2017-10-04
今さらながら、リアルなレトロRPGってほとんど遊んだことないや。
project OCTOPATH TRAVELER Demo Ver
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ストーリー
- 製品版は主人公が8人いるようですが、体験版ではそのうち「剣士オルベリク」「踊り子プリムロゼ」編の序盤(最初のボスを倒すまで)をプレイすることができます。またクリア後もサブイベントをいくつかプレイできます。
- オルベリクもプリムロゼも非常に重い宿命を背負っています。展開もシリアスでギャグやネタはほとんどありませんが、それでもストーリーは面白く、先が気になる作りになっています。二人とも幸せになってほしいですね。
- 体験版のプレイ時間は各編1時間ずつ、サブイベントやエクストラダンジョンまでプレイするならプラス1時間ほどでした。
- シナリオはパートボイスです。重要なシーンはフルボイス、そうでないシーンは相づちやかけ声だけという最近よくあるアレです。
システム
- フィールド画面は独特で、立体的に描かれたマップを、ドット絵の2次元キャラが動き回っています。説明しづらいので、上にあるPVをご覧ください。独特な雰囲気ですが、レトロ感があり、かつ新鮮みもあり、面白い試みだと思います。
- 意図的なものだと思いますが、フィールドはキャラクターを中心とした狭い範囲しかはっきりとは見えず、周辺はぼんやりと、あるいは影に隠れるように描かれます。そのため視界は狭めです。特に洞窟などのダンジョンでは顕著です。そのため段差や壁に引っかかったりすることが多く、ちょっと気になりました。また隠し通路もありますがノーヒントのものも多く、その辺りもう少し分かりやすいマップにしてもよかったのではないかと思います。こういうこというとゆとり乙って言われるんだけど。
- また各主人公はそれぞれ特殊な能力を持っています。たとえば「オルベリク」はNPCに一対一の勝負を挑み、勝利すればアイテムなどをもらうことが出来ます。「プリムロゼ」はNPCを誘惑し、旅に同行させることができます(戦闘に参加させることも可能)。この能力はシナリオにも影響します。たとえばサブシナリオで、店に対して嫌がらせをしているゴロツキがいて、その解決を依頼されるシーンがあります。オルベリク流に解決するのであれば、そのゴロツキの背後にいる黒幕を捜し出し、勝負でぶちのめすことになるでしょう。プリムロゼ流に解決するのであれば、そのゴロツキがなぜ荒れているかを聞き出し、その彼をなだめてくれる人物を誘惑して連れてくることが出来るでしょう。解決方法により解決後の展開も少し変化するので、自由度を高く見せるのに成功していました。
キャラクター
- 前述したとおりどちらの主人公も背景が重いのですが、しかし好感の持てる主人公達で、自然と応援したくなります。このゲームはTRPG的な要素を踏まえているらしく、まさに主人公=プレイヤーという扱いをしているので、主人公に感情移入できるかどうかは大事なことだと思います。
- プリムロゼの声(桑島法子さん)いいよね。彼女のシリアス声はこう胸にグッと刺さります。
戦闘
- コマンドバトル方式で、ブレブリーシステムに近い感じになっています。コマンドは基本的に「たたかう」(通常攻撃)「技」「アイテム」「防御」から選ぶことになります。
- 通常攻撃や技には属性が設定されています。敵には1~3つの弱点属性とガード能力が設定されており、弱点属性をガード能力に設定された回数分当てることで、ブレイク状態にすることができます。ブレイク状態になるとその敵はそのターンと次のターン行動不能になり、防御力も大幅に低下します。
- また味方キャラはターンごとにBPが1ポイントずつたまっていき、それを消費することで戦闘を有利に進めることができます。BPを消費すると、通常攻撃であれば連続攻撃を繰り出すことができますし、技であれば威力を上げ、防御であればダメージを大きく減衰することができます。ガード能力が高い敵であれば、通常攻撃を強化して一気にガードを削り、防御力が高い敵であれば、ブレイク状態にした後で、BPをつぎ込んだ高威力の技で一気に仕留める、といった戦略が可能です。
- ブレイブリーでは防御しないとBPが貯まりませんでしたが、こちらは自然に貯まるので気楽ですね。各キャラ2~3の属性攻撃を持っているようなので、敵の弱点を突くためにパーティを入れ替えていく、といったこともできるようになるのかもしれません。またリザルト画面でいちいち職業が表示されるのもちょっと気になってます。もしかすると転職システムとかあるのかな?
総評
- 思った以上にやり応えのある感じにまとまっていました。とはいえセーブポイントも多いですし、ダンジョンもさほど広くはないので、歯ごたえが強すぎて疲れそうという感じではないです。
- だからといって難易度が低いわけではなく、ボスは適正レベルで挑めば結構苦戦するようになっていますし、オルベリクが挑めるNPCの中にも、時々とんでもない強者が混じっていたりしますので、歯ごたえのある戦闘も楽しめるところです。
- これがPS4のゲームだと、「8人主人公とかトロコン死ぬほど大変そうだから様子見るか…」となるところですが、NSだとその心配も無いですし、とりあえずこちらは購入する方向で考えようと思います。
- しかし今後の購入予定ゲームはアトリエ以外シリアスストーリーが多いですね。もう少しノリの軽いゲームもプレイしていきたいところです。ディスガイア5とかか。
購入予定リスト
- 2016/7 イースVIII -Lacrimosa of DANA-[PS4] 検討中
- 2017/10 LOST SPHEAR[NS/PS4] 検討中
- 2017/12 ゼノブレイド2[NS] 予約済み
- 2017/12 リディー&スールのアトリエ[PS4] 予約済み
- 2017 ANONYMOUS;CODE[PS4] 購入予定
- 2018/春 STEINS;GATE ELITE[PS4] 購入予定
- 2018 Kingdom Hearts Ⅲ[PS4] 購入予定
- 2018 OCTOPATH TRAVELER[NS] 検討中
- 2018 十三機兵防衛圏[PS4] 購入予定
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2017-10-01
ラジヒスも終盤に入りました。リメイク版で追加された裏ボスも倒しましたし、あとは消化試合かなー。
そんなわけで時間が出来たので、LOST SPHEARの体験版をプレイしてみました。ちなみにOCTOPATH TRAVELERの体験版もDL済みです。
LOST SPHEAR Demo
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2017-09-30
ついにゼルダ、達成率100%になりました!もちろん祠もチャレンジも大型モンスター退治もすべて完了してます。残るはDLCの「剣の試練」のみ。もうちょっとだけ続きます。
こちらも遂にプラチナ取れました。
GOD WARS ~時をこえて~
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ストーリー
- かつてのこの国―瑞穂の国では、富士、出雲、日向の三国が栄えていた。しかし技術が発達し、人々が自然を破壊し始めると古の神々の怒りが国々を揺るがすようになった。富士の女王ツクヨミは、神々の怒りを静めるため次女サクヤを富士の火口にいけにえとして捧げ、三女カグヤを幽閉して姿を消す。それから13年後、カグヤは幼馴染みの青年キンタロウにより助け出される。二人はツクヨミの真意を知るため旅立ったのだった、
- というストーリーです。古代日本というかなり珍しい世界を舞台にして、日本神話とおとぎ話の登場人物達を通して、日本の黎明期を描くという物語です。
- メインストーリーは珍しい題材を扱っているだけあり、先が見えない展開でなかなか面白かったです。とはいえ、日本神話を知っている人に取ってはその後の展開が読みやすく、知らない人に取っては終盤の展開が唐突に感じられたかもしれません。もっとも、日本神話を完全に逸脱するでもなく、それでいておとぎ話の主人公というだれもが知っているキャラを組み込むことでオリジナリティも確保していて、なかなかよかったのではないかと思います。
システム
- ADVパートとSLGパートを繰り返す、SRPGではおなじみのシステムです。
- ADVパートのうち、重要なシーンはアニメーションで表示されます。といっても普通のアニメではなく、動くマンガといった感じです。緊迫感のあるシーンで使用されることが多かったですが、量も少なく、ちょっと中途半端な感じがしました。クオリティ自体は決して悪くなかったです。
- その他のシーンは普通にバストアップキャラが表示されるおなじみの形式です。背景でSDキャラが動くので分かりやすさもあります。フルボイスで特に不満は無いです。ただ若干一名、異常に中の人の演技のクオリティが低いキャラがいて…。これ各所でいわれてますけど、出番すごく少ないのに、ものすごく耳に残る(悪い意味で)声だったんです。プロの声優さんじゃないみたいなんですけどどういう判断?
