2011-11-28

となりの関くん2 レビュー

となりの関くん」の2巻が出たので買ってきました。
 ※1巻のレビュー

まだ3分の1くらいしか読んでいませんが、相変わらず面白いです。ちなみに関くんが授業中机で一人遊びをして、隣の席の横井さんがそれに振り回されるという構図はまったく変わっていません。でも新しいレギュラーキャラが初めて登場したり、林間学校やプールが舞台になったりと、確実にネタの広がりは増しています。

今回関くんがしている一人遊びはこちら。

  • 福笑い
  • トランプマジック
  • タコさんウインナー
  • ドラマチック将棋
  • ダーツ
  • 魔王ごっこ
  • ゴルフ
  • オセロでゾンビごっこ
  • ジェンガ
  • サイコロトーク
  • ロボットの夏休みごっこ
  • 忍法木の葉隠れ
  • クマの本格登山

…こうやってリストにするだけでツッコミどころが満載すぎる。あと横井さんはいろいろとかわいい。


2011-11-07

ヤングエース2011年12月号 レビュー

ヤングエース12月号を買ってきました。今回はふしぎの海のナディアBD-BOX発売を記念した特集が組まれていますからね。それを読むためなら650円ごとき惜しくはないわ!

というわけでその部分のみレビュー。あとのマンガは知らぬ。

  • Blu-ray BOX情報(カラー2ページ)
    11月23日に発売されるBlu-ray BOXの基本情報。特に目新しい情報はなし。
  • アンソロジーコミック「The Secret Of White Bodysuit」(草野紅壱)(モノクロ4ページ)
    エレクトラさんがスペースルックになった理由についてのギャグマンガ。ページ数の都合で仕方ないが大ゴマ多用でストーリー薄い。
  • 同「ビーチクイーンズ」(ナイロン)(モノクロ8ページ)
    エレクトラとグランディスのセクスィー対決。勝ったのはまさかの…あとエレクトラさんはこんなかわいい性格じゃないよ。
  • 同「ナディアの自由の巻」(青木ハヤト)(モノクロ8ページ)
    ナディアとジャンの掛け合いマンガ。ナディアが自由すぎて一番面白かった。マリーの出番1コマだけかよ。

大特集じゃなくてアンソロ3本立てじゃないかよ…来月号もアンソロが載るらしいけど、ちゃんと単行本化してくださいよ…


2011-10-23

久々に大当たりだった

先日紹介した「となりの関くん 1」を買ってきました。

これやっぱり買って良かったです。授業中に訳の分からない一人遊びに興じる関くんと、そのとなりの席になったせいで授業そっちのけで関くんにツッコミを入れることになってしまう横井さんのテンションの差が非常にいい味を出していて、ほとんどずっと同じシチュエーション・同じ登場人物で話が進んでいくのに飽きさせません。
今回関くんが授業中にやっている1人遊びは

  • 消しゴムドミノ
  • 将棋の駒で寸劇
  • 机の補修
  • 棒倒し
  • 囲碁の石でドット絵
  • ネコじゃらし
  • 郵便局
  • チェスの駒で虐殺
  • 収納
  • ライン引き
  • 折り紙で寸劇
  • 編み物
  • ロボット遊び
  • ホワイトジグソー

もし1つでも「なんだそれは」とツッコミを入れたあなた。ヒロインの横井さんと一緒に関くんに振り回されてみませんか。この間紹介したとおり1~3話の試し読みが出来るので、それでピンと来たなら買って損がないマンガだと思います。


2011-10-09

Steins;Gate 亡環のリベリオン03 レビュー

Amazonで購入した「亡環のリベリオン03」(最終刊)を読了したので簡単なレビュー。

既刊をすでにお読みの方はご存知かと思いますが、これはβ世界線を鈴羽の視点で追った物語です。ゲームでも言及されていたとおり、鈴羽の時代は相当ハードな世界で、この話でもバンバン人が死にます。また鈴羽の「失敗した」理由もかなりねちっこく描かれています。トラウマものだぞこれは。

