2015-10-06
未だに(10年経っても)、「アンソロジー2」が出ていない件について。
[関連記事]【ドラマCD】ドラマCD「テイルズ オブ シンフォニア」アンソロジー1 ~ロデオライド・ツアー~ THE FIRST PART レビュー | Y.A.S.
ドラマCD「テイルズ オブ シンフォニア」アンソロジー1 ~ロデオライド・ツアー~ THE LATTER PART
価格:2800円(税別)
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あらすじ
ゼロスとしいなの旅は続いていた。そんなある日、二人はロイドが住むイセリアの村に立ち寄る。久しぶりの再会を喜ぶロイド。そんな中、しいなは複雑な感情をもてあましていた。かつて自分を過去の呪縛から解放してくれたロイドに彼女は思いを寄せていた。しかしロイドの隣にはコレットが―そんな彼女の心を逆なでするようなゼロスの言葉に二人は一時仲違いしてしまうが、どちらともなく謝り、旅は続いていく。
その頃、ゼロスの命を狙っていたテロリストたちは、ミズホの里の内偵により本拠地を割り出され、壊滅した。二人の元へその知らせをもってきたおろちは、ゼロスにだけ、ある事実を告げる。テロリストの残党がゼロスの妹・セレスを人質に取り、ゼロスが一人でアジトへやってくることを要求しているというのだ。「たった一度カッコイイ姿を見せれば、関係が上手くいっていないセレスとも、上手くやっていけるんじゃないかと思う」と言うゼロスの心は決まっていた。
翌日。ゼロスとしいなは湖の畔で、この旅のことを振り返っていた。「このまま2人でどっかへ消えちまうか…」ゼロスのそんなつぶやきは、朝の空気の中へ溶けていった。そしてゼロスは行き先を隠したまま、しいなに別れを告げ、単身敵のアジトへ向かう。果たしてセレスをとらえた残党は、ゼロスに武装解除を迫る。それに応じるしかないゼロス。彼が死を覚悟した瞬間、事情を知って駆けつけたしいなによりセレスは解放され、ゼロスも一命を取り留めたのだった。
事件は解決し、二人の旅も終わった。ミズホの里に戻り、頭領としての仕事に戻ったしいな。そんな彼女を一人の男が訪ねてくる。なにをしに来たのかと問われた男は、「顔を見に来た」と答えるのだった。
感想
上巻を初めて聞いてから10年ぶりに下巻を聞いたわけですが、いい話でしたね。テイルズはこういうシリアスも面白いんですよねぇ。(まあ一番感動したのはゼロスのシーンでもしいなのシーンでもなく、ロイドのシーンだったのは内緒ですが)セレスのエピソードはおそらくラタトスクの騎士でのセレスのエピソードの原案になったんでしょうね。ゼロスがセレスと和解出来て良かったです。
ゼロスとしいなの関係も、子供の恋愛っぽくならず、さらっと心が通じた大人の恋愛のような描き方をされていたのが良かったです。最初のシーンと最後のシーンを同じ場面にして、登場人物の反応の違いで心境の違いを描くという王道といえば王道の〆だったわけですけど、やっぱり王道はいいわ。しかし何年か前のテイフェスで、「俺としいなが付き合ってたって言うのは都市伝説だから!」ってゼロスが言ってましたけど、これは誤解されても仕方ないわー。
あと時々挟まるしいなのモノローグですが、前巻ではものすごい棒読み(もちろんわざとですが)だったのが気になったのですが、下巻では普通に抑揚が付いていたので安心しました。
ボーナストラックは、「ちょっとだけ帰ってきたテイルズリング」ということで、ゼロス役の小野坂氏、しいな役の岡村さん、ロイド役の小西氏の鼎談になっています。イベントなんかでは「コレットちゃん可愛い」「むしろ奈々ちゃん(中の人)サイコー!」と高評価のヒロイン・コレットですが、結婚するとしたらという話になったとたん、みんな冷たくなったのには笑いました。確かに天然度が高すぎて共同生活は辛いかも…。あと小西さんが、「結婚するならしいな、遊びに行くならコレット」と言おうとして、「結婚するならしいな、遊ぶなら…」と発言してしまい散々詰られてたのが面白かったです。
というわけで、上質なドラマCDでした。今さらですが、特にゼロ×しいの方は必聴です。あと、最近のテイルズファンで、「なんでゼロスってあんなに人気なの?ただのナンパ男なのに?」と思った方は是非聞いてあげて下さい。
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2015-09-13
おなじみ「なんで今頃」シリーズです。今回は10年前(2005年)に発売されたこちらのドラマCD。
ドラマCD「テイルズ オブ シンフォニア」アンソロジー1 ~ロデオライド・ツアー~ THE FIRST PART
価格:2800円(税別)
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あらすじ