- そのほか、ショップやフリーバトルなど、システム的にはオーソドックスな作りです。特徴的なのは後で述べる、戦闘システムと育成システムですね。
キャラクター
- 登場人物は20人ほど。あまり尖ったキャラもいません(ロリキャラすらいない)が、シナリオが終始シリアスなのでこれでよかったのかも。
- ただ、各キャラクターについてもう少し掘り下げてほしかったというのが正直なところ。キャラクターの中には、旅に同行している理由が弱く、加入後にはほとんど出番のないキャラもいます。パーティ人数も少ないので、もっとキャラクターの説明にリソースを割いてほしかったです。サブキャラに焦点を当てたDLCは面白かったですからね。
- あと、キャラデザは賛否両論かも。これは個人的な好みですが、せっかく古代日本を舞台にしているのに、デザインがそれに合ってない気がします。特に女性陣の衣装は布面積が少なすぎませんかね?そういうのも嫌いじゃないけど、このゲームにはちょっと。
戦闘
- ターン制ですが、1つのターンの中で、敵味方が入り乱れて俊敏力の順番に動きます。個人的にはこのシステムはなかなかよかったのではないかと思っています。完全に俊敏力で行動順を決めると素早いキャラ無双になっちゃいますし、かといって敵味方を分けたターン制にすると、どうしても先に動ける味方の方が強くなっちゃいますからね(もっとも、それはそれで面白いのですが)。
- 特徴的なシステムとして、けがれ(いわゆるヘイトシステム)があります。敵キャラは穢れの高いキャラを優先して狙ってきますし、穢れを上下させるスキルもいくつかあるので、術師の穢れを下げて守ったり、囮キャラの穢れを上げて攻撃を集中させたりして戦場をコントロールしていきます。
- 難易度は「簡単」「普通」「難しい」の3つから選択できます。「難しい」でプレイしましたけど、かなり歯ごたえのある難易度でした(普通のSRPGに比べると味方の火力が低いため、攻撃を集中させることと、状態異常で足止めすることが非常に重要です)。フリーバトルもしっかりこなし、敵より高いレベルで挑んでも、職業や戦略を的確に選ばないと失敗することもありました。特にボス戦はかなりの歯ごたえで、難易度の高いSRPGをプレイしたい方にはかなりおすすめできます。
- このゲームで一番良かったのが、ユニット育成です。各キャラクターは「主職業」「副職業」「固有職業」の3つを設定することができます。戦闘画面で行動すると、行動に応じてそれぞれの職業にJPというポイントが入り、そのポイントを消費して、職業ごとにスキルを覚えていくことが出来ます。基本的にスキルはその職業に就いている間しか使えないため、職業をどう組み合わせるかによってユニットを差別化しています。ユニットごとにパラメーターのばらつきはあるのですが、それより職業によるパラメーター補正の方が大きいので、好きなキャラを好きなように育てることが出来ますよ。
戦闘から帰ってきて、JPを振り分けながら使えそうなスキルを覚えさせ、職業レベルを上げてさらなる上級職に変えていく…という繰り返しがたまらなく面白い。ただ、フリーバトルをがっちりやっていると、最終章あたりで育成が終了してしまい、そこから若干モチベーションが下がっちゃいました。まあこれはしかたない。
- スキルの数が増えると、戦闘時に選択するのが結構手間でした。一応「履歴」というタブがあるのですが、あまり使いやすいとは言えず。スキルは上位互換のものが存在することもあるので、使用しないスキルを非表示にする機能がほしかったですね。あとスキル演出が地味。
総評
- ということで、まだ改善すべきところはありましたが、このご時世に上質なSRPGが出てきたことは非常に高く評価したいです。サモンナイト6以降本当にSRPGなかったですから…。特に各近年では珍しい、硬派で骨太なSRPGでした。SRPG好きには満足できる出来だと思います。
- スタッフの方々も、ユーザーからの声を反映させようとがんばってくださっていたのが公式Twitterなどからもわかりましたので、今後出るDLCや次回作にも期待したいです。
- 残念だったところとして、バグが多かった点が上げられます。フリーバトル終了時にフリーズするバグはなかなか直りませんでした。またアプデで修正された後も、即死攻撃で2度ほどフリーズしました(ど戦闘不能回避できるキャラに即死攻撃を繰り出すとフリーズする確率が高い気がする)。戦闘中でもいつでもセーブできるので、こまめにセーブすればどうにかなりますが…。
- プラチナトロフィーの難易度は高くありませんが、最初から意識してプレイしていないと面倒な要素がいくつかあるので、トロフィーコンプ派は攻略サイトを参考にした方がよさそうです。僕が参考にしたサイトを掲載しておきます。
ユニット雑感
本作の主人公。ほぼ必須出撃なのでぜひ育てましょう。普通に育成するのであれば術師寄りの性能なのですが、「戦姫の才」のおかげでステータスがひとりだけ飛び抜けて高いので、きっちり育成するのであれば物理寄りにするのがよさそうです。というか長距離攻撃と状態異常予防が使える戦乙女の性能も破格です。俊敏力も高いため、巫女の回復スキルも有効に活用できます。
本作の裏の主人公。こちらも必須出撃(ただストーリー上の必然性がない上に、出撃人数は最大で6枠なので、そのうち2枠が埋まるのはどうかと思う)。主に敵を引き付ける囮役として運用。職業が「剛力士」と「神楽司」になっているのは特に意味は無く、他にいない職業を引き受けてくれただけです。「八方仁術」で戦闘開始直後に味方のMPを充填するのが鉄板戦術。また味方全員の状態異常を防止する奥義はボス戦でのキーになります。復活スキルを持っているのは彼だけなので、うっかり死なせないように注意。
多分どこかで交代させるだろうな…と思いつつ最後まで使ってしまったバニーガール。ちなみに皮を剥がれるシーンはないです。見ての通りの移動力特化型で、フィールドを走り回ってつずらや埋もれた宝を回収して回るお仕事です。ただし弩は射程も長く攻撃力も高いので、火力も決して低くはないです。移動に専念したい時は影跳びで事実上のダブルムーブ、敵に襲われたくなければ木の葉隠れ、敵が弱ければ闇討ちと、忍とのシナジーが最高でした。
