2019-09-09
PSVR久々に使いましたが、Oculus Questと比べると視野角の狭さと画質の荒さが気になる。
Project LUX
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ストーリー
- 人類の99%以上が電脳化している世界。人々は人生の大部分を電脳世界で過ごすようになっていた。そこで、一件の刑事裁判が開かれる。被告人であるエージェントは、とあるアーティストの少女ルクスを殺害した罪で起訴されていた。陪審員である貴方は、彼の記憶を追体験することで、何が起きたのかを確かめなければならない。ルクスはなぜ死んだのか―
- 本作は、小説「狼と香辛料」で知られる支倉凍砂氏が率いるサークル「Spicy Tails」が制作したVRゲームです。ストーリーは短く、登場人物も少なく(基本的にエージェントとルクスのみ)、一番重要な目的はルクスときゃっきゃうふふすることなのですが、それだけには留まらない、しっかりとしたメインストーリーが用意されています。
本作のヒロイン、ルクス。可愛いだけでなく、人々がいなくなったこの世界で信念を持って生きる少女。
- (ごく簡単なメインストーリーのネタバレあり)この時代に人々の娯楽は全てAIが自動生成しているんですが、ルクスは昔ながらの方法(つまりアーティストの経験と感性)で娯楽を作り、電脳化した人類向けに配信しているアーティストです。記憶データを他人の間で自由にやりとりでき、芸術家(もっともAIですが)の感性を余すことなく人に伝えることが出来る時代に、彼女の作品はあまり人気がありません。そんな彼女に役所のエージェントが作品制作を依頼するところから物語は始まります。これまで一人で作品作りをしていた彼女の作品は、エージェントの関わりの中で少しずつ変化を見せ、それを見た人たちからも好意的な反応が返ってきます。果たして彼女はなんのために作品を作り、そして作らされているのでしょうか。
- ほかのサイトの感想だと、SFものとしては割とよくある展開だそうですが、個人的にはあまりSFには縁がない(星界サイトを運営しているのに何を言ってるんだと思われるかも知れませんが、yukkun20はそれ以外のSFはほとんど読んだことがありません)ため、新鮮な気持ちで楽しめました。最後の展開も十分驚きました。
システム
- アドベンチャーというくくりにはなっていますが、プレイヤーが介入できる余地は最後のルート分岐選択肢以外にはほとんどなく、どちらかというとVRアニメーションと考えるのがいいと思います。プレイヤーがエージェントの記憶を追体験しているという設定との親和性もあり、これはこれで特に不満は無いです。
- もっとも全くインタラクティブ性がないわけでもなく、いくつかの場面では視線を向けて部屋のオブジェクトを選択することで、展開に多少の差異(といっても話の順番程度ですが)が見られるようにはなっています。
青い蛍光ラインで縁取られているものに視線を向けると話が進行します。
- また全5話構成で、1話終わるたびにスタッフロールとエンディング曲が流れるようになっていて、短編アニメっぽい構成になっていました。場面はルクスの自宅なのですが、エージェントはほとんど椅子に座ったままで動かないため、若干単純な感は否めませんでしたが(建物自体は3Dモデルで作られているので、もう少し動けても良かったような)、エンディングを挟んで一息入れることで、その緩和にもなっていたと思います。
エンドロール。曲ももの悲しいが、最終話のエンディングを聞くと…
- また最後は支倉先生らしいオチになっていました。VRゲームで叙述トリックを見せられるとは。思い返せば序盤から、というか世界観設定の時からうまく伏線が張られていたと言うしかなく、こういう所はさすがでしたね。購入を検討されている方には、ぜひ前情報無くプレイしていただきたいと思います。
- セリフはフルボイスです。字幕表示をすることも可能ですが、ウィンドウが透過率0%なので、1周目はウィンドウを消してプレイすることをおすすめします。
セリフはこんな感じで、全てのオブジェクトより手前に表示される。
バックログもきちんとあるが、欲を言えばボタン一つで呼出したい
キャラクター
- 画面上に登場するキャラは、エージェントとルクスだけです。
- 主観視点なのですが、エージェントにはクビのない人間のモデルが用意されています(通常は、プレイヤーの首から上がそのモデルに乗っかっている視点)。当初はこれいるか?と思いましたが、プレイしているうちになぜこういう設定になっているのかは納得できました。
