2018-12-30
2019/12/28更新:シュタゲエリートとイーラのレビューを更新しました。
本日ちょうどPQ2クリアしました。前作の隠しボスがチョロかったから今回も楽勝と思いきや、アトラス本気出しすぎ!
総評
ハード別(マルチのものはyukkun20がプレイしたハードでカウント)
- PS4…9本
- PSV…1本
- PSVR…1本
- NS…3本
- 3DS…2本
- その他…1本
ジャンル別(ジャンルはyukkun20の独自分類によります)
- RPG…5本
- SRPG…2本
- DRPG…2本
- ADV…1本
- パズル…3本
- リズム…3本
- クイズ…1本
MVG
- ゼノブレイド2(※昨年のゲームですが予告通り今年のエントリーにしました)
- 閃の軌跡Ⅰ
- 世界樹の迷宮Ⅹ
今年も当たりが多かったですが、全体的に「小粒の名作」という感じで大当たりと言えるほどのゲームは少なかったですね。
MVGですが、1位は1年間にわたり楽しませてもらったゼノブレイドを挙げさせてもらいました。昨年はゼルダだったので2年連続でNSソフトですね。とはいえこれで流れが完全にNSに向かうかと思いきや、PS4のソフトはまだまだ圧倒的な量を占めています。やっぱりトロコンがあるPSにはPSの良さがありますよね。
2位は新シリーズへの期待と不安の入り交じった自分にきっちりした回答を与えてくれた閃の軌跡を。これまで軌跡シリーズは年1本ペースだったのですが、今年はこのソフトの力で3本も消化してしましましたので。
3位は世界樹の迷宮で。発売前からパーティ構成を悩みに悩み、それがうまくはまったときのうれしさはDRPGならではでした。3DSでの迷宮シリーズはこれで簡潔だそうですが、次回作はNSで出るんですかね?こちらにも期待します。
あと次点として星の欠片の物語を。VRゲームのあり方というものを教えてもらいました。来年もいいVRゲームに出会えますように。
2018-12-28
昨日の続きです…が、その前に。
皆さん、こちらのアニメをご覧になりましたかっ!
ラボ面全員がそろっての濃厚なギャグ!涙!そして愛…まだ見てない人はこんなレビュー読んでいる場合じゃないから先に見てください。ニコ生でやってますよ。
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プラットフォーム |
PlayStation®4, PlayStation®Vita |
メーカー |
アクアプラス |
ジャンル |
AVG+S・RPG |
公式 |
うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 PS4®/PS Vita |
プレイ時間 |
47時間(H30.4~6) |
レビュー |
【ゲーム】うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★ |
うたわれ三部作の第1作のリメイク。といってもグラフィック面が改善されただけで、ADVパートもSRPGパートの戦闘難易度もPSP版と大差ないため、第2作や第3作のようなレベルの高い戦闘を期待すると肩すかしを食うかも。しかしながら極めて特徴的な世界観の元、奥深いストーリーは非常によく練られていて、プレイしておけば第2作以降も楽しめること請け合いなので、これからプレイする方は是非こちらからどうぞ。あとケモナーにもおすすめです。エルルゥは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®4/Nintendo Switch™ |
メーカー |
日本一ソフトウェア |
ジャンル |
ミステリー・パズル・アドベンチャー |
公式 |
The Sexy Brutale(セクシー・ブルテイル) – 日本一 Indie Spirits(インディースピリッツ)|日本一ソフトウェア |
プレイ時間 |
9時間(H30.5) |
レビュー |
【ゲーム】The Sexy Brutale レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★ |