ロイドたちの活躍により、世界が統合されてから1年―ミズホの里の頭領・藤林しいなは、頭領として忙しい日々を送っていた。そんなある日、ゼロスが里を訪れる。神子としての役割も終え、世界を当てもなく気ままに巡るたびに出たい、ついては自分に付いてきて欲しい―相変わらず脳天気なことを言うゼロスを、しいなは怒って里から追い出した。しかししいなはテセアラ王から、ゼロスがテロリストたちに命を狙われていることを聞かされる。無関係な人々を巻き込むことを避けるために旅立ったゼロスの真意に気付いたしいなは、後事を仲間達に託し、単身ゼロスを追いかけるのだった。
ゼロスは相変わらず飄々とした態度を崩さないが、しかし決めるべき時は決める、その姿も健在だった。あるときは、ゼロスは熱に倒れたしいなをかばいながら刺客と命がけで戦う。あるときは、子供達に夢と希望を与えたいというリーガルの願いに応え一肌脱ぐ。こうして旅を続けるうちに、ゼロスとしいなの距離も次第に縮まっていくのだが―
感想
このドラマCDは上下巻構成になっていて、今回は上巻のレビューです。上下巻とも初回特典としてボーナストラックが付いていて、上巻は発売当初に初回分を確保していたのですが、下巻は購入するのを忘れており、気付いたときには初回版はどこにも無い状態に…。当時秋葉原を何時間探し回ったことか(比喩ではなく実話)。
結局見つからず、そのまま10年の月日が流れたわけですが、先日Amazonに初回版が流れているのを見つけて無事購入。10年ぶりに上下巻がそろったので聞くことにしたわけです。
上巻だけは10年前に聞いているはずなんですが、全く覚えていないのである意味新鮮に聴けました。
内容としてはゼロスかっこよすぎというところに尽きますね。本編でもラタトスクでもゼロスはかっこいいんですが、主人公のロイドよりも三枚目の側面が強調されているせいで、かっこよさは影に隠れがちでした。しかし今回は(ほぼ)主人公ということで、シリアスゼロスを十二分に楽しめます。しいなを守るために素手で暗殺者と戦う羽目になって、しいなに心配掛けないよう別れを告げた後、敵の前に出て行くシーンは泣けました。普通こういう展開の場合、ぼろぼろになりながらも辛勝か、仲間が助けに入るかどっちかでしょ。なのに普通に素手で勝ってるのもゼロスらしい。
しいなもいいですね。岡村明美さんも感情の起伏が大きいしいなを上手に演じて下さっていて、物語に没頭出来ました。
そしてボーナストラックは、小野坂氏と岡村さんの対談になっています。下巻の内容についてやたらふわふわした話しか出来ないのは、収録当時に下巻のプロットを知らされていなかったからなのか。10年前とは思えない、今と変わらぬ小野坂氏と岡村さんのやりとりを楽しめます。10年待った甲斐があった…かな。
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2015-08-28
本日の更新はおなじみ「なんで今さら」シリーズです。
今回は2014年にゲーセンのプライズになったテイルズのドラマCDというレアアイテムの紹介です。ネットで買ったんだけど。
テイルズ・オブ・フェスティバル 2014 番外編
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あらすじ
謎の「館の主」から、テイルズオブシリーズの人気投票受賞記念パーティに招待されたフレン。招待状で指定された古城に向かうと、そこには同じく呼び出された、ジュード、レイア、エミルが集まっていた。しかしいつまで経ってもパーティは始まらず、みょうにそわそわするレイアを除く3人は、次第に疲れから眠りに落ちていった―
フレンが眠りから覚めると、2階からレイアの大きな悲鳴が聞こえてきた。ジュードはこれがレイアの仕掛けたどっきりだということに気付くが、すっかりだまされたフレンとエミルは2階の部屋へ向かう。そこにいたのは、レイアを手に掛けたと言う謎の人物(中の人:レイア)だった。事前にフレンたちの武器を取り上げ、単身現場から脱出する予定だったレイアだが、素手でも強い二人にあっさりたたきのめされ、計画は失敗に終わった。
結局、スクープをねつ造しようとしたレイアのどっきりであることが判明。フレンとエミルはレイアの心意気に免じて許し、今回のことを記事にしてもいいよと温かい言葉をかける。きっといい記事を書くから!と帰っていったレイア。しかし3人と別れたレイアに渡されたのは、「TOF2014に出席出来ない3人のコメントをもらってこい」という二度手間まっしぐらの命令書だった。
感想
4人しか登場しない短編です。一応館の主の正体は序盤は秘密のはずなのですが、その使用人(という設定の人物)が女性ボイスなので正体はバレバレでした。いや、早見さんの演技は中々だったのですが、女性ひとりだけだし…
話もコメディなのですが、思いっきり笑えるようなシーンがあるわけでもなく、普通の出来でしたね。まあプライズだからこんなものなのかもしれません。せっかく宮野さん使ってるのに…
それはさておき僕はあまりクレーンゲームが得意ではないのでスルーしていたんですけど、ネットで買えてラッキーでした。
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2015-04-03
久々の「なんで今さら」シリーズです。今回は劇場版シュタゲ「負荷領域のデジャヴ」の限定版付属のドラマCD「現存在のアポステリオリ」のレビューです。まだ聞いてなかったのかよ!