手前にいるデュラハンみたいなのが「エージェント」。電脳空間の住人らしく無神経で感情の起伏に乏しいが、紳士なので不快感はないです。
- ルクスは予想通り可愛かったですね。田中あいみさんの声もすごく合っていて、うまるちゃんとはまた違う感じのキャラクターに仕上がっていました。何より最近のゲームキャラクターがここまでリアルな動きをするようになっていたというのは、個人的にはかなり驚きました。田中あいみさんの動きをモーションキャプチャーして作ったそうなのですが、もう普通の人間と変わらない速度で様々なアクションをしていて見ていて飽きなかったです。数パターンの動きを組み合わせているのではなく、本当の人間のように同じ動きをすることがないというのは新鮮な体験でした。狼と香辛料VRにも期待できますね。
- ただ、ルクスとの距離が非常に近くなる場面が何度かあるのですが、髪の毛の表現が残念なレベルで(これはVRゲームとして低レベルという意味ではなく、現実と比べると…という意味です)ちょっと気になりました。まあ技術上の制約だと思います。
戦闘
総評
- 質のいい短編小説をVRゲームにしましたという感じで、十分満足のいく出来でした。ストーリーも明快で、それでいて単純すぎることはなかったですし、何よりVRゲームの特性を生かした展開になっていたことも評価したいです。
時折登場する仮想空間も展開と相まって心に訴えるものがあります。
- 反面、アニメを見ているだけなので、ヒロインのルクスとのふれあい感は少なめです。まあエージェントとルクスは別に友人というわけではなくビジネス上の付き合いなので仕方ないんですが、クリア後特典とかで何かあったらなお良かったかな。
- トロフィーは6つあります(プラチナなし)。最後のトロフィーは2周しないと取れないのですが、早送り機能はありませんので普通に2周しましょう。エンディングを見た上でする2周目は1周目と少し趣が違いますし、何より1周が短いので、特に作業感はなかったです。
- ということで良作でした。次回作「狼と香辛料VR」はOQ版が出るまでじっと我慢します…
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2019-06-24
それでもDLCなら…DLCならきっと何とかしてくれる…
KINGDOM HEARTS Ⅲ
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ストーリー
- 間近に迫った闇との決戦。ソラは先の戦いで失った「目ざめの力」を取り戻すために再び旅立つ。一方、リクと王様も、闇の世界に取り残されたアクアを救う旅に出る。マスター・ゼアノートが導くキーブレード戦争と、その先にある世界の滅びを回避するために―
というストーリー。いつもどおりディズニーのワールドを舞台にした冒険物語が展開されます。
- 今回ストーリーは正直ダメダメでした。今から特にだめだと思った点を4つ指摘します。毒を吐いているのでご注意を。
- ストーリー展開のバランスが悪い
ソラの旅の目的は、上記の通り「目ざめの力」を取り戻すことなんですが、その目的が描かれているのはせいぜい最初のワールドまでで、それ以降その目的は失われ、ふらふら立ち寄った世界で困っている人を助けて次の世界へ旅立つということが繰り返されます。王様とリクはその間も命がけの冒険してるんですが…。最終的にソラは力を取り戻しますが、それまでの旅はほとんど役に立ってなかったというひどいオチも。各ワールドには真ⅩⅢ機関の魔手も伸びてるんですけど、ソラたちと対決するためにいるわけではないのでほぼ出会い頭の戦闘みたいになって心情的にも盛り上がれません。ニューセブンハートを機関の襲撃から守る的なテーマとかで転がせば良かったんじゃないかなぁ(それだとKH1の二番煎じですが)。
そして最後のワールドでいきなり敵のボスと味方のキャラが全員そろい怒濤の最終決戦という超展開。確かに7つの光と13の闇の衝突という前提がある以上この展開は仕方ないですけど、もう少しここからの話を丁寧に描くべきだったのではないでしょうか。トロフィー優先でちんたら進めたのに50時間でエンディングとか大概ですよ。
- ストーリーが極めて難解
最終決戦にはこれまで消滅していたキャラが復活しまくるんですけど、正直どういう理由で復活してきたのかよく分からないキャラが多いです(特にロクサス、シオン、テラ、ナミネあたり)。アルティマニア読んでいればようやく理解できるレベルなんですけど、それは設計的にダメだろ。そして神の視点で眺めているプレイヤーですらこの認識ですから、当事者のソラたちはもっと話の筋が分かってないと思うんですけど、全員したり顔で話が進むのも謎。