時間を遡行しながら、館の中で繰り返される殺人事件の謎を解くというADVゲーム。といっても推理ものではなく、ギミックを解いていくタイプの脱出ゲームに近いゲームです。さらっとプレイできそうだったのと、タイムトラベルという素材が自分を引きつけたので購入。キャラデザが全く刺さらない、翻訳の精度がひどいというyukkun20をげんなりさせる要素があったにもかかわらず、ゲームの評価が高めなのはそれだけ謎解きが面白かったからです。ただ9時間でコンプできたことを考えるとちょっとお値段はお高めかも。インディーズなので将来への期待ということで。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®Vita/PlayStation 4(DL版のみ) |
メーカー |
アトラス |
ジャンル |
Pサウンドアクション |
公式 |
P4D – ペルソナ4 ダンシング・オールナイト – 公式サイト |
プレイ時間 |
27時間(H30.5~6) |
レビュー |
【ゲーム】ペルソナ4 ダンシング・オールナイト レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
P4をモチーフにしたリズムゲー。ペルソナシリーズだけあって名曲揃いですし、新曲やアレンジも満足のいく出来です。難易度も適正で、リズムゲームが初めての自分も十分楽しむことができました。キャラクターのダンスモーションもよくできていて、生まれて初めて「ダンスって芸能なんだ」ということを感じさせられました。実は今でも時々プレイをしています。P3DやP5Dは異なりメインストーリーが用意されているのですが、特別捜査隊の仲間たちの厚い友情と、新キャラのあまりの濃さにいつものペルソナ感をしっかり感じられました。菜々子は俺の嫁…じゃなくて妹。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®Vita/PlayStation 4 |
メーカー |
アトラス |
ジャンル |
Pサウンドアクション |
公式 |
P3D – ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト | 公式サイト |
プレイ時間 |
19時間(H30.6) |
レビュー |
【ゲーム】ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
P3をモチーフにしたリズムゲー。ゲーム部分についてはP4Dと同じなので割愛。今回はメインストーリーはなく、各キャラとコミュを深めるようになっています。P3は本編では結構ギスギスすることが多かったので、こうやって仲のいいS.E.E.Sの面々を見られるのはうれしいですね。おまけとして、PSVRで各キャラの私室を探検したり、各キャラの3Dモデルをなめ回すように眺めることも可能です。P4Dよりプレイ時間は短いですが、これは面白くないということではなく、単に慣れたからです。アイギスは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®Vita/PlayStation 4 |
メーカー |
アトラス |
ジャンル |
サウンドアクション |
公式 |
P5D – ペルソナ5 ダンシング・スターナイト | 公式サイト |
プレイ時間 |
27時間(H30.5~6) |
レビュー |
【ゲーム】ペルソナ5 ダンシング・スターナイト レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
P5をモチーフにしたリズムゲー。こちらもほぼP3Dと同じなので、好きな作品を扱っている方を買えばいいと思います。シリーズファンなら両方な。P5は本当にかっこいい曲が多いので、それを聴きながらポチポチボタン押しているだけで満足度が高かったですね。最近はALL NIGHT(最難関モード)をプレイしていますが、さいきんようやく途中で打ち切られず最後までプレイできるようになってきました。双子は俺の嫁。 |
今日PCの入れ替えを始めました。バックアップデータが約400GBほどあるのですが、HDに移すだけで7時間かかりました…。そのほか400GBほどのデータがクラウドにありますが、こっちはネット経由で移せばいいので大分手間が省けますね。
2018-12-27
2008年からしている毎年恒例の年間ゲームレビューも10周年です。うっかりカウントを間違えていたせいで、今日から始めないと終わりそうにないので、1日前倒しで始めます。全4回です。例によって、プレイ開始が早いものから順に並べています。