でもそれだけじゃなくて、「SERNの作ったディストピアで幸せになった人もいるんじゃないか?」というゲームをプレイしていると頭の片隅に残るひとつの疑問に、それなりの答えを出してくれているのも良かったと思います。

あとこれから買う人へ。通常版と、Special Bookletが付いた初回限定版があるのですが、絶対初回限定版を買うべきです。Special Bookletには本誌掲載時のカラーページやカラーイラストが掲載されているのですが、それともう一つオリジナルコミックが収録されています。これはβ世界線の未来のダルが主人公なのですが、こちらも非常にショッキングな内容になっているので読んで損はないですよ。


2011-10-01

しゅたいんず・げーと! レビュー

しゅたいんず・げーと!」届きました~。結局セブンアンドアイで買ったんだけど、今日確認したらAmazonでも再度取扱いを開始していましたので、よろしければどーぞ。

んで内容ですけど、帯に書いてある通り、「シュタゲのゆる~い日常を描いたスピンオフコミック」です。一応冒頭でオカリンが、「電話レンジ(仮)の研究が”機関”に知られないよう、『僕たちただの大学生でーす^w^』という仮の姿を全力でアピールする計画なのだ」と本書の意義を語ってますけど、まぁそんなんはどうでもいいです。

それで所々いい話とかスラップスティックな4コマを挟みつつ、ラボメンたちの可愛い姿を愛でるのが正しい使い方かと。比翼恋理が好きな人なら十分楽しめると思います。


2011-09-09

作者のお名前はみみずだと思ってました

最近TSUTAYAでコミックレンタルを利用することが増えています。

昔は、読みたい漫画は買う、買う気にならないマンガは読まない、というスタンスだったんですけど、本の保管場所に困るようになってからは時折利用するようになりました。そんなわけで、買うほどではない、もしくは今から全巻揃えるのは辛い、というマンガをチョイスして借りてくるようにしています。


そんで、最近は美水かがみ先生の『らき☆すた』を読んでます。なんで今さらとか言うな。ふと目についたのと、以前当サイトでもおなじみのIvanさんがオススメしてくれていたのを思い出したからです。僕が初めてこの漫画を読んだのは、先日シュタゲのドラマCDがおまけになっていたコンプティーク7月号でのことなんですけど、その時はあんまり面白く感じませんでした。でも1話だけで決めつけるのもどうかと思い、ひとつ腰を据えて読んでみようと思ったわけです。

というわけで今1巻と2巻を読み終わりました。しょーじきなんでこのマンガがここまで人気があるのか、残念ながら理解できませんでした。いわゆる日常系4コマとしてはよくできていると思います。キャラクターは生き生きしているし、ムチャな事件が起こるわけでもない代わりに、日常にあるちょっとしたことをうまくとらえてネタにしているという感じで、面白いのは間違いないです。けど、他の作品と比較してものすごい面白いかと言われると…よくわかんない。

ただ、登場人物のひとり『泉こなた』(ちょっとアニメオタクの女子高生)の台詞は、いちいち思い当たる節が多すぎてドキドキします。

『1000円で1Pだから(1586円だけ買うと)586円もったいないし』と言いつついらない物を買う
『(ネット通販じゃなくて)自分でお店行って思わぬ発見がないかうろうろ見て回るのが楽しいんじゃん』
『こーゆー買い物(目当ての品があって店に行ったはずなのに、それはなくて代わりに関係のないものを購入するような買い物)って予定外の出費が気になるより 楽しい気分にさせてくれるんだよねー』
『(積ん読を指摘されて)とりあえず買っておくと安心するというか、むしろないとモノタリナイというか ネ?』
『その先にワクワクドキドキのない行列は嫌』
『だって部活に入るとゴールデンタイムのアニメが見れないじゃん』