そして放置される伏線の数々。
- 味方キャラが弱すぎる
今回は最終決戦ですが、頭数だけでも7対13なので、光側の戦力に不安があります。なのに個々の戦闘力描写が雑すぎます。最終決戦で現れたテラ=ゼアノート一人に、不意打ちされたわけでもないのに一瞬で四人戦闘不能にさせられて、どうやって13人倒すんですかねぇ…最終決戦でまともに活躍したの、ドナルドとリクだけだからね。
王様…今回いいところなしです。デビルズタワーにすら苦戦する始末。2までの強キャラぶりはどこへ…
アクア…闇堕ちしたのは仕方ないとしても、復活後が弱すぎます。ヴァニタス戦で「後輩(ソラのこと)にいいところ見せなくちゃね」とタイマンを買って出てまさか負けるとは。最終決戦でもアンセムにいいようにあしらわれてましたし。KH2.8での勇姿どこ行った。
ソラ…最終決戦で心折れるのが早すぎます。これまでの旅で何を学んできたのか。あっという間に味方が全滅してカイリも目の前でさらわれたので気持ちは分からなくはないですが、まだ目の前でリクが奮戦してるんですけど?そしてせっかく時間を超えて敗北前の時間軸に戻ったのに、全くの無策で1周目と同じように突っ込むとか何を考えてるのか。そして全く同じ攻撃をテラ=ゼアノートにくらいかけました。それを全然関係ないキャラに止めてもらいましたけどその全然関係ないキャラもいつの間にか倒されていたという悲劇。そしてカイリはまたもさらわれた。
- 敵の行動原理が不明すぎる
今回マスター・ゼアノートの目的は割とはっきりしましたけど、それ以外の敵の行動原理がよく分かりません。
そもそもマスター・ゼアノートは7つの光と13の闇を衝突させようとしてますけど、別に衝突してません。バラバラにぶつかっただけです。そして相手の目的を知っていた光の守護者たちもなぜその戦いに乗っかったのかよくわかりません。光も補欠が存在しているようなので、7人じゃなくて6人か8人で攻めれば良かったんじゃないですかねぇ…
あと真ⅩⅢ機関のメンバーのうち、ゼアノートの同一存在の皆様はさておき、ほかの人たちは何が楽しくてゼアノートの器になろうとしてるんですかね。特にサイクス、マールーシャ、ルクソードあたりは一度人間に戻って再びノーバディになるという面倒くさいことをやってますが、その目的がゼアノートと一体化することって意味分かりません。それ嫌がってるラクシーヌの方がまだ理解できる。敗北したらしたで意味深な台詞吐いて消滅するし。
- そんなわけで今回ストーリー評価はすごく低いです。DLCで不満が解消されることを願います。
システム
- いつものKHですが、こちらは評価すべき部分が多いです。
- まずグラフィックの美しさは特筆すべきものがあります。ディズニーのワールドの再現率も高く、ディズニーファンなら映画で見た場所を自由に動けると言うだけで楽しめるでしょう。今回登場するディズニーキャラは元から3Dのキャラが多いため、親和性も高かったです。しかしなぜヴァネロペ出さなかったし!
- KH2.8の時にはアクション性の悪さが若干気になっていましたが、そこも修正されていました。思ったようにソラを動かせたと思います。カメラワークも○。壁走りは爽快感もあって好きです。
- ミニゲームも豊富でそれぞれの完成度も高く、やり込みがいがある出来になってました。
- ただ…開発リソースの配分バランスおかしくないですかね?確かにキーブレードごとに別個のアクションやシュートロック、フォームチェンジがあるのはすごいですよ?シューティングゲームとして単発でリリースしても金が取れそうなグミシップも相変わらずですよ?小型液晶ゲームを模したミニゲームが23種類も収録されているとか執念を感じますよ?なんでそのリソースをストーリーに割かなかったし。
正直、こういうのはおまけ要素だと思うのですが、そちらに力を入れすぎです。ただでさえストーリーが短く急展開なのに、こういうおまけ要素が詰め込まれすぎていると、力の配分間違ってない?となんだか悲しくなります。
- 過去に出てきたワールドがほとんど登場しなかったのも謎。
キャラクター
- こちらはいつものKHです。久しぶりに3人揃ったソラたちやカイリたちやロクサスたちのやりとりには胸が熱くなりました。最後敵も味方も全員よみがえっての決戦は確かに雑なんですけど、それでも熱く描かれていたと思います。
- またゼアノートの最後のシーンは良かったと思います。これまで戦ってきた宿敵が相手の実力を認め、世界を託すというエンドになっていたのですが、これにはさすがに感慨深いものがありました。