現存在のアポステリオリ
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あらすじ
岡部がいなくなったシュタインズ・ゲート世界線―
6歳になった鈴羽は、近くに住む科学者・紅莉栖の研究所にたびたび入り浸るようになっていた。紅莉栖は家事がまったくできないダメ人間に成長していたが、なにかの研究に没頭するその姿に鈴羽は好感を抱いていた。ある日鈴羽が紅莉栖になんのために研究しているのかを尋ねると、紅莉栖からは「ここにいない誰かに会うためだ」という答えが返ってきた。
それから6年後。小学校を卒業した鈴羽は、ある日紅莉栖から入室を禁じられていた「開かずの間」に入り込んでしまう。そこにあったのは、人工衛星のようなよく分からない機械。紅莉栖になにをしているのかを尋ねたが、紅莉栖は冷たく「ここはあなたの来る場所じゃない。帰りなさい」と鈴羽を追い出す。鈴羽が父である至に尋ねたところ、紅莉栖と至は共同でタイムマシンの開発をしているという驚くべき答えが返ってきた。しかし紅莉栖がなぜタイムマシンを作ろうとしているかは、ダルにも分からない様子だった。しかしその話から紅莉栖の深い孤独を感じた鈴羽は、大きくなったら紅莉栖の片腕となり、研究の手伝いをすることをひそかに誓うのだった。
さらに6年後。タイムマシンは完成し、鈴羽はそのテストパイロットとして実証実験を行っていた。実験は順調に回数を積み重ねていたが、鈴羽はタイムトラベルの直後、不思議な夢―自分がレジスタンスになり、紅莉栖の命を狙う夢―を見るようになっていた。そして5回目の実証実験。ついに鈴羽は、母が自分の身代わりとなって殺害される白昼夢を見てしまい、激しく錯乱する。その症状が、かつて岡部に教えられたリーディング・シュタイナーであることに気づく紅莉栖。紅莉栖は直ちに実験の永久凍結を決断した。
紅莉栖の決断に納得のいかない鈴羽は、紅莉栖が研究に用いていたパソコンをのぞき見てしまう。そこには紅莉栖が「岡部倫太郎」なる人物をこの世界に呼び戻すための計画書が収められていた。ダルに相談すると、ダルもかつてその計画書を盗み見たことがあること、岡部倫太郎なる人物の名にまゆりも自分もデジャヴを感じており、紅莉栖の妄想とも思えないこと、そのためタイムマシン開発に協力していたことを打ち明ける。そしてダルは、父親失格だといいながら、鈴羽に紅莉栖の計画を実行して欲しいと依頼する。鈴羽も、紅莉栖のため、危険のあるその計画に身を投じることを決めた。
2週間後。紅莉栖の研究所には、タイムマシンが解体されずに残っていた。それを見て、やはり紅莉栖が計画に未練を持っていることを悟る鈴羽。そこへ現れた紅莉栖は鈴羽に計画を中止するよう促すが、鈴羽にはそれが紅莉栖の本心では無いことは分かっていた。鈴羽は紅莉栖を振り切り、一人過去の秋葉原へ旅立つのだった―
感想
シュタゲ作品の中では珍しい、鈴羽視点の物語です。劇場版に至るまでのエピソードが、シリアスにドラマ化されています。
僕も劇場版を見た時に、こんな紅莉栖の私欲に近い計画でありながら、紅莉栖やダルが鈴羽に協力的(と思われる状況)だったことに疑問を抱いていたのですが、このドラマCDがその辺りをうまく消化してくれていたように思います。そしてなぜ鈴羽があそこまで紅莉栖の計画にこだわったのか、過去の紅莉栖にあそこまで激しく苛立ちをぶつけたのかなどについてもわかるようになっています。劇場版を深く知る上では良い資料ですね。
シリアス成分がかなり多めです。あのダルですら笑いに走るシーンがほぼないのでご注意を。魅惑の入浴シーンはあるお。…ダルのだけどな。
それにしても田村ゆかり女史大活躍ですよ。6歳鈴羽、12歳鈴羽、18歳鈴羽、由季と4通りの声を見事に使い分けて演技しておられました。声優さんってすげーな。
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2014-04-28