などなど。激しく同意な発言が多すぎる。


2011-08-11

銀の匙 Vol.1 感想

しばらく前に購入していたんですけど、なかなか感想が書けなかったので今日思い切って紹介します。

『鋼の錬金術師』の荒川弘先生の最新作、『銀の匙』です。北海道にある大蝦夷農業高等学校、通称エゾノーに進学したごく普通の少年、八軒勇吾を主人公に、農業高校を舞台に描かれる青春コメディです。正直ハガレンが面白かっただけに、月刊誌から週刊誌に移ってクオリティが下がらないか心配だったんですけど、要らぬ心配だったようです。さすが妊娠中も仕事をする漫画家、荒川先生(名前と自画像のせいで勘違いされやすいですけど、荒川先生は女性です)。そんなわけで個人的には、いまサンデーで最も続きが気になる漫画です。

荒川先生自身農家の出身で、その生活をおもしろおかしく描いた『百姓貴族 (WINGS COMICS)』も面白かったんですが、そのテイストが存分に生かされています。

見どころとしては、

  • 青春漫画としても熱い!基本的に同級生のメンツは、北海道という世界がそうさせるのか、農業という生業がそうさせるのか、とにかく真っ直ぐで気持ちいいです。そんななか確たる目標を持たない主人公が思い悩むんですけど、その悩みすら農業というスケールのでかさに呑み込まれていく感じ。その八軒がみんなを引っ張っていく、石窯編(2巻収録予定)は最も好きなエピソードです。
  • 食べ物が旨そう。良い漫画家は食べものをうまく描けるのです。読んだ瞬間卵かけご飯が食べたくなること請け合いです。
  • ハガレンでも培ったテンポのいいギャグも面白いです。
    八軒「3年間仲良くしような、豚丼(八軒がかわいい子豚に付けた名前)!」
    学生「ちわーっス。この前生まれた子豚、いつ頃ベーコンにしていいですか・?」
    教師「3ヶ月後だ」
    八軒 さよならぶたどん…
  • ハガレン同様おまけページも圧倒的充実ぶりなので、週刊誌派の人にもぜひ読んでもらいたいなぁ。

そんなわけで、健全な青春マンガが読みたい人、百姓貴族が大好きな人には間違いなくお勧めできます。


2011-07-14

信長の忍び4 レビュー


重野なおき先生の「信長の忍び 4」を購入しました。

重野なおき先生はわりと好きな4コマ漫画家の一人で、過去「たびびと」っていう4コマ漫画を買ったこともあります。やや当たり外れが大きいところもあるので必ず単行本を買うほどではないんですけど…

そんな中でもこの「信長の忍び」はピカイチ(死語?)の出来です。ストーリーは織田信長に仕えるくのいち「千鳥」の目から見た戦国時代を、ギャグ4コマで描くものです。とはいえ、ストーリーは一応史実に乗っているので、歴史の勉強にも使えます。

4巻はかの有名な撤退戦「金ヶ崎の退き口」をほぼ1巻にわたり描いています。ギャグマンガのくせにこの緊張感はどうだ。とはいうものの、思わず吹いてしまう笑いは健在です。特に3巻で仲間になった松永久秀が美味しすぎる。

  • 「ワシの美学を教えてやろう 裏切りは 計画的に」「やな美学だな
  • 「秀吉殿はワシに無い物を持ってますからな」「ほう…それは?」「忠誠心と義理人情」「無いの?お前!!
  • 「ここで織田方に付けば強者が続々士官!!女子衆にモテモテ!!恋も戦もばっちりさ!!」「そんなにか!!

など、キレキレのボケをかましてくれています。

姉川の戦いは残念ながら次巻に持ち越しです。来年の春が楽しみ。あまり書店には置いていないんですが、一度読んでみてください。オススメです。


2011-06-29

ゆるめいつ3 レビュー

saxyun先生の最新作「ゆるめいつ③」を買ってきました。

僕は以前購入した電撃マ王でsaxyun先生の「空想科学X」を読んでしまって以来のsaxyunファンです。まぁ例によって4コママンガなんですけど。個人的には空想科学Xの方が好みで、ゆるめいつはややパンチが弱いなぁと思っていたんですけど、巻が進むに従ってどんどん笑いがシュールになって面白いです。以下登場人物紹介。