胸当てのデザインどうにかならなかったんですかね?の踊り子。種田さんが中の人だったので使ってた感ある。言霊司はステータス補正のためだけで、攻撃は春秋司のスキルで頑張る型。特に「黄泉送りの時術」はレベル10まで鍛えると敵に「1ターン後に即死」を付与できますが、実際には付与されたキャラのターンが回ってきた瞬間に死亡するため、事実上の即死技と変わらない強力なスキル。正直これ一本で戦えますが、時々即死無効の敵がいるのでそういうときは言霊司でバステを振りまくか、固有スキルの踊りでバフをまきましょう。
一番のお気に入りである不思議な海のお姉さん。ほぼ唯一の術師キャラ。高い法術攻撃から繰り出す範囲攻撃で敵を焼き尽くしたいところ。…が、俊敏力がほどほどの高さ(敵味方の真ん中辺で行動することが多い)なので、カグヤの手が回らない時は回復に回ってました(ただし火力が大分犠牲になるので長期戦覚悟)。主職業は風水司の方が火力が高くて良かったかも。本人が止まると回復に問題が起こるため、「状態異常回復」はあると便利。
長らくキンタロウが暖めていた物理攻撃枠を中盤でかっさらった出来る男。無口キャラなのにストーリーでの活躍も半端なく、キンタロウの立場が本当にない。二刀流は思ったほどの火力は出ませんが、剣は終盤で強力な追加効果の付いたものが入手できますので、最終的には輝けます。要するに中盤まではあえて選ぶ意味は無いです。スキルは基本的に益荒男の各種攻撃スキルと、剛力士の大地裂斬で大体OK。鉄壁が使えるので危ない時は前線で壁になることも可能。固有スキルも状態異常を治癒したり、敵を即死させたりといろいろ小回り利きます。移動力も自分で上げられるので、前線に遅れることもないです。
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2017-06-24
Switch届きました。明日届くって話だったのに嬉しい誤算。さすが任天堂! Amazonにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!
…というわけで、さっさとこちらはクリアで。
KINGDOM HEARTS Dream Drop Distance HD
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ストーリー
- ゼアノートの暗躍を危惧するイェン=シッドは、世界を救ったソラとリクに、キーブレードマスターとして承認するための試験を受けるよう勧める。それは未だ眠りに閉ざされたままの世界に存在する7つの眠りの鍵穴を開放し、世界を目覚めさせるというもの。かくして二人はそれぞれ世界をめぐる旅に出かけていく。その先に待っているものも知らずに―
- というストーリーです。正直メインストーリーは最初と最後だけで、後はいつも通りディズニー映画の世界をモチーフにした世界で、映画をモチーフにしたストーリーが展開されます。
- 今回メインストーリーは面白く、また多くの謎が明かされる興味深い内容でした。僕のように3DS版をプレイしていない人間にとって、ここでプレイできたのはありがたかったです。KHのストーリーは全体的に難解ですが、今作はあまりわかりにくいところもなくてよかったのではないかと(まあ時間移動が絡んでくるので考え始めると袋小路なんですが)。
- 反面ディズニー世界でのエピソードは説明不足のものが多く、映画を視聴していないと正直意味が分からないと思います。ぼく自身、ザ・グリッドは元ネタを知らないのでさっぱりでした。ラ・シテ・デ・クローシュは原作を知ってますけど話を省きすぎで訳分からなくなってました。もう少し何とかならなかったのかなぁ。旧作はもう少しましだったはずですけど。
システム
キャラクター
- PCキャラはソラとリクの2人だけです。二人のあいだの会話は少ないのですが、これまでの冒険を通じた信頼関係がしっかり築けている感じがありました。
- それ以外は概ね機関メンバーとの絡みが印象に残っていますね。KHもKH2もFM版(※英語音声)をプレイしている自分としては、機関メンバーの声があまり印象に残っていなかったんですけど、改めて聞くと本当豪華なメンツですね…特にゼアノート。本体は大塚周夫氏、融合体とハートレスは大塚明夫氏、ノーバディは若本規夫氏ってどこのラスボスだよ!(ラスボスです
戦闘
- 操作できるのはソラとリクの二人。操作感覚はかなり似通ってますが、微妙にスキルなども差がありますし、フィールドもそれぞれ違うところが多く、頻繁にキャラの入れ替えがなされるため、飽きることはありませんでした。
- 過去作に比べて移動の自由度が高く、フィールドの出来も秀逸なので走っているだけでも楽しかったです。ただしプラウドモードだとやはり戦闘の難易度は高めで、うろちょろしているうちにナイトメアに囲まれ無事死亡、みたいな展開も結構多かったです。意地張らずにスタンダードでプレイしても良かったかな。プラチナ獲得にはプラウドモードのプレイは必要なんですが、クリアの必要はないですからね…。
- 先日も書きましたが、ボスが人外ばかりだったのがちょっと不満です。やはり人型の方が動きの読み合いになって面白い気がします。KHのセフィロス戦、KH2の留まりし思念戦や機関メンバー戦は素晴らしい出来でしたもんね。
総評
- HD版ということで、もとが3DS用ソフトとは思えないほど画面も美しく、楽しむことが出来ました。途中中だるみしたところもなきにしもあらずですが、全体としてみると良作だったと思います。
- ただ、細かいところをコンプしようとすると作業を強いられるのは相変わらず。今作はトロフィー(PSNのではなく、作中に存在するトロフィー)までコンプしようとすると、かなりの時間が必要になりそうです。それがPSNトロフィーの条件になってなくて本当に良かった。
