104 玉緒との約束(薬師寺恵編④)

104 玉緒との約束

1985年 昼休憩

もはや十郎の記憶が戻ることは絶望的と知り、屋上で一人涙ぐむ恵に、鞍部玉緒が声を掛けてきます。

玉緒は恵が未来から来たことも、十郎を愛していることも知っていました。そして、恵が望めば十郎と共にいられるように手配してあげるといい、その条件として、彼を鞍部十郎として扱うこと、彼が自分のことを和泉十郎だと言い始めたら玉緒に知らせることの2点を提示します。恵がその条件を呑むと、玉緒は自宅の賃貸契約書を渡してくれました。

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