  • ゆるめ(中央下)…一応主人公と思われる。ぐうたらな生活でとりあえず彼女の一人ボケからストーリーが展開することが多い。時折ツッコミに回ることがあるものの、基本的には天然ボケ
  • サエ(右上)…一人ボケをしているゆるめのところに乱入し、ボケを加速させることが多い。あまりにボケ倒し状態になるとツッコムこともあるが、天丼ボケに定評あり。
  • くみ(左)…ゆるめとサエがボケあっているところに乱入し、まったく脈絡のないノリで場をカオスにすることが多い。ほぼ常時ボケており、ネタも突拍子もない斜め上の発想が多いが、他の3人にくらべて計算ボケのふしがある。
  • 松吉(左上)…メンバー唯一の男性で、ダメ人間揃いのメンバーの中でも輪をかけてダメな人。ストーリー終盤に出て来てトラブルシュートされることが多い。概ね出落ち
  • サエの妹(右)…サエの妹。完全な常識人だが、出番が少ない。

…見て分かるとおりボケの飽和状態で、ストーリーは大抵ボケにボケを重ねてボケ倒す方向で進んでいくのが普通です。ツッコミ役がいなくてもギャグマンガは成立するという大事なことを教えてくれました。日常が舞台なのに、いわゆる「日常ネタ」があまり多くないところもいい。単行本は安いので、4コマギャグマンガが好きな方は一度読んでみてください。ちなみにボケツッコミがハッキリしているマンガが好みなら、「空想科学X」の方が向いていると思います。

ちなみに今回掲載された話では、「失われた現実の巻」が一番面白かったです。オチで盛大に吹いた。


2011-05-11

ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセスについて(ネタバレあり)

「ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセス1」を買ってきました。今月は榊ガンパレもお休みなので、ガンパレ分を補充しておく必要がありますからね。

そもそも僕はガンパレのゲーム自体はあまり肌に合わなかった(そもそも創造力が貧困な種類の人間なので、自由度が高いとかえって遊びづらいのですよ…)のですが、ドラマCDでガンパレにはまって現在に至るという感じです。電撃ガンパレもシナリオブック(絶版)も持ってるんだぜ~

で、今回のマンガはゲーム準拠ではなく、オリジナルキャラを中心に据えたスピンオフになっています。僕はゲームの漫画化で成功している作品にほとんどお目にかかったことはないですが、これはなかなか読んでておもしろかったです。ゲームや小説だと実際に戦争で崩壊した廃墟とか、幻獣の恐ろしさとかはダイレクトには伝わってきませんからね。

熊本で戦っていた戦車随伴歩兵小隊小隊長の小山美千代は、廃墟にたたずむ丸腰の少年、秋草一郎技術万翼長に出会う。わけのわからないままその指揮下に入った小山は、どこか浮世離れした秋草に連れられて辛くも敵の侵攻阻止に成功する。その翌日小山小隊の属する戦車部隊は、戦いで失った戦車の代わりに人型戦車を受領することになった。果たして彼らの運命は――ってトコでしょうか、あらすじは。

とりあえず伏線が山のように出て来たので整理を。

  • 米軍が提供したレーザー照射技術はなぜガンパレ本編の世界では登場しないのか
  • なぜ小山と菊池(もしくはその部隊)は「選ばれた」のか
  • 秋草と彼が所属する部隊は何者か(「コンピューターを使う部隊」「彼らは軍人や権力を嫌う」)。なぜ戦場でウォードレスすら着用していないのか
  • 秋草と5121の関係は
  • 秋草の部隊長の正体と目的は(神楽に協力している?)。また「君は誰よりも重い鎖で戦場に繋がれている」とはどういう意味か。
  • 人型戦車の超高性能な火器管制装置は何か(秋草「彼らは幻獣が好きじゃない」)
  • 秋草が幻獣に向ける憎しみの理由は何か
  • 芝村神楽の進めている「準備」とは
  • タイトルの「アナザー・プリンセス」とは誰のことか(普通に考えれば末姫「芝村舞」に対する「芝村神楽」の事でしょうが…なんせ表紙が美千代ちゃんだからな)

そんなわけで、ガンパレファンならオススメです。そうでなくても一つの物語として楽しめそうです。