僕の作中トロフィー取得率はこんなもんです。
- プラチナトロフィーの難易度が過去作に比べて下がっていたのはありがたいところ。ここら辺はファンの不満を改善してくださった結果だと思います。
- そしてすばらしい演技をしてくださった大塚周夫さん、肝付兼太さん、熊倉一雄さん、水谷優子さん、これまでありがとうございました。
- KH0.2はそのうちプレイするお。そのうちにね。
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2017-05-08
デモンゲイズ2を始めました。
デモンゲイズ2
レビュー
今回は難易度も落ちてるし、トロフィーコンプも結構楽ちんみたいですね。デフォルトの難易度「あったかい」(5段階ある難易度の下から2番目)で始めたのですが、敵があまりにも弱くて緊張感に欠けるのでそろそろ難易度上げてみようかと思います。
それから前作と大きく変わったところと言えば、キャラメイク要素がほぼ撤廃され、仲間が全てユニークキャラになったというところでしょうか。僕はどちらかというとユニークキャラメインのゲームの方が好きなのですが(というかサモンナイトが好きなのですが)、DRPGはオリキャラメインでも十分面白いですし,特に前作はキャラメイクがうまくはまっていたので,この変更はちょっと残念。しかも最初に仲間になったキャラがロリパラディンなのですが、仲間になる前のイベントでモブを溶鉱炉(厳密には違いますが)に突き落とすというひどいイベントがあったので、いまいち愛せません。いや、仲間になる前と後では一応別人という扱いなのでギリギリセーフのような気もします。だめか。
ユニークキャラメインのゲームを楽しめるかどうかは、ビジュアル、性格、声、性能などの要素でそのキャラを愛せるかどうかにかかっているので、これから登場する新キャラ達にも期待してます。またこのシリーズに特徴的な、ふわふわしたボーカルのBGMもそのままで、これを聞くとあーこの世界に帰ってきたなぁという気がしますね。
ダンジョンをチクチク潜って強力な武器を集めて回るというDRPGというかWizの楽しさはそのままですので、前作を楽しんだ方はぜひプレイしてください。もっとも発売から半年以上足っている作品ですから、前作を楽しんだ方はとうの昔にクリア済みだと思いますけど。
2017-05-05
Nintendo Switch買おうか小一時間悩みましたけど、テイルズ新作の同梱特装版が出るまで待つことにするわ(※そういう予定は今のところはありません)
GOD WARS ~時をこえて~ 体験版
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ストーリー
体験版の中盤までプレイしています。クリアしました。ちなみに体験版は製品版の序盤と同じで、データの引き継ぎも可能です。
- 世界観は、日本神話とおとぎ話を融合させたような感じになっています。母親によって富士山を鎮めるためのいけにえとして幽閉された少女・カグヤが、幼馴染みのキンタロウによって助け出され、母親に会うため世界(つまり日本のことですが)を旅するという物語です。
- 今のところそれほど変わった展開もなく、オーソドックスな作りになっていますが、「時をこえて」というサブタイトルもありますし、大きな変動がこれから見られるのかもしれません。ひとまず期待。
システム
- SRPGらしく、ADVパートとバトルパートが交互に進行します。
- ADVパートは、コミックスのようなコマ割りや台詞で進行するムービーパートと、SDキャラが動き回るテキストパートの2種類があります。どちらもなかなかの出来です。そうか…これがサモナイが紙芝居と言われるゆえんなのか…。
- ワールドマップはこんな感じ。特定のマスに移動するとイベントが発生したりショップがあったりバトルになったりします。
今のところフリーバトルはないですけど、これから登場するとのこと。各務原まで行くとフリーバトルにも挑戦できます。
- ステータス画面。それぞれのキャラには自由に変更できる「主職業」「副職業」と、変更できない「固有職業」の3種類が設定できます。バトルで行動すると、キャラクターそのものに経験値が入るほかに、職業にも経験値が入ってレベルが上がり、一定のレベルに達するなどすると上位職業に転職できます。また同時にJPと呼ばれるポイントも職業ごとに蓄積され、それを消費することでスキルを習得できます。そのためキャラクター育成の幅は広そうです。
- ただ、職業とか装備とかスキルとか、全て日本語で統一してあるのに、スキルとかパッシブとかセーブロードとか、なぜか外来語をそのまま使用しているところもあり、いまいち統一感が欠ける感じがします。タイトルがそもそも英語なので、何か深い意味があってそうしているのかもしれませんが…
- あらすじ、人物図鑑、用語辞典も充実しているのは良いゲーム。
- ストーリーを最後までクリアすると消費アイテムが、フリーバトルを全部クリアすると装備が手に入ります。
キャラクター
- 今のところメインキャラは主人公のカグヤ、パートナーっぽいキンタロウ、キンタロウの相棒のクマの3人です。
- まだ始まったばかりなのであまり語ることはなし。
戦闘
- クォータービューのターン制SRPGです。ちょっと変わっていて、1ターンの間に敵味方問わず素早いキャラから行動をしていくというシステムになっています。なのでどのキャラも1ターン1回行動は保証されています。
これは上手い落としどころだと思います。完全なターン制だとどうしても先手を取れる自軍のハンデが大きくなっちゃいますし、かといって完全な素早さ制にすると素早いキャラ無双になってバランスを維持するのが難しいので。しかし今のところ戦闘中に素早さを変更する手段がないため、バトルが始まるとターンごとに行動する順序はほぼ固定ということになります。これから一時的に素早さを上げたり下げたりするスキルが出てくるかな?