ゲームをプレイし終えてちょっとたちますけど、最近聞いたのでレビュー。
ブレイブリーデフォルト ドラマCD~リユニオンの祝祭~
価格:3000円(税別)
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あらすじ
- ある晴れた日、旅立つ4人
4年に一度の「リユニオンの祝祭」が明日に迫ったある日。ティズ以外の3人は祭りにテンションが上がりっぱなし。家族や友人との再会を祝するこの祭りは、国家を越えた盛大な祝祭となる―その説明を聞いても、ティズは元気がない。
翌日。半ば強引にティズを連れ出した3人は、祭りの会場のひとつであるフロウエルに向かう。そこで声をかけてきたのは例の「赤いおじさん」。女性をナンパする「テク」に食いついたリングアベルと食べ物につられた女性2人(あと残り一人)はディローザに誘われるまま皇帝ゲームなる遊びを始めてしまうのだが、黒酢で酔っ払ったイデアが暴走を初めて―
- 風とワインと睡魔とバトル
その前日。ユルヤナの老師はワインを携え、吸血鬼城を訪れていた。1800年ぶりの再会に、秘蔵のワインを開けながら昔話に花を咲かせるユルヤナとレスター卿。しかし、ユルヤナがレスター卿の技を陰険と馬鹿にしたことから不穏な空気が流れ、二人は決闘を始めてしまう。そこへ現れたブレイブだが、酔っ払った達人二人を止めるすべはない。そのとき、リユニオンの祝祭を告げる花火が上がり、レスターはユルヤナが自分を訪ねてきた真意を知るのだった。
- 追憶の父子
リユニオンの祝祭当日。ブレイブとアナゼルは初めて会った日のことを思い出していた。アナゼルを家に迎えた日、アナゼルが初めて言葉を発した日、そしてアナゼルが手帳をつけ始めた日のこと。どさくさに紛れてイデアとの交際宣言をしようとするアナゼルを巧みに妨害しながら、ブレイブは昔を懐かしむのだった。
- 喜びも悲しみも
ティズは、本当に会いたい弟とは二度と会えないことから、祝祭に消極的だったことを打ち明ける。しかし、ティルは心の中に生きている、そして大切な仲間がいる、ということに気づく。少しいい雰囲気になったティズとアニエス、いい雰囲気に持ち込むことに失敗したリングアベルとイデアは、冒険の旅を再開するのだった。
感想
全体的にはシリアスな流れなのですが、所々に挟まれコメディが非常にいい味を出していて、軽い気持ちで楽しめるドラマCDでした。
ユルヤナとレスターの話とか誰得だよ!と思いながら聞いていたんですけど、酒が入ってからのふたりの掛け合いがおもしろかったです。たしかに倍々撃は召喚師が使う技じゃないよ。そしてオチもなかなか秀逸。
ブレイブとアナゼルの話も非常にシリアスなんですけど、ブレイブがアナゼルを牽制しようと話の腰を無理矢理折ったり、イデアの「むぐぐ…」が父親譲りの口癖だということが判明したりとこれも聞き応えがありました。
しかしやはり最高だったのは「皇帝ゲーム」のイデアでしょう。酔っ払ってからの暴走ぶりはあーもぅかわいいなぁ!という感じ。そして最後はリングアベルもひくほどの情熱的な…というわけで、イデアファンは必聴だと思います。アニエス?あーそういえば出番少なかったなぁ。
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2014-03-11
非常に唐突ですが、劇場版シュタゲ「負荷領域のデジャヴ」の初回限定版BDのAmazon限定版付属のドラマCD「隠晦曲折のシンフォニア」のレビューです。かなりレア度の高いグッズですけど、今でも普通に買えますよ。なおもうひとつのドラマCD「現存在のアポステリオリ」は実はまだ聞いていないという…
隠晦曲折のシンフォニア
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あらすじ
紅莉栖が再び日本に来る1週間前(つまり劇場版の直前)の話。