戦闘
- これもいつもと同じくソラを操作して3Dアクションで戦います。
- 操作性はよく、バトルもテンポ良く進んでいきます。過去作は敵が出現する場所が多く、角を曲がる度に敵に襲われてイライラすることも多かったんですが、今回はフィールドが広くなったのに合わせて敵が出現する場所も減っているので、そこら辺は気になりませんでした。
- 逆にボス戦は単調な感じがしました(まあ難易度上げればよかったのかも知れませんが)。敵の行動パターンも少なく、同じことを繰り返すか、大技を当ててぶっ飛ばしているだけで勝てる戦闘が大半でした。最終決戦ですら団体戦だったせいで、敵の強さを全く感じることなくクリアしたし…。リミットカットマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
- リクとアクアで戦闘するシーンもあるんですが、二人とも独自の使い勝手があって面白かったので、もう少し長く使いたかったです。
総評
- そんなわけで、キャラやシステムは手堅くまとめてきたものの、ストーリーが受け入れられないこともあって全体的な評価はあまり高くないです。少なくとも現時点ではシリーズの中で最下位。
- アルティマニアの野村Pのインタビュー読んで思ったんですが、この人の頭の中にしかない情報が多すぎます。対象年齢が高いゲームなので、小学生でも分かるようなシナリオにとまでは言いませんが、もう少し情報をわかりやすく提供すれば良かったんじゃないですかね…思わせぶりなセリフを今の半分くらいにして、解説役を2~3人投入すれば大分ましになると思うのですが。わざとわかりにくく話を転がしているようにしか思えません。ただでさえ同一存在が複数いたりコピー人間だったり、時間を超えたり世界線が移動したりして理解しがたい世界設定なのに、さらに説明を省いてどうするという感じ。
- 特に本作は開発機関が長かったのに、それに見合うだけの完成度ではなかったのが残念です。
- とはいえまだDLCが残ってますから最終的な判断をするのは早計でしょう。こちらで現状の不満を解消してくれることを切に祈っています。じゃないと次回作はもう…
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2019-05-27
もっと体験させてよ。
みんなのGOLF VR 体験版
https://youtu.be/5ZvA72MAJ8E
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レビュー
- 6/7発売予定のみんゴルシリーズ最新作の体験版です。
- 体験版では、チュートリアル部分をプレイすることが出来ます。みんゴル初の主観視点ということで、まずは自分のキャラクターを設定します。身長とかで目線の高さも変わったりして面白いですね。プレイ姿勢は「座りプレイ」と「立ちプレイ」が選択できますが、やっぱり立ってプレイした方が臨場感があります。
チュートリアルは非常にわかりやすい
- コントローラーはPSMoveの方がどう考えても良さそうですが、コントローラーでのプレイも可能です。ショットの時には、コントローラーを右から左に素早く動かすことで球を打つようになっています。コントローラーの傾きが球の飛ぶ方向に、動かす速さがショットの強さに影響します。ショットの前には思う存分素振りが出来るので、これでまっすぐ球を飛ばせそうか、どのくらいの速度で振ればいいのかを調整しましょう。
とはいえ球をまっすぐ飛ばすだけで結構大変。
- コントローラーはちょっとした手の動きがスイングに影響するので、まっすぐ球を飛ばすだけでも一苦労です。でもこっちの方がリアルっぽい気もしますね。他の方のレビューを見ると、PSMoveなら楽にまっすぐ飛ばせるというわけでもなさそうなので、コントローラーで極めてみてもいいのかもしれません。
- チュートリアル後は、練習場でいわゆる打ちっぱなしが出来ます。でも選択できるのはクラブだけで、球もどこに着地したのかよく見えないため、いまいち満足感がないですね。アプローチやパターの練習もさせてくれれば良かったのに。
- メニュー画面では、受付のお姉さんがボイス付きで対応してくれます。結構かわいらしい造形になってますね。
コントローラー(中央付近の赤いレーザーみたいなの)で指しても反応はありません(涙
- こっちはキャディさん。PVとかを見るといろんなアクションをしてくれるらしく、ラウンドが楽しくなりそう。さあ、ここまで準備をしたら、早速コースに出てみましょう!