今年のレビュー対象は17本ですが、昨年から今年にかけてプレイしたゲーム2本(ディスガイア5、ゼノブレ2)については、昨年のレビューを更新しています。
総評は大体以下の通りです。あと☆は★半分の意味。
- ★★★★★★以上…神。人生でベスト10に入るくらいのゲーム。
- ★★★★★…傑作。ハードごと購入してでもプレイする価値のある作品。
- ★★★★…名作。ハードを持っているならぜひプレイすべき作品。または傑作だが人を選びそうな作品。
- ★★★…良作。何か波長が合うところがあれば十分プレイする選択肢に入る作品。
- ★★…凡作。特筆すべき事がない作品。もしくは全体的には良作レベルだが、致命的な問題点がある作品。
- ★…駄作。とても人には勧められない作品。
よく考えたら、星の欠片の物語以降VRゲームをプレイしていないですね。やりたいゲームがないわけではないのですが、それ以外のゲームが忙しくてそっちに手を伸ばす余裕が…。狼と香辛料VRは絶対プレイします!あ、来月半ばまでクラウドファンディングやってますから、ファンの方はぜひ支援しましょう。yukkun20もわずかながら協力させて頂きました。
2018-11-17
Ⅲいつプレイ出来るかな…
英雄伝説 閃の軌跡II:改-The Erebonian Civil War-
続きを読む(ネタバレ注意) »
ストーリー
- 帝国宰相ギリアス・オズボーンの暗殺に端を発した貴族連合によるクーデターは、いつしか帝国全土を巻き込む内乱に発展していた。そんな中、貴族連合の手に落ちたトールズ士官学院から仲間たちの助けで脱出したリィン・シュバルツァーは、帝国北端のユミル山脈で目覚める。故郷まで帰り着いたリィンだったが、自分を逃がしてくれたⅦ組の仲間たちは行方が分からなくなっていた。折しも故郷も貴族連合の襲撃を受け、リィンの妹エリゼと、その親友で帝国皇女アルフィンが拐かされてしまう。リィンは仲間達と合流し、妹たちを助け出すため、旅立つのだった―
- ということで、軌跡シリーズの最新作です。前作閃の軌跡Ⅰがクライマックスで終わってしまったため、今回は純粋な続編になっています。一応作中でも前作ストーリーを振り返ることは可能ですが、可能なら前作だけでもプレイしておいてほしいですね。
- 今回もストーリーは秀逸の一言です。というか、前回のエンドがどん底だったわけで、そこから這い上がるストーリーが面白くないわけがない。前半はⅦ組の仲間たちとの合流、後半は他の学院の生徒たちを集めながら帝国の各地を周り、虐げられている人々を解放していく展開で、前作で仲良くなった各地の人々と再会していく旅は本当に面白かったです。
- ただ、今回ストーリーを手放しで褒められるかというとそういうわけでもなく、いくつか気になったことがあります。まず(これは軌跡シリーズ全体の問題なのですが)、作中で倒せるのはいわゆる表向きのボスで、全てを裏から操っている黒幕には全く手が届きません。ストーリーの展開的にもそうなんですが、実力的にも黒幕は主人公達よりはるかに高い位置にいるので、カタルシスがいまいち得られにくい展開になっています。ラスダンではそういった黒幕達が勢揃いして、バトルタワー形式(いわゆる階層ごとにボスがいるダンジョン)になってるんですが、じゃあ途中の黒幕達をどうやって突破するのかと言えば、味方サイドの超人達がピンチで颯爽と登場して敵を引き受けてくれるわけです。…熱い展開ではありますが、それを4連続でやるのはどうなんだよ。それに中ボスを倒せない主人公達がラスボスを倒しちゃう展開には若干引っかかるものを感じました。
- あと内乱なのに、いまいち緊迫感がないのが気になります。これは人死にが少ないからですね。敵も味方も死なないですし、特に敵のボス達は基本的に手を抜いています。またお互い相手の実力を認めて敬意を払っている節があるので、なんとなく戦争というよりスポーツみたいになっちゃってるんですよね。特に○○○との決着に主人公が執着するのはわからなくはないんですけど、彼は基本的にテロリスト(で実際人も殺している)なのであんまり正々堂々の果たし合いに拘るのはどうなのかなぁ。
- 今回もストーリーは結構中途半端に終わります。前作ほどではなく、話は一区切り尽きましたが、さらなる謎も大量に撒かれてしまいました。Ⅲがどういう展開になるのか楽しみです。
システム
- フィールドの美しさは前作と変わらず。今回は学院を離れたので、仲間たちもちゃんと私服になっていたのは良かったです。