- 難易度は「簡単」「普通」「難しい」の3種類から選択できます。「難しい」でプレイしてみましたが、そこそこの難易度(リセットなしでノーデスするには多少気を使ってプレイすべきレベル)。
- グラフィックはPSVとのマルチなので中程度。日本の風景っぽさは出ているので不満はありません。SDキャラもかわいくできています。クマの毛むくじゃらの尻がちょっとむさいくらい。
- 攻撃前にはダメージ予想が一応出ますが、そこから10%くらいランダムでダメージが上下するので、少し余裕を持って攻撃した方がいいです。
- 特徴的なシステムとして「けがれ」(いわゆるヘイト)システムがあり、これにより敵のターゲットをある程度コントロールすることが可能です。今のところZOCはないのですが、このシステムにより盾役を盾役として活躍させられそうです。
- いくつか気になったこと。
- キャラクターの向きがダメージに影響するシステムです。ですが、キャラクターの向きの変更が移動の直後にしか出来ません。しかし何か行動をすると、キャラの向きは自動的に変更されます(たとえば近接攻撃をすると、キャラは当然敵と正対する)。つまり、移動→行動とした場合、キャラの向きはどういう行動をしたかにより決まり、コントロールできません。行動→移動なら好きな向きに出来ます。これを不便とみるか戦略性とみるか。個人的にはSNのように、行動終了時に向きを設定できるようにした方がいいと思いますが。
- フィールドにアイテムが落ちていることがありますが、これはフィールドには表示されず、ほぼノーヒントです。ローラー作戦でもしろというのか。
総評
- 全体としてみると極めてオーソドックスなSRPGです。オーソドックスすぎるので、世界観以外にも何かオリジナリティがほしいところ。まだ序盤なのでこれからの展開次第で、名作にも駄作にもなり得る作品だと感じました。しかしながらこのご時世に貴重なターン制SRPGですし、
購入の方向で検討します。予約しました。
- あとはかわいい女の子に期待ですね。個人的にはこの「サヨリ」ってキャラが気になってます。…誰かに似てるよね。某ふしぎの海の少女的な誰かに。
※この画像のみ上記公式サイトより引用
- 細かいところですけど、キンタロウの立ち絵、なんでこのポーズ?これって差分絵にすべきで、メインにすべきじゃないんでは?
攻略メモ
こんな感じで体験版をクリアしました(難易度「難しい」でノーデス。フリーバトルも全てクリア)。
カグヤ
主職業:祈祷師→祝詞師
副職業:法術士→呪法師
主人公なのに補助特化型。このゲームは味方のデフォルトの火力が低めなので、搦め手も十分有効。
スキルはまず「熟練入手強化」「MP強化」を優先。弓も使えるが火力が微妙なので、中盤までは回復、終盤は補助を中心に。敵味方の中で最速行動が可能なのだが、火力は控えめなので、中衛あたりをうろうろすると臨機応変に戦える。
キンタロウ
主職業:戦人→侍人
副職業:祈祷師→戦人
物理攻撃型。一撃に賭けるタイプ。
スキルは「熟練入手強化」「物理攻撃強化」「斧命中強化」を優先。強撃は命中力が低いが、序盤は斧命中強化、中盤以降はカグヤの補助(暗闇付与など)を合わせることで十分な命中率を確保できる。投石も出来るので前線に辿り着けなくても役に立つ。MPの確保が難しくスキル主体だと苦しいのと、行動順の遅さが弱点。
クマ
主職業:戦人→侍人
副職業:祈祷師→戦人
物理防御型。戦術の要。職業はキンタロウと同じだが、運用は全く異なる。
スキルは「熟練入手強化」はもちろん、「盾装備」「根性」「挑発」で壁役としての性能を上げる。戦闘中は基本的に攻撃はせず、手が空いている時は待機か挑発、交戦中は常に根性でひたすら攻撃に耐える。ただし終盤まではMPが足りなくなることがあり、その隙を他のメンバーでどのようにカバーするかがポイント。回復でゴリ押すか、キンタロウ辺りに防御させるか。
ハナサカ
主職業:法術士→精霊師
副職業:祈祷師→法術士
術担当。MPさえあればキンタロウ以上のダメージソースになれる。
スキルは「熟練入手強化」「MP強化」「瞑想」「精神統一」。攻撃術はJPが余ったら少し上げるくらいで問題ない。開幕瞑想しておけば、最後までMPが不足することはほとんどない。序盤は祈祷師で回復も担当するが、カグヤが成長してくれば彼女に回復は任せられる。ヘイトがたまりやすく、クマのヘイトが下がるといきなり敵のターゲットになり即死することがあるので要注意。
購入予定リスト
- 2016/9 デモンゲイズ2[PSV] 購入済み
- 2017/6 GOD WARS ~時をこえて~ 予約済み
- 2017/6 ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー 予約済み
- 2017 ANONYMOUS;CODE[PS4] 購入予定
- 未定 Kingdom Hearts Ⅲ[PS4] 購入予定
- 未定 十三機兵防衛圏[PS4] 検討中
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2017-05-01
この「ゲームのクリアタイミングがかぶる」現象に何か名前を付けるべきでは。
フィリスのアトリエ~不思議な旅の錬金術士~
プラットフォーム |
PS4/PSV/Steam |
|
ジャンル |
錬金術再生RPG |
価格 |
【PS4】6800円(通常版/ダウンロード版)
【PSV】5800円(通常版/ダウンロード版)
【Steam】5800円(ダウンロード版) |
公式 |
フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~ |
プレイ時間 |
1周目:140時間(プラチナ) |
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ストーリー
- 岩山の中にある町エルトナ。そこに住む少女フィリスは、外の世界に憧れ、村と下界を隔てる大扉を眺める日々を送っていた。ある日、その大扉をいともたやすく壊して現れた女性・ソフィーから、錬金術という技術の手ほどきを受けた彼女は、その力を村のために使うことで外出許可を得る。しかし外出期間はわずか1年。1年後に開催される錬金術士公認試験に合格できなければ村に強制送還されてしまう。フィリスは受験に必要な実力を身につけるため、旅をしながら錬金術の腕を磨いていくのだが―
- 今作は時間制限のある前半部分と、時間制限のない後半部分とに別れています。前半は試験に合格するという明確な目標があるのですが、そのためにすべきことは試験が行われる町まで旅をすることと、その途中にいる5人の公認錬金術士のうち3人から推薦状をもらうことだけなので、ストーリー的な牽引力に欠ける感じがしました。
- 後半部分は主として仲間との絆を深めながら、フィリスがやりたいことを探していくという内容になっています。こちらはメインのストーリーがない代わりに、キャラごとのイベントが大量に用意されていて、むしろこちらの方が先が気になる展開でした。そういうわけで後半部分の評価は高いのですが、前半部分はそこそこ。この問題点(メインが弱くサブが強い)は前作ソフィーのアトリエにもあったのですが、前半と後半に分化されたことで余計問題点が引き立っちゃいましたね。
- あと明確なボスがいないのは好き嫌いが分かれるかも。アトリエらしいと言えばそれまでですけど。
システム
キャラクター
- PCキャラは全部で9人+2人(DLC)。うちパーティに加入するのはフィリスを含めて7人で、さらにその中から戦闘メンバー(フィリスは固定)を4人選びます。今作は仲間に入れていないと経験値が入らない仕様になったのが残念。しかも仲間を入れ替える手順が面倒くさい(特定の場所でしか交替できないのに、その場所では装備品の入れ替えが出来ないため、まずアトリエで装備を引っぺがし、入れ替え場所(しかも2カ所に別れている)に行って該当キャラを加入させなければいけないという誰得仕様だったのが気になりました。
- ちょっと驚いたのですが、DLCの2人にも他のキャラに負けないレベルのイベントが用意されていますし、他のキャラとの絡みも少なくありません。2人とも加入させるとなんとOPムービーでも2人のカットが挿入されるなどしており、力が入っているのが分かりました。アトリエ好きならぜひDLCも楽しんでほしいですね。
- 今回のお気に入りキャラはイルメリアです。彼女はアトリエシリーズではよく見かける、「ちょっとおしゃまな主人公のライバルポジション」のキャラです。かわいい。でもそのポジションにはウィルベルさんという強力な先人がいるからなぁ。イルメリアも十分魅力的なキャラでしたし、フィリスとのイベントはなかなかにほんわかした展開で良かったのですが、やはりウィルベルさんには勝てなかったな!(個人的な意見です
あとは公認錬金術士の天才少女キルシェさんが良かったですけど、これはキルシェというより中の人(山本彩乃さん)に対する愛のような気がする。中の人と言えば谷井さんのパメラが再登場したのはうれしかったところ。もうちょっとイベントがあればなぁ。彼女の店がワープポイントから妙に遠いのは嫌がらせですか!