紅莉栖は日本にいる友人たちのために、プレゼントを選んでいた。が、岡部へのプレゼントがなかなか決まらない。思い悩んだ紅莉栖は、日本にいるまゆりに電話で相談する。紅莉栖は岡部へのプレゼントだということを隠して相談するが、2秒で見抜いたまゆりは、おそろいの何かをプレゼントすればいい、とアドバイス。それでひらめいた紅莉栖は、まゆりにお礼を言って電話を切った。
一方その頃。岡部もひさしぶりに来日する紅莉栖のために、プレゼントを選んでいる最中だった。が、なかなか決まらずまゆりに相談する。岡部も紅莉栖へのプレゼントだということは隠して相談するのだが、これまた2秒で見抜かれてしまう。まゆりは似合いそうな服→水着→下着とどんどんハードルを上げていくが、さすがに男一人でその買い物はつらいと岡部は断念。最後にコスプレショップにやってくるが、そこで岡部は気づく。自分が見たいのは紅莉栖の笑顔であること、そして紅莉栖がなにをほしがっているかはずっと前から分かっているということ。岡部はスプーンとフォークのセットをプレゼントとして購入するのだった。
一方その頃紅莉栖は、大学の生協で白衣を買い求めていた。やっぱり自分はあいつの白衣姿が好きなんだ―そうつぶやいた紅莉栖は、1週間後を楽しみに待つのだった。
感想
劇場版直前のエピソードを描いた新作ドラマCDですね。劇場版の中で二人はプレゼントを交わすのですが、そのプレゼントをどういう経緯で買ったのかというしっとりしたエピソードでした。紅莉栖はわかりやすくツンデレているので今回も平常運転なのですが、岡部が終始デレなのが結構珍しくて、ニヨニヨしながら聞いてしまいました。最後の独白はかっこいいし。まゆしぃは今回はサポート役に徹していましたけど、さすがのキラーパスぶりでしたね。受けた味方が死ぬキラーパスですけど。
それと、話の冒頭で、紅莉栖が岡部に指輪を渡した場合どうなるか、という妄想を展開します。妄想には「紅莉栖が想像するかっこいい岡部」が登場するのですが…
宮野ーっ!いいかげんにしろーっ!(笑)演技だけで笑い死ぬかとおもったじゃねーか。
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2014-01-29
買ったのは結構前なんですけどね…科学ADVのドラマCDです。助手成分が少ないことに絶望しつつ、ダルとフラウたんのために購入。
怱卒連鎖のトリプティック
価格:2800円
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あらすじ
- Robotics;Notes 真夏の夜のカプリス
ある夏の日のこと。海翔、昴、淳和の3人は、フラウの部屋を訪れていた。部費獲得のため、今度開催される「我慢大会トライアスロン」に出場してもらうようフラウに頼むためである。あき穂以外はまったくやる気がないのだが、キルバラでの勝負に負けた海翔、その原因を作った淳和、海翔の勝ちに賭けていた昴は既に諦めムード。あとフラウが首を縦に振れば頭数が揃うのだが、案の定フラウは、バイトがあるとか海には辛い思い出があるとかリア充とDQNの巣窟には行きたくないとか、適当な理由で逃げようとする。
しかし海翔達のしつこさに負け、3人が1つずつ自分の言う事を聞いてくれれば出場するという交換条件を出した。「萌え台詞を言う」と命令された淳和、「執事台詞を言う」と命令された海翔はなんとかそれをこなした。そして最後の昴が出された条件は「ブラジル水着でプレアデスポーズを決める」という最低なリクエスト。さすがに拒否する昴。
結局フラウが参加したがらないのは、コミマ参加の準備があるから海に行ってる暇はないという理由だった。呆れた3人はフラウを無視して出て行ってしまう。海水浴場に行けば半裸の日焼け少年が見放題だということに気づいたフラウはそのあとを追いかけるのだが、「私も連れて行ってくだしあ~」という弱々しい叫びが廊下に響いただけだった。
- Steins;Gate 偶像槐夢のステージ