前作は仲間はほぼ全員制服でしたが、私服になった今作は並んでいるだけで華やか。
- 前作でも言いましたが、声優も豪華だしイベントの質も高いので、パートボイスなのは残念です。特に同じイベントの中で声のあるキャラとないキャラがあるのは頂けません(というか主人公だけ声がないパートすらあるのはどうにかならんのか)。せめてメインだけでもフルボイスにしてほしかったですね。声優陣も非常にレベルが高かったのでもったいない。
- 今回からショートカットキーでデータベースにアクセス出来る機能は廃止されました。データベースの量が増えましたからこれはしかたないですね。しかし人物図鑑やモンスター図鑑、レシピ、釣り、書籍集めなど相変わらずコンプリート要素が満載なので、そういうのをちまちま集めるのが好きなyukkun20のような人にはたまらない仕様ですね。データベースが更新された時に即そのページにアクセス出来るようになってたらなおよし。
データベースが埋まっていくことに得も言われぬ快感を感じる…
サブイベントの網羅率も評価に影響するのでついついやりこんでしまいます
- またいつでもセーブは本当にすばらしいです。長丁場のRPGだからこそこういうのは大事にしてほしいです。
- あいかわらず会話ログ機能自体がないのは残念です。高速スキップモードでうっかり大事な会話を飛ばした救済のためにもこれは何とかしてほしい…。
- また今回はギャラリーがありますが、スチル絵を見直せないのは残念です。しかし1週で基本的に一人しか見られない絆イベント(いわゆるデートイベント)も、特定のフラグさえ立てておけばイベント自体を見ていなくても見られるようになったのは超朗報です。
- 今作も高速スキップモードがあります。これはイベント&フィールド移動を2倍速で、戦闘は4倍速で進められるという代物。2周目の高速プレイに非常に役立ち、プラチナも楽々でした。
- その他、ストーリーの展開に合わせてタイトル画面が変わったり、各地へのショートカットが充実して徒歩で歩き回らなくても良くなったりと、快適なプレイのためにいろいろ気を使ってくれている感じがしました。
前作は鉄道で移動していましたが、今作は飛行船で各地に楽々アクセス出来ます。
キャラクター
- PCキャラは全部で18人。うち11人は中盤までに揃い基本的に離脱しません。残りの7人はストーリーの展開に合わせて加入・離脱し、最終ダンジョンでのみ全員が揃います。といっても前作で各キャラクターについては十分に描かれ、今作では前作ではあまり触れられなかったキャラにスポットが当てられているので、人数が多すぎて散漫になっているという印象は受けませんでした。ただしこのゲームは同じパーティに入っているキャラクター同士は絆が強化され戦力も上がるので、メンバーが揃った中盤以降はどうしてもメンバーが固定されがちでしたね。ただ、経験値補正がきちんとしているので、しばらく使っていないキャラをいきなり前線に入れても基本的に困ることはありませんでした。
- 前作から引き続き、今作も委員長ことエマと、サラ教官の2人を狙ってプレイしました。てっきりリィンはよくいる朴念仁キャラだと思っていたのですが、絆イベントは自分から告白したり、特定のキャラとハグしたりキスしたりと結構男の子らしいところも見せてくれて安心しました。最後の絆イベントでは明確に恋人関係になれるキャラも数人います。
1周目のヒロイン・サラ教官。大人の女性らしく、大きな責任を負ってしまったリィンを受け止めてくれました。
2周目のヒロイン・エマ。彼女はその立ち位置的にリィンの真のパートナーという気がする。
なお彼女の飼い猫の方がヒロイン力が高いという説も(笑)
- そしてモブキャラたちも前作の設定を引き継いでいるので、前作でモブキャラにも話しかけまくっているほど、仲間に入ってくれた時の喜びもひとしおです。今回も台詞が定期的に変わりますので、こまめに話しかけるのが楽しい。またその中の数人には意外な展開が用意されていて、本当に一人一人のキャラが立っていると感じました。
バトル
- シンボルエンカウント制。不意打ちを取るにはやや手間がかかりますが、前作と大差ないので慣れていれば問題ないです。オートバトルはなくなりましたが、今回は1周目ノーマルでも割と戦闘バランスがシビアなのと、高速スキップモードがあるのであまり気になりませんでしたね。フィールドも広めで敵の密度も薄いので、戦闘を避けるのも容易でした。
