ獲得しました。ギネスに掲載されるだけのことはある名作。なんでこのシステムを引き継いだゲームが増えないんだろ?

戦場のヴァルキュリア リマスター

公式:戦場のヴァルキュリア リマスター 公式サイト | SEGA
価格:パッケージ版:4,990円(税抜)
ジャンル:アクティブ・シミュレーションRPG
プラットフォーム:PS4
プレイ時間:45時間

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2016-04-29

【ゲーム】英雄伝説 空の軌跡SC Evolution レビュー

ついに初めてプラチナトロフィーをあきらめることになる作品かと思いましたが、なんだかんだで結局プラチナ。でも面白かったので、言うほど苦行じゃなかったです。まあもうちょっと何とかして欲しい感はありますが。

英雄伝説 空の軌跡SC Evolution

ジャンル:ストーリーRPG
価格:5800円(パッケージ版)・4800円(ダウンロード版)
公式:英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution

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2016-03-12

【ゲーム】オーディンスフィア レイヴスラシル レビュー

本日隠しダンジョンをクリアし(面倒くさかったのでSWEETで処理)、通算27個目のプラチナトロフィーを獲得しました。トロフィー難易度が高くないのはすばらしい。

オーディンスフィア レイヴスラシル

開発:ヴァニラウェア
プラットフォーム:PS4/PS3/PSV
価格:7980円(税別)

レビュー

ストーリー

かつて絶大な力を持ちながら、一夜にして滅びた魔法大国バレンタイン。その国の残した魔力の結晶炉コルドロンをめぐって、魔王軍と妖精軍の激しい争いが始まる。それはエリオン大陸に伝わる終焉の予言、その成就の始まりだった。終焉を防ごうとする者、終焉を導こうとする者達の思惑が入り乱れ、世界は混沌と化していく―というストーリー。

基本的にはサイドビューのアクションゲームですが、主人公が5人おり、ストーリーはそれぞれの視点で語られます。時に交錯し、時に対立する5人の視点を通して、終焉に至る大きな流れを描いていく手法は見事。また舞台のような演出が随所に見られ、当時最高峰と言われた美しいグラフィックも相まって、物語に引き込まれること請け合いです。寄り道は全くない一本道ゲームですが、それ自体もストーリーの印象を強めるのに貢献していて、プレイ後も記憶に残る作品と言えるでしょう。

エンディングもまた印象的ですが、これはご自分でお確かめください(ネタバレプレイ日記を付けた本人が言うことじゃないですが)

キャラクター

主人公は5人おり、それぞれレベルやスキルは独立しています。

オリジナル版ではキャラクターごとの差別化があまりなされておらず、またキャラクターによる難易度の開きがかなり大きかったです。しかし今作は、オーソドックスなグウェンドリン、手数は少ないものの一撃が重いコルネリウス、射撃に特化したメルセデス。バーサク化して一気にたたみかけるオズワルド、中距離を保つことで火力が上がるベルベットなどきちんと差別化がなされました。またスキルもそれぞれ全く違うものを覚えるようになったので、キャラクターが変わるたびに新鮮な気持ちでプレイすることが出来ました。

ストーリーがシリアスのため(メルセデス編の前半は除く)、キャラクターも全員シリアスモードです。しかも常時戦いの渦中にあるので、萌えとか惚れとか言ってる暇はない感じですけど、それでも主人公達は非常に魅力的に描かれていました。舞台的な演出も相まって感情移入が必要ない(むしろ第三者的な視点の方が楽しめる)ので問題ないと思います。

中の人もすばらしい演技でした。

システム

オリジナル版では処理落ち、アイテム袋の容量不足、再戦不可などいくつか問題が挙げられていましたが、その辺りの問題点は全て解消され、非常に遊びやすくなっています。アクションゲームなので人を選びますが、難易度をSWEETに変えれば誰でも無理なくクリアできるようになっています(難易度は戦闘にしか影響せず、SWEETでもトロコンまで問題なく可能)ので、苦手な方でもプレイして欲しいですね。

特徴的なシステムとして、食事があります。このゲームでは敵を倒すことで得られる経験値は微量で、レベル上げは食事をすることで行います。食事は経験値になると同時に、体力の回復や体力の最大値の増加などの効果もあるため、積極的に食べていきましょう。料理は60種類以上あり、それぞれに個別のグラフィックが用意されていて非常に力が入っているところはさすがヴァニラウェア。朧村正やプリンセスクラウンが好きだった人にはたまらないのではないでしょうか。

それからコンプリート状態でクリアすると、全てのストーリーを時系列順に見られるシアターモードが追加されたのも嬉しいところ。改めて見直すと伏線をより深く理解できますよ。

システム的にはほぼ不満はないです。ただしゲームをロードすると、いちいち屋根裏部屋に戻ってしまうのがちょっとめんどうだったかな。もっともこのゲームはロードがほとんど必要ないですし、また演出上やむを得ないところもであるので、大した問題ではないです。

総評

名作はリメイクされても名作でした。リメイク商法は好きではないですが、ここまでされたらもはや文句は言えません。僕はアクションゲームはほとんどプレイせず、オリジナル版もグラフィックとストーリーが好きでプレイしていただけですので、ストーリー面ではベタ移植の今作をプレイする理由はなかったんですけど、あのすばらしいストーリーをもう一度味わいたいと思って購入を決意し、その期待は裏切られませんでした。勢い余ってプレイ日記までつけてしまったくらいです。

2Dアクションゲームが好きな方、格闘ゲームが好きな方、ストーリー重視のゲームが好きな方、損はさせませんのでぜひ購入をご検討ください。

次回作は「十三機兵防衛圏」ですかね。こちらも楽しみにしようと思います。