ある日のラボ。円卓会議は、るかがアイドル育成カフェ「バックステージパス(通称バクステ)」の面接を受けるという話題で持ちきりだった。合格後、人気があれば本物のアイドルとしてデビュー出来るとのこと。姉が勝手に応募しただけなのに…と悩むるかを、岡部は「少しでもあきらめるのが悲しいと思うのならやって見ろ」と励ます。
数日後、るかは面接に合格し、日々厳しいレッスンに励んでいた。るかがラボに来なくなって少々寂しいオカリンは、ダル、紅莉栖と共にバクステへ足を運ぶ。そこでは慣れないながらもアイドルオーラを放って輝くるかの姿があった。ステージは大盛況。岡部達も、るかのことを温かく見守ってやろうと話し合う。
ところがさらに数日後、るかはバクステを卒業していた。「自分は流されただけで、このような気持ちで続けるのは、他の候補生やファンに申し訳ない。それに一番見てほしい人にアイドルとしての姿を見てもらえたから…」というるか。そして、「ぼくが一番なりたいのは、アイドルじゃなくて…」とつぶやくのだった。
- Chaos;Head Noah enigmatic ward
拓巳が目覚めると、そこは見知らぬ廃病院の一室だった。梨深と七海もそこにいたが、二人ともなぜここにいるのか覚えていないとのこと。3人は廃病院からの脱出を計る。過去に人体実験がなされていて、その被害者の霊がさまよっているとか、医療ミスで死んだ車椅子の霊がたたってくるとか、廃病院にまつわる不気味な話をする梨深と七海。しかしいつの間にか2人はいなくなっていて、拓巳は一人で病院の中で迷子になっていた。そして聞こえる七海の悲鳴と助けを求める声、電気が通っていないはずなのに鳴り出す電話、車椅子の少女の姿。パニックを起こす拓巳の元に合流した梨深もなんだか別人のように様子がおかしい。その梨深が幽霊の姿に変わったところで、拓巳は大きな悲鳴をあげて気を失った。
目が覚めると、そこは見慣れた自分の部屋。どうも夢オチだったと安心する拓巳の元に、梨深と七海が現れた―恐怖はまだ終わっていない。
感想
ロボノはコメディ、シュタゲはシリアス(若干ギャグあり)、カオヘはホラーでしたね。
ロボノはとにかくフラウの名演に尽きます。特に無理矢理部屋から連れ出されそうになり、大声を上げて全力で抵抗するフラウという珍しいものが見られたのは良かったですね。淳和が腐った世界に引っ張られそうになったり、昴が古典的なギャグに引っかかりひどい目に遭ったりと、ロボノらしいほのぼの展開でした。しかし多少強引にでも話を進めてくれるあき穂がいないと、この4人では全くストーリーが進展しない件について。
シュタゲはるか中心のシリアスストーリー。るかに巫女装束を着せる父親に加え、アイドルオーディションに勝手に応募してしまう姉がいることを知ったダルの
漆原一家、恐ろしすぐる…
と言うつぶやきには完全同意。あとあらすじ上はオカリンもカッコイイ役回りなのかな?と思うかもしれませんけど、実際はいつものオカリンなので安心です。
カオヘは原作を知らないので何とも言えませんけど、拓巳役の声優さんの演技の上手さに驚きました。あんな訳の分からんキャラクターをよくぞここまでという感じ。ただシナリオはあまり面白くはなかったかな…
全体的には短編3つなのでちょっと物足りない感はありましたね。登場人物も少ないですし…ただ聞くべきところもいくつもありましたので、シリーズファンの方はお財布と相談の上購入されてはいかがでしょうか。
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2014-01-09
シュタゲ小説「無限遠点のアルタイル」初回特典版に付属するドラマCDの感想です。最終回だけあってちょっといい話でしたね。
小説の感想はこちら→【小説】無限遠点のアルタイル レビュー | Y.A.S.
過去のドラマCDの感想はこちら→【小説】Steins;Gate 人工械機のパンデミア レビュー | Y.A.S.