- 今回戦闘画面もマス目状のフィールドではなく普通のフィールドになりましたが、基本は変わっていません。行動順が回ってきた順番に、「移動」「攻撃」「アーツ」「道具」などのコマンドを選択して戦います。選んだコマンドによって次の行動順が回ってくるまでの時間も変わる、変則的なコマンド制+ターン制です。
戦闘に参加出来るのは4人。2人ずつペアを組んで戦います。
- 攻撃には、威力が低く射程も狭いが連発しやすい「通常攻撃」、威力が高く射程もほぼ無制限だが発動まで時間がかかり、回復しにくいEPを消費する「アーツ」(テイルズでいうと術)、威力が高く即時発動するがCPを消費する「クラフト」、CPを全消費するが極めて威力が高く、ターンに関係なく割り込んで使用できる「Sクラフト」を使い分けて戦います。その他敵の弱点を突くことで「追撃」したり、追撃によって貯まったポイントを消費することで「ラッシュ」「バースト」などの連係攻撃を繰り出すこともできます。今作ではさらに、HP/EP/CPを回復し、3ターン連続で攻撃出来る「オーバーライズ」が使えるようになりました。
必殺技は前作を引き継いでいますが、カットインは新規書き下ろし。
こちらはオーバーライズ。カットインは必殺技の使い回しですが。
- 今回のクオーツシステムは前作とほぼ同じです。前作のようにメンバーの入れ替わりが激しくないため、クォーツがしょっちゅう外されてしまうという問題はなくなりました。
- 戦闘バランス的には、さらに下がりました。味方が出来ることが増えれば増えるほどダメージ量がインフレしていくので、1周目の終盤から苦戦することはほぼなくなりました。特にロストアーツが猛威を振るい、ボスは全てそれだけで片付けられます。そして周囲のサポートが欠かせないとはいえ、ロストアーツ以上の火力を連発出来る主人公の強さは特筆すべきものがありました。
総評
- いつも通り、王道ファンタジーのお手本のような作品で、文句なしの名作です。ストーリー、バトル、キャラクターというRPG3大要素(あくまで私見です)にほとんど不満がなく、それでいてそれらがシステム的にもうまく結合されていて、ファルコムの底力を改めて感じましたね。
- トロコンの難易度は、割と楽だった前作に比べてももう少し楽になりました。もちろん軌跡シリーズらしく、期間限定要素満載なのですが、攻略本などできちんとチェックしながらプレイすれば、取得が難しいトロフィーはないと思います。前回は戦闘回数1000回が作業だ…と言いましたが、今回から600回で良くなったのでさらに○。つっても結局1300回くらい戦闘したけど。
- 次回作「閃の軌跡Ⅲ」は、来年1月の新作ラッシュを乗り切ったらプレイする予定です。
前作が面白かったのならプレイしないという選択肢はないです
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2018-09-10
JRPGをプレイする楽しさを教えてくれます。
英雄伝説 閃の軌跡 I:改 -Thors Military Academy 1204-
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ストーリー
- ゼムリア大陸における二大国の一つ、エレボニア帝国では、伝統的な政治体制を守ろうとする「貴族派」と、平民出身の宰相オズボーンを中心とする「革新派」の対立が次第に高まりつつあった。そんな中、いずれの派閥にも属さない帝国皇子・オリヴァルトは、帝都近郊にある伝統的な士官学校「トールズ士官学校」において、才能ある若者達を集めた特科クラス「Ⅶ組」を立ち上げる。
- 自らの出自を知らないまま、シュヴァルツァー男爵家の養子として育てられた青年・リィンは、この春、トールズ士官学院の門をくぐり、Ⅶ組に所属することになる。大貴族の子女、大企業の跡取り、外国からの留学生など、個性的な面々が集められたⅦ組の生徒は、特別なカリキュラムを通じ、時に対立し、時に協力しながら学生生活を送っていく。しかし、帝国のうねりは、否応なく彼らを飲み込もうとしていた…
- ということで、軌跡シリーズの最新作です。リベール王国を舞台にした空の軌跡3部作、クロスベル自治州を舞台とした零/碧の軌跡に続くシリーズになっています。舞台は一新されていますが、時系列的には零/碧の軌跡とほぼ同じ時期が描かれており、事件もリンクしていますので、そちらもプレイしておくと二倍楽しめると思います。