- フィリスは前半部分はちょっと脳天気すぎて愛せなかったんですが(あと「お外」「お空」「お歌」など何にでも「お」をつけるのが結構耳ざわり)、後半からは突如ツッコミに目覚めたのか面白い反応もするようになって良かったと思います。
戦闘
総評
- 全体的に批判的な論調になりました。確かにダメな部分もあるんですけど、しかし後半部分はそれをカバーするだけのおもしろさがあり、全体としてみれば良作に仕上がっていると思います。
- プレイ時間もなかなかになってますが、強力なアイテムを調合しようとするとすぐに時間がたってしまうこともあり、プレイ時間が長すぎたという感じはしないです。
- 次回作ももちろん購入する予定ですが、移動に関するストレスだけはどうにかしてほしいですね。せめてワープポイントを増やすか、ホウキ(高速移動のアイテム)に一瞬で乗れるようにするかするだけでもだいぶ印象変わると思うんですよ…。
- 毎度おなじみのキャストコメントもあるよ!
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2017-04-30
ペルソナって本当凄いわ。
ペルソナ5
ジャンル:RPG
価格:8800円(パッケージ版/ダウンロード版)
公式:P5 – ペルソナ5 – 公式サイト
プレイ時間:1周目118時間、2周目55時間(プラチナ)
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ストーリー
- 冤罪の暴行事件で保護観察処分となり、東京の高校へ転入してきた主人公。彼は奇妙な夢の中で、間近に迫る破滅を回避するため、「更生」を遂げるようにと見知らぬ老人から促される。意味の分からないまま高校に向かう途中、迷い込んだ見覚えのない場所で「怪盗」として謎の力に目ざめた彼は、その力を使えば、歪んだ欲望を持つ大人達を改心させることが出来るという謎の猫・モルガナの言葉に従い、同じく世の中の理不尽に憤る仲間達と怪盗団を結成。世直しに身を投じていく―
というストーリー。
- P3やP4の場合、敵は明確な「悪」でした(3の敵は人類を滅ぼそうとしているし、4は連続殺人犯)。今作ではもちろん敵も「悪」なのですが、こちらのしているのも改心という名のある種の洗脳であり、果たしてそれが正義なのかということを常にプレイヤーに問いかける内容になっています。ただその問題については最終的に答えが出されるものの、そこに至るまではあまり深刻なテーマとして投げかけられることはなく、それより敵の理不尽さや残酷さとそれに立ち向かう主人公達の正義にスポットライトが当たっているので、カタルシスという面では問題ないと思います。
- ダークヒーローものなので、P4に比べると全体的に落ち着いたトーンになっています。個人的にはP4の方がストーリーラインは好みでしたが、P5も少し変わった立ち位置ながら少年活劇という基本は外さないものとなっており、非常に楽しめました。
- 終盤のストーリーも極めて秀逸です。正直表のラスボスを倒して裏のラスボスが登場した時は、蛇足乙と思ったものですが、プレイヤーの(特にシリーズファンの)認知を逆手に取るどんでん返しにしてやられました。その前の対”裏切り者”戦といい、ここまでアトラスのいいように掌で転がされるとは。
- ストーリー全体も、今の世の中に対する風刺がちりばめられつつ、説教臭いものになっておらず、大人から子供まで十分楽しめる物になってました。
システム
- 学園生活を送りながら、自由時間で能力を上げたり、仲間と絆を深めたり、ダンジョンに潜ったりといういつものペルソナらしさは健在。特に今回は東京という実在の場所がモデルで、自分も知っている場所が色々登場したので、町の中を走り回っているだけでも面白いです。
- とにかくなにもかもスタイリッシュでかっこいい。たとえばダンジョンを潜る時、このゲームは4人パーティなので、プレイヤーが操作する主人公に、3人のキャラがついて移動することになります。でもその3人はただ主人公のあとを付いてくるだけではありません。時には先行して物陰から先を確認したり、宝箱や敵をプレイヤーより先に発見して教えてくれたりします。主人公も移動時にただ走るだけでなく、走りながら手袋を直したり(このアクションがかっこいい)、ドアを開ける時も背中を扉に付けて滑り込むように部屋に入ったりと、いちいち動きが素敵。景色も細かいところまで精緻に書き込まれており、リアリティを生んでいます。
- ポイントはやはりペルソナ図鑑でしょうか。今回も約200体のペルソナを仲間にすることが出来ますけど、それぞれについて詳しい元ネタ解説が付いていて、読み物としても面白い。おなじみペルソナ合体(なぜかギロチンがモチーフ)をうまく使ってどんどん図鑑を埋めましょう。合体後のペルソナは合体前の技を引き継げるため、戦力増強にも役立ちます。
- ダンジョンは基本的に8つ。どれも変わった仕掛けが施されており、謎解きとしての楽しみもあります。ペルソナのダンジョンはとかく単調になりがちだったのですが、今作に限っては全くそんなことはありませんでした。ただメメントスだけはあれでしたけど。というかこれもペルソナの伝統なのですが、単なるやり込みダンジョンと見せかけて終盤でがっつり本編に絡んでくるところはさすが。
キャラクター
- PCキャラは全部で8人(ゲスト除く)。今回も気のいい仲間達がそろっています。今回はただ春は出番が遅く仲間になるのも遅かったのでちょっと割を食っている感がありますね。3のアイギスみたいに、コミュイベント開始は遅くても、仲間になるのがもう少し早ければなぁ。
- PCはほぼ全員、大人達からの理不尽な攻撃にさらされ、それを主人公達に助けられて仲間に加わる、というパターンが多いんですけど、それだけで終わらず、コミュイベントではその後始末にどうやって向かい合っていくのかというところがしっかり描かれていて良かったです。内容も部活、進路、仕事など高校生なら考えなければいけないことばかり。それに悩みながら自分なりの答えを導き出していくというのはありがちなテーマではありますがやはりいいものです。
- PC以外のキャラともコミュがありますが、こちらはなかなかにダメな大人揃いで、そのピンチを毎回ペルソナ能力で解決してあげるという形になっています。でもそのダメさが感情移入しやすいんですよね…。悪徳商法、パワハラ、モンペ、ネット、汚職など、今風のテーマが上手く料理されて組み込まれていて内容も深いんですけど、ああそういうこともあるかも、しかたないなぁ助けてあげようと自然に思わせる内容になってました。