Steins;Gate 時限輪転のアルペジオ
シナリオ:安元亨
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あらすじ
ある日、ダルと岡部は次の連休の予定について話し合っていた。「アレ」に出席するつもりのダルとは対照的に、岡部は「アレ」に出席するつもりはないという。まゆり達に話すと必ず連れて行ってほしいと言われるから、絶対言うなよ、と堅く口止めする岡部。
2人がラボに戻ると、まゆり、紅莉栖、真帆は、次の連休に開催される「アレ」―岡部達の通う東京電気大学の学園祭の話で盛り上がっていた。ショックを受ける岡部だが、まゆりにも「自分は行くつもりはない」とにべもない。しかし紅莉栖の「どうせ友達がいないのを知られるのが恥ずかしいんだろ」という煽りに乗っかってしまい、結局まゆり達を連れて行くことになってしまった。
学園祭当日。やはりボッチであることが明らかになってしまった岡部を生暖かく見守りながら、学園祭を楽しむ面々。格闘大会決勝戦で相まみえる萌郁と鈴羽、出張メイクィーンニャンニャンでグッズを販売するフェイリスとまゆり、ミスコンで優勝してしまったるか、講義に招かれた紅莉栖、実行委員として走り回る橋田。そんな中、紅莉栖の様子を見ていた真帆は岡部に、「なぜ紅莉栖がアメリカに帰ってこないのか、自分にもようやく理由が分かった。帰ってくるまで、紅莉栖が抜けた穴は私が埋める。湿っぽいのは苦手だから、私が帰国することはみんなにはだまっていてほしい」とそっと打ち明けた。
数日後。真帆はラボメン一人一人に宛てた手紙を残していなくなっていた。岡部から事情を聞かされ、落ち込む一同。しかしラボのPCからは真帆の声が…岡部がテレビ電話を設置していたのだ。沸き上がる歓声の中、岡部はラボメン9人の点呼を取るのだった―
レビュー
最終回だけあって、これまでよりはちょっとシリアスなしんみりした話でした。ラストだけですけど。そんな中鳳凰院凶真さんは一人気を吐いていましたね。自分がボッチではないことを証明しようと学生達に手当たり次第声をかけ、スルーされながらもあきらめないその姿には思わず(笑いの)涙が…。鈴羽が「岡部倫太郎ってメンタル強いね」という身も蓋もないツッコミをしていて吹き出しました。
そして真帆の独白もなかなかでした。結局マホ×クリと言うことか。そうなのか。アルペジオでもマホは結構紅莉栖にご執心でしたけど、こっちはこっちで違う方向でご執心という感じでした。これが…愛!(普通に友情だと思いますけど)
ラストで、テレビ電話のアイデアを思いつかなかったラボメンたちに、「お前たちはいつの時代の人間なのだ」と岡部が言うシーンがあるんですけど、自分も全くこのアイデアは出せませんでした。まぁ昭和生まれだから仕方ないよな。
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2013-04-17
コンプティーク5月号で、久々にシュタゲのドラマCDが付録になりました。
過去の付録のレビューはこちらから。
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あらすじ
あの激闘の日々から1年。紅莉栖とフェイリスは、橋田の新しいお友達―阿万音由季の話で盛り上がっていた。橋田が阿万音を騙しているのではないかと疑う紅莉栖と、阿万音にかまけてちっともお店にやってこないことに怒ったフェイリスは、橋田から直接話を聞こうと乗り込む。が、普段なら自慢話をするはずの橋田はなんだか歯切れが悪い。
そこへ登場した萌郁は、岡部の依頼で最近の橋田の行動を見張っていたと説明し、①橋田と阿万音はネットで知り合った②実際に会ったことはない③最近おたがいの写真を交換したが、橋田はフォトショ加工をしていた、という秘密をばらす。橋田は直接会う勇気が持てないため、写真をイケメン度1割り増しで送ってしまったらしい。フォトショ加工の件はともかく、直接会おうとはしない橋田の潔さに感心する紅莉栖。しかし萌郁は、阿万音からメールをもらったダルの恥ずかしい独り言―それも浮かれて変なテンションになったセリフをばらしてしまい、橋田が今にも阿万音と会おうとしていることをばらしてしまう。さすがのダルも「鬱だ氏のう」状態。
それを見た紅莉栖は、「ありのままの自分をぶつけて告白すればいい!」とドヤ顔でアドバイス。しかし橋田は「そういう牧瀬氏はオカリンにありのままの自分で告白したん?」と逆襲。萌郁とフェイリスの関心もあっさり紅莉栖の恋バナに向いてしまう。3人の誘導尋問に引っかかって、1年前のアメリカ旅行の時、人通りの少ないハイウェイで岡部とイチャイチャしていたことを認めてしまった紅莉栖は、「橋田を問い詰めていたはずなのにどうしてこうなった!」と絶望したのだった。