個人的には受付嬢よりも彼女の方が好みです(本当に個人的だな
- コースは非常にきれいに描かれていて、自然の美しさを楽しむゴルフの良さを味わうことが出来ます(※yukkun20にはゴルフ経験がないので、あくまで妄想と、マンガ「ライジングインパクト」からの受け売りによります)。ゴルフ好きな人の気持ちが少し分かりますね。確かにこの広大な空間に球をぶっ飛ばすのは気持ちいい。
高低差のあるコースはちょっとドキドキする
- ショット前には、プレイヤーの主観視点の他に、上空からのカメラ視点も利用することが出来ます。この辺がVRのいいところですね。
さらに高低差が感じられてヒュンッてなりますね。
- それじゃ素振りも終わったことだし、記念すべき初ラウンドの第1打行ってみましょう!
…え?ここで体験版終了!?
- というわけで、体験版にしては物足りないボリュームでした。せめて第1ホールくらいプレイさせてくれても良かったんじゃないかな…。球をカップに入れてこそのゴルフの快感だと思うのですが…
- とはいえ、VRゲームの良さを十分楽しめるゲームに仕上がっていると思いました。ショットを安定させるまで少し時間はかかりそうですが、これは慣れのような気がします。でもプレイするならPSMoveが欲しくなりますね。この商売上手さんめ。
- 今のところ購入するかどうかは検討中です。ホールインワントロフィーとかあるらしいし、トロコン的な難易度も気になるところ。でも井上喜久子さんボイスのキャディさんとラウンドしたいなー。
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2019-02-18
本編をプレイする前に…ね?
KINGDOM HEARTS:VR Experience
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レビュー
- KHシリーズの歴史を、シリーズの曲に乗せて振り返るミュージックビデオです。VR専用ソフトです。現在は2ステージがプレイできますが、いずれも前半部分はキャラクターによる寸劇ムービー、後半はミュージックビデオになっています。
グミシップ編。プレイヤーはソラですが、自分の姿は見えないため、状況をわかりやすくするために前方に俯瞰画面が表示されます。
- 1ステージ目はグミシップが舞台です。プレイヤーはソラ役で、ドナルドやグーフィーと会話しながら話が進んでいきます(といってもムービーなので、ソラの台詞含め、会話は自動的に進みます)。
狭い範囲ですが、グミシップ内を歩き回ることも可能。
- しかしこれを見て、「まるでグミシップに乗っているみたい!」じゃなくて、「まるでグミシップをモチーフにしたTDRのアトラクションに乗ってるみたい!」と思ってしまった自分は少し心が汚れているのでしょうか。とはいえ、これまで一緒に冒険してきたドナルド達が目の前で動いているのは結構来るものがありますね。
寸劇が終わると、ワープゾーンに舞台が移り、MVが始まります。
- シリーズの名場面がトンネルの内側に次々と映し出されます。結構懐かしいシーンもあって見ていて楽しいですね。
残りのステージは今春にアプデで追加予定
前半部分はカイリやリクとの会話で進みます
- KH1の最初に登場した島が舞台です。プレイヤーはソラで、カイリやリクと会話をしながら話が進みます。キャラモデリングはKH1をベースにしているのですが、このときのキャラはデフォルメが結構効いています。特に足のでかさは気になるところ。
- グミシップ編も含めキャラの動きは少ないですが、その分モデルをじっくり眺められます。特にカイリはすぐそばにいるのでがっつり観察が可能。
後半はMV。ロスのディズニーで見たショーを思い出します
- こっちも後半はミュージックビデオ。噴水で作られたスクリーンに映像を投影している風です。本物のショーを見ているような体験ができます。
- こんな感じで、キャラクターのモデリングを眺めたり、音楽と映像美を楽しんだりするKHファン向けの作品になっています。もちろん出来は決して悪くありませんでしたが、MV部分は現実世界でも体験することが可能なレベルの演出になっていて、そこはちょっと残念でした。VRならではの演出があればよかったかも。キャラのモデリングについてはやはりよくできていたと思うので、今後アプデでキャラが増えていくのが楽しみですね。
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2018-05-17
何度も言うけどセクシー要素皆無だからね!?あとトロコン狙いなら、手に入れたトランプの札が何かメモっておいた方がいいよ。
The Sexy Brutale
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ストーリー
-
タイトル画面。実は主人公はこの中にはいない。