- その結果が過去最高の9股である。ちなみに過去作では何股しようが主人公が痛い目に遭うことはありませんでしたが、今回はキレた女性陣にフルボッコにされるイベントもあるのでフェミニンなあなたも安心です。個人的に一番好きだった女性キャラはいつも言ってますが千早。松来さんのボイスももちろんサイコーでしたけど、あんな方言で好き好き言われたらもう落ちるしかない。あとは川上先生もダメさがなかなか。というか担任の先生がやっている夜のバイト(※メイド家事サービス)を利用してたびたび自室に呼び出し、仲が深まったら洗濯やら料理やらを押しつけてその間自分は他の女性とデート、って(実話)、主人公ちょっと鬼畜過ぎませんか…
戦闘
- シンボルエンカウント制です。ただし敵の索敵範囲が結構広く、また一度見つかると索敵から逃れるのが困難ですし、場合によっては不意打ちを食らいます。アトラスゲーということで当然のごとく敵も味方も高火力なので、先手を譲るとパーティが壊滅しかねません。というわけで基本的に敵に見つからないようこそこそと不意打ちし、先手を取って一気に全滅させるということになります。1周目は緊張感があっていいんですけど、2周目以降はちょっとめんどいかも。
- 戦闘はこれまで同様オーソドックスなコマンドタイプです。今作は敵の弱点を突くとダウンが奪えますが、ダウンした敵も自分のターンになればダウンから回復してそのまま攻撃を仕掛けてくるため、足止めの意味はありません。従ってダウンさせるメリットは、全員ダウンさせた時に敵と交渉が出来る(もしくは強力なダメージを与えられる)ということになります。とはいえ、交渉に成功すると新しいペルソナやレアアイテム、お金などが余分に手に入りますし、また相手のHPがどんなに残っていても戦闘に勝利できるので、むしろダウンの価値は上がっています。敵の弱点を突くには、主人公のペルソナに幅広い属性の術技を持たせるのと、仲間をこまめに入れ替えることがポイントになりますので、キャラもまんべんなく使用できて良かったです。
- ボスはむちゃくちゃ強いということはありませんでしたが(難易度NORMAL)、毎回変わったギミックが用意されているのでだれることなく楽しめました。隠しボスはさすがの強さでしたけど、その頃にはパラも装備も相当充実していたので苦戦するほどでもなかったです。そんなぬるいゲームはアトラスゲーじゃない!とお怒りの諸兄のために、本来の最高難易度HARDよりもさらにむずいCHALLENGEが無料DLCで絶賛配布中なので、それを適用して隠しボスに一人で挑めばいいんじゃないかな。もしくは刈り取るものとガチンコ勝負するとか。
総評
- ストーリー、キャラ、戦闘と全てが最高峰のすばらしいゲームでした。2周目はプラチナ取ったら途中でやめようと思っていたのに、結局最後までプレイしちゃいましたし。
あと最後になりましたけど音楽も至高。僕はボーカル曲をBGMに使うのは嫌いなのですが、ペルソナだけは毎回認めざるを得ないです。そのシリーズの中でも今回の曲は最高すぎる。
- ベタほめになりましたが、わずかに気になった点をいくつか。まあこんな細かいことくらいしか批判材料ないんですけどね。
- 2周目以降のダンジョン攻略がかなりだるい。せめて2周目にレベルを引き継げるようにするか(レベル差がある敵は戦闘なく撃破できるため)、エンカウント防止アイテムをもう少し入手しやすくするかしてほしい
- 戦闘中に、敵ペルソナが既に仲間になっているかどうかを確かめる手段がない
- 仲間の一人に真という名の少女がいるのだが、作中で「真の」という言葉が出る度に軽くん?と思うので(ゲーム中はルビはない)、別の名前の方が良かったのでは。実は「春」も季節の春と勘違いしそうになる。
- というわけで、紛れもなくJRPG史上最高に近いレベルの作品と言っても過言ではないと思います。P4Gも含め、RPG好きならプレイしないのはとにかくもったいない!ですよ。ところで裏切り者の改心ルートと、1~3月の仲間達の活躍も描かれるP5C(CはCrimsonの略)はマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
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2017-04-09
やっぱり王道とは良いものだ。
英雄伝説 空の軌跡 the 3rd Evolution
ジャンル:ストーリーRPG
価格:5800円(パッケージ版)・4800円(ダウンロード版)
公式:英雄伝説 空の軌跡 the 3rd Evolution
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ストーリー
- 前作で描かれた事件の収束から半年。秘密結社・身喰らう蛇の陰謀を潰し世界を救った一同も、元の生活に戻っていた。パーティの一人で教会神父でもあるケビンは、身喰らう蛇が残した遺物の調査のため、助手のリースと共に再びリベールを訪れる。しかし、ケビンとリースの前で遺物は突如光を放ち始め、二人は謎の異空間に転送されてしまう。同じくその世界に転送された仲間達と共に、ケビン達はこの事態の黒幕である「影の王」との決戦に挑むのだが―
というストーリー。
- 前作まででメインストーリーはひとまず終わり、今回はケビンを新たに主人公に据えたスピンオフ作品となっています。ストーリー立ては割とよくあるもので、RPG好きなら序盤でこの異空間の意味も、影の王の正体も当たりが付くのではないかと思いますが、だからといって陳腐な感じにはなっておらず、王道のストーリーを存分に楽しむことが出来ました。このシリーズについては毎回言っていますが、終盤の盛り上げ方が上手いですね。
またストーリー中にはミニエピソードとして、前作以降の仲間達のその後や、メインストーリーとは絡まない過去話などが描かれていて、シリーズファンにとっては必見です。お気に入りのキャラの新たな側面が見えると思います。
- もっとも、ストーリーはあくまでFC、SCありきのものですので、過去作をプレイしていないとおもしろさは半減どころではないと思います。ぜひFCからプレイしてください。前作のエンディングデータを引き継げますし、今作はSCとシステムがほぼ共通なため、SCでの戦略がそのまま流用できますから、スムーズに世界観に没入できます。またFCでレベル1から鍛え始めたキャラが、今作でレベル140にまで成長するのは感慨深いものが。
システム
- Evolution仕様になってますが、オリジナル版も十分システム的には洗練されていますので、特に問題はないと思います。