感想
今回はラボメン勢揃いとは行きませんでしたが(↑のあらすじに書いている人以外は出てきません)、相変わらずコメディのクオリティも高い。タイトルの「赤面必至のゴシップ」ってダルのことかよ!と思わせながら、最後は安心の助手クオリティでした。
由季からのメールに浮かれる橋田のセリフもネットスラング乱舞で「これはひどい」なのですが、そのセリフを萌郁がいつもの調子で読み上げるので二重に面白いです。
ひとつツッコミを入れるとすると、紅莉栖と萌郁の距離感が変なんですよね。紅莉栖は萌郁のことを、ブラウン管工房のバイトとしてしか認識しておらず、ほぼ初対面な感じなのに、萌郁は紅莉栖のメアドを知ってるし、紅莉栖も初対面の人に話すような感じではなかったです。1年経ってるんだからラボメン同士交流はあると思うんだけどなぁ。
「1年前のアメリカ旅行」は、横行跋扈のポリオマニアでのエピソードですね。
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2012-11-29
閉時曲線のエピグラフ限定版に同梱されているドラマCD「射影曲面のエピキタシー」を聞きました。
こちらはコメディー調なのであらすじを紹介します。小説版と同じく比屋定真帆が登場しますが、完全に別の世界線の話です。真帆がいる比翼恋理だと思ってもらえば。今回は変態成分少なめ、厨二病成分多めでお送りしています。
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あらすじ
今日も賑やかな未来ガジェット研究所。岡部達が外出から戻ってくると、そこには見知らぬ女性がいた。彼女の名前は比屋定真帆。紅莉栖の研究室での先輩で、一緒に新型A.I.「Amadeus」の研究をしているという。しかしいつまで経っても帰国しない紅莉栖を心配し、迎えに来たのだ。濃いメンツのラボメンに押されて紅莉栖の説得は失敗したが、紅莉栖がラボの仲間達の前では研究所で見せないような表情を見せることに驚く真帆。
その晩、紅莉栖のホテルに泊まった真帆は、改めて紅莉栖に帰国するよう告げる。しかし「あれで悪い人たちじゃないんだ」と紅莉栖はやんわりとそれを拒絶した。
翌日、真帆は岡部の人となりを知ろうと、ラボメン達に岡部がどういう人間かを聞いて回る。聞けば聞くほど正体が掴めなくなってくるが、不思議なことに傲岸不遜でおかしな事ばかり言っている岡部を悪く言う者はいなかった。
その夜、真帆は未来ガジェット研究所に忍び込み、Dメールで紅莉栖に日本に来ることを思いとどまらせようとする。偶然居合わせた岡部に、「紅莉栖が日本に来ないことが本人のためだ」と言う真帆。岡部はそれに対し、「本当にそれが紅莉栖のためなら止めはしない。だが、Dメールを見てどうするか決めるのは紅莉栖だ」と告げて去ってしまう。結局真帆はDメールを送ることが出来なかった。
翌朝、真帆は紅莉栖に「ごめんね。先に帰る」というメッセージを残して消えてしまった。紅莉栖はあわててラボに向かい、不自然な岡部を問い詰める。その時、ラボの中から「面白そうだからもう少し日本に滞在することにした」と真帆が出てくる。泊まるところがないからしばらく研究所に身を寄せるという真帆に対し、岡部は「今日からお前はラボメンナンバー009だ!」と高らかに宣言するのだった。
感想
こちらもいい出来でしたね。ドラマCDはやっぱり軽いノリの方が好きです。
今回はラボメンの結束が見どころでしたね。なんだかんだでみんながオカリンを信用している姿に胸熱。特にダルとオカリンの友情には泣けました。「いざって時には任せてもいいかなって思うんだよね」とか言われてみたい。
あと比屋定真帆のキャラが小説を読んだ印象とだいぶ違ったのに驚きました。小説版だともっと陰気なキャラでぼそぼそ喋るのかと思っていたら、ものすごいはきはき系だった件について。
オチで、オカリンの行動の理由がギャグで〆られているわけですけど、本当にギャグだったのか、あれがオカリンの素だったのかは結局分からないままにしてました。そういう演出もよかった。
るかのバイトの話や、るかの性別が出てこなかったのは次回への伏線かな。次も楽しみです。
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