年老いた宣教師ラフカディオ・ブーンは、邸宅のとある部屋で目覚める。邸宅では仮面舞踏会が開催されていたが、ラフカディオはそのゲスト達が次々と殺害されていくのを目にする。謎の女性の導きで時間を戻す時計を手に入れたラフカディオは、その力を使って、この惨劇を食い止めようとするのだっだ―
- というわけで、時間遡行を使って殺人事件を解決するアドベンチャーゲームです。といっても推理ものではなく、ギミックを解いて進めていくタイプの謎解きゲームです。
- 後述するとおり、かなり特徴的なシステムが搭載されていて、最初は戸惑い、そのうちにこれはそういう世界観なんだと自分を納得させて進めていくことになります。しかし終盤には、それすらも巻き込んだ衝撃の事実が…ということで、短いながらもなかなか面白い物語になってました。人がジャンジャン変死しますが、キャラクターがSDキャラで描かれているのであまりグロさとかはありません。
システム
-
最初は時間遡行にも制限があるが、物語を進めると解除される。
物語は、同じ一日を繰り返している屋敷を舞台にしています。基本的に正午から真夜中までの12時間が流れ、1日が終わるとまた正午に戻ります。また主人公は時計を使って、いつでも正午に戻ることが出来ます。時間を戻すと、戻す前に手に入れたアイテムは失ってしまいます(わずかに例外あり)が、その間に得た知識(パスワードとか、隠し通路とか)は失われません。
-
仮面に襲われるとHPが減るが、ダメージは小さく力尽きることはまずない。
主人公は、なぜか他の登場人物からは見えませんが、彼らがかぶっている仮面には見つかってしまいます。仮面を付けている人物(被害者となるゲストと、それを殺す使用人達)と同じ部屋にいると、飛んで来た仮面に襲われてしまいます。なんだその設定。
-
登場人物全員が加害者か被害者という斬新な設定。味方はこの赤い人だけ。
よって、普通の推理ものやタイムトラベルものにあるように、キャラクターから事件の聞き込みをしたり、被害者に事前に警告をしたりすることはできません。じゃあどうやって惨劇を回避するかというと、まずは関係者の行動パターンを把握します。キャラは全員決まった時間に決まった場所にいますから、まずは歩き回って誰かを見つけ、その後をつけ回していつどこにいるのかを把握していきます。見つけた人は自動的にマップに書き込まれるのでメモ不要。気分はストーカーです。
-
凶器の弾丸を空砲に入れ替えることで殺人の阻止に成功!
そしてドアの鍵穴からのぞいたり、聞き耳を立てたり、あらかじめタンスの中で待ち伏せたりして、情報を集めます。その情報をもとに,いつ、どこで、どういう手段で殺害されるのか、それを止めるにはどうすればいいのかを考えます。といっても直接は阻止できないので、例えば凶器を無害なものに入れ替えたり、人を殺す仕掛けが作動しないようにしたりします。まあかなりヘンテコな死に方をするキャラも多く、どうやって止めればいいのか結構悩むことも。
- 無事殺害の阻止に成功すると、そのステージはクリアになります。新しい能力などが手に入り、行動半径が広くなるので、次の犠牲者を捜します。ちなみに一度救ったキャラも次のループではまた死ぬので、全員を救うことは出来ません。この惨劇が生じている大元を断つしかない、というわけです。
キャラクター
- 個性的な被害者たちが用意されています。…が、全員仮面を付けている上にSDキャラですし、そもそも主人公との会話シーンがほとんどないので、あまり語ることはないです。
- ただ、個人的には呼称は統一してほしいんですよ。例えば主人公の名前は「ラフカディオ・ブーン」ですが、「ラフカディオ」「ブーン」「ラフィ」などいろいろな名前で呼ばれます。日本人にはなじみがない響きの名前も多く、登場人物が名乗らない(主人公とは会話できないので)関係でいつまで経ってもキャラ名が覚えられませんでした。まあこれは僕の能力の問題かもしれませんけど。特に「エリィ」が、キーパーソンである「エレノア」の愛称だっていうのは知らないとこんがらがると思う。
バトル
総評
- 9時間ほどでクリアしましたが、もっとボリュームがあるような感じがしました。ループを繰り返すのでだれやすいかと思いきや、一人の人をストーキングしているだけでもいろんな話が聞けて面白いので、そんなに退屈ではなかったです。
-
これ何語なんだよ。
あちこちで言われてますが、翻訳の精度が本当ひどいです。僕はこの世でどうしても許せないものの一つが下手くそな翻訳(不正確という意味ではなく、日本語としてこなれていないという意味)なのですが、今作はかなりひどかったですよ。誤字脱字もそこそこあったし。
- それでも、音楽も良かったし、謎解きも面白く、最後の解決編は引き込まれる出来でしたので、ループもの、謎解き、ギミックなどが好きな方にはおすすめできると思います。衝撃の最後をぜひ見届けてください。
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