081 あの日のケンカ(如月兎美編④)

081 あの日のケンカ

1985年 夕刻

念のため東雲先輩にも確認してみましたが、東雲はウサミのことすら覚えてませんでした。こっちは違う原因のような気がしますが。ウサミは緒方に不安な気持ちを打ち明けます。

もしUCが本当に世界の人間をコントロールしているなら、もう一度あそこに行くしかありません。しかし転移に協力してくれそうな人はいないし、戻ってこれなかったら一生あの廃墟で野垂れ死にです。

まあ落ちついて考えよう。こういう時は気を落ち着けるために…

よし(よしじゃねえよ)。ケンカに夢中になる緒方に呆れた如月は、やはり単身乗り込む決意を固めました。

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