- 前作でも言いましたが、フィールドでもショートカットキーで、必要なデータベース(モンスター図鑑、依頼図鑑、料理レシピ、マップ)にアクセスできるところや、いつでもセーブができる仕様は本当にいいですね。
- あいかわらず会話ログが会話中にも見られないのはどうにかして欲しいです(会話イベントが終わらないとログは見られない仕様)。
- 戦闘バランス的には前作までよりは楽だった気がします。パーティの強化幅と敵の強化幅に違いがありますので…。特に1周目は全然レベル上げしなくても、いくつかのボス戦以外はほとんど苦戦しないレベルでした。しかしながら難易度ナイトメアの特定のボスは、どうやって勝てばいいのか想像も付かないほどの強敵でしたので、戦闘マニアの方も安心です。
- イベント時も、その時点でパーティに参加しているキャラによってかなり細かいセリフ差分があり驚かされます。
- あとクリア特典のイラストギャラリーの充実ぶりが半端ないです。FC、SC、3rdで立ち絵のあったキャラのイラスト集(表情差分はありませんが、服装差分はあり)があります。またスチル絵も3作すべての分が収録された充実ぶり。特に僕はFC Evoをプレイしていないため、イラストをここで見られたのは本当に嬉しかったです。
キャラクター
- PCキャラは全部で16人。前作の12人も大概でしたが、パーティは16人なのでさすがに多い感じがします。しかし散漫になるかと思っていましたけど、全然そんなことなかったですね。他のゲームにも見倣って欲しいところです―といいたいところですが、これはFCやSCで各キャラの背景がしっかり描かれていたのでそう感じるのでしょう。
- どのキャラも一芸に秀でたところがあり、特定のキャラが強すぎるということもなかったように思います(まあ大佐は若干あれですが)。仮に使用頻度が偏っても、獲得経験値が、それぞれのキャラと敵のレベル差によって増減するシステムなので、レベルの低いキャラでも何回か戦ううちに問題なくなります。好きなキャラを好きなように使いましょう。基本的に主人公のケビンが補助型なので、あとは物理キャラ、術士キャラ、回復キャラなどをバランス良く入れてあげればいいです。クォーツの組み合わせ方でどのキャラも大体複数の役割を持てるので、パーティの編成自由度はかなり高いかと。
- 今作では、過去作で強い強いと言われていたあのキャラとついに戦うことが出来、自重しないファルコムオヤジの恐ろしさを思い知ることが出来ます。若者が世界を救うストーリーももちろんいいんですけど、こういう大人の世代がビシッと上を締めてくれているとやっぱり安心感やリアリティがありますね。
- 新キャラのリースも最初は食いしん坊なコメディエンヌかと思いましたが、仲間も姉も思いやれる素敵なヒロインでした。桑島法子さんもベテランらしい安定した演技で盛り上げてくださいましたね。
戦闘
- シンボルエンカウント制。前記の経験値システムから、ある程度レベルが上がるとザコ戦は時間の無駄になるので、この仕様は助かります。こちらのレベルがある程度高いと、敵シンボルの方から逃げてくれるようになるため、さらに楽になります。ただし一つ問題があって、こちらが敵に近づく→敵がこちらに気づく→敵がこちらの方を向く→向いている方向に前進しながら方向転換してこちらから遠ざかっていく、と言う挙動を取るため、逃げ出し初めは必ずこっちに突っ込んでくることになるんですよね…。
- 戦闘画面はマス目上のフィールドになっていて、行動順が回ってきた順番に、「移動」「攻撃」などのコマンドを選択して戦います。選んだコマンドによって次の行動順が回ってくるまでの時間も変わる、変則的なコマンド制+ターン制です。
- 攻撃には、威力が低く射程も狭いが連発しやすい「通常攻撃」、威力が高く射程もほぼ無制限だが発動まで時間がかかり、回復しにくいEPを消費する「アーツ」(テイルズでいうと術)、威力が高く即時発動するがCPを消費する「クラフト」、CPを全消費するが極めて威力が高く、ターンに関係なく割り込んで使用できる「Sクラフト」を使い分けて戦います。特にアーツは発動までに時間がかかり、その間に敵が動いてしまったり、あるいは詠唱をキャンセルする技を使われたりといいアクセントになっています。クラフトはキャラクター依存ですが、アーツはかなり自由に覚えさせることができるので、育成の自由度はまあまあ。この辺りは前作とほぼ同じですね。
- 戦闘回数が多くなりがちなので、早送りやオートバトルが使えるのはありがたいです。ただし早送りはボタン長押しなので、そろそろボタンを長押ししなくても早送りできるようなシステムにして欲しいですね。
- 今作はボスが軒並み状態異常無効になっているので、ステータス低下の術技が輝きます。ただ終盤になるとそれすら効かないボスが結構います。前述の通り雑魚戦はあまり苦戦しないバランスのため、今作は物理で殴る方が楽な感じがしました。ただ終盤になると術士キャラも詠唱破棄のクォーツなどでかなり強くなりますし、ボス戦は補助や回復を入れないとどうにもならないバランスなので、戦略性は十分あると思います。
総評
- 4人パーティのゲームでPC16人というあまり見ない仕様ですけど、過去作で使用したキャラをそのまま使いたい!というファンの気持ちに答えた思い切った仕様になっていることは高く評価したいと思います。
- 続編ものなので単体での評価はやや下方修正すると思いますが、間違いなく名作だと思いますので、FC、SCをプレイした方にはぜひ楽しんでもらいたいと思います。
- またEvolutionになるにあたり、オリジナル版では若干弱かったアネラスが装備により救済されているのはうれしいところ。特に中盤のアネラス無双はすばらしいので、彼女のファンはぜひプレイしてみてください。
- 今回は過去作に比べればトロコンは楽(取り逃し要素が少なめ)ですが、相変わらず宝箱コンプは辛いです。そろそろ開封宝箱の個数だけでも確認できるようにしてほしいんですけど…
- 相変わらずプレイ人数は少ない(PSNProfileによれば現在334名)のが悲しい…。ただこれほどプラチナ取得が大変なゲームにもかかわらず、達成率が3割超というのは、やはり熱心なファンが多いんでしょうね。1年前はSCのプレイ人数も400人以下でしたが現在は倍増してますし、今後も布教を続けていきたいと思います。王道RPG大好きな方、一緒にプレイしましょう!
- ということで次回は零の軌跡ですね!あれもトロコンまで3周必要な上に取り逃し要素満載と言うことですので、プレイ時期は未定です!(え
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