テイルズ オブ シリーズ24周年おめでとうございます!来年はいよいよ25周年です。TOPに大きい動きがあることを期待していいですよね!リメイクとか!
さて、バンナムのサイト「アソビモット」で、テイルズ オブ シリーズの主要スタッフのインタビューが掲載されています。今回は前編の紹介です。
豊田:『ファンタジア』にはグラフィックイコライザーやドラムセットのようなこだわりの機能があることからもわかるとおり、当時日本テレネットのプログラマーだった五反田義治さん(※2)はもともと音楽が大好きで、スーパーファミコン(以下、スーファミ)用の音楽ドライバーを作ったと。これをどういうゲームで活かせば一番いいだろうかと考えて、RPGが一番合うということで始めたと聞いていますね。
※上記リンク先より引用(以下本稿で同じ)
主題歌ありきで始まったんですね。TOPのサウンドは今でも色あせない美しさがあります。20周年記念サントラも良かったなぁ…
豊田:一番の理由は、同期のプランナーが、藤島先生の『ああっ女神さまっ』という漫画が大好きで(笑)。僕も「えっ、何これおもしろいな」と思っていたんですけど、特に表紙のカラーイラストを見ると、藤島先生は圧倒的に色の使い方がうまくて、きれいで……。やっぱりこういう人にキャラクターをお願いすると、ゲームの画面の中ではちっちゃいドット絵ですけど、表にすごく際立って出てくるんじゃないかということでお願いしたんですね。
いつも言ってますが、yukkun20は本当にTOPのキャラデザが大好きです。あの機能美とビジュアルを両立したキャラデザは、今でも全く古くささを感じさせませんもんね。
吉積:ビジネス的に言うと本数はそうでもなかったが、タイトル自体の評価は高かった。攻略本が売れた話からも、プレイしている人数がとても多いというのはわかったわけです。そうすると、「ある程度定着しているから、次出しても売れるんじゃない?」という気持ちがあって。次はもっと大々的に宣伝もたくさんかけて、力入れてやりましょうということになって、『デスティニー』につながってくるんです。
ファンタジアって売れなかったんだ。でも攻略本が売れたというのはさもありなん。あの攻略本の出来もすごく良くて、読むだけで楽しめますもんね。自分もこのシリーズのファンになってから古本屋で探して手に入れました(当時はまだネットで本を探す時代ではなかったのです)。
岡本:『テイルズ オブ』シリーズのゲーム内ムービーを担当してくれたプロダクションI.Gは、いのまたさんから紹介してもらったんだよね。
豊田:いのまた先生の絵って慣れている人が描かないと全然いのまたキャラにならないという話を聞きまして。アニメーションスタジオを選ぶとしたら、かつていのまた先生の絵をやった会社じゃないとダメだということになり……。プロダクションI.Gは『風の大陸』(※6)の劇場版アニメで、いのまたキャラクターを見事に描いていたところだったので、お願いしたんです。
プロダクションI.Gってそんなに古い会社だったのか。
岡本:僕は面倒くさがり屋だから、『1』、『2』、『3』になればいいなと思っていたし、そっちのほうがバリューが上がっていくかなと思っていたけど、キャラクターデザインが藤島先生からいのまた先生に変わったからには『ファンタジア2』ではないな、と。
吉積:そこら辺の考え方がちょっと真面目すぎたのかもしれないけれども、まあ世界観も違うし、キャラクターも見映えも違ってきているので、タイトルも変えましょうと。ただ、『テイルズ オブ ○○』にしましょうと。その後も本当は、『ファンタジア2』と『デスティニー2』を作ればよかったわけですよ。そして『ファンタジア3』、『デスティニー3』でよかったんですよ。なのに毎回変えるようになっちゃったからね。あれは失敗かな。
一同:(笑)。
吉積:3つ目の『エターニア』ができちゃった瞬間に、このあとずっと永遠に変えていくという宿命になっちゃったんですよね。
北米版ではTOEがTOD2という名前で発売されたのはナイショだ。
――続きまして、これも欠かせない要素である「ストーリー」についてお伺いしていきます。スタートである『ファンタジア』のときはどのように始まったのでしょうか?
豊田:『ファンタジア』では、日本テレネットの則本真樹さん(※8)がシナリオを書いているんですけど、実は最後の結末だけはうちの兵藤岳史さん(※9)なんです。兵藤さんが、「こうしてはどうですか」と提案して……。
そうなんだ、今日の今日まで知りませんでした。名前覚えておこう。
豊田:『デスティニー』の漫画は、啄木鳥しんき先生(※21)がリオンがもう大好きで、彼女の説得に完全に負けました。それで、漫画はイベントや結末が違ったりするんです。でも、こんなにキャラクターを愛してくださっていたら、もう間違いあるまいという感じでしたね。
啄木鳥先生って女性だったのか…あのコミックス版は、ゲーム版と全く違う展開(特にリオンの扱い)なんですけど、それでいてすごく出来がいいんですよね。仮にアニメ化される場合、漫画版がベースでも全然受け入れられるレベル。
後編は現在のスタッフの方が登場するそうです。これも楽しみ。