- 今回もストーリーが良かったですねぇ。リィンたちは士官学校の学生として、月の前半は学校内で授業を受けたり青春イベントをこなしたり、生徒会のお手伝いをしながら過ごします。後半は特別実習という名目で帝国の各地を巡り、そこで住民達からの依頼をこなしながら、帝国が直面している問題を観察し、時には介入して解決をしていくことになります。全体的に明るいトーンで話は進みますが、緊迫感のある場面ももちろんあり、バランスが非常に良く取れていたと思います。また、帝国各地をめぐる旅は、本当に架空世界を旅行しているような気分になる演出が随所に盛り込まれていて良かったです。思うにリベールもクロスベルも基本は徒歩移動だったのですが、今回は鉄道で移動するのでスケールの広さを感じますね。
仲間との関係を深める絆イベント。ボイスがなくて残念。
- ストーリーは、かなり中途半端なところで終わります。まさか最後に主人公が叫んでエンディングとか予想もしませんでした。かなり大量の伏線も張り巡らされたままになっていますので、Ⅱは絶対プレイすべきですね。今回もラスボスの正体には驚かされっぱなしでしたけど、でも多分今回のラスボスはシリーズ通じてのラスボスじゃないんでしょう。そういう意味ではカタルシスは得られにくいかもしれません(もっとも、それが欠点にならないほどストーリーが練ってありますが)正体を隠しているキャラ、正体は明らかになっているものの目的を隠しているキャラも結構いそうなので、この先が楽しみです。
システム
- 今回からフィールドがドットではなくポリゴンになりました。キャラクターのモデリングも可愛いですし、シリーズおなじみの緻密な背景は健在でした。
アニメ調の表現も残しつつリアルな表情も描くいいバランス。
- 今回からパートボイスになってしまったのは残念なところ。しかも同じイベントの中で声のあるキャラとないキャラがあるのは頂けません(というか主人公だけ声がないパートすらあるのはどうにかならんのか)。せめてメインだけでもフルボイスにしてほしかったですね。声優陣も非常にレベルが高かったのでもったいない。
- 前作でも言いましたが、フィールドでもショートカットキーで、必要なデータベース(クエスト一覧、モンスター図鑑、人物図鑑、料理レシピ、釣り図鑑、書籍など)にアクセスできるところや、いつでもセーブができる仕様は本当にいいですね。セーブポイントを限定する仕様に何か意味があるのかと最近は思うようになってきました。
手伝いをしたり、課題を上手にこなすことでAPを集め、学生としてのレベルを上げていくシリーズおなじみのシステム。
- あいかわらず会話ログ機能自体がないのは残念。また今回はギャラリーもないため、作中の印象的なスチル絵を見直せなくなったのも残念でした。
- あと特筆すべき点として、高速スキップモードがあります。これはイベント&フィールド移動を2倍速で、戦闘は4倍速で進められるという代物。2周目の高速プレイに非常に役立ち、プラチナも楽々でした。
- その他、ストーリーの展開に合わせてタイトル画面が変わったり、各地へのショートカットが充実して徒歩で歩き回らなくても良くなったりと細かい点まで気を使っている感じがしました。
タイトル画面。進行に合わせて登場するキャラクターや服装が変化する。
キャラクター
- PCキャラは全部で13人。うち2人は中盤で加入、2人はゲスト加入です。さらに特別実習中はクラスが班分けでバラバラになるので、基本的には4~7人パーティとなります。主人公だけは固定ですが、その他のメンバーは上手い具合にローテーションしていくので、1周目はいろんなキャラを使いやすくなっています。これだけキャラクターがいるのに、それぞれの見せ場がきちんと心得られていて、どのキャラクターも非常に心に残る感じになっていました。
- 彼らは士官学院のクラスメートなので、最初はお互い面識がなく、また貴族と平民の対立などの影響もあったりして、関係は円満とは言えません。リィンはクラスの重心として、人間関係を取り持ち、時にはなだめ、時には煽りながら、自然とクラスの中心になっていく姿がじっくりと描かれていて、見ていて気持ちのいい主人公でしたね。彼も出生の秘密があるみたいなんですけど、それはⅡ以降ということで。
- プレイ前はツンデレで中の人がほっちゃんのアリサが気に入ってましたが、実際にプレイしてみると、エマがよかったですね。委員長!お下げ!眼鏡!結局1周目はエマエンドでした。そして2周目はサラ教官エンドだったという…P5をプレイしても好きなキャラが千早とべっきぃなので、yukkun20はお姉さん風のキャラと、女教師キャラに弱いみたいです。でもまだ恋人関係になった!というレベルではなかったので、こちらもⅡ以降に期待。
後夜祭イベントでちょっと良い感じに。
- 相変わらずモブキャラたちのセリフもしっかりしていて、それぞれにドラマ性を感じます。というかもうモブキャラじゃなくてサブキャラといっても過言ではないのでは。1章の間に3~4回台詞が変わるので、そのたびに話しかけてしまいました。各PCにも、モブの中にライバルや因縁のあるキャラがいたりして、よくありがちな「主人公を中心とした人間関係しか見えない」ということもありませんでした。
バトル
- シンボルエンカウント制。不意打ちを取るにはやや手間がかかりますが、慣れればなんと言うことはないです。オートバトルはなくなりましたが、今回は1周目ノーマルでも割と戦闘バランスがシビアなのと、高速スキップモードがあるのであまり気になりませんでしたね。フィールドも広めで敵の密度も薄いので、戦闘を避けるのも容易でした。
- 今回戦闘画面もマス目状のフィールドではなく普通のフィールドになりましたが、基本は変わっていません。行動順が回ってきた順番に、「移動」「攻撃」「アーツ」「アイテム」などのコマンドを選択して戦います。選んだコマンドによって次の行動順が回ってくるまでの時間も変わる、変則的なコマンド制+ターン制です。
- 攻撃には、威力が低く射程も狭いが連発しやすい「通常攻撃」、威力が高く射程もほぼ無制限だが発動まで時間がかかり、回復しにくいEPを消費する「アーツ」(テイルズでいうと術)、威力が高く即時発動するがCPを消費する「クラフト」、CPを全消費するが極めて威力が高く、ターンに関係なく割り込んで使用できる「Sクラフト」を使い分けて戦います。特にアーツは発動までに時間がかかり、その間に敵が動いてしまったり、あるいは詠唱をキャンセルする技を使われたりといいアクセントになっています。その他敵の弱点を突くことで「追撃」したり、追撃によって貯まったポイントを消費することで「ラッシュ」「バースト」などの連係攻撃を繰り出すこともできます。
リィンのSクラフト。刀使いがかっこよく刀を使えるゲームはいいゲーム。
こちらはラッシュ。カットインが使い回しなのは気にしない方向で。
- 今回はクオーツシステムが変わり、術を覚えるクォーツと、ステータスを上げるクォーツが完全に分離されました。一応キャラクターはステータスが偏ってくるので得意な戦術は決まってきますが、クォーツの選択である程度育成の自由度は確保されています。この辺りは前作とほぼ同じですね。ただ、メンバーの入れ替わりが多く、そのたびにレアクォーツが外されてしまうのには困りました。レアクォーツが貴重な1周目はともかく、2周目以降ほとんどのキャラはレアクォーツで固めることになるので、再加入の度に着け直さないといけないのがかなり手間です。せめて自動取り外しをON/OFF出来るようにしてほしかったところ。
- 戦闘バランス的には、過去作に比べると低めです。敵も強くなりましたが、それよりも味方のインフレの方が強いので相対的に敵が弱くなりました。特に今作はこれまでと状態異常の扱いが代わり、ボスなどにも通りやすくなっています。時に遅延(敵のターンが回ってくる速度を下げる)が非常に強く、大抵のボスにも通る上に、リィンが初期に取得するクラフトが範囲攻撃でなおかつ強い遅延がかかるという強力な技なので、基本的に遅延ゲーでしたね。
総評
- いつも通り、がっつりした王道ファンタジーを楽しみたいなら文句なしに進められる作品です。ストーリー、バトル、キャラクターというRPG3大要素(あくまで私見です)にほとんど不満がなく、それでいてそれらがシステム的にもうまく結合されていて、全てのJRPGのお手本になるような作品でした。過去作で気になったバトルシステムの古さも概ね解消され、本当に隙のない作品になったと思います。
- トロコンの難易度は、これまでのシリーズと比べても蒼Evoに並んで楽でした。もちろん閃の軌跡らしく、期間限定要素満載なのですが、攻略本などできちんとチェックしながらプレイすれば、取得が難しいトロフィーはないと思います。戦闘回数1000回が作業になる位かな…
- 次回作「閃の軌跡Ⅱ:改」も旅行から帰ったらプレイするつもりです。
JRPG好き、学園物好き、世界設定濃いめが好きなどの皆様にお